JPS5854167B2 - 球状のステンレス鋼粉末の製造方法 - Google Patents
球状のステンレス鋼粉末の製造方法Info
- Publication number
- JPS5854167B2 JPS5854167B2 JP13483075A JP13483075A JPS5854167B2 JP S5854167 B2 JPS5854167 B2 JP S5854167B2 JP 13483075 A JP13483075 A JP 13483075A JP 13483075 A JP13483075 A JP 13483075A JP S5854167 B2 JPS5854167 B2 JP S5854167B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- less
- powder
- particles
- steel powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はC:0.3係以下、Si : 1.5悌以下、
Mn : 0.05〜20係と、これGこ通常のステン
レス鋼構成成分を含有するステンレス鋼からなる溶湯を
噴霧圧20kg/−以下で水噴霧すること(こより酸素
含有量が3φ以下で、+100メツシユの粒子が60重
量係以上存在し、かつ−2o/+100メツシユ範囲の
ものの平均形状因子、すなわち長短比が1.4以下であ
る球状のステンレス鋼粉末の製造方法である。
Mn : 0.05〜20係と、これGこ通常のステン
レス鋼構成成分を含有するステンレス鋼からなる溶湯を
噴霧圧20kg/−以下で水噴霧すること(こより酸素
含有量が3φ以下で、+100メツシユの粒子が60重
量係以上存在し、かつ−2o/+100メツシユ範囲の
ものの平均形状因子、すなわち長短比が1.4以下であ
る球状のステンレス鋼粉末の製造方法である。
従来、鋳鉄または鋳鋼の球状かつ小径の粒子たとえばシ
ョットを金属材料の表面に吹きつけ、その表面の新暦、
またはピーニング等を行うことは広〈実施せられている
。
ョットを金属材料の表面に吹きつけ、その表面の新暦、
またはピーニング等を行うことは広〈実施せられている
。
か\る粒子によるショット、ブラスト処理はカットワイ
ヤ等によるものと異なり、粒子が球状であるため被加工
材の表面に対し傷をあたえる等の度合が少く、優れた性
能を有するので広く採用され、その需要量も多い。
ヤ等によるものと異なり、粒子が球状であるため被加工
材の表面に対し傷をあたえる等の度合が少く、優れた性
能を有するので広く採用され、その需要量も多い。
しかるに、最近ステンレス鋳鋼やアルミニウム、銅など
の非鉄金属合金の表面清浄化に、これらのショットを使
用する必要性が高まっているが、しかるにその使用に際
し、錆易い鋳鉄、鋳鋼による従来のショットは被加工材
を変色し易いだけでなく、その表面に付着した場合は錆
びるため好ましくない結果を招くことになる。
の非鉄金属合金の表面清浄化に、これらのショットを使
用する必要性が高まっているが、しかるにその使用に際
し、錆易い鋳鉄、鋳鋼による従来のショットは被加工材
を変色し易いだけでなく、その表面に付着した場合は錆
びるため好ましくない結果を招くことになる。
本発明に係る球状のステンレス鋼粉末は、ショットに対
する上記のごとき性能要求を満足するごとく改良したも
のであり、たとえばFe −Ni −Cr系またはFe
−Cr系ステンレス鋼溶湯、またはこれに少量のモリブ
デン、チタン、ニオブ等を含有させたステンレス鋼溶湯
を水噴霧法により製造したものであり、しかもこのステ
ンレス鋼溶湯中のC2C25i2の含有量を限定するこ
とにより溶鋼特性を調整し、さらにこれに適当な噴霧条
件を結合実施することにより、球状度が高く、内部に空
孔を有しない良質で適当な粒度を有する球状ステンレス
鋼粉末の製造方法である。
する上記のごとき性能要求を満足するごとく改良したも
のであり、たとえばFe −Ni −Cr系またはFe
−Cr系ステンレス鋼溶湯、またはこれに少量のモリブ
デン、チタン、ニオブ等を含有させたステンレス鋼溶湯
を水噴霧法により製造したものであり、しかもこのステ
ンレス鋼溶湯中のC2C25i2の含有量を限定するこ
とにより溶鋼特性を調整し、さらにこれに適当な噴霧条
件を結合実施することにより、球状度が高く、内部に空
孔を有しない良質で適当な粒度を有する球状ステンレス
鋼粉末の製造方法である。
以下本発明を実施例により説明する。
実施例 1(Si、Mn戊分の影響)
フェロクロム、フェロニッケル、スクラップ等を適当に
配合して各40kgづつ溶解し、さらにSi、Mnを種
々調整し第1表に示すごとき化学成分のステンレス鋼溶
湯を作り、これを噴霧圧約3 kg/mAで水噴霧する
ことによりステンレス鋼粉末を製造した。
配合して各40kgづつ溶解し、さらにSi、Mnを種
々調整し第1表に示すごとき化学成分のステンレス鋼溶
湯を作り、これを噴霧圧約3 kg/mAで水噴霧する
ことによりステンレス鋼粉末を製造した。
得られた5US304L鋼相当粉本本
末を篩分け、その中の一20/+100メツシュの範囲
での粒子の酸素含有量、形状因子すなわち粒子の長短比
(Ef)の測定値を第1表に示した。
での粒子の酸素含有量、形状因子すなわち粒子の長短比
(Ef)の測定値を第1表に示した。
つぎに、この粉末を約30kgづつV型ミキサーに入れ
12回/分の速度で2時間ミキシングを行ない、これを
実用状態(こおける破砕、麿耗状態の指標とみなして一
100メツシュ粉末の発生率を調べ、第1表に併記した
。
12回/分の速度で2時間ミキシングを行ない、これを
実用状態(こおける破砕、麿耗状態の指標とみなして一
100メツシュ粉末の発生率を調べ、第1表に併記した
。
この結果から、得られる粉末を球状化(Efく1.4)
する(こは主にSi含有量を制限する必要があること、
また粒子の破砕による一100メツシュ粉末の発生率は
酸素含有量との関係があり、粒子表面酸化、特(こ脆い
マンガン酸化物が多い程粒子同志の衝突Gこより麿耗、
破砕し易いことがわかる。
する(こは主にSi含有量を制限する必要があること、
また粒子の破砕による一100メツシュ粉末の発生率は
酸素含有量との関係があり、粒子表面酸化、特(こ脆い
マンガン酸化物が多い程粒子同志の衝突Gこより麿耗、
破砕し易いことがわかる。
その理由は粒子表面の滑らかさによるもので、酸素含有
量が多いほどその表面の凹凸が顕著となり、脆い酸化物
が剥離してくるためである。
量が多いほどその表面の凹凸が顕著となり、脆い酸化物
が剥離してくるためである。
実施例 2(噴霧条件の影響)
実施例1と同じ手段でSiを0.5%、およびMnを0
.2%附近に調整し、第2表に示すごとき化学成分のス
テンレス鋼溶湯を作り、噴霧圧を1,2.5゜7 、2
0 、40 、80kg/crAの6段階に変えて水噴
霧することGこよりステンレス鋼粉末をそれぞれ30〜
40ky製造した。
.2%附近に調整し、第2表に示すごとき化学成分のス
テンレス鋼溶湯を作り、噴霧圧を1,2.5゜7 、2
0 、40 、80kg/crAの6段階に変えて水噴
霧することGこよりステンレス鋼粉末をそれぞれ30〜
40ky製造した。
得られたSUS 304L相当粉末を+100メツシ
ユ側を中心Gこ篩分は試験した結果を第1図に示す。
ユ側を中心Gこ篩分は試験した結果を第1図に示す。
つぎに、得られた粉末の一207+100メツシュの範
囲での酸素含有量を第2表に示す。
囲での酸素含有量を第2表に示す。
またまた形状因子(Ef)の測定値と、実施例1と同様
な試験から得た一100メツシュ粉末の発生率(係)を
第2表に併記した。
な試験から得た一100メツシュ粉末の発生率(係)を
第2表に併記した。
この結果から得られる粒子を球状化(Ef<1.4)す
るには噴霧圧は高々20kg/crAとすること、また
粒子の破砕による一100メツシュ粉末の発生率はこの
場合はむしろ酸素含有量よりも(Ef )と強い関係が
あり、噴霧圧をあげて不規則形状化するほど粒子同志の
衝突Gこより麿耗破砕し易いことは明らかである。
るには噴霧圧は高々20kg/crAとすること、また
粒子の破砕による一100メツシュ粉末の発生率はこの
場合はむしろ酸素含有量よりも(Ef )と強い関係が
あり、噴霧圧をあげて不規則形状化するほど粒子同志の
衝突Gこより麿耗破砕し易いことは明らかである。
加えて第1図の粒度分布の傾向より噴霧圧が20kg/
cntを越えると+IC)Oメツシュ粉末の収率が急激
に減ることに留意すべきである。
cntを越えると+IC)Oメツシュ粉末の収率が急激
に減ることに留意すべきである。
以上の実施例に明らかな通り、球状のステンレス鋼粉末
の製造条件について多くの試験を重ねた結果、粒子の性
状を決める重要な因子であるSi。
の製造条件について多くの試験を重ねた結果、粒子の性
状を決める重要な因子であるSi。
Mn含有量に対する形状因子(Ef)と細粒化しやすさ
の目安である粒子の表面(または内部)酸化との関係は
ほぼ第2図に示すごとくなる。
の目安である粒子の表面(または内部)酸化との関係は
ほぼ第2図に示すごとくなる。
この場合酸化許容度としては実施例1の結果から3%以
下、好ましくは1φ以下にするとよいことが判明した。
下、好ましくは1φ以下にするとよいことが判明した。
従ってこれらの結果を総合するとショット、ブラスト、
フィルターなどの用途に適した球状粒子を収率よく得る
ためには次の各項目を満足するようなSi、Mn(溶湯
)組成および噴霧条件の組合せを必要とする。
フィルターなどの用途に適した球状粒子を収率よく得る
ためには次の各項目を満足するようなSi、Mn(溶湯
)組成および噴霧条件の組合せを必要とする。
1) Si 、 Mn :
形状因子(Ef)1.4以下の球状粒子を得ることおよ
び粉末状態の酸素量として3饅以下を確保するためには
Si : 1.5%以下、Mn:0.005〜2係に調
整する必要があり、とくに第2図の斜線表示領域(こ調
整することが好ましい。
び粉末状態の酸素量として3饅以下を確保するためには
Si : 1.5%以下、Mn:0.005〜2係に調
整する必要があり、とくに第2図の斜線表示領域(こ調
整することが好ましい。
2)噴霧条件:
噴霧圧20 kg−/CrA以下のとき、形状因子CE
f)は<1.4となり、たとえばショット、ブラスト使
用時の被加工物の損傷を防ぎ、同時に細粒化を防止する
利点がある。
f)は<1.4となり、たとえばショット、ブラスト使
用時の被加工物の損傷を防ぎ、同時に細粒化を防止する
利点がある。
また焼結フィルターとする場合も球状のため多孔率のコ
ントロールなどが容易となる。
ントロールなどが容易となる。
3)C:
実施例1の嵐7ではCは基地鉄を硬化させ、−100メ
ツシユ粉未発生率からみて細粒化防止への好影響が若干
みられるが、ステンレス鋼本来の特性上0.3φ以下と
する。
ツシユ粉未発生率からみて細粒化防止への好影響が若干
みられるが、ステンレス鋼本来の特性上0.3φ以下と
する。
以上詳述したように本発明は、たとえばショット、ブラ
スト、フィルター等Oこ適する粒子をもつ球状のステン
レス鋼粉末の製造方法であり、溶湯成分の適量調整なら
びに噴霧条件の規定により球状にして、損耗し難いとい
う実用的性質が優れているステンレス鋼粉末を得ること
ができる。
スト、フィルター等Oこ適する粒子をもつ球状のステン
レス鋼粉末の製造方法であり、溶湯成分の適量調整なら
びに噴霧条件の規定により球状にして、損耗し難いとい
う実用的性質が優れているステンレス鋼粉末を得ること
ができる。
第1図は本発明のステンレス鋼粉末の粒度別収率におよ
ぼす水噴霧圧の影響を示す図、第2図はステンレス鋼溶
湯のSi、Mn量と形状因子(Ef)との関係を示す図
である。
ぼす水噴霧圧の影響を示す図、第2図はステンレス鋼溶
湯のSi、Mn量と形状因子(Ef)との関係を示す図
である。
Claims (1)
- 1 C:0.3%以下、Si : 1.5%以下、Mn
:0.05〜2.0φ、およびステンレス鋼構成成分よ
りなる溶湯を噴霧圧20kg/cTB以下で水噴霧する
ことにより、酸素含有量が3%以下で、+100メツシ
ユの粒子が60重重量風上であり、かつ−20/+1o
oメツシユ範囲の粒子の平均形状因子(長短比)が1.
4以下である球状のステンレス鋼粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13483075A JPS5854167B2 (ja) | 1975-11-10 | 1975-11-10 | 球状のステンレス鋼粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13483075A JPS5854167B2 (ja) | 1975-11-10 | 1975-11-10 | 球状のステンレス鋼粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5258054A JPS5258054A (en) | 1977-05-13 |
JPS5854167B2 true JPS5854167B2 (ja) | 1983-12-03 |
Family
ID=15137452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13483075A Expired JPS5854167B2 (ja) | 1975-11-10 | 1975-11-10 | 球状のステンレス鋼粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5854167B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH039345U (ja) * | 1989-06-14 | 1991-01-29 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0257606A (ja) * | 1988-08-20 | 1990-02-27 | Kawasaki Steel Corp | ステンレス鋼微粉および焼結材料 |
-
1975
- 1975-11-10 JP JP13483075A patent/JPS5854167B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH039345U (ja) * | 1989-06-14 | 1991-01-29 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5258054A (en) | 1977-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4511097B2 (ja) | FeCrAl材料の製造方法及びその材料 | |
JPS6347304A (ja) | 耐熱アルミニウム合金から高い強度及び低い相対密度の圧粉体を製造するための粉末冶金法 | |
JP6151304B2 (ja) | 生産性および耐食性が高く安価な硬質粉末を用いたショットピーニング用投射材 | |
JPS6233089A (ja) | 粉末肉盛用Ni基合金粉末 | |
JPS6233090A (ja) | 粉末肉盛用合金粉末 | |
EP0260101B1 (en) | Production of flat products from particulate material | |
JPS5854167B2 (ja) | 球状のステンレス鋼粉末の製造方法 | |
JP3352965B2 (ja) | ガス発生量の少ないアルカリ電池用亜鉛合金粉末 | |
JP4373785B2 (ja) | 基材の熱被覆用金属粉末 | |
JPS6289802A (ja) | Fe−Ni系合金圧粉磁心の製造方法 | |
JPS60125345A (ja) | 高耐熱、耐摩耗性アルミニウム合金及びその製造法 | |
JPS6021201B2 (ja) | 球状磁性ステンレス鋼粉末の製造方法 | |
Lund | Roll-compacting produces pure nickel strip | |
JPS591763B2 (ja) | ステンレス鋼粉末 | |
JP2590512B2 (ja) | 耐食性のすぐれた非晶質Ni基合金溶射皮膜 | |
JPH05156321A (ja) | 水アトマイズ金属球状粉末およびその製造方法 | |
JPH07102350A (ja) | Fe基磁性合金粉末及びその製造方法 | |
JPS63149302A (ja) | 粉末冶金用ステンレス鋼粉末 | |
JPS6229482B2 (ja) | ||
JPH0543913A (ja) | 相手攻撃性のきわめて低いFe基焼結合金製バルブシ−ト | |
JPH04116103A (ja) | 軟質磁性合金粉末 | |
JPS62274011A (ja) | センダスト系合金粉末の製造法 | |
JPH0247206A (ja) | 鉄の多孔体の製造方法 | |
JP2932285B2 (ja) | ガス発生量の少ないアルカリ電池用亜鉛合金粉末の製造方法 | |
JPS6311631A (ja) | 超硬合金の製造方法 |