JPS6021201B2 - 球状磁性ステンレス鋼粉末の製造方法 - Google Patents

球状磁性ステンレス鋼粉末の製造方法

Info

Publication number
JPS6021201B2
JPS6021201B2 JP52027642A JP2764277A JPS6021201B2 JP S6021201 B2 JPS6021201 B2 JP S6021201B2 JP 52027642 A JP52027642 A JP 52027642A JP 2764277 A JP2764277 A JP 2764277A JP S6021201 B2 JPS6021201 B2 JP S6021201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
stainless steel
steel powder
magnetic stainless
spherical magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52027642A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53113207A (en
Inventor
哲男 加藤
勝司 草加
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP52027642A priority Critical patent/JPS6021201B2/ja
Publication of JPS53113207A publication Critical patent/JPS53113207A/ja
Publication of JPS6021201B2 publication Critical patent/JPS6021201B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主要合金成分が11〜25%Crからなる電磁
ステンレス鋼に属するステンレス鋼落陽に対し、40k
9/地以上の圧力を適用して水頃霧することによって得
られる粉末粒子を球状化すると同時に、その急冷効果に
より粉末粒子を一層硬化させるために適量のBを含有さ
せ、本来の磁性および耐食性を損なわしめない特長をも
つ、球状磁性ステンレス鋼粉末の製造方法に関するもの
である。
一般にクロム系ステンレス鋼粉末は強磁性を有し、本来
の耐食性を活用して孫結磁性材料として使用されている
。またこの種の磁性ステンレス鋼粉末は単なる溶製材の
代替材のみでなく、粉末という独自の特徴を活用して公
害対策の暁給磁性フィルターや電磁クラッチなど、各種
電子機器、医療機器における磁性流体など広範囲の広用
が試みられている。しかるに水燈霧法によって製造する
ステンレス粉末は不規則な形状をなし(袴顔昭49−1
08113号参照)、また上記のごとき用途に適する微
細粉末は頃霧条件の調整のみでは球状化し難い(袴糠昭
50−1払斑び号参照)。
一方、水噂菱法によって製造する粉末の形状は、単なる
頃霧条件だけでなく、粉末の化学成分によっても左右さ
れる(特膝昭50一134830号参照)。このため、
本発明者らは、クロム系ステンレス鋼がもつ本来磁性お
よび耐食性を損なわしめないで、球状粉末粒子を得るた
めの各種元素について適正な合金成分を調査したところ
、適量のBを添加することにより球状化できるだけでな
く、水頃霧時の急冷効果により、他の鋼種よりも著しく
硬化させ得ることを知見した。以上の如き技術思想を実
用的な電磁ステンレス鋼粉末である1$r、1紅rおよ
び24Cr系鋼に適用した結果について、以下具体的に
説明する。
実施例 1あらかじめ合金組成を調整して誘導炉溶解し
た低Crステンレス鋼溶湯に金属ボロンを添加し、その
溶湯流を水圧60k9/地で水噴覆して、試料ィ〜への
6種類(ハ、ニ、ホは本発明材である。
)のステンレス鋼粉末を得た。この粉末を脱水乾燥後、
一200メッシュに節分けしたもの(すなわち、200
メッシュを通過したもの)の化学成分を第1表に示す。
第1表 ついでこれらの粉末試料の顕微鏡写真から個々の粒子の
長短比のほか、見掛け密度(JIS、Z2504による
)、ミクロビツカースかたさを測定し、さらに磁気特性
におよぼすB添加の影響を知る目安として同粉末を的ノ
地前後の圧力でプレス成形一1200℃×2.肋r燐結
して密度比約90%の環状リング(外径51側×内径3
5柵×厚さ8肋)を試作し、これに巻線後、B−日トレ
ーサーにより直流磁気特性を測定した。
また、同じ試料に対して常温5%はS04溶液中におけ
る範「浸贋試験を行ない、腐食減量値を測定した。これ
らの測定結果を第2表に示す。第2表 また、第1図に示す粉末粒子の40ぴ音の顕微鏡写真か
ら、その球状化を度合をみると、Bを0.02%含有す
る試料{oにくらべて、、Bを.26%含有する試料目
、Bを0.77%含有する試料@の順に球状化している
ことがわかる。
しかし、Bを1.39%含有する試料竹も球状化してい
ることが第2表の長短比の値から理解できるが、直流磁
気特性、とくに保磁力(Hc)、最大透磁率の値が低下
するから軟質電磁ステンス鋼粉末としては好ましくない
。実施例 2 純鉄スクラップ、低炭素フェロクロムなどを原料として
実施例1と同じ要領で、ト〜オの6種類(チ、IJ、ル
、オは本発明材である。
)の高Cr系ステンレス鋼粉末を試作した。この粉末を
脱水乾燥後、一200メッシュに節分けしたものの化学
威分を第3表に示す。第3表 このうち‘リーの組成に対応する溶鋼流に対して204
560および80k9/幼の水圧によって水項覆した場
合の粒度分布を第2図に示す。
図中横軸は十100(100メッシュを通過しないもの
)、100/200(100メッシュを通過した200
メッシュを通過しないもの)、200/350(200
メッシュを通過し350メッシュを通過しないもの)、
−350(350メッシュを通過したもの)をそれぞれ
示す。同図にみられるとおり贋霧水圧が低いほど暁結用
粉末として好適な100メッシュより微細な粉末の収率
が低くなるから、少くとも40k9/均以上の頃菱水圧
が必要であることが確認できた。また、これらの粉末試
料の顕微鏡写真から個々の粒子の長短比のほか、見掛け
密度(JIS、Z2504による)、ミクロピツカース
かたさを測定し、さらに磁気特性におよぼすB添加の影
響を知る目安として同粉末を臥ノの前後の圧力でプレス
成形−1200午0×2.肌r晩結して密度比約90%
の環状リング(外径51側×長さ35脇×厚さ8側)を
試作し、これに巻線後、B−日トレーサーにより直流磁
気特性を測定した。
また同じ試料に対して常温5%日2S04溶液中におけ
る成す最澄試験を行ない、腐食減量を測定した。こられ
の測定結果を第4表に示す。第4表 同表にみられるとおり、1的rおよび24Cr系でもB
含有量を増加させることにより、長短比が1に近づくほ
か、著しく硬化する。
しかし過剰に添加させることは磁気特性が劣化するから
好ましくない。また1$r系にMoを加えた場合、粉末
の性状に影響なく磁気特性もやや改善され、耐食性を著
しく改善できることが確認できた。この特徴は1$r系
、24Cr系でも確認している。上記のとおり、13、
18および24Cr系ステンレス鋼に対するB添加は粉
末粒子の球状化を促進させ、水燈霧時の急袷効果により
他鋼種の粉末よりも著しく硬化でき、かつ磁気特性およ
び耐食性を何ら損なわしめないという特徴を付与できる
。この特徴はつぎのごとき理由にもとづく特定範囲のス
テンレス鋼において発揮されるものである。‘1} C
:0.04%以下C量は0.04%を超えるにしたがっ
て、溶製材と同様に耐食性が冷化し、炭化物の生成によ
り磁気特性が低下するから好ましくない。
{2’Si:0.3〜4.0% 磁性改善および硬化助長等の効果を得るために少なくと
も0.8%以上含有させることが望ましい。
しかし粉末形状の不規則化の傾向が強くなる(椿願昭5
0−134830号参照)から4.0%以下に限定する
。逆にSi量が少ないと粉末粒子が球状化し易いが、表
面酸化も多くなるため0.3%以上(侍願昭50−14
0433号参照)に限定した。【31 Mn:0.4%
以下 多量に含有させることは粉末粒子の表面が酸化し易く、
また磁気特性を損なうため、0.4%以下と定めた。
【41Cr:11.0〜25.0% Cr量が10%よりも少ないと頃霧(急冷)粉末では常
温でy相が残留するため磁気特性を損いまた耐食性も劣
るから少なくとも11%以上含有させることが望ましい
しかし逆に多量に含有することは水頃霧により粉末粒子
の表面酸化が多くなり、また磁気特性、とくに磁束密度
の低下額向が著しくなるから25%までの範囲が好まし
い。‘5’ B:0.05〜1.00% 上記実施例にみ・られるとおり、B添加により粉末粒子
を球状化し、水噴霧による急冷硬化を得るためには少な
くとも0.05%含有させることが望ましい。
しかし1.00%を超える過剰添加は棚化物の生成を促
し磁気特性や、耐食性を損なうことになるから、Bは0
.05〜1.00%の範囲が有効である。Mo:0.1
〜3.0% Moは粉末粒子の球状化、磁気特性を損なうことなく耐
食性を向上させる元素である。
0.1%末満ではその効果は少なく、また3.0%を超
えると効果は飽和し経済的に好ましくないので0.1〜
3.0%に限定した。
なお、第1表、第3表中のCu、Ni量は不可避的不純
物のレベルである。
以上のとおり、本発明の方法により製造された鋼粉末は
、上記用途に使用する従来のステンレス鋼粉末よりも、
一層球状化しており、かつかたさも大で、電磁的特性お
よび耐食性が何ら損なわれないから、その技術的成果は
顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図A,B,Cはそれぞれ供試材口、二およびホ粉末
粒子の40坊音の顕微鏡写真、第2図は粉末の粒度分布
におよぼす水頃霧圧の影響を示す図である。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C0.04%以下、Si0.3〜4.0%、Mn0
    .4%以下、Cr11.0〜25.0%、B0.05〜
    1.00%、残余が実質的にFeからなる溶湯を40k
    g/cm^2以上の水圧により水噴霧して得ることを特
    徴とする球状磁性ステンレス鋼粉末の製造方法。 2 C0.04%以下、Si0.3〜4.0%、Mn0
    .4%以下、Cr11.0〜25.0%、B0.05〜
    1.00%、Mo0.1〜3.0%、残余が実質的にF
    eからなる溶湯を40kg/cm^2以上の水圧により
    水噴霧して得ることを特徴とする球状磁性ステンレス鋼
    粉末の製造方法。
JP52027642A 1977-03-15 1977-03-15 球状磁性ステンレス鋼粉末の製造方法 Expired JPS6021201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52027642A JPS6021201B2 (ja) 1977-03-15 1977-03-15 球状磁性ステンレス鋼粉末の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52027642A JPS6021201B2 (ja) 1977-03-15 1977-03-15 球状磁性ステンレス鋼粉末の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53113207A JPS53113207A (en) 1978-10-03
JPS6021201B2 true JPS6021201B2 (ja) 1985-05-25

Family

ID=12226577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52027642A Expired JPS6021201B2 (ja) 1977-03-15 1977-03-15 球状磁性ステンレス鋼粉末の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6021201B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6395504U (ja) * 1986-12-09 1988-06-20
JPS6395505U (ja) * 1986-12-09 1988-06-20
JPH01164904U (ja) * 1988-05-10 1989-11-17
JPH0381006U (ja) * 1989-12-11 1991-08-20
JPH03107008U (ja) * 1990-02-20 1991-11-05

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5289807B2 (ja) * 2007-06-11 2013-09-11 日本ピストンリング株式会社 軟磁性鉄基焼結部材

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6395504U (ja) * 1986-12-09 1988-06-20
JPS6395505U (ja) * 1986-12-09 1988-06-20
JPH01164904U (ja) * 1988-05-10 1989-11-17
JPH0381006U (ja) * 1989-12-11 1991-08-20
JPH03107008U (ja) * 1990-02-20 1991-11-05

Also Published As

Publication number Publication date
JPS53113207A (en) 1978-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5810962B2 (ja) 圧縮性、成形性および熱処理特性に優れる合金鋼粉
GB1584588A (en) Powdered metal compacts
JP2002501122A (ja) 焼結製品調製用鋼粉末
JPS6021201B2 (ja) 球状磁性ステンレス鋼粉末の製造方法
JP4201830B2 (ja) クロム、モリブデンおよびマンガンを含む鉄基粉末、および、焼結体の製造方法
JPH10102105A (ja) 金属微粉末の製造方法
JPS55148701A (en) Spherical stainless steel powder
JPS5633453A (en) Iron-base amorphous alloy having high magnetic flux density and small magnetostriction
JPH0257608A (ja) 射出成形用Fe―Co系合金微粉およびFe―Co系焼結磁性材料
JPH07179982A (ja) 保磁力および残留磁束密度がともに低い軟磁性焼結合金およびその製造方法とこの軟磁性焼結合金を用いたコンバーゼンスヨーク
JP4051167B2 (ja) 耐摩耗性鉄系焼結合金
JPS5693859A (en) Ball alloy for grinding
JPS6318001A (ja) 粉末冶金用合金鋼粉
JPH0987797A (ja) 高強度ダクタイル鋳鉄材
JP2704064B2 (ja) 焼結用鉄系粉末およびその製造方法
JPS61295302A (ja) 焼結用低合金鉄粉末
CA3132343A1 (en) Iron-based mixed powder for powder metallurgy and iron-based sintered body
CA1195863A (en) Amorphous metals and articles made thereof
JPH05507967A (ja) 鉄基粉末、これで製造される部品、及びこの部品の製造方法
JPH0459362B2 (ja)
JPS58130248A (ja) 高強度焼結部品の製造方法
JPH10273710A (ja) 球状黒鉛鋳鉄製造用添加剤、球状黒鉛鋳鉄の製造方法および球状黒鉛鋳鉄鋳物部品
JPH01290704A (ja) 焼結用磁性粉末混練物
JPS60208450A (ja) 鉄系焼結材の製造方法
JPS57188649A (en) High strength sintered iron group alloy superior in wear resistance and self-lubricity