JPS5853926A - 樹脂フイルムの製造法 - Google Patents

樹脂フイルムの製造法

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JPS5853926A
JPS5853926A JP15300681A JP15300681A JPS5853926A JP S5853926 A JPS5853926 A JP S5853926A JP 15300681 A JP15300681 A JP 15300681A JP 15300681 A JP15300681 A JP 15300681A JP S5853926 A JPS5853926 A JP S5853926A
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JP
Japan
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film
aqueous solution
metal ions
resin film
solution containing
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Pending
Application number
JP15300681A
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English (en)
Inventor
Keiichi Takiyama
滝山 慶一
Masuji Izumibayashi
益次 泉林
Masanori Sagara
昌則 相良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 である。更に詳しくは金属イオンによって架橋された樹
脂フイルムの製造法に関するものである。
金属イオンによって架橋された樹脂フィルムは従来から
公知であり、かかるフィルムは金属イオンとの架橋結合
によって適度に網状化されている為に機械的強度、表面
不粘着性、表面硬直接添加せしめた後アイルノ、化;2
て製造する方法が従来から知られている。しかし、かか
る方法では金属化合物を添加4−る際1(共i1j合体
水分1〜い制限を受ける。捷だ、この方法では通常多量
の乳化剤が使用されており、得られた樹脂フィルムは耐
水性が充分なものでなく、水に曝された時に機械的強度
の低下や白化現象が生I六そのため高度の耐水性が要求
される用途に(r1使用できなかった。
本発明者らはこのような現状に鑑み、金属イオンニ」二
って架橋された樹脂アイルノ・がイ]スル優れた性能を
保持しなから珪つ従来公知の製造法が有する欠点を克服
すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達した。
即ち本発明は、周期律表のI, II,III,IV,
V, Vl,Vll及びVlll族に属する金属からな
る群より選ばれた少なくとも1種の金属のイオンを含む
水溶液で、該金属イオンとイオン結合しうる官能基及び
/又は配位結合しうる官能基を有する共重合体水分散物
を乾燥して得たフィルムを処理することを特徴とする樹
脂フィルムの製造法に関するものである。
本発明に使用する共重合体水分散物は、前記金属イオン
とイオン結合しうる官能基及び/又は配位結合しうる官
能基を分子内に有する不飽和単量体及び必要に応じてそ
の他の共重合可能な不飽和単量体からなる重合性単量体
混合物を公知の方法で乳化重合して製造されるものであ
る。
金属イオンとイオン結合しうる官能基を分子内に有する
不飽和単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸、ク
ロトン酸、ビニルスルホン酸、p−ビニルベンゼンスル
ホン酸、ビニルホス 一ホン酸、p−ビニルベンゼンホスホン酸などの如き不
飽和−塩基酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、ン
トラコン酸、ダイマー酸などの如き不飽和二塩基酸;メ
チルアルコール、エチルアルコール、フロビルアルコー
ル、イノプロピルアルコール、ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、5eC−ブチルアルコール、1cr
t −ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、2−エ
チルヘキシルアルコールなどの如き1価アルコールと不
飽和二塩基酸とのモノエステル化合物;エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコールな
どの如き2価アルコールとメチルアルコール、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコールなど
の如き低級1価アルコールとのモノエーテルと不飽和二
塩基酸とのモノエステル化合物々とを挙げる事ができ、
これらの群から選ばれる1種又は2種以上を用いる事が
できる。
金属イオンと配位結合しうる官能基を分子内に有する不
飽和単量体としては、例えば(メタ)アリルアルコール
、クロトンアルコールナトの如キネ飽和アルコール;エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1.3−ブチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、クリセリン、ペンタエリスリトールなど
の如キ多価アルコールのモノビニルエーテル化物;多価
アルコールと(メタ)アクリル酸又はクロトン酸とのモ
ノエステル化合物;グリンジル(メタ)アクリレートな
どの如き不飽和グリシジルエステル;(メタ)アリルグ
リシジルエーテルなどの如き不飽和グリシジルエーテル
;(メタ)アクリロニトリル、クロトンニトリル、イン
ゾロビルシアノアクリレート、メチレングルタルニトリ
ル、2−シアノエチルアクリレートなどの如き不飽和シ
アン化合物;(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアク
リルアミドなどの如き不飽和アミド;メチロール化(メ
タ)アクリルアミド、メチロール化ジアセトンアクリル
アミドなどの如き不飽和アミド誘導体などを挙げる事が
でき、これらの群から選ばれた1種又は2種以−Fを用
いる事ができる。
金属イオンとイオン結合しうる官能基及び金属イオンと
配位結合しうる官能基の両者を分子内に有する不飽和単
量体としては、例えばエチレンクリコール、ジエチレン
グリコール、フロピレンゲリコール、1,3−ブチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ペ
ンタエリスリトールなどの如き多価アルコールとマレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸などの如き不飽和二塩基酸
とのモノエステル化合物などを挙げる事ができ、これら
の化合物から選ばれる1種又は2種以上を用いる事がで
きる。
共重合体の製造に使用する重合性単量体混合物中での官
能基を有する不飽和単量体の使用量は特に限定されるも
のではないが、得られる樹脂フィルムの耐水性を考慮す
るならば重合性単量体混合物中1〜50重量係、軽重し
くけ1〜30重量係である。
その他の共重合可能な不飽和単量体としては、例エバメ
チルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、2−
エチルヘキシルアルコールなどの如き1価アルコールと
(メタ)アクリル酸又はクロトン酸とのエステル化合物
;スチレン、ビニルトルエンなどの如き芳香族ビニル化
合物;弗化ビニル、塩化ビニルなどの如きハロゲン化ビ
ニル;塩化ビニリデンなどの如キハロゲン化ビニリデン
;エチレン、プロピレンなどの如きオレフィン系炭化水
素;酢酸、プロピオン酸々どの如き1価のカルボン酸の
ビニルエステル化合物;1価カルボン酸と(メタ)アリ
ルアルコール又バクロトンアルコールとのエステル化合
物;メチルアルコール、エチルアルコール、メチルアル
コール、フェノ−ルナトノ如キ1 価アルコールのビニ
ルエーテル化物;1価アルコールと(メタ)アリルアル
コールまだはクロトンアルコールとのエーテル化物;1
価アルコールとマレイン酸、イタコン酸などの如き不飽
和二塩基酸とのジエステル化合物;エチレングリコール
、プロピレングリコール々どの如き2価アルコールと炭
素数1〜4個の脂肪族1価アルコールとのモノエーテル
化合物のビニルエーテル化合物;モノエーテル化合物と
(メタ)アリルアルコールtl;00)ンアルコール 
 ・とのエーテル化合物;モノエーテル化合物と(メタ
)アクリル酸又はクロトン酸とのエステル化合物:(メ
タ)アクロレイン、クロトンアルデヒドなどの如き不飽
和アルデヒド;ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレ
ート、ジノチルアミンエチル(メタ)アクリレ−1・;
ブタジェン、イソプレン、ジシクロペンタジェンなどの
如き脂肪族多不飽和炭化水素;該炭化水素の・・ロゲン
置換体;ジビニルベンゼンなどの如き芳香族多不飽第1
炭化水素;エチレングリコール、プロピレングリコール
、ポリエチレングリコール、水素化ビスフェノールなど
の如き2価アルコールド(メタ)アクリル酸又はクロト
ン酸とのジエステル化合物;該2価アルコールと(メタ
)アリルアルコールまタハクロトンアルコールとのジエ
ーテル化合物及びジビニルエーテル化合物;フタル酸、
アジピン酸、イタコン酸などの如き二塩基酸と(メタ)
アリルアルコールまたはクロトンアルコールとのジエス
テル化合物及びジビニルエステル化合物;々とを挙げる
ことができ、これらの化合物の1種または2種以上を用
いる体中で乳化重合させることによって製造されるもの
であるが、好ましくは不活性雰囲気中、常圧下、自生圧
力下又は人工的な加圧下に、乳化剤及び/又は保護コロ
イドの存在下又は不存在下、重合開始剤及び必要に応じ
て促進剤を用いて該重合性単量体混合物を乳化重合させ
ることにより得られる。まだ、このようにして得られた
共重合体水分散物は、必要により塩基性化合物でP H
調整して用いてもよい。
共重合体水分散物を乾燥してフィルムとするには、例え
ば該水分散物をキャスティング法などによって支持体上
に流展したのち乾燥すればよい。乾燥の条件は特に限定
されるものでは々く、広い条件下で行うことができるが
、例えば乾燥温度が室温〜150°C1乾燥時間が1分
〜24時間とする事ができる。
本発明に基づけば、乾燥して得たフィルムは次いで金属
イオンを含む水溶液で処理される。
処理の方法としては、該水溶液中への浸漬や該水溶液の
塗布等の方法を挙げることができる。
使用できる金属イオンは周期律表のLll、l[l。
TV、V、Vl、■及び■族に属する金属からなる群よ
り゛選ばれた少なくとも1種の金属のイオンである。
周期律表の1族に属する金属の中で本発明に用いられる
金属イオンとしては、例えばL l ++Na+、 K
+、 Cs”、 A、g+及びCu2+が挙げられる。
■族に属する金属の中で用いられる金属イオンと1−で
は、例えばBe”、 Mg”、 Ca”、 Sr”、 
Ba”。
Zn2+、 Cd”、 Hg+及び■(I!2+が挙げ
られる。■族に属する金属の中で用いられる金属イオン
としては、例えばY3+及びA13+が挙げられる。■
族に属する金属の中で用いられる金属イオンとしては、
例えばTi”、 Zr”、 Zr”、 Hf”、 Sn
2+及びpb2+が挙げられる。■族に属する金属の中
で用いられる金属イオンとしては、例えばsb”、sb
”。
■4+及びrpa4+が挙げられる。■族に属する金属
の中で用いられる金属イオンとしては、例えばCr2″
−、Cr”、 Cr”、 W’+及びSe”が挙げられ
る。
■族に属する金属の中で用いられる金属イオンとしては
、例えばMn’+が挙げられる。まだ■族に属する金属
の中で用いられる金属イオンとしでは、例えば1.7+
e2 + 、 1.+03 +、 p%″−、Co2+
及びN■2+が挙げられる。そj2てこれらの金属イオ
ンの1種又は2種以1−を用いることができる。−まだ
、これらの金属イオンの中で、処理の容易性及び無害性
などから特に好ましいものは、K+、Na+。
L ’ ” l Mg” ++ Ca 2++ r(a
 2″、C(,24−、Sn2+、 1,102″+ 
N ’ 2++ An2++Ae”+、 l’c”+ 
、 rpI4″及びZr’−’−である。
金属イオンを含む水溶液を調製するには、−1−記金属
の酸化物、水酸化物、塩、金属ハロゲン化物、金属アミ
ド、金属アルコキ/1・゛、治機金属化合物、金属錯体
、金属キレート化合物などの金属化合物を水に溶解せし
hl)ればよい。このような金属化合物の中で、処理の
容易性及び入手の容易性などから特に軽重しいものとし
ては、酸化カリウム、酸化すトリウム、酸化ツノ隼/ウ
ム、酸化亜鉛、酸化ンル:゛1ニウl3、水酸化カリウ
ム、水酸化すトリウム、水酸化バリウム、水酸化アルミ
ニウノ・、水酸化111+鉛、水酸化ジルコニウム、水
酸化鉄、炭酸カルノウノ1、炭酸バリウム、リン酸すト
リウド ル/ウム、塩化アルミニニ1ン11、ナトリウ71ノト
キ/ド、ナトリウムエトギノト、水酸化トリメ挙 チル鉛、水酸化トリエナル鉛zノ、とに≠ける1fがで
きる。−土だ、77士ニアもしく ケ:i. 7ミノの
金属錯体あるいt−Lギ酸、1j′1酸、ゾIJビオ7
酸、酪酸などの如き脂肪族ケトン))ルボ/酸の金’J
”r uni 4・多座配位子を有する化合物の金属キ
レ−1・化合物も好1しく使用できる。/jf適な配位
子としては、例えばンユウ酸、マl”Iン酸、:Iハク
酸、マレイノ酸などの如き脂肪族ジカルボノ酸;トリカ
ルバリル酸、プロパン−1.1,2.1−テトフカルホ
/酸などの如き.脂肪族ポリノノルボノ酸;ビーエチル
エtレンジアミンなどの如きジアミン;プロパン、アラ
ニン、「jイ/ン、アスパラギン酸などの如きアミノ酸
;イミノジm−酸、フェニルイゴノジ耐酸、二トリロト
り酢酸、N,N−エチレンジアミノジ耐酸、エチレンジ
アミ/テトラ酸などの如き一γミノポリカルボン酸など
を挙げる事ができる。
前記金属化合物を溶解せしめる水は特に限定される事な
く、脱イオン水、上水道水、工業用水等を使用できるが
、得られる樹脂フ・1ルムに変色などの弊害が生じない
ように水中の不純物はできる限り少量である事が軽重し
い。また、このような水は、水単独で使用してもよいが
、必要に応じて水と相性する有機溶剤を混1テ1シて1
史用することも1■能である。有機溶剤の併用は、金属
イオンを含む水溶液による処理時に水単独ではフィルム
内部に浸透しにくい場合、処理時間を短縮化できる効果
がある。このような水と相溶性を有する有機溶剤と1−
ては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、イノゾロビルアルコール、11
−ブチルアルコールなどの如き脂肪族I価アルコール;
エチレングリコール、ジ:J二fーレ/グリご1−ル、
プ[jピレングリ二1− ル、グリセリン、ペンタエリ
スリトールなどの如き脂肪族多価アルコール; 脂肪族
多価アルコ=−ルとメチルアル:7−ル、エチルアルコ
ール、)1コヒルアルコール、ブチルアルコールなどの
如き脂肪族1仙「アルコールとの七ノエ=チル化合物;
アセトン、メチルエチルケトン、フチルーロープl−2
ビルケトン、メチルインプロピルケト/、メチル−ロー
プチルケトン、メチルイノブチルケトンなどの如き脂肪
族ケトン、アセトアルデヒド、ゾロピオンアルデヒド、
ローブチルアルテヒドなどの如き脂肪族アルデヒド;な
どを挙げると.!:ができる。
金属イオンを含む水溶液の濃度や温度、処理時間等の処
理条件は特に限定される事なく、処理方法や得られる樹
脂フィルムに賦与すべき所望の処理効果に応じて任意の
条件とする事ができる。
金属イオンを含む水溶液の濃度は、得られる樹脂フィル
l、の架橋密度と密接な係わりを有するもので、使用す
る水溶液を高濃度とする程架橋密度の高い樹脂フィルム
を得る事ができる。
通常01〜80重清%、好適には05〜50重険係の水
溶液が使用され得る。
浸漬処理を行う場合の金属イオンを含む水溶液の温度は
、フィルムに該水溶液が浸透し、かつ浸透1〜だ後のフ
ィルムが破損し々い程度に調°節するべきであり、通常
、室温〜100°Cの範囲で任意に選ぶ事ができる。浸
漬を行う際の処理時間は、金属イオンを含む水溶液の温
度によって変えるべきものであるが、該水溶液がフィル
ムの内部に浸透す坏憤要な最小時間で充分である。′土
だ、浸漬処理時間を調節することにより、金属イオンを
含む璋水溶液のフィルム中への浸透の程度に勾配をつけ
、それにより、得られる樹脂フィルムの表層部と内部と
に架橋密度の勾配を生じさせ、未架橋と金属イオン架橋
の両者の特性を併せ持つ樹脂フィルムを得ることができ
る。
塗布に、J−る処理L[、極めて短時間の6faと同様
の効果があり、優れた表面不粘着性と柔軟性とを兼ね備
えだ樹脂フィルムを得る小ができる。
塗布には、ロール、スプレー、ブラノ等が用いられる。
浸漬や塗布は、それぞれ1回行うだけで充分本発明の目
的を達成することができるが、必要に応じて2回以1−
りり返1.で行ってもよく、また浸漬と塗布を1井川し
てもよい。
浸漬や塗布を2回以に行う場合あるいは浸漬と塗布を併
用する場合、用いる金属イオンを含む水溶液はすべて同
一のものでもよく、あるいは金属イオンの濃度や種類が
異なるものであってもよい。
本発明の製造法において、金属イオンを含む水溶液によ
る処理を行なう前もしくは後又はその両方にフィルムを
水中に浸漬して処理してもよい。金属イオンを含む水溶
液による浸漬処理を行なう前の水浸漬処理は、フィルム
中に含まれる水溶性物質の溶出による金属イオンを含む
水溶液の汚染を防止する効果がある。又、金属イオンを
含む水溶液による処理後の水浸漬処理は、フィルムの表
面に付着残存する不必要な金属イオンを除去する効果が
ある。この水浸漬処理に使用できる水は特に限定される
事なく、脱イオン水、上水道水、工業用水等、あるいは
これらの水と相溶性を有する有機溶剤との混合物が使用
できる。この際、得られる樹脂フィルムに変色などの弊
害が生じないように、水中の不純物はできる限り少量で
ある事が重重しい。
本発明は、金属イオンを含む水溶液による処理を必須と
するものである。この金属イオンを含む水溶液による処
理を行なう事により、フィルム中に含浸した金属イオン
が効率よくフィルム中の官能基と架橋反応して機械的強
度や表面不粘着性の改良された優れた樹脂フィルムを与
えるのである。
特に、2価以上の原子価を有する金属イオンを使用した
場合は耐水性も著しく改善された樹脂フィルムを製造す
る事ができ、このような樹脂フィルムは優れた湿潤時の
強度を必要とする用途1(好適に使用できる。
このようにして得られた樹脂〕・rルムは、金属イオン
を含む水溶液による処理を含捷ない従来の製法で得られ
た樹脂フィルムに比べて耐水性、機械的強度、表面不粘
着性等が著しく改善されている。又、金属イオンを含む
水溶液による処理条件の選択によって、得られる樹脂フ
ィルムの架橋密度を容易に調節することができ、しかも
該フィルムの表層部と内部とに架橋密度の勾配を設ける
事が可能であり、従来の樹脂フィルムでは得られない表
面不粘着性と柔軟性とを適度に兼ね備えだ樹脂フィルム
を製造する事ができる。そして従来法にトヒシ7、金属
イオンを含む水溶液により処理するだけでよく、優れた
生産性を有するものである。
以下に本発明の実施態様を実施例((より説明するが、
本発明は以下の実施例によって限定されるものではない
。同、参考例、比較参考例、実施例及び比較例中の部は
すべて重量部を、また係はすべて重量%を示すものであ
る。
参考例 1 滴下ロート、攪拌機、不活性ガス導入管、温度計及び還
流冷却器を備えたフラスコに脱イオン水150部、ラウ
リル硫酸ソーダ1部及び過硫酸アンモニウム04部を仕
込み、ゆるやかに型床ガスを吹込みながら80℃に加熱
し、攪拌して均一な水溶液としだ。次に、メチルメタク
リレート45部、ブチルアクリレート30部、2−エチ
ルへキシルアクリレ−1・20部及びメタクリル酸5部
よりなる重合性単量体混合物を2時間かけて滴下ロート
よシ滴下した。その後温度を80℃に保ちながら1時間
攪拌をつづけ、次いで室温捷で冷却したのち28%アン
モニア合体水分散物(1)を得た。
参考例 2〜3 参考例1において、重合性単量体混合物を表1に示しだ
通シの組成とする他は同じ操作手順に従って共重合体水
分散物(2)及び(3)をそれぞれ得た。その性状は表
1に示した通りであった。
比較参考例 1 参考例1において、重合性単量体混合物の組成を表1に
示すようにする他は同じ操作手順に従って共重合体水分
散物(4)を得た。その性状は表1に示しだ通りであっ
た。
表   1 参考例 4 攪拌機及び還流冷却器を備えたフラスコに脱イオン水7
52部及び水酸化ナトリウム48部を仕込み、室温で3
0分間攪拌して6%濃度の金属イオンを含む水溶液(1
)を得た。
参考例 5〜8 参考例4において、組成を表2に示した通りとする以外
は同じ操作手順に従って金属イオンを含む水溶液(2)
〜(5)を得た。
表   2 実施例 1 参考例1で得た共重合体水分散物(1)をテフロン板上
に流展して120℃で10分間乾燥した後、剥離して厚
さ0.2 mmのフィルムを得た。このフィルムを参考
例4で得た金属イオンを含む水溶液(1)中に室温で2
分間浸漬して処理した後、室温で24時間乾燥せしめて
樹脂フィルム(1)を得た。こうして得たフィルム(1
)の性能は表3に示しだ通りであった。
実施例 2〜4 実施例1において、金属イオンを含む水溶液の種類及び
処理条件を表3に示しだ通りとする以外は同じ操作手順
に従って樹脂フィルム(2)〜(4)を得だ。これらの
樹脂フィルムの性能は表3に示した通りであった。
実施例 5〜6 参考例2及び3でそれぞれ得だ共重合体水分散物(2)
及び(3)を使用し、乾燥条件、金属イオンを含む水溶
液の種類及び処理条件を表3に示しだ通りとする他は実
施例1と同じ操作手順に従つて樹脂フィルム(5)及び
(6)を得た。これらの樹脂フィルムの性能は表3に示
した通りであった。
実施例 7 参考例1で得た共重合体水分散物(1)を、テフロン製
フィルム上に流展して120’Cで10分間予備乾燥し
た後、剥離せずにその′まま金属イオンを含む水溶液(
1)中に40℃で15分間浸漬して処理した。次いで1
00℃で2分間加熱して乾燥せしめた後、剥離して厚さ
0.2 mmの樹脂フィルム(7)を得だ。この樹脂フ
ィルム(7)の性能は表3に示した通りであった。
実施例 8 実施例Iにおいて、金属イオンを含む水溶液(1)によ
る処理を行なう前にフィルムに対して室温で10分間の
上水道水中への浸漬処理を行った以外は同じ操作に従っ
て樹脂フィルム(8)を得だ。この樹脂フィルム(8)
の性能は表3に示した通りであった。
実施例 9 参考例1で得だ共重合体水分散物(1)をテフロン板上
に流展して120°Gで10分間乾燥した後、剥離して
厚さ0.2 yvmのフィルムを得だ。このフィルムを
参考例4で得だ金属イオンを含む水溶液(1)中に室温
で1分間浸漬して処理l−だ後、表面を脱イオン水で洗
浄し、更に参考例6で得た金属イオンを含む水溶液(3
)中に室温で3分間浸漬して処理した。次いで室温で2
4時間乾燥して樹脂フィルム(9)を得た。この樹脂フ
ィルム(9)の性能は表3に示した通りであった。
実施例10 実施例3において、金属イオンを含む水溶液による処理
をロールを用いて塗布により行った他は同じ操作手順に
従って樹脂フィルム(10)を得た。このフィルム(1
0)の性能は表3に示した通りであった。
比較例 1 実施例Iにおいて、金属イオンを含む水溶液で処理しな
い以外は同じ操作に従って樹脂フィルム(11)を得た
。この樹脂フィルム(11)の性能は、表3に示しだ様
、に、処理を行なった樹脂フィルムより劣っていた。
比較例 2 実施例5において、金属イオンを含む水溶液で処理しな
い以外は同じ操作に従って樹脂フィルム(12)を得た
。この樹脂フィルム(12)の性能は、表3に示した様
に、処理を行なった樹脂フィルムより劣っていた。
比較例 3 実施例6において、金属イオンを含む水溶液で処理しな
い以外は同じ操作に従って樹脂フィルム(13)を得た
。この樹脂フィルム(13)の性能は、表3に示した様
に、処理を行った樹脂フィルムより劣っていた。
比較例 4 参考例1で得だ共重合体水分散物(11100部[ホ1
,1オキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB 
15) 5部及び参考例6で得た金属イオンを含む水溶
液(3)9部を加えて共重合体水分散物(5)を得た。
この共重合体水分散物(5)をテフロン板上に流展して
120℃でio分間乾燥した後、剥離して厚さ0.2 
mmの樹脂フィルム(14)を得だ。
この樹脂フィルム(14)の性能は表コ3に示した通り
であった。
比較例 5 実施例】において、共重合体水分散物(1)の代わりに
比較参考例1で得だ共重合体水分散物(4)を用いた他
は同じ操作手順に従ってフィルムを得た。
このフィルムを用い、実施例1と同様にj−て金属イオ
ンを含む水溶液(1)で処理jまた場合と処理しない場
合とで、得られた樹脂フィルムの性能を比較した。結果
は表3に示した通りであり、金属イオンを含む水溶液に
よる処理の有無にかかわらず、性能は劣っていた。
表  3  (つづき) (注1 )  JIS K 6732記載の試験方法に
基づく。
(注2)フィルムを重ね合わせ、1kg/crlの荷重
下に60℃、24時間圧着1〜だ後引剥す。
○・・・・粘着しない △・・・・粘着する × ・・剥離できない (注3)フィルム表面上に金剛砂粉末(80〜100メ
ツμ)を落下させ、フィルム表面上の擦傷跡を見る。
○・・・・擦傷跡がつかない △・・・・・・擦傷跡がほとんどつかない×・・・・擦
傷跡がつく (注4) サンシャインウエザオメーター 1000時
間後の強度保持率 ○・・・ 8Q係以上 △・・・・5Q係以上80%未満 × ・50%未満 (注5)2Q”Cにおける水浸漬により樹脂フィルムが
白化する日数 ○・・・ 10日以上 △・・・・・1日〜10日 ×・・・・・・1日以下 (注6) 20℃で24時間水浸漬しだ直後のフィルム
強度の保持率 ○・・・・・80%以上 △・・・・・50%以上80チ未満 ×・・・・・50%未満 (注7) 20°Cで24時間アセトン浸漬時の樹脂フ
ィルムの状態 ○・ ・異常なし △ ・膨潤する × ・・溶解する (注8) 20℃に於ける樹脂フィルムの柔軟性○・・
・・非常に柔かい △・・・・・柔かい ×・・−硬い 特許出願人  日本触媒化学工業株式会社30− −(79−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 周期律表ノl 、 II、 Ill、 IV、’ 
    V、 Vl、 Vll及び■族に属する金属からなる群
    より選ばれた少なくとも1種の金属のイオンを含む水溶
    液で、該金属イオンとイオン結合しうる官能基及び/又
    は配位結合しうる官能基を有する共重合体水分散物を乾
    燥して得たフィルムを処理することを特徴とする樹脂フ
    ィルムの製造法。
JP15300681A 1981-09-29 1981-09-29 樹脂フイルムの製造法 Pending JPS5853926A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180058513A1 (en) * 2016-08-29 2018-03-01 Deere & Company Fluid control arrangement for disk packs
US10837503B2 (en) 2015-11-26 2020-11-17 Isuzu Motors Limited Hydraulic-oil control device

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US10837503B2 (en) 2015-11-26 2020-11-17 Isuzu Motors Limited Hydraulic-oil control device
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