JP2547456B2 - 自己沈着被覆の処理方法 - Google Patents

自己沈着被覆の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 この発明の技術分野 本願の発明は、金属性表面上の樹脂性被覆の生成に関
する。さらに詳細には、この発明は自己沈着性組成物か
ら生成されるタイプの樹脂性被覆の性質を改善する手段
に関する。
自己沈着は、低い固形分濃度(通常約10%以下)の水
性樹脂被覆組成物を使用して、それに浸漬された金属性
表面上に高い固形分濃度(通常約10%以上)の被覆を生
じさせることを意味し、該金属性表面が該組成物中に浸
漬される時間が長いほど被覆の厚みまたは重量が増加す
る。自己沈着は電着に類似しているが、金属表面上に樹
脂粒子を沈着させるために外部電流の助力を必要としな
い。一般に、自己沈着性組成物は、固形の樹脂粒子を中
に分散した水溶性酸性溶液である。
自己沈着性組成物は、良好な美観的諸性質をもちかつ
下地の金属性基板を劣化(たとえば、水による腐食)か
ら防ぐ被覆を生成するのに使用される。しかしながら、
満足すべき使用のために自己沈着被覆が特に優れた性質
をもつことを要求する或る種の用途が存在する。種々の
手段が自己沈着された被覆の性質を改善するために開発
されたが、その中には、たとえば、被覆の生成に先立つ
金属性表面の化学的予備処理、被覆の生成に使われる特
定の樹脂の選択、沈着性組成物に対する化学薬品の添加
および新たに生成されたかまたは硬化されていない被覆
の化学的処理が含まれる。
本願の発明は硬化されていない自己沈着性被覆の種々
の性質を改善するための化学的処理に関し、たとえば、
水のような流体に対してより浸透性のない被覆とする処
理を含むものである。
開発の報告 硬化された被覆の性質の改善を目的として硬化されて
いない自己沈着された被覆に種々の化学的処理を施すこ
とが報告されてきた。硬化された被覆の耐食性および/
または表面性状を改善するために1種以上のクロム化合
物の酸性水溶液で生成したばかりの自己沈着性被覆を処
理することを開示する米国特許が数件存在する。その中
には、米国特許第3,795,546号、第4,030,945号、第4,41
1,950号、第4,637,839号があり、すべて本願発明と同様
に同一の譲受人に譲渡されている。上記の'546および'9
45特許は、硬化されていない自己沈着された被覆を6値
のクロムまたは6値のクロムとホルムアルデヒドで還元
された形の6値のクロムを含む酸性水溶液で処理して被
覆の硬化された形の耐食性を改善しかつ本来光沢性の被
覆の光沢を低減させることを開示している。これらの特
許によれば、クロム源は3酸化クロムまたはクロムの水
溶性塩または重クロム酸塩、たとえば、それらのナトリ
ウム、カリウム、およびリチウム塩であることができ
る。そのようなクロム含有溶液の任意成分としてリン酸
(ゲル化防止剤)、水酸化ナトリウム(pH調整剤)、お
よび水溶性または水分散性ポリアクリル酸(耐食性およ
び塗料接着性改善剤)が含まれる。'950特許は硬化され
ていない自己沈着被覆をクロム含有水溶液で処理するこ
とを開示している。その水溶液は、その中に被覆の硬化
した形のものに低い摩擦係数を附与するように作用する
樹脂の粒子を分散している。この特許はクロムの機能は
硬化された被覆の耐食性を改善することであり、樹脂、
たとえば、ポリテトラフルオロエチレンの機能は、硬化
された形の被覆の表面の辷りを増加させることであるこ
とを開示している。'839特許は、硬化されていない自己
沈着された被覆を、6価のクロムを含有する化合物(た
とえば、アンモニウムまたはアルカリ金属の重クロム酸
塩)を6価クロム/還元されたクロムの溶液と混合する
ことによって作られた酸性処理水溶液で処理することを
開示している。さらに、処理溶液は、たとえば塩酸、硝
酸、硫酸、りん酸のアンモニウム、アルカリ金属および
アルカリ土類金属の塩のような、酸または塩を含む。こ
の特許は、このような溶液の使用が自己沈着された本来
光沢のある外観をもつ被覆につや消しの外観を与え、被
覆の耐食性を改善することを開示している。さらに、米
国特許第3,647,567号は、そこに記載される樹脂性被覆
の耐食性を改善するために、3酸化クロムの酸性水溶液
または、水溶性または酸可溶性クロム酸または重クロム
酸の使用を開示している。代表的なクロム酸塩および重
クロム酸塩は、ナトリウム、アンモニウム、リチウム、
マグネシウム、カリウムおよび亜鉛の塩である。
日本特許第7630247号は、硬化された被覆の耐溶媒性
を改善するために、硬化されていない自己沈着性被覆を
加硫剤(たとえば、硫黄含有化合物)の水溶液または水
性分散液かまたは加硫促進剤(たとえば、ヘキサメチレ
ンテトラミン)の水溶液または水性分散液で処理するこ
とを開示している。
日本特許第7630246号は、下地の金属性基板に対する
生成したばかりの或は濡れている被覆の密着性は、被覆
を無機酸または有機酸の酸性水溶液または酸化剤(たと
えば、過マンガン酸ナトリウム)の酸性水溶液に接触さ
せることによって改善しうることを開示している。この
ことは、順番に、より均質で魅力ある外観をもつ硬化し
た被覆を提供することに連がるものである。クロム化合
物の使用に加えて、上記の米国特許第3,647,567号は、
そこに記載の樹脂性被覆の耐食性を改善するために、り
ん酸水溶液の使用を教示している。
さらに、日本特許第7630245号は、エステル基、ヒド
ロキシル基、カルボニル基およびエーテル結合(ettrer
liukages)のような2以上の酸素含有官能基をもつ化
合物からなる水と混和しうる融合剤(coalescing agen
t)を含む水性組成物で未硬化自己沈着性被覆を処理す
ることを開示している。そのような種類の化合物の例と
しては、アルコール、ケトン、アルコールエステル、ケ
トンエステルおよびエステルエーテルがある。この日本
特許は、未硬化の自己沈着被覆をそのような融合剤で処
理すると硬化された形の被覆にブリスター、割れおよび
/またはブリッジが生ずる傾向を失くすることを開示し
ている。
上述のような未硬化の自己沈着被膜の処理は、被覆を
流体に対してより非滲透性とする点については効果がな
く、また廃棄物処理の問題を生じ、また比較的高い使用
コストを含む他の欠点もある。したがって、本願の発明
は、たとえば、硬化された形の被覆をより耐水性としか
つ被覆に改善された密着性と耐熱性を与えるというよう
な諸性質の改善のために、未硬化の自己沈着被覆の化学
的処理の改善された手段に関する。
本願発明の要約 本願発明によれば、硬化された自己沈着被覆の諸性質
の改善は、未硬化の形の被覆を、たとえば2炭素アンモ
ニウムまたはアルカリ金属水酸化物または水酸化アンモ
ニウムのようなアルカリ性物質、好ましくはその水溶液
で処理することによって得られる。
本願発明の方法によって処理される好ましい被覆は自
己沈着性組成物から生成され、樹脂の粒子は、弗酸と可
溶性の2価の鉄イオンを含む成分、最とも好ましくは弗
化第2鉄、を結合させることによって製造される酸性水
溶液中に分散している。本願発明によって処理される自
己沈着被覆の生成に使われる好ましい樹脂は内部的に安
定化された塩化ヴィニリデン共重合体または50重量%以
上に塩化ビニリデンを含む外部的に安定化された塩化ビ
ニリデン共重合体を含む。最とも好ましくは、この塩化
ビニリデン共重合体は本来結晶質である。
本願発明の重要性は、上述の好ましいタイプの自己沈
着性組成物から生成される自己沈着被覆が、95゜Fで500
時間の5%中性塩噴霧試験(ASTM B-117)をパスする能
力によって証明されるように、例外的に良好な耐食性を
もつことを考慮すれば直ちに認めることができ、そのよ
うな耐食性は、未硬化の被覆にクロム処理または他の形
式の従来から自己沈着被覆の耐食性を改善するのに用い
られて来た処理を施すことなく得られる。それにもかか
わらず、或る状況の下では、このような被覆は、長期間
水に浸漬したときに下地の金属性基板に対する付着損失
を生ずる。本願発明によれば、このような付着損失は、
未硬化の被覆をアルカリ性物質で処理することによって
防止または抑制することができる。
本願発明のもう一つの局面は、特定のタイプの金属性
基板に硬化した形の被覆の付着がアルカリ性物質による
未硬化被覆の処理によって改善される得るという発見で
ある。さらに他の本願発明の局面は、硬化した自己沈着
被覆の耐熱性は未硬化の形の被覆をアルカリ性物質で処
理することによって改善され得るという発見である。
以下に詳述するように、本願発明のさらに他の局面
は、被覆中の“一時的(transient)”な鉄(下記に定
義される)を固定しかつアルカリ性物質によって被覆中
に固定された一時的な鉄を含む自己沈着被覆を提供する
ことを含む。
本願発明の実施は、他の点からみて適当ではないと考
えられた利用分野に使用できる自己沈着被覆を製造する
手段を提供するものである。本願発明のその他の効果
は、自己沈着被覆の性質の改善は、廃棄物処理の問題を
生ずる6価のクロムまたは類似の有毒物質の存在を必要
としない処理溶液の使用によって実現できるということ
である。本願発明の実施に伴う他の効果は以下に詳述す
るところから明らかになるであろう。
発明の詳細な説明 本願発明による処理できるタイプの自己沈着被覆を生
成する被覆組成物は、一般に、樹脂含有酸性水性組成物
を含むものである。この組成物は、侵食的に作用し、該
組成物と接触している金属性表面からその表面領域にお
いて直接的または関節的に樹脂粒子を生じさせるのに充
分な量の金属イオンを溶出させ、金属性表面に、連続的
な方式で、すなわち、該表面が該組成物に接触している
時間が長いほど該表面上に沈着する樹脂の量が多くなる
ように、沈着させるものである。
金属性表面上へのこの樹脂の沈着は、該金属性表面上
の被覆組成物の化学的作用によって達成される。電着法
の操業に必要とされる電気の使用は、本願発明の方法に
は必要ではない。
自己沈着組成物の基本成分は、水、組成物の水性媒体
中に分散した樹脂固形分および活性剤、すなわち、水/
樹脂組成物を金属性表面上に組成物中に金属性表面が浸
漬される時間が長いほど厚さまたは重量が増加する樹脂
被覆を生成するようなものに変換する成分、である。種
種のタイプの活性剤および活性化系が公知であり、たと
えば、米国特許第3,592,699号、第3,709,743号、第4,10
3,049号、第4,347,172号および4,373,050号に報告され
ているとおりである。それらの開示内容は、引用して本
明細書中にその一部として記載している。活性化系は一
般に酸/酸化剤系から成る。たとえば、過酸化水素とH
F,HNO3;および2価の鉄を含む化合物とHF;および他の
可溶性金属含有化合物(たとえば、約0.025から約50g/l
の量の、ふっ化銀、酸化第一鉄、硫酸第二銅、硝酸第一
コバルト、酢酸銀、りん酸第一鉄、ふっ化クロム、ふっ
化カドミウム、ふっ化第一錫、二酸化鉛および硝酸銀)
および単独で或はふっ化水素酸と共に使用しうる酸、た
とえば、硫酸、塩酸、硝酸およびりん酸および有機酸、
たとえば、酢酸、クロル酢酸、トリクロル酢酸である。
好ましい活性化系は、第二鉄含有化合物とふっ化水素
酸からなる。このため、好ましい自己沈着組成物は、約
0.025から約3.5g/l、さらに好ましくは約0.3から約1.6g
/lの第二鉄の当量を含む可溶性第二鉄化合物および組成
物に約1.6から約5.0の範囲内のpHを与えるに充分な量の
ふっ化水素酸からなる。上述の第二鉄含有化合物の例と
して、硝酸第二鉄、塩酸第二鉄、酸化第二鉄、りん酸第
二鉄、およびふっ化第二鉄があり、最後のものが好適で
ある。
米国特許第4,347,172号および第4,411,937号は上述の
タイプの好ましい活性化系を開示するものであるが、組
成物l当り約0.01から約0.2酸化剤当量をもたらす量の
酸化剤を該組成物中において、必要に応じて使用するこ
とを開示している。好ましい酸化剤は、減極剤として一
般に知られている物質である。酸化剤の例としては、過
酸化水素、重クロム酸塩、過マンガン酸塩、硝酸塩、過
硫酸塩、過ほう酸塩、p−ベンゾキノンおよびp−ニト
ロフェノールがある。過酸化水素は好適な物質である。
本願発明における使用に好適な組成物は、上述の'172特
許および'937特許に開示された任意の酸化剤の使用を含
まない。
自己沈着組成物の樹脂成分について、いかなる樹脂も
それに使用し得るとはいえ、本願発明にしたがって処理
された被覆が、高い割合の塩化ビニリデン単量体から作
られる樹脂を含むことが好ましく、該塩化ビニリデン単
量体は外部的および内部的に安定化された塩化ビニリデ
ン含有樹脂を含み、好ましい種類の樹脂は内部的に安定
化された塩化ビニリデン含有樹脂である。実際上、内部
的に安定化された重合体または樹脂は、その化学的構造
の一部として、重合体の粒子或は樹脂の固形分を水性媒
体中に分散した状態に維持するように作用する表面活性
剤を含む。これは、“外部的な表面活性剤”、すなわ
ち、表面活性をもち、コロイド状分散液中におけるよう
に、樹脂固形分の表面上に吸収される物質によって実施
される作用である。公知のように、外部表面活性剤の存
在は、樹脂を含むその水性分散体から生じる被覆の水感
受性を増加させかつ被覆の所望の性質に逆に作用する傾
向を示す。自己沈着組成物中の表面活性剤の過剰量の存
在は、米国特許第4,191,676号に記載されるように、い
くつかの問題を生ずる。この特許の開示は本明細書中
に、特に表面活性剤と自己沈着組成物中におけるその量
について、引用して記載している。この特許の中で論及
されているように、自己沈着組成物の表面活性剤の過剰
量の存在は、被覆される金属性表面上に樹脂粒子の増大
するのを抑止することができる。さらに、過剰量の表面
活性剤の存在は、所望の被覆の性質、たとえば耐食性に
逆の影響を与えることができる。内部的に安定化された
塩化ビニリデン含有重合体の効果は、自己沈着組成物を
含むタイプの酸性水性分散液を含有する安定な水性分散
液は外部的表面活性剤を使用しないで製造できるという
ことである。(本願発明が関連している型式の重合体を
製造する重合化方法に使われる表面活性剤に関連して以
下の用語が相互に代替的に各文献中で使用されている:
表面活性剤(surfactant)、湿潤剤(wetting agen
t)、乳化剤(emulsifierまたはemulsifying agent)お
よび分散剤(dispersing agent)本願明細書で使用され
ているように、表面活性剤(surfactant)は上述の各用
語の同意語のつもりである。)各種の内部的に安定化さ
れた塩化ビニリデン含有重合体が公知であり、それらの
同種のものは商業的に利用できる。本願発明によれば、
その実施において、それら重合体はすぐれた効果を発揮
するように使用される。
水性媒体中で分散状態の重合体粒子を維持するように
作用する種々の表面活性剤の中には、イオン化しうる基
を含む有機化合物がある。そこにおいて、陰イオン基が
化合物の主要な有機的な半分と結合しており、陽イオン
基は、たとえば、水素、アルカリ金属およびアンモニウ
ムのような成分である。一般的には、広く用いられてい
る表面活性剤の代表的な陰イオン基は、たとえば、硫酸
塩、チオ硫酸塩、スルホン酸塩、スルファミン酸塩、り
ん酸塩、ピロりん酸塩およびフォスフォン酸塩の形で硫
黄またはりんを含む。そのような表面活性剤は、有機的
な半分と結合している。無機のイオン化しうる基を含
む。塩化ビニリデン樹脂の分子構造内に上記のようなイ
オン化しうる基を導入するのにいろいろな方法が使用で
きるが、そのような樹脂を作る最とも広く知られた方法
は、塩化ビニリデンを単量体の表面活性剤および所望に
より1種以上の他の単量体と反応させることを含むもの
と考えられている。このような反応において、単量体の
表面活性剤は、単量体の塩化ビニリデンによって重合化
できる物質、または単量体の塩化ビニリデンによって重
合化できかつ反応混合物中においておよび自己沈着性組
成物を含む酸性水性媒体中においてイオン化しうる単量
体物質によって重合化できる物質を含む。
本願発明の被覆組成物において使用できる特定の樹脂
について、好ましい等級のものは、(A)塩化ビニリデ
ン単量体を(B)メタクリル酸、メタクリル酸メチル、
アクリロニトリル、および塩化ビニルのような単量体お
よび(C)スルフォメチルメタクリル酸ソーダのような
水溶性イオン物質と共重合させることによって製造し得
る。上述の望ましい樹脂を含む成分は比較的広い範囲に
亘って変化しうるが、一般に樹脂は下記の量で重合化し
た成分を含む。
1)塩化ビニリデン単量体について使用された単量体の
全重量を基礎とする約45〜約99重量%、 2)第2の比較的親水性のエチレンとして不飽和の単量
体物質の(1)と(2)の総重量を基礎とする約0.5〜
約30重量%であって、そのような単量体物質は、重合化
温度において水の相および重合体ラテックスの油の相に
少くとも1重量%の溶解度をもつものであり;そして、 3)(2)と共重合化できかつ一般式: R−Z−(CH2)n−(SO3)-M+ をもつスルフォン酸およびその塩から成る群から選ばれ
るイオン性の他の単量体の総重量を基礎とする約0.1〜
約5重量%。
そのような単量体から製造される樹脂の例は米国特許
第3,617,368号に開示される。この特許に記載されるよ
うに、基Rはビニル基および、たとえば、アルキル置換
ビニル基のような置換ビニル基からなる群から選択さ
れ、記号Zはビニル基内の二重結合を活性化する2官能
結合基を表わし、−Q−は2価の炭化水素でその価結合
は異なる炭素原子上でなされ、かつ記号M+は陽イオンを
表わす。
上述の(2)の比較的親水性の単量体は、水性分散液
中で(1)と容易に共重合可能な物質であり、すなわ
ち、約40時間以内、単量体の漿液の凝固点から約100℃
までの温度において共重合し、かつ重合化温度において
水の相および重合体ラテックスの油の相の両方に少くと
も1重量%の溶解度をもつ。特に単量体の塩化ビニリデ
ンと共に使用される場合に好ましい材料の代表例として
は、メタクリル酸とメタクリル酸メチルがある。効果的
に使用しうる他の単量体は、アクリル酸ヒドロキシエチ
ルとアクリル酸プロピル、メタリル酸ヒドロキシエチ
ル、ヘキシルアクリル酸エチル、アクリル酸、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、およ
び低級アルキルアクリルアミドと低級ジアルキルアクリ
ルアミド、アクロレイン、メチルビニルケトンおよび酢
酸ビニルがある。
0.5〜30重量%の量だけ使われるこれらの単量体は、
(3)の共重合可能なイオン性物質との必要な反応性を
もたらしかつ水中における相互重合体の必要な水溶解度
をもたらす。このように、これらの物質は“仲介(go-b
etwe-en)”単量体ということができる。このような比
較的親水性の単量体の最適量は、樹脂を製造するのに使
われる疎水性の単量体の量と、同様に使用される共重合
可能なイオン性単量体の量に依存する所定範囲内でいく
分変動することが理解できる。
上述の形式の樹脂を製造するのに使われる共重合可能
なイオン性単量体は、その構造の中にイオン化可能な基
と反応性の二重結合を含み、水にかなり可溶であり、親
水性単量体成分(2)と共重合可能であり、かつ上記二
重結合の置換基は懸濁液重合において通常遭遇するよう
な単量体物質である。ビニル基内に存在する2重結合を
活性化するであろう二官能結合基(2)は、以下の構造
の基およびそれらに類似した基を含む。
またはHこのアルキル基は好ましくは炭素原子数1〜8
のアルキル基、特にメチル、エチルまたはプロピルであ
る。異なる炭素原子について価結合をもつ上述の二価の
炭化水素の例はアルキレンおよびアリレン二価炭化水素
基である。アルキレン基(CH2)は約20個の炭素原子を
含むことができるが、通常は1〜8個の炭素原子をも
つ。本願明細書に記載されるような限定された共重合可
能なイオン性物質の溶解度は陽イオンM+によって強く影
響を受ける。代表的な陽イオンは遊離酸、アルカリ金属
塩、アンモニウム塩およびアミン塩およびスルフォニウ
ムおよび第4級アンモニウム塩である。好ましい物質
は、遊離酸、アルカリ金属塩、特にカルシウムおよびカ
リウム塩、およびアンモニウム塩である。
上述のイオンの一種と通常の選択によるRおよびZに
よって、単量体の溶解度はQに依存することがさらに理
解される。上述のように、これらの基は、脂肪族または
芳香族でもよく、その寸法は分子中の親水性/疎水性の
バランスによって決定されることとなる。すなわち、も
し、Qが比較的小さく、単量体が水に可溶であるが、Q
がどんどん大きくなる場合には、これら単量体の表面活
動度は増加し、石けんとなり最終的に水に不溶のワック
スになるまで増加する。しかしながら、Qの限定的寸法
はR,ZおよびM+に依存する。上述の代表例としては、下
記の式のメタクリル酸スルホアルキルであって、n=2
のものが本願発明で使用するのに最とも受け入れ易い共
重合可能なイオン性物質である。
さらに、RとZの選択は要求される反応性によって左
右され、かつQの選択は通常スルフォン酸を基体の単量
体に附加する(その逆も同様)のに用いられる反応によ
って決定される。上述のタイプのラテックス含有樹脂を
製造する方法は公知であり、そのようなラテックスは商
業的に利用可能でありこの明細書では“自己安定性ラテ
ックス”、すなわち、その重合性粒子は、ラテックスの
水性相中に分散している重合性粒子を維持するのに有効
な官能基を重合体分子中に含んでいるラテックスとして
述べられている。上述のように、そのようなラテックス
は、該粒子を分散した状態に維持するために外部的表面
活性剤の存在を必要としない。このタイプのラテックス
は、一般に、水の表面張力(約72ダイン/cm)に非常に
近い表面張力をもつ。このようなラテックスを含む自己
沈着性組成物は、比較的早い速度で形成する被覆を生成
することが観察される。
そのようなラテックスを調製する代表的な方法は、所
望のpH値をもつ水性媒体に、所定の重合化成分(所望に
より重合開始剤系を含む)を実際的に連続的に注意深く
調節して添加することによる水性分散液の調製を含み、
さらに粒子寸法の調節のために重合性種ラテックスを形
成するように必要な重合化禁止剤を続いて添加する。そ
のような重合性種ラテックスを生成するときに、アルカ
リ石けんなどのような従来からの表面活性剤の非常に少
量が、所望の寸法の粒子を得るためにさらに水性媒体中
に混入される。しかしながら、このような表面活性剤の
添加は、上述のタイプの重合性粒子の非常に安定な、内
部的に安定化された水性コロイド状分散液の製造に対し
て臨界的ではない。いかなる場合においても、表面活性
剤の添加は、最終被覆溶液の水相中に存在する全量が、
上述の米国特許第4,191,676号で教示されるように臨界
的なミセル濃度より低くなるように制限される。重合性
種ラテックスの生成の後、残留する重合化成分は、水性
媒体に対して注意深く調節された条件の下で同時かつ連
続的に添加される。
本願発明に使用される高度に安定な重合体ラテックス
は、重合性ラテックスが従来からの水溶性表面活性剤に
よって安定化されたときにしばしば生ずる好ましくない
沈澱物が事実上存在しないことを特徴とする。かくし
て、このようなラテックスは、最適なコロイド安定性、
比較的高い重合体固形物含有量における低い粘性、低い
発泡傾向、および優れた製品の均質性と再生産性という
非常に有効な諸性質を一緒に備えている。このように、
内部的に安定化されている、高度に安定なラテックス
は、たとえば、上述の米国特許第3,617,368号に開示さ
れている。
本願発明の好ましい具体例は塩化ビニリデン含有ラテ
ックスの使用を含む。そこにおいて、たとえば、ナトリ
ウムスルホエチルメタクリル酸塩のような水溶性イオン
性物質は共重合体からなる共単量体(comonomer)で共
重合化される。ナトリウムスルホエチルメタクリル酸塩
は、単量体の塩化ビニリデンまたは比較的親水性の単量
体メチルメタクリル酸塩またはメタクリル酸と共用され
ると、本願発明によって要求される量と方法で使用され
たときに、特に有効である。
本願発明において使用されるのに特に好ましいラテッ
クスは約35から約60重量%の固形分をもつもので、重合
性組成物から成り、その組成物は塩化ビニル、アクリル
酸、低級アルキルアクリル酸塩(アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸ブチル等)、メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル、メタアク
リロニトリル、アクリルアミドおよびメタアクリルアミ
ドから成る群から選ばれる1種以上の共単量体と共に塩
化ビニリデンを乳化重合させることによって製造され、
そして、式 R−Z−(CH2)n−(SO3)-M+ をもち、式において、Rはビニル基または低級アルキル
置換ビニル基を表わし、Zは下記の官能基の一種を表わ
し、 またはHnは1から20まで(好ましくは1から6)の整
数、そしてM+は水素またはアルカリ金属陽イオン、好ま
しくはナトリウムまたはカリウム、であるスルホン酸ま
たはスルホン酸塩によって安定化されているものであ
る。
好ましい重合体のサブグループは、少くとも約50重量
%で70重量%以下の塩化ビニリデン、約5〜35%の塩化
ビニルおよび約5〜20%のアクリル酸、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル
酸、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリ
ルアミドおよびメタクリルアミドおよびこれらの組合せ
から成る群から選ばれたビニル化合物約5〜20%、約1
〜3重量%スルホエチルメタクリル酸塩を含むものであ
る。
しかしながら、特に好ましいラテックスの群は、約30
〜70重量%の固形分を含むものであり、その固形分は、
約50〜99%の塩化ビニリデン重合体の全重量と約0.1〜
5%のスルホメチルメタクリル酸塩の乳化重合によって
製造されるラテックスであり、その他任意的に、塩化ビ
ニル、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタアクリ
ルアミドおよびそれらの混合物のようなアクリルおよび
メタクリル単量体約5〜50重量%を含み、そして実質的
に非重合表面活性剤または保護コロイドは含まない。
この発明に用いられる樹脂の他の好ましいサブクラス
としては、重合体の全重量を基礎としてアクリル酸ブチ
ル約50〜90%とメタクリル酸スルホエチル約1〜2%の
共重合体の分散液である。重合体のもう一つの好ましい
サブクラスは、メタクリル酸スルホエチルで内部的に安
定化されて表面活性剤を含まず、かつ任意的に塩化ビニ
ルと一種以上のアクリル共単量体を含む塩化ビニリデン
含有重合体のラテックスである。
他の塩化ビニリデン含有共重合体は、塩化ビニル約15
〜20重量%、アクリル酸ブチル約2〜15重量%、アクリ
ロニトリル約3〜10重量%、メタクリル酸スルホエチル
約1〜2重量%から成るものである。この特定の共重合
体は、乳化重合に使われる共単量体(メタクリル酸スル
ホエチルを含む)の総重量を基礎として塩化ビニリデン
共重合体を70重量%以下含有する。
その最とも好ましい形態において、本願発明は、以下
に実施例1において使用される形式の内部的に安定化さ
れた塩化ビニリデンの使用を含むものである。このよう
な樹脂は、比較的高い結晶性をもつものである。代表的
な結晶性樹脂は、米国特許第3,922,451号および上述の
米国特許第3,617,368号に記載されている。一般的に云
って、結晶性の塩化ビニリデン含有樹脂は、比較的高い
塩化ビニリデン比率、たとえば、少くともその約80%を
もつ。
内部的に安定化された塩化ビニリデン含有樹脂は本願
発明の実施に当って使用されるのに好適であるが、外部
的な表面活性剤によって安定化された塩化ビニリデン含
有も同様に使用しうる。このような樹脂の使用は、当該
分野の技術水準において従来より公知の樹脂から調製さ
れた自己沈着性被覆よりも優れた化学的および物理的性
質を示す自己沈着性被覆を生成する。外部的に安定化さ
れた塩化ビニリデン含有樹脂は高い比率の塩化ビニル、
すなわち、少くとも50重量%、好ましくは50重量%以上
を含む。樹脂を形成する塩化ビニリデンの量は、塩化ビ
ニリデンの純粋なホモポリマーは熱的に不安定であると
いう理由から100重量%以下とすべきである。これは脱
塩化水素化、すなわち、重合体の完全な崩壊につながる
“ジッパーを開ける(unzippering)”解重合を起す。
熱的不安定性の傾向は、塩化ビニリデン単量体を、アク
リル共単量体のような共単量体で共重合させることによ
って大幅に低減できる。この共単量体は、熱的により安
定な共単量体を鎖に挿入することによって塩化ビニリデ
ンの系列の全長を分断するのに使用でき、それによって
さらにジッパー開き(unzippering)が起るのを防止す
る。最とも簡単に云えば、塩化ビニリデン重合体におけ
る共単量体の使用は、いくつかの部片においてジッパー
が動かなくなるのに似ており、それは短い距離でも開く
のを阻止してしまう。
熱的に安定な共重合体を生成させるために塩化ビニリ
デンによって共重合しうる単量体の例としては1種以上
の塩化ビニル、アクリル酸、メタクリル酸塩、メタクリ
ル酸メタル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミ
ドおよびメタアクリルアミドがある。本願発明の実施に
おいて使用しうる外部的に安定化された塩化ビニリデン
重合体の少ない例は以下の通りである。(A)塩化ビニ
リデン約50〜90重量%、アクリロニトリルおよびアクリ
ル酸ブチル約5〜20重量%、(B)塩化ビニリデン約60
〜76重量%、アクリル酸エチルヘキシルまたはメタクリ
ル酸エチルヘキシル4〜10重量%、およびアクリル酸約
1〜4重量%、(C)塩化ビニリデン66重量%および塩
化ビニル34%。好ましい形では、外部的に安定化された
塩化ビニリデン含有樹脂は本来結晶性である。
上述の形式の外部的に安定化された樹脂は、反応混合
物の水性媒体中において分散状態で生成する樹脂粒子を
維持するように充分な量の表面活性剤を用いる乳化重合
によって典型的に製造される。このタイプの樹脂の性質
は、重合体分子の構造が生成するラテックスのコロイド
状分散液を維持するために表面活性剤が存在することを
要求していることであり、該表面活性剤は、樹脂分子の
表面上に吸収される。
そのようなラテックスを調製するのに使用できる表面
活性剤(乳化剤)は、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナ
トリウム、硫酸アルキル、ジオクチルスルフォこはく酸
ナトリウム、アルキルフェノールエトキシレートスルフ
ォン酸塩(alkylphenolicethoylate sulfonates)、ド
デシルジフェニル酸化物ジスルフォン酸ナトリウム、オ
レイルイソプロパノールアミドスルンこはく酸ナトリウ
ム、およびラウリル硫酸ナトリウムである。これらの表
面活性剤或は乳化剤は代表的なもののみである。したが
って本願発明の実施は、上記の表面活性剤を含むラテッ
クスに限定されるものではない。たとえば、水中で単量
体の安定なコロイド状分散液を生ずるように単量体反応
物と水との相互表面張力を充分に低下させ、かつそれか
ら調製された自己沈着組成物中で安定ないかなる陰イオ
ン性表面活性剤も使用できる。自己沈着組成物の活性化
系(たとえば酸および酸化剤)が、負に帯電しているラ
テックス重合体粒子を金属性表面に自己沈着させる正に
帯電している陽ネオンを金属性基体から溶出させるよう
に作用することが注目される。したがって、この陽イオ
ン表面活性剤はこのように作用するものであるべきであ
る。2以上の陽イオン表面活性剤の混合物も使用でき
る。
上述の理由により、そして上述の米国特許第4,191,67
6号に説明されるとおり外部的に安定化されたラテック
スの表面活性剤濃度は、以下の理由により比較的低くさ
れるべきである。すなわち、自己沈着組成物の水性相
は、臨界的ミセル濃度以下、好ましくは、上記'676特許
に言及されるように、表面張力対該組成物中の表面活性
剤濃度のロガリズムのグラフ上の屈折点に対応する表面
活性剤濃度以下の表面活性剤濃度をもつ。したがって、
外部的に安定化された樹脂を含むラテックスは非常に低
い濃度の乳化重合によって調製される。現在の技術水準
の下では、バッチ式の乳化重合に較べて種重合または半
自動重合によって最良の結果が得られる。種重合法また
は半自動重合においては、表面活性剤の量は、単量体が
新しい粒子を形成せずにすでに存在する粒子と重合を続
けるように表面活性剤と単量体とを添加するように制限
される。このことは、非常に均質な粒子寸法分布をもた
らしかつ同様にラテックス中の表面活性剤の全量の良好
な調節をもたらす。コロイド状ラテックスの安定性は、
帯電した(charged)重合体と重合開始剤に由来する基
に一部帰することができる。
一般に、このようなラテックスは、比較的高い表面張
力、すなわち、少くとも約40ダイン/cmをもつ。このよ
うなラテックスは、本願発明の実施において使用可能で
あり、そして好ましくは、表面張力約55〜70ダイン/cm
をもつラテックスが使用される。特に、保護コロイドの
ないそのようなラテックスは、本願発明に使用するのに
好ましいクラスである。
重合体の総重量を基礎にして約50から90重量%以上の
塩化ビニリデン含有量をもつ重合体が使用しうる。塩化
ビニルが共単量体の一つとして使用されるとき、塩化ビ
ニリデン含有量は約70重量%以下でよい。しかしなが
ら、全塩化物量は、総重合体量の50重量%またはそれ以
上が好ましい。一般的には、本願発明による好ましいク
ラスのラテックスである内部的に安定化されたラテック
スは、さらに低い塩化物含有量で使用でき、それによっ
て他の共重合体の介在物をして、低い蒸気浸透性に帰因
する耐食性に加えて、硬さ、光沢、耐溶媒性などの好ま
しい重合体特性をも向上させることができる。
本願発明の実施に使用される塩化ビニリデン樹脂含有
ラテックスは商業的に利用可能である。そのようなラテ
ックスの例としては、たとえば、ダウケミカルカンパニ
ーから市販されているサラン(Saran)143およびサラン
112、およびインペリアルケミカルインダストリーズか
ら市販されているハロフレックス(Haloflex)202のよ
うなハロフレックスラテックスがある。
上述の形式の塩化ビニリデン含有樹脂は、非常に好ま
しい性質をもつ被覆を生成する自己沈着に使用しうる。
たとえば、この被覆は比較的低い温度、たとえば、約20
℃から120℃の範囲内の温度で硬化しうる。非常に高い
オーダーの耐食性は、クロム後処理を使用することなく
得られる。さらに、高い硬さと耐溶媒性をもつ被覆を製
造することができ、そして新たに生成した被覆は、それ
らがスプレーによって洗滌できるということからも分る
ように、高い粘着性と密着性とをもつものである。本願
発明によれば、このような被覆の水に対する非浸透性
は、以下に詳述するようにアルカリ性溶液による処理に
よってさらに改善できる。
自己沈着組成物に使用しうる他の樹脂の例は、下記の
米国特許に述べられている。すなわち、米国特許第3,58
5,084号、第3,709,743号、第4,191,676号、第4,313,861
号および第4,347,172号。このような樹脂から生成され
る被覆は同様に本願発明の方法によって処理できる。
もし望むならば、自己沈着性組成物は二以上の異なる
樹脂から製造し得る。好ましい形においては、そのよう
な組成物は、上述の塩化ビニリデン含有樹脂の混合物か
ら成るであろうし、典型的には、約50〜95%の全樹脂固
形物と、たとえば、スチレンブタジエン樹脂、ポリ(塩
化ビニル)、アクリル樹脂およびそれらの類似物を含む
1種以上の他の樹脂である。
被覆組成物を含む樹脂の量は、広い範囲に亘って変化
する。組成物中の樹脂粒子の濃度の下限は、樹脂性被覆
を生成させるのに充分な物質を生じさせるために必要な
量の樹脂によって指定される。上限は、酸性水性組成物
中に分散しうる樹脂粒子の量によって指定される。一般
に、組成物中の樹脂粒子の量が高くなるほど、他の条件
が同じとして、生成する被覆は重くなる。被覆組成物
は、樹脂固形分約5〜550g/lの範囲に規定されるとはい
え、その量は組成物を構成する他の成分および使用され
る特殊なラテックスまたは樹脂に応じて変化する傾向に
ある。多くの応用例において、組成物中において約50〜
100g/lの樹脂固形分を用いることによって良好な結果が
得られる。
任意成分が所望により組成分に添加される。たとえ
ば、本願発明は、金属性基本に顔料を含んだ被覆を適用
することが望ましい場合に最とも広く各応用分野に使用
されるであろうと信じられている。この目的のために、
適当な顔料が組成物中に含有せしめられる。使用しうる
顔料の例は、カーボンブラック、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン、キナクリドンレッド、ベ
ンジデンイエローおよび2酸化チタンである。顔料は、
被覆に所望の色および/または所望の深みまたは色合い
の程度を与える量だけ組成物に添加されるべきである。
所定の使用量は、使用される所定の顔料と欲する被覆の
色によって決まるであろうことが理解されるべきであ
る。優れた結果は、組成物が樹脂固形分100g当り約0.2
〜3gのファーネスブラックを含むような量で水性分散液
を使うことによって達成される。
多くの顔料が、顔料粒子を分散状態に維持するため表
面活性剤または分散剤を含む場合のある水性分散液の形
で利用できる。このような顔料分散液を使うときには、
組成物の水相中の表面活性剤の濃度は、CMC以下、好ま
しくは、表面張力対組成物中の表面活性剤濃度の対数の
グラフ上の屈曲点に対応する表面活性剤濃度以下となる
ように選択されるべきである。表面活性剤は、外部的に
安定化されたラテックスの調製について上に規定したと
ころから好適に選択されるべきである。顔料を添加した
好適な組成は、本願明細書の実施例中に示される。
着色被覆は、染料を用いても製造でき、染料の例とし
てはロダミン誘導染料、メチルヴァイオレット、サフラ
ニン、オントラキノン誘導染料、ニグロシンおよびアリ
ザリンシアニングリーンがある。これらは、使用可能な
染料の中のほんの数例である。
自己沈着性組成物中で使用できる他の添加剤の例は、
塗料組成物を調製するのに使われるものとして一般に知
られたもの、たとえば、UV安定化剤、粘度調整剤等であ
る。
もし表面活性剤が、ラテックスの成分として、または
顔料分散液として、または他の成分または添加剤として
組成物に添加されると、組成物の水性相における表面活
性剤の全量はCMC以下に維持されるべきである。好まし
くは、組成物の水性相は少ししか或は全く表面活性剤を
含まないのがよい。
表面活性剤が使用される場合には、好ましい表面活性
剤は陰イオン活性剤である。適当な陰イオン表面活性剤
の例は、アルキル、アルキル/アリルまたはナフタレン
スルフォン酸塩、たとえば、ジオクチルスルホこはく酸
ナトリウムおよびドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリ
ウムである。
自己沈着性組成物を調製するに当って、その成分は、
たとえば上記米国特許第4,191,676号に記載されるよう
な適当な方法によって混合しうる。工業的規模における
使用のための顔料含有被覆組成物の浴を調製するには、
浴は以下の成分を混合することによって調製されるのが
好ましい。
A)樹脂粒子、好ましくは上述の塩化ビニリデン含有樹
脂の粒子、約350〜550g/lと顔料約10〜550g/lからなる
水性濃縮液、および B)HF約0.4〜210g/lと水溶性第2鉄含有化合物約1〜1
00g/l第2鉄イオン当量とから調製される水性濃縮液。
この浴は、濃縮液(A)に水を加えて攪拌し、その後
それと濃縮液(B)の必要量とを攪拌しながら均質な組
成物が生ずるように調製される。
本願発明が使用される被覆方法全体の種々の工程は、
下記の点を除き、従来技術の方法と類似しうる。たとえ
ば、被覆に先立つ金属性表面の洗浄は、上述の米国特許
第4,191,676号の教示によることができる。金属性表面
を自己沈着性組成物で接触させる点については、ほとん
どの応用分野に対して、金属性表面を組成物中に約30秒
以内、または多くても3分以内の時間浸漬することによ
って所望被覆厚さが得られると信じられている。約90〜
100秒以内の浸漬時間、樹脂固形分約5〜10重量%含有
する組成物を使用して良好な結果が得られてきた。しか
しながら、より長いか或はより短い時間が使用しうるこ
とが理解されるべきである。組成物の攪拌は、それを均
一に保つことおよび生成する被覆の均一性を改善するこ
とを助長する。他のファクターが一定に保たれていれ
ば、組成物の加熱によって重い被覆が生成するであろ
う。しかしながら、満足すべき結果は被覆の処理を大気
温度で行うことによって得ることができる。
典型的な工業的方法においては、新たに適用された被
覆は被覆表面が組成物から引き上げられた後でかつ塗り
立ての被覆の重要な乾燥が行われる前に水で洗浄され
る。そのような水洗浄は、そこから酸や被覆表面に固着
する組成物の他の成分残留物を除去するのに有効であ
る。もし、残留物を被覆表面上に残したままにしておく
と、それらは被覆の品質を変化させるか悪影響を与え
る。被覆の硬化した形態を水に対してより不透過性にす
る改善は、本願発明によって提供されるように、生成し
たばかりの被覆を単に水洗浄することによっては実現で
きない。しかしながら、そのような改善は実現でき、か
つ被覆の品質に悪影響を与える残留物は、本願発明にし
たがってアルカリ性溶液、好適には強くないアルカリ溶
液、たとえば、約0.1〜2g/lの苛性アルカリ溶液で処理
することによって除去できかつ非反応性とすることがで
きる。
このように、新たに生成され、濡れた状態の、未硬化
の被覆が生成された後、被覆は本願発明にしたがって、
好ましくは被覆を水性アルカリ性溶液、すなわち、水素
イオンよりもヒドロキシルイオンを多く含む溶液と接触
させることにより化学的処理を施される。このような処
理は、硬化された形の被覆の水不透過性を改善するのに
使用できる。たとえば、上述の形式の塩化ビニリデン含
有樹脂を含む被覆について、そのような被覆は標準塩噴
霧試験(ASTM B-117)によって評価されるとき優れた耐
食性を示すにもかかわらず、下地の金属性基本に対する
密着性は水に長時間、たとえば2時間浸漬されたとき、
悪影響を受ける。下記に報告される実施例から分かるよ
うに、本願発明の未硬化の被覆の処理は、硬化された被
覆の長時間の水浸漬を含む試験に合格するようにする。
本願発明の開発に関連して、硬化された形のアルカリ
処理された被覆は通常の水で洗浄されたものから生成さ
れた硬化された被覆よりも効率で鉄を含むことが観察さ
れた。このような鉄の源は、自己沈着組成物を含む第2
鉄活性化成分に由来することができ、かつ/または鉄を
生ずる表面を被覆する場合において自己沈着性組成物と
接触している間に金属性表面から溶出した鉄に由来する
こともできる。新たに生成した濡れた被覆中に存在し従
来の水洗浄または他の後水洗処理によって濡れた被覆か
ら除去されるであろう残留鉄(以後、1時的な鉄という
(transient Iron))は本願発明の化学的処理によって
組成物中に析出または固定されると信じられている。同
様にそのような化学的処理の結果として被覆中に残留す
る鉄は直接的におよび/または間接的に硬化された被覆
をたとえば水のような流体に不透過性とする原因となる
ものと信じられている。したがって、そのような1時的
な鉄を被覆中に残留させるようにするいかなる材料も硬
化した形の被覆を流体に対してより不透過性とするのに
使用できる。
好ましい形態において、新たに生成された被覆は、組
成物中に1時的な鉄を固定するのに有効な1種以上の可
溶性材料の溶液と接触せしめられる。最も好ましくは、
溶液は重炭酸アンモニウム、水酸化アンモニウムまた
は、リチウム、カリウムおよびナトリウムのようなアル
カリ金属水酸化物を含むアルカリ性水性溶液である。こ
のような物質の使用は、1時的な鉄を被覆中に残留する
水酸化鉄に変化させるものと信じられている。そのよう
な1時的な鉄の存在は被覆中にある量の色を発現させる
ことになる。しかしながら、重炭酸アンモニウムを含む
本願発明のアルカリ溶液の使用はそのような色の発現を
少なくする。アルカリ溶液の形成に使用しうる他の物質
の例としてはアミンがある。特に好ましい物質は、被覆
の硬化条件下で揮発性であるアルカリ物質を含む水性ア
ルカリ溶液である。そのようなアルカリ溶液の例として
は重炭酸アンモニウムと水酸化アンモニウムがある。
一般的にいえば、新たに生成した被覆の化学的処理
は、被覆上に充分な量のしかし被覆に悪影響を与えない
範囲の化学物質を沈着させるように接触時間、接触の手
段、および接触の温度を相互に関係づけながら、(高い
温度で行うこともできるが)室温で行うことができる。
新たに生成した被覆にアルカリ溶液を適用する代表的な
手段には、スプレー、ミスト、および浸漬があり、良好
な結果は水性アルカリ溶液に新たに生成した被覆表面を
浸漬することによって達成された。アルカリ溶液中に比
較的少量の物質を用いるときは、接触時間は比較的大
量、たとえば溶液中の物質の飽和レベルに相当する量の
物質を含む溶液を用いるときよりも長いことが必要であ
る。好ましくは、溶液は約2〜15g/lのアルカリ物質を
含み、そのような溶液を適用する好ましい手段は新たに
生成された被覆表面を溶液中に約5秒から約5分の時間
浸漬することである。
上述のように、本願発明による硬化されていない自己
沈着性被覆の化学的処理は、硬化された形の被覆を、鋼
および錫表面を含むある種の金属性表面に対して密着さ
せるのを改善するということが発見された。自己沈着被
覆の熱処理された鋼または錫表面に対する固着は強度が
劣る傾向にあることが観察された。このことは、自己沈
着性被覆が、テープが硬化された形の被覆に適用されそ
れから除去されるときに、熱処理された鋼または錫表面
から剥がれることから明らかである。理想的な状況にお
いては、被覆は全然テープに固着せず、すなわち、被覆
は金属性表面に密着したままであるべきである。しかし
ながら、下記の実施例において見られるように、被覆の
重要な部分または実質的にすべての部分が金属性表面か
ら剥がれ、テープを剥がすときにそれに粘着する。この
種の粘着の問題は、鋼が熱処理をされなかった場合の応
用分野において観察された。
熱処理鋼は、たとえば、Van Nostrand's Scientific
Encyclopedid第5版、Van Nostrand Reinhold Company,
Iron Metals,Alloys and Steels,1407ページ(1976)に
よってよく知られている。鋼は、その性質、たとえばそ
の強度的性質を改善するために熱処理を施される。しば
しば熱処理を施される鋼は、比較的高い炭素含有量は、
たとえば約0.5重量%またはそれ以上をもつ。そのよう
な鋼の例としては、炭素0.55〜0.65重量%、クロム0.70
〜0.90重量%、およびマンガン0.75〜1重量%を含むAI
SE-SAE No.5160がある。本願発明にしたがって熱処理さ
れた鋼基本または錫表面に適用された未硬化の自己沈着
被覆をアルカリ物質で処理すると、表面に対する硬化被
覆の密着性を改善するのに有効であるこ個の目的のため
に好適なアルカリ性物質は、重炭酸アンモニウムおよび
アルカリ金属、特にナトリウムとカリウムの水酸化物で
ある。同じく上述のように、本願発明の用途から派生し
た付加的な発見は未硬化の形の自己沈着被覆の耐熱性は
改善しうるということである。本願発明の重要な目的の
一つ(an aspect)は、このような改善は上述の好まし
い樹脂から生成された被覆にも及ぼされるということで
ある。未硬化の被覆をアルカリ性物質で処理すると、高
温度において塩化ビニリデン含有樹脂性被覆が脱ハロゲ
ン化水素(dehydrohalogenate)する傾向を防ぐものと
信じられている。アルカリ性物質は被覆中の鉄にそれが
塩化ビニリデン樹脂の接触分解を起こさないように被覆
中の鉄に影響を与えるものと信じられている。改善され
た耐熱性の結果として、被覆された物品は、自動的なア
ンダーフッド部品(automotive underhood parts)のよ
うな種々の高温の応用分野に使用し得る。
本願発明による新たに生成された被覆の化学的処理の
後に処理された被覆は、所望により、自己沈着処理また
はそれによって形成される自己沈着被覆を改善するのに
有効である通常の水洗浄および/または他の化学的処理
を施される。本願発明の1実施態様においては、アルカ
リ性洗浄溶液の成分は、揮発性であり、すなわち、溶液
は逃げ易く(fugitive)、かつ残留塩等を除去する水洗
浄は不要である。水性水酸化アンモニウムおよび重炭酸
アンモニウムは、そのような逃げやすいアンモニウム性
洗浄溶液の例である。水性水酸化アンモニウムと重炭酸
アンモニウムの間において、後者は弱い塩基であり、そ
して重炭酸アンモニウムは被覆中の結晶性(crystalini
ty)を促進する。高い結晶性は一般に、被覆に低い水透
過性をもたらすものと信じられている。上述の好ましい
塩化ビニリデン含有樹脂からなる被覆の生成を含む方法
において、水洗浄を伴う固着に関する優れた結果が、ア
ルカリ性処理被覆を通常の水で洗浄しついで直ちに被覆
を硬化させるように処理することによって達成される。
しかしながら、未硬化の被覆をその錫または熱処理され
た鋼の表面に対する結合強度を改善するように処理する
ことを含む応用に対しては、アルカリで処理された表面
は硬化のまえに水で洗浄されるべきではない。この点に
関し、重炭酸アンモニウムがその揮発性の性質のために
アルカリ性洗浄液の中で好ましく、改善された密着性と
塩噴霧試験における高いパフォーマンスが得られる。
最終洗浄の後で被覆は硬化されるべきである。樹脂性
被覆の溶融はそれを連続的とし、その耐食性と下地の金
属性表面に対する密着性とを改善する。
硬化と溶融が行われる条件は、幾分かは使用される特
定の樹脂に依存する。一般に、上述の種々の塩化ビニリ
デン含有樹脂は室温で硬化できるとはいえ、樹脂を溶融
させるために熱を加えるのが望ましい。一般に、高温度
で溶融された被覆の耐食性、硬さおよび耐溶媒性は空冷
された被覆よりも良好であることが観察された。しかし
ながら、空冷被覆が満足して使用できる応用分野が存在
する。被覆の溶融は、被覆の所望の性質に悪影響を与え
ない温度と時間の条件で行われるべきである。上述の塩
化ビニリデン含有被覆を溶融するのに使われる例示的条
件は、約20〜120℃の範囲内の温度、約10〜30分の範囲
内の時間、被覆される部品の量に応じて用いられる。被
覆の焼成は金属性表面が加熱された周囲環境の温度に達
するまでの時間有効に行われた。
オーヴンで焼成されると、被覆は適当な硬化あるいは
加熱温度に到達して、金属部分がその温度になったと
き、被覆の性質を充分に発揮するようになる。この理由
により、厚い鋼で構成された部品は所定の温度に達する
まで長時間を必要とする。質量が大きい部品では、被覆
に悪影響を与えてそれを劣化させることなく所定の温度
に到達することは不可能であるかもしれない。
ある場合には、この問題を赤外線照射硬化によって解
決することができる。この場合、被覆の硬化を金属の温
度を所定の温度に上昇させるのと同時に行うことなく被
覆を硬化させることが可能である。しかしながら、赤外
線照射硬化は、硬化されるべき領域が赤外線に暴露され
なければならないので、単純な幾何学的形状のものにの
み適用可能である。赤外線照射硬化を用いる場合には、
すべての被覆表面は赤外線照射源に対して可視でなけれ
ばならない。すなわち、全被覆表面は赤外線が見えなけ
ればならない。
自己沈着被覆は同様に、特定の焼成計画に依存する被
覆の諸性質、たとえば、耐食性、密着性および硬さが容
易に到達できる程度に、新たに被覆された部品を熱水ま
たは蒸気による簡単な処理法によって、比較的薄肉の部
品はもちろん、質量の大きい部品についても、硬化ある
いは加熱されなればならない。代表的な処理手段は、新
たに適用された被覆に熱水を照射し、新たに被覆された
部品を熱水に浸漬しそして新たに沈着した被覆を蒸気雰
囲気に暴露することを含む。このような技術を用いるこ
とによって、熱はより急速に被覆された物体に伝達さ
れ、その結果、被覆の性質の充分な発現のために必要な
温度に被覆された部品を大気中で加熱する場合よりも急
速に到達できる。
自己沈着被覆は一般に上述の形式の塩化ビニリデン含
有被覆を含むが“自己沈着被覆の水硬化または蒸気硬
化”と題する出願人の上記米国特許第4,562,098号の主
題である。上記米国特許の開示は、そこに記載された自
己沈着被覆に関するものでありかつ水および蒸気硬化に
関するものであるので本願明細書に引用して記載してい
る。この特許に記載されているとおり、そのように硬化
されることに特に順応しているこの形式の自己沈着被覆
は、樹脂を含むもので、被覆の性質を、使用される高温
度、すなわち、大気圧における水および蒸気の場合212゜
Fまでの温度において、かつ、過熱蒸気の場合における
より高温において、充分に発現させるものであり、そし
て、その性質はそのような高温において劣化しない。同
じく上記米国特許に記載されるとおり、そのような硬化
方法は140゜F以下、好ましくは100゜F以下、さらに好まし
くは85゜F以下の最小フィルム温度(MFT)またはガラス
転移温度(Tg)をもつ樹脂を含む自己沈着被覆を硬化さ
せるのに最も広く用いられるものであると信じられてい
る。
上述の形式の塩化ビニリデン含有樹脂は30°〜85゜Fの
Tgの値をもち得る。これらの樹脂は、約300゜Fを越えな
い加速硬化温度をもつこともできる。室温より充分に低
いTgをもつ樹脂について、改善は少なくとも70Fの温度
をもつ水で硬化させることによって実現しうる。しかし
ながら、一般に、殆どの硬化の応用は熱水、たとえば、
100゜Fまたはそれ以上の温度をもつ水を使うものと信じ
られている。
所望の範囲内のTgやMFTを本来もたない樹脂は、技術
水準にしたがって適当にTgおよびMFTの値を低下させる
ように溶媒または可塑剤を使用することによって修正し
得る。
自己沈着被覆の処理の温度と時間は、被覆を構成する
特定の樹脂の性質に依存する。処理条件は、被覆の性質
が充分に発揮できかつしたがって被覆が悪影響を受けな
いように選択されるべきである。代表的な条件は、約5
秒〜5分の処理時間(それより長い時間も使用できる)
て約185゜F〜212゜Fの範囲内の温度(過熱水蒸気の場合は
より高い温度が使用できる。)である。多くの応用分野
では、上述の範囲内の温度を使用する場合には、約2〜
3分を越えず、それ以下の処理時間を必要とするものと
考えられる。特に、蒸気の場合は、処理時間が5秒以下
である応用分野が存在する。上述の形式の塩化ビニリデ
ン含有樹脂を含む自己沈着被覆は、その新たに生成した
ばかりのものを熱水に約5〜30秒以下約185°〜212゜Fの
温度浸漬することによって、被覆の性質の発現を完全に
するために適当に加熱または硬化できる。
蒸気硬化は、上述の熱水硬化に較べて数々の利点があ
る。新たに生成した被覆の硬化のために蒸気雰囲気を用
いることにより利点の一つは、部品が浸漬される必要が
ないということである。このことは、部品がコンベアー
ラインで処理されるときには重要である。部品を熱水に
浸漬するためには、部品が熱水タンク中に下方へ運ばれ
るので、コンベアーラインは方向を変えなければならな
い。一旦、部品が硬化されると、コンベアーは部品を熱
水タンクから除去するために再度方向を変えなければな
らない。自己沈着被覆の硬化を行なうために蒸気を使う
ことにより、コンベアーは蒸気を含むトンネル内に部品
を運ぶだけでよい。浸漬法に見られるようにコンベアー
を方向転換させる必要はない。
自己沈着被覆を硬化させるため蒸気を使うことによっ
て生ずる他の利益は、蒸気は熱水よりも高いカロリーを
もつということである。たとえば、212゜Fにおける1gの
蒸気は、同じ温度の水ようりも高い熱含量をもってい
る。このことは、エネルギーを急速に新たに生成された
自己沈着被覆を伝達するための大きなエネルギー源を供
給する。蒸気を用いることによるさらに他の利益は、全
タンクの水の温度を操業温度まで上昇させることに較べ
て、比較的少量の水を蒸気に変えるだけでよいことであ
る。
本願発明にしたがって新たに生成された自己沈着被覆
をアルカリ洗滌する工程および被覆を硬化させる工程は
一工程に統合できる。このようにして、たとえば、洗滌
し硬化は、加熱した水性アルカリ性溶液の噴霧または新
たに生成した自己沈着被覆を加熱した水性アルカリ性溶
液中への浸漬によって、同時に行うことができる。さら
に、水まは蒸気硬化は、従来より知られた硬化方法と組
合せて使用することができる。たとえば、本願発明の硬
化方法による短かい処理時間は、焼成をともなう迅速な
被覆の加熱(驚異的に被覆の乾燥が生じ得る)に使用で
きる。
一般に、被覆された金属表面の腐食は、湿分が保護被
覆に浸透し、電解質を通って金属表面上のミクロ陽極サ
イトとミクロ陰極サイトの間に電子またはイオンの移送
を可能とする。さらに、保護被覆の水分含有量は、被覆
の密着性に重大な影響を与え、かつ、高湿分において
は、実際に被覆を金属から分離させることがある。保護
被覆の水分に対する浸透性を低減させることによって、
イオン溶解、イオン輸送、浸透性のブリスターの生成、
および高湿度に暴露したときの密着性の喪失が緩和され
る。
重合性被覆は、化学的に結合された塩素の含有量が上
昇するにつれて低下する湿分蒸気伝達速度(MVTR)を示
す。塩化ビニリデンの純粋なホモポリマーは、たとえ
ば、各単量体ユニットに対して2個の化学的に結合した
塩素原子を含むか、或はそれを70重量%以上含む。MVTR
は、化学的に結合された塩素量の増加によって直線的に
減少し、そのため塩化ビニリデンのホモポリマーは非常
に低い透過性、24時間以内に25ミクロン厚さの被膜1平
方mを通過する10gの湿分蒸気、をもつ。比較のため
に、たとえば、アクリル酸メチルとアクリル酸ブチルを
1対1の比で含む重合体を基礎とするラテックス薄膜
は、1290g/25μ/m2/dayのMVTRをもつ。
塩化ビニリデン共重合体薄膜の湿分蒸気透過性および
水感受性は、塩化ビニリデン含有重合体の製造法で使用
される表面活性剤の濃度の増加によって悪影響を受ける
可能性がある。この開示の初めの方で、高い表面活性剤
濃度も自己沈着に望ましくないことが示されている。従
って、本願発明の目的のためには、組成物を調製するの
に使われるラテックスおよび自己沈着組成物それ自身が
非常に低い表面活性剤濃度をもつかまたは表面活性剤を
全く含まないことが望ましい。
鋳造膜水蒸気伝達速度(WVTR)によって測定された望
ましい樹脂の蒸気透過性は、約50g/mil/m2/day以下およ
び好ましくは20g/mil/m2/day以下である。これらの好ま
しい樹脂の被膜は、本願発明の好ましい自己沈着法、す
なわち、弗化水素酸/弗化第2鉄活性化系を含む自己沈
着組成物を使用する方法によって適用されるとき、被覆
された表面を生じ、そこにおいて、改良された耐食性に
基づく蒸気透過性は実質的に同じラテックスから鋳造さ
れた被膜の透過性より低い。
少なくとも500時間にわたって塩噴霧(ASTM B117)を
施された後に優れた耐食性をもたらす樹脂性被覆を、鋼
表面、たとえば熱間圧延鋼で作られた自動車のフレーム
の上に生成させる好ましい作業工程は、下記のものを含
む。
A)鋼表面を、好ましくは水破壊のない被覆が表面上に
生成しうる程度に清浄化する; B)清浄化表面を、そこから残留清浄化剤を除去するよ
うに水で洗浄する; C)表面を上述のような好ましい顔料を添加した被覆組
成物約45〜90秒表面上に約0.4〜1.2milの厚さをもつ被
覆を生成させるように浸漬する; D)被覆表面を組成物から引き上げ、直ちにまたは約30
〜60秒間の1部空冷の後に、本願発明にしたがって新た
に生成させた被覆を化学的に処理し、そして、その後被
覆表面を水で洗浄する;そして、 E)被覆表面を約10〜120℃の範囲内の温度で約10〜30
分の時間で乾燥する。
上述の工程(E)に対する代替工程は、被覆表面を熱
水に浸漬するかまたはそれを上述のように蒸気に暴露す
ることである。
実施例 下記の実施例は本願発明の実施を説明するものであ
る。比較実施例が同様に述べられている。使用される被
覆組成物は当初下記のように構成される。
使用されるラテックスは結晶質塩化ビニリデン共重合
体であり、スルホエチルメタクリル酸ナトリウムのよう
な水可溶性イオン安定剤による共重合によって調製され
る。アクアブラックS(Aquablack S)〔黒色顔料分散
液〕は、ラテックスとほぼ同程度の粘度を得るために等
量の脱イオン水によって希釈された。連続的に攪拌して
いる間に、ラテックスは徐々に希釈された黒色顔料分散
液に添加された。黒色顔料がラテックスと均一に混合さ
れたとき、脱イオン水は連続的に攪拌しながら添加され
た。ふっか水素酸とふっか第2鉄を含む溶液が、混合物
が1 lit.の容積に近ずくように、たとえば950ml.戸なる
ように、上記混合物に連続的に攪拌しながら添加され
た。脱イオン水は、ついで組成物の全容量が1 lit.とな
るように添加された。生成する組成物は約7重量%の樹
脂固形分を含む。
実施例の最初のグループにおいて被覆された金属性表
面は、鋼のヘッドランプリングである。このリングは、
従来のアルカリ洗浄剤によって洗浄されかつ被覆される
前に水で洗浄される。このリングは、自己沈着組成物中
に浸漬されたラックの上に垂直な関係となるように装架
され、最も低い位置にあるリングは、約150秒間組成物
と接触させられ、最も高い位置にあるリングは、約97秒
間組成物と接触している。
調整または比較実施例において、被覆されたリング
は、周囲の温度で約49〜104秒水の浴に浸漬され、つい
で、周囲の温度で約49〜100秒の間第2浴に浸漬され、
浸漬時間は、ラック上のリングの位置に応じて変化す
る。2つの水洗浄工程の後で、被覆されたリングは全体
で22分間で、最初にオーヴンで7分間160゜Fの温度で、
ついでオーブンで15分間240゜Fの温度で硬化された。
硬化された被覆リングはついで浸漬試験を施された。
この試験は、1970年7月のゼネラルモーターズ出版物N
O.GM4350-MのP−81.101〜P-81.102ページに記載され、
本願明細書に引用して掲載されている。これらの試験を
実施するための手順は、1954年12月のゼネラルモーター
ズ出版物No.GM4466-PのページW-67、タイトル「水浸漬
試験の推奨実施方法」および1970年7月のゼネラルモー
ターズ出版物GM 9071 PのページW-63.601〜W-63.603,タ
イトル「塗料仕上げ面に対するテープ密着試験」に詳述
されている。簡単に述べれば、被覆された部品は水に10
0℃で2時間浸漬される。浸漬後のブリスター(blister
ing)或は他の外観の変化は被覆の欠陥を現す。さら
に、水浸漬の後に被覆中に罫書きされた線の交点から被
覆が0.12インチ剥離すること、または、被覆に適用され
た、たとえば、No.710 3Mテープの除去の後被覆が剥離
することは、被覆の欠陥を構成する。
実施例 No.1-C これらの群の調整実施例において、多数のリングは、
上述の形式をもちかつ組成物中の樹脂固形分の含有量が
約4から6重量%の間を変化しかつふっ化第2鉄の濃度
が約1.3から1.9g/lの間を変化する点を除き上述の条件
下にある自己沈着性組成物の浴内で連続的に被覆され
た。上述の水浸漬試験を使用する選定されたリング或は
代表的なリングの試験、厳しい(50%以上の)被覆の損
失によって明らかなように、試験に合格しない大多数の
リングについて不安定な結果が得られたということを示
した。
実施例1 本願発明の実施態様の代表的なものであるこの群の実
施例において、上述の方法は修正され、そこにおいて、
未硬化の被覆リングは2g/lit.の水酸化ナトリウムを含
む水溶液中に浸漬され、その後このように処理されたリ
ングは調整実施例と関連して上に述べられたような浸漬
時間をもって水の浴に浸漬された。自己沈着組成物の樹
脂固形分含有量は約4.8重量%から6.8重量%の間で変化
し、ふっ化第2鉄の濃度は約1.5g/lから1.6g/lの間で変
化する。さらに、上述のように160/240゜Fの温度で最初
に被覆リングの硬化をした後に、他の部品の硬化条件は
212゜Fの温度で上述の22分間硬化をするように変更され
た。約25%の製品は160/240゜Fの条件での硬化を含み、
製品の残りは212゜Fの温度で硬化された。被覆されたリ
ングの代表的な試料は、周期的に上述の水浸漬試験で試
験された。試験は、調整実施例に比較して一貫した顕著
な改善を示し、5%以下の被覆の損失が観察された。同
様に、212゜Fで硬化された被覆部品についても、改善さ
れた一定した結果が得られることが観察された。
このような方針に沿った追加的実験、そこにおいて、
未硬化の部品は最初に流下水(tap water)で洗滌さ
れ、ついで1〜5g/lの範囲のレベルにおける重炭酸アン
モニウムで洗浄されると5%以下の被覆損失を生じた。
実施例2 この群の実施例では、変化する濃度のNaOHを含むアル
カリ性水溶液中で洗浄された被覆リングは上述の水浸漬
試験によって試験された。リングは、ふっ化第2鉄約2.
6-2.8g/lと樹脂固形分約5.9-6.4重量%をもつ被覆浴内
で被覆された。被覆リングは二つのオーヴン温度帯域、
第1帯域は160゜F、第2帯域は240゜Fでそれぞれ硬化され
た。試験結果は下表に示される。
NaOH洗浄 %被覆損失 0.0g/1NaOH − 50%以上 1.0g/1NaOH − 20%±10% 2.0g/1NaOH − 5%以下 3.0g/1NaOH − 5%以下 4.0g/1NaOH − 5%以下 つぎの群の実施例は未硬化の自己沈着被覆のアルカリ
洗浄による処理および硬化した形式の被覆の光沢の改良
を示す実施例である。
実施例3 清浄化された未研磨の鋼Q−パネルが、樹脂固形分5
%とふっ化第2鉄1.5g/lを含む点を除き上述のとおりの
形式の被覆組成物中に30秒間浸漬された。被覆されたパ
ネルは、続いて30-60秒間洗浄されその後100℃で20分間
焼成された。
被覆パネルの光沢はそれぞれの表面上に60度の角度で
光を照射することによって決定された。測定は光沢メー
タ(商標名ガードナー、グロス、ガード、パシフィック
サイエンテイフィック、ガードナー、ラボラトリーデ
ビジョン、メリーランド、米国)を使って行われた。
下記の表は、被覆パネルを表示されたNaOH濃縮液の洗
浄液中で洗滌することによって達成された反射率を比較
したものである。
洗浄液中のNaOH濃度 60°ヘッドによる反射率 (g/l) 0.0 12.0−14.0 0.1 27.0 1.0 27.0 2.0 25.0 3.0 32.0 5.0 34.0 10.0 21.0 光沢に関する改良は上記の試験結果から明らかである。
上述の方法によって被覆されたパネルは同様に中性塩
スプレー試験ASTM B-117を504時間にわたって施され
た。被覆されついで通常の水で洗滌されたパネルは罫書
き等級(scribe rating)7.5と地表面(field)8.5を示
した。まず、5g/1NaOH水溶液でついで通常の水で洗滌さ
れたパネルは罫書き等級8と地表面9.0を示した。この
ように、試験結果は本願発明によって処理された被覆パ
ネルの耐食性が改善されているということを示す。
重炭酸ナトリウムの使用は、封入された被覆表面の耐
食性を改善するのに特に有効である。そのような表面は
被覆および洗滌浴の攪拌を省略することによって500時
間の中性塩噴霧後に以下に掲載したような結果をもって
シミュレートできる。
本願発明の開発と関連して、自己沈着被覆の水非透過
性の改良がもたらされることについて種々の観察がなさ
れてきた。たとえば、そのような性質の改良は、水浸漬
試験によって明らかなとおり、自己沈着組成物の第2鉄
の量を増加させることによりかつ/もしくは該組成物の
樹脂固形分を増加させることによってえられる。しかし
ながら、そのようなパラメーターの調節に伴って種々の
不利益が生じる。たとえば、該組成物の第2鉄の含有量
を増加させることにより、順番に種々の浴の調整の問題
を生じさせる好ましくない金属分解速度の増加を起こす
可能性がある。浴の樹脂濃度を増加させることに伴っ
て、被覆方法の全体のコストを増加させる傾向にある。
つぎの実施例は、自己沈着被覆の錫メッキされた表面
および熱処理鋼表面に対する密着性を改善するための本
願発明の使用を示している。
実施例4 本願発明のこの実施態様において、自己沈着被覆が、
上記の実施例3に記載の形式の自己沈着組成物を使って
浸漬時間90秒で清浄な錫メッキ表面上に形成された。被
覆された錫メッキ表面を該組成物から引き上げた後、そ
のメッキ表面は水に30秒浸漬され、ついでNaOHを3g/l含
む水溶液に60秒間浸漬された。その後処理された被覆は
オーヴン中で27分間230゜Fの温度で硬化された。
被覆の錫表面に対する密着性は、硬化された被覆に3M
テープを貼付することによって評価された。テープを剥
がすときに被覆がテープに全く付着していないことが観
察された。
新たに被覆された部品を普通の水で洗浄し、ついで上
述の条件で硬化させることを含む調整実施例において、
実質的な量の被覆がテープを被覆部品から剥がすときに
テープに密着することが観察された。
この種の密着についての改善は、同様に、他の金属性
基体、たとえば、つぎの群の実施例に記載の熱処理され
た鉄を生ずる表面、の上に形成された自己沈着被覆につ
いてこのような経過の処理工程が使用されるときに、観
察された。
実施例5 以下に記載の試験の作業は、自動車のステアリング機
構の中間シャフトのヨーク部分からなる熱処理された鋼
部品の被覆を含んでいる。試験作業に使われる自己沈着
組成物は、下記のとおりである。
成分 量 樹 脂 48g ふっ化第2鉄 3.1g ふっ化水素酸 0.8g アクアブラック255 3.8g (黒色顔料分散液) ドウファックス2A1 0.35g 表面活性剤 脱水イオン水 1 lit.とする量 樹脂源は、先の実施例で用いるラテックス、すなわ
ち、結晶性塩化ビニリデン共重合体を含むサラン143で
あった。この表面活性剤は、アルキル化されたジフェニ
ル酸化物ジスルホン酸のナトリウム塩である。
試験に使用された熱処理された鋼部品は、組成物に90
秒浸漬された。被覆は周囲温度行われ、生成した被覆は
厚さ約0.5milであった。部品は、被覆浴から引き上げら
れて約1分後に水で30秒洗浄され、水洗滌が終って1分
後に下表に記載の水性処理液中に1分間浸漬された。そ
の後被覆は約40分間約212゜Fに加熱された空気中で硬化
された。被覆部品が室温まで冷却された後、被覆の密着
性が、3Mテープ片を硬化された被覆に貼布し、そのテー
プ片を剥がしついでテープ片に付着した被覆の程度を観
察することにより評価された。下表は、テープ片が剥が
された部品表面上に残留した被覆の一部を示す。
水性処理液 表面に残留する被覆 不使用一調整実施例 なし NaOH 3g/l 95% NaF 3.15g/l 99% NH4OH 2.63g/l 5% NH4OH 5.26g/l 20% NH4OH 10.52g/l 30% NH4HCO3 *3g/l 100% *物品が、熱処理ではなくて、まずカーボンブラック
で処理される改良方法 上表からナトリウム含有組成物の使用は硬化された被
覆の密着性の改良に特に有効であることが理解できる。
密着性の著しい改善は、水酸化カリウムおよび硝酸リチ
ウムの形のカリウムおよびリチウムを含む他のアルカリ
金属化合物含有処理液を使用することによっても得るこ
とができる。被覆に対してアリカリ金属イオンを導入す
ることは、樹脂に安定化効果−恐らく対イオンの効果−
をもたらし、そしてこれにより樹脂は熱の影響で硬化す
るにつれて著しく流動化する。
付着の問題は、被覆される前に熱処理される鋼Q−パ
ネルの被覆において同様に経験されてきたところであ
る。(そのようなパネルは比較的低い炭素含有量、たと
えば、SAE No.1080および1010鋼におけるように0.08〜
0.13重量%、をもつ。)そのような被覆表面に形成され
た硬化被覆の密着性の改善は本願発明を用いることによ
って実現し得る。
つぎの群の実施例は、本願発明によって処理された自
己沈着被覆の耐熱性の改善を示すものである。
実施例6 後記の試験作業は鋼Q−パネルの被覆を含むものであ
った。試験作業で使用された自己沈着被覆は、ふっ化第
2鉄含有量が約2.1g/lでありHF含有量が約0.53g/lであ
る点を除き、前記実施例5に記載の組成物に似ているも
のであった。
試験に用いられたパネルは、120秒間組成物中に浸漬
された。被覆は周囲の温度で行われ、生成した被覆は約
0.57-0.58milの厚さであった。物品が浴組成物から引き
上げられて約1分後、物品はタップ水の中でそこに30秒
浸漬することによって洗浄され、水洗浄の完了1分後、
物品は1分間NaOHを約3g/l含む水性処理液中に浸漬され
た。その後被覆は、約20分間温度約212゜Fのオーヴン中
で硬化された。被覆パネルの耐熱性は、パネルを70℃の
温度のオーヴン内に置きかつ周期的に被覆を評価するこ
とによって評価された。評価は、パネルをオーヴンから
引上げ、パネルにASTM D 2794-84にしたがって衝撃試験
を施すことからなるものであった。一般的には、この試
験は、被覆表面に1/2インチのボールを160インチポンド
の力で衝突させることを含む。その後、衝撃を与えた表
面に3M610テープ片を貼付け、剥がし、ついでどれだけ
被覆がテープに付着したかを決定するために観察され
た。選ばれた被覆パネルは、このようにして、オーヴン
内に置かれたときから16日後、37日後、および50日後に
評価を受けた。すべての場合において、観察の結果、テ
ープに移行した被覆の損失は全くなかった。オーヴン内
に50日置かれたパネルの塩噴霧評価は優れた耐食性を示
した。これと対照的に、調整パネルは、それが水酸化ナ
トリウムの水溶液ではなくて水で洗滌された点を除き、
全く同じ方法で処理された。評価は、16日後および37日
後の被覆に顕著な損失があることを示した。
上記の実施例は、自己沈着被覆をアルカリ性物質で処
理することによって得られる改善を示している。アルカ
リ性物質を含む水性溶液のpHは、一般に7を超えるであ
ろう。しかしながら、アルカリ性物質が約7のpHをもつ
溶液中でも使用可能であることが理解されるべきであ
る。
本願発明によって処理された自己沈着被覆が、そのよ
うには処理されなかった被覆よりも低い温度で満足しう
る程度に硬化されうることが観察された。本願発明によ
って形成された硬化被覆が、アルカリ性溶液で処理され
なかった被覆よりも30-50重量%も多い鉄を含むことが
できるということも観察された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−246267(JP,A) 特開 昭50−32236(JP,A) 特開 昭51−62152(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ふっ化水素酸とふっ化第2鉄から得られる
    酸性水溶液中に分散した樹脂粒子から実質的になる自己
    沈着性組成物を金属性表面と接触させ、自己沈着被覆を
    生成させた後、未硬化状態のままの該被覆を、アルカリ
    性物質の水溶液と接触させ、次いでこのように処理され
    た該被覆を硬化させることを特徴とする自己沈着被覆の
    処理方法
  2. 【請求項2】前記アルカリ性物質が、水酸化アンモニウ
    ム、重炭酸アンモニウムおよびアルカリ金属の水酸化物
    から選ばれるすくなくとも一種を主成分とするものであ
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記樹脂粒子が、塩ビニリデンを50重量%
    以上過剰に含む、内部的または外部的に安定化された塩
    化ビニリデン共重合体からなる請求項1または2記載の
    方法。
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