JPS5853921Y2 - 歩行型移動農機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、機体に軸支した一つの車軸に左右一対の作業
用車輪を取付けて駆動するように構成し、前記機体の後
部にヒツチを設け、そのヒツチに対して抵抗棒取付枠を
連結すると共に、この抵抗棒取付枠の延出端部に対地抵
抗棒を取付け、さらに、前記抵抗棒取付枠を、前記ヒツ
チ側の連結ピンの上下軸芯まわりでの位相を変更自在に
構成して、機体後方側に長く突出する状態とピンチのほ
ぼ真横に位置する状態とに姿勢切換自在に構成しである
歩行型移動農機に関する。

この種の歩行型移動農機は、従来、例えば実公昭４５−
５９２９号公報に記載のものがあり〜ヒツチに抵抗棒取
付枠を上下軸芯周りで揺動自在に枢支連結し、対地抵抗
棒を機体後方側に長く突出する状態とヒツチのほぼ真横
に位置する状態とに姿勢切換自在に構成して機体長さを
短くするべく対地抵抗棒を収納し得るように構成上でい
るのであるが、前記抵抗棒取付枠が自由に揺動するため
に、抵抗棒取付枠が後方突出姿勢で固定されているもの
に比べて、機体推進時の対地抵抗棒による抵抗作用によ
り機体の直進性を向上させると云う機能がほとんどなく
、機体が蛇行し勝手になる欠点がある。

本考案の目的に、かかる実情に鑑み、簡単な構造改良に
より機体の直進性の低下を招くことなく抵抗棒を収納姿
勢にして、機体長さを短くする点にある。

本考案の特徴構成は、冒記した歩行型移動農機において
、前記抵抗棒取付枠の機体後方側への突出姿勢で前記ヒ
ツチと接当して抵抗棒取付枠をその姿勢に固定する後姿
勢固定接当面と、前記抵抗棒取付枠のヒツチに対するほ
ぼ真横に突出させた姿勢で前記ヒツチと接当して抵抗棒
取付枠をその姿勢に固定する横姿勢固定接当面とを前記
抵抗棒取付枠のヒツチ取付側端部に形成した点にある。

本考案特徴構成による作用効果は、次の通りである。

つまり、後姿勢固定接当面とヒツチとの接当により抵抗
棒取付枠を後方に突出させた姿勢で固定した場合には、
機体と一体となった対地抵抗棒の抵抗作用により機体の
直進性を維持し得るのであり、又、横姿勢固定接当面を
ヒツチに接当させて抵抗棒取付枠を横方向に突出させた
姿勢で固定した場合には、機体をその長さを短かくコン
パクトにした状態でトランク内等に格納し得るのであり
、その格納時に横突出姿勢で固定された抵抗棒をスタン
ドに利用して機体を正しく立姿勢に保持し、機体の傾倒
に起因する搭載エンジンからの燃料や潤滑油の洩れ出し
や流動による支障を防止し得るのである。

しかも、前記抵抗棒取付枠の後方及び横側方への夫々の
突出姿勢での固定を、既設のヒツチを利用してそのヒツ
チとの接当で行っているために、前記抵抗棒取付枠の夫
々の姿勢での固定を、既設部材を有効利用しての簡単な
構造改良により行い得るに至ったのである。

以下本考案の実施例を例示図に基づいて詳述する。

図は、前部エンジン１、このエンジン１からの動力が伝
達されるミッションケース２及びこのミッションケース
２の上部から後方に向って延出される操縦バンドル３等
からなる機体Ａの前記ミッションケース２の下部に軸架
された車軸４に、耕耘ローター及びカルテ車輪等の作業
用車輪５，５が左右一対取付けられてなる歩行型移動農
機を示し、前記機体Ａから比較的大きく離れた後方には
、対地抵抗棒６が装着されている。

この抵抗棒６の装着構造について説明すると、前記機体
Ａの後部には、側面視結状コの字状のヒツチ７が固設さ
れ、とのヒツチ７に後方に突出する抵抗棒取付枠８が連
結され、この抵抗棒取付枠８の突出後端部に設けた、縦
筒１３に前記抵抗棒６が内嵌されて、外部からボルトに
よって固定されて取付けられている。

また、前記抵抗棒取付枠８と前記ヒツチ７との連結は、
第３図イに示すように、取付枠８の先端をヒツチ７に係
合させた状態において、上下に亘って連結ピン９を挿入
止着し、且つ、取付枠８の後姿勢固定接当面Ｓａを前記
ヒツチ７の後方を向う上下面Ｔに接当させて固定連結す
べく構成されるとともに、第３図口に示すように、前記
第３図イに示す通常後方突出姿勢から、前記連結ピン９
を一旦抜き取り、取付枠８を車軸４を略沿わせる機体横
側方へ突出する姿勢で前記ヒツチ７に係合させた状態に
おいて、前記連結ピン９を止着し、且つ、取付枠８の横
姿勢固定接当面ｓｂを上下面Ｔに接当させて固定連結可
能に構成されており、もって、前記取付枠８の抵抗棒取
付後端部が、機体Ａに接近した位置と機体Ａから離れた
位置とに前後方向に位置変更可能に構成されている。

前記操縦バンドル３は、前記ミッションケース２に対し
て上下軸心Ｘ周りに回動自在並びに固定自在に構成され
るとともに、中間部の横軸心Ｙを支点として二つ折れ自
在に構成されている。

また、前記ミッションケース２の横側壁部分からは、ミ
ッションケース２内のギヤ変速機構を操作する変速レバ
ー１０が後方に向って延出されるとともに、この変速レ
バー１０は、上下軸心Ｚを中心として前後向き変更自在
に構成されている。

以上の構成によると、通常の作業時には、抵抗棒６を後
方に位置させ、また、操縦ノ・ンドル３及び変速レバー
１０も後方に位置させる。

また、移動農機を乗用車のトランクに積載して運搬する
ときには、第１図並びに第２図中仮想線で示すように、
取付用枠８を横側方へ突出する姿勢へ姿勢変更し、変速
レバー１０を前方に向け、更に、操縦バンドル３を上下
軸心Ｘ周りに回動させて前方へ位置させ、且つ横軸心Ｙ
周りに二つ折れにする。

そして、この状態においては、移動農機全体がコンパク
トになり収容空間が少なくなり、乗用車のトランク内に
も収容し易いものとなるとともに、前記抵抗棒６はスタ
ンドとしての機能を発揮している。

尚、第４図に示すように、前記取付枠８の先端に左右一
対のポルＮ１，１１を取付げ、取付枠８の後方突出姿勢
時にはこれらボルト１１．１１の先端と前記上下面Ｔと
を接当させてもよく、この場合には、ボルトｉｉ、ｉｉ
の突出長さを左右異ならしめることによって、取付枠８
の後方突出姿勢角度を変更できるものとなる。

また、第５図に示すように、ヒツチ７に前記連結ピン９
とは別の連結ピン１２．１２を止着自在に構成し、この
連結ピン１２．１２と取付枠８の両側部とを接当させて
、固定させてもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る歩行型移動農機の実施例を示し、第
１図は全体側面図、第２図は全体平面図、第３図イ９口
は抵抗棒取付枠の位置変更状態を示す平面図、第４図及
び第５図は別の実施例を示す平面図である。 ４・・・・・・車軸、５・・・・・・作業用車輪、６・
・・・・・対地抵抗棒、Ｔ・・・・・・ヒツチ、８・・
・・・・抵抗棒取付枠、９・・・・・・連結ピン、Ａ・
・・・・・機体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機体Ａに軸支した一つの車軸４に左右一対の作業用車輪
   ５，５を取付けて駆動するように構威し、前記、機体Ａ
   の後部にヒツチ７を設け、そのヒツチ７に対して抵抗棒
   取付枠８を連結すると共に、この抵抗棒取付枠８の延出
   端部に対地抵抗棒６を取付け、さらに、前記抵抗棒取付
   枠８を、前記ヒツチ７側の連結ピン９の上下軸芯まわり
   での位相を変更自在に構成して、機体後方側に長く突出
   する状態、とヒツチ７のほぼ真横に位置する状態とに姿
   勢切換自在に構成しである歩行型移動農機において、前
   記抵抗棒取付枠８の機体後方側への突出姿勢で前記ヒツ
   チ７と接当して抵抗棒取付枠８をその姿勢に固定する後
   姿勢固定接当面Ｓａと、前記抵抗棒取付枠８のヒツチに
   対するほぼ真横に突出させた姿勢で前記ヒツチＩと接当
   して抵抗棒取付枠８をその姿勢に固定する横姿勢固定接
   当面ｓｂとを前記抵抗棒取付枠８のヒツチ７取付側端形
   成しであることを特徴とする歩行型移動農機。