JPS5852821B2 - ナイロン系延伸フイルム及びその製造法 - Google Patents

ナイロン系延伸フイルム及びその製造法

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JPS5852821B2
JPS5852821B2 JP4468976A JP4468976A JPS5852821B2 JP S5852821 B2 JPS5852821 B2 JP S5852821B2 JP 4468976 A JP4468976 A JP 4468976A JP 4468976 A JP4468976 A JP 4468976A JP S5852821 B2 JPS5852821 B2 JP S5852821B2
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polyamide
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stretched
aliphatic
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博 永井
一男 玉置
薫 古川
浩一 松波
哲史 村上
利彦 太田
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明を脂肪族ポリアミド(A成分)と後に定義する特
定の共重合ポリアミド(B成分)の混合物からなる延伸
フィルム及びその製造法に関する。
本発明の目的はポリカプラミド(ナイロン6)又はポリ
ヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)などの脂肪
族ポリアミドを主成分とする均質で安価なナイロン延伸
フィルムの提供を行う事であり、更には機械的性質の改
良されたナイロン延伸フィルムを提供する事である。
更に別の目的はか\る延伸フィルムの工業的有利な製造
法を提供する事である。
ポリカプラミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンア
ジパミド(ナイロン66)、ポリへキサメチレンセバカ
ミド(ナイロン610)、などの脂肪族ポリアミドフィ
ルムは耐熱性、耐寒性及び耐衝撃性の優れた強靭な高性
能フィルムとして包装用には重要な資材であるが、その
工業的な製造は容易ではない。
従来これらの延伸フィルムは溶融ポリマーをTダイより
シート状に押出して同時2軸延伸するか、円筒ダイより
円筒状に押出してインフレーションによる延伸方法によ
りようやく可能であったが、前者は極めて複雑高価な装
置を必要とし、後者は面内配向の不均一性が生じ厚み精
度や機械的特性が得られ難かった。
逐次延伸法は生産性及び品質面で特徴が期待され多くの
検討が行われて来たが未だ工業的に成功しているものは
ない。
本発明者らはこれらの脂肪族ポリアミドの延伸フィルム
の製造について永年月に亘り鋭意研究を行って遂に極め
て有利に目的を達成し本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、(IXa)ラクタム又は脂肪族ジアミン
と脂肪族ジカルボン酸とよりの脂肪族ポリアミド形成単
位の少くとも1種を5〜80モル%(b)脂肪族ジアミ
ンとイソフタル酸とよりのポリアミド形成単位を0〜9
0モル%及び(c)脂肪族ジアミンとテレフタル酸とよ
りのポリアミド形成単位を0〜80モル%の(a) 、
(b) 、(c)から成る組成をポリマー構成単位の7
0モル係以上含む共重合ポリアミド(B成分)を全樹脂
量中3〜97重量部と、脂肪族ポリアミド(A成分)を
全樹脂量中97〜3重量部混合して溶融成形され、少く
とも1方向に延伸された事を特徴とするナイロン系延伸
フィルム。
および(2)互に直角をなす2方向に延伸された事を特
徴とする上記(1)記載のナイロン系延伸フィルム。
および(3Xa)ラクタム又は脂肪族ジアミンと脂肪族
ジカルボン酸とよりの脂肪族ポリアミド形成単位の少く
とも1種を5〜80モル%(b)脂肪族ジアミンとイソ
フタル酸とよりのポリアミド形成単位を0〜90モル%
及び(c)脂肪族ジアミンとテレフタル酸とよりのポリ
アミド形成単位を0〜80モル%の(a) 、 (b)
、 (c)からなる組成をポリマー構成単位の70モル
係以上含む共重合ポリアミド(B成分)を全樹脂量中3
〜97重量部と、脂肪族ポリアミド(A成分)を全樹脂
量中97〜3重量部混合して溶融押出して未延伸フィル
ムとした徒歩くとも1方向に延伸する事を特徴とする延
伸フィルムの製造法。
および(4)未延伸フィルムを互に直角をなす2方向に
逐次延伸する事を特徴とする上記(3)記載の2軸延伸
フイルムの製造法、である。
特に、スリットより溶融押出して未延伸フィルムを得た
後これを通常のテンクーを有する2軸延伸装置によって
2方向に逐次延伸し、必要によって熱固定を行って高い
機械的特性を有するナイロン延伸フィルムを高い生産性
で経済的に生産出来る様になったものである。
勿論1軸延伸又は同時延伸が可能な事は言う迄もない。
脂肪族ナイロンフィルムは他のポリプロピレンフィルム
、ポリ塩化ビニルフィルムやポリエチレンテレフタレー
トフィルム或はセロファンフィルム等よりも耐衝撃性、
耐寒性、耐ピンホール性等に優位な特徴があるが、耐高
温熱水性では他を凌駕するに至らず又弾性率が低く印刷
や自動包装での問題があるので尚改善が望まれる点があ
ったが、本発明は混合するB成分の組成及び混合率の変
更によってこれらを改良し、種々の特性を有する各種改
良ナイロン延伸フィルムの提供が可能となったものであ
る。
従来異種ポリアミドの混合溶融押出し成形に関してはナ
イロン繊維の機械的性質の改良を目的として多くの検討
が行われて来た。
例えばナイロン6又はナイロン66タイヤコードでのタ
イヤのフラットスポット改良の為、ポリへキサメチレン
イソフタラミド又はポリへキサメチレン5−tブチルイ
ソフタラミドを5〜50重量係含有したポリカプラミド
又はポリヘキサメチレンアジパミド樹脂と混合して紡糸
するもの(特公昭41−7889号公報、米国特許31
95604号明細書)や、ガラス転移温度が140℃以
上のポリアミドを5〜80受量部同様に混合紡糸するも
の(特公昭40−17083号公報、米国特許3393
252号明細書)或はナイロン6又はナイロン66繊維
の腰を改良する方法としてポリへキサメチレンイソフタ
ラミド共重合体を5〜40重量部重量部系するもの(特
公昭43−11830号公報)等がある。
何れも剛直な異種のポリアミドを充填する事によってナ
イロン繊維の寸法安定性乃至ヤング率の向上を計ったも
のであって本発明の如きフィルムの延伸性向上を不変す
るものではない。
本発明で使用する(B成分)共重合ポリアミドの構成成
分としては次のようなものが例示される。
本発明でいうラクタムは炭素数6〜12のラクタムでカ
プロラクタム、エナントラククム、カプロラクタム、ラ
ウリルラクタム等である。
本発明で使用し得る脂肪族ジアミンとしては工チレンジ
アミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ペン
タメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタ
メチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチ
レンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレ
ンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2及び/又は3
−メチルへキサメチレンジアミン、2,2,4−4び/
又は2,4.4−Hメチルへキサメチレンジアミン、ネ
オペンチルグリコールビスプロビルアミン、エチレング
リコールビスプロビルアミン等である。
本発明で使用し得る脂肪族ジカルボン酸としてはコハク
酸グルタル酸、アジピン酸、ピリメン酸、スペリン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジオン酸、ドデ
カンジオン酸、2−及び/又は3−メチルアジピン酸、
t−ブチルアジピン酸等である。
又本発明で使用するテレフタル酸或はイソフタル酸には
ベンゼン環に炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子
が置換しても良い。
更にこれらの主成分以外に少量加えても良い共重合成分
としてはシクロヘキサンビスメチルアミン、ビスパラア
ミノシクロヘキシルメタン、3゜5.5−トリメチル−
3−アミノメチルシクロヘキシルアミン、ピペラジン、
N−アミノエチルピペラジン、N 、 N’−ビスアミ
ノプロピルピペラジンなどのジアミン及びヘキサヒドロ
フクル酸、ヘキサヒドロイソフクル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸、フロレンジカルボン酸、3−(4−カルボキ
シフェニル)−1、1、3−1−ヅメチル−5−インダ
ンカルボン酸等のジカルボン酸を用いる事が出来る。
又重合及び混合溶融で差支えない範囲でアミン及び/又
はカルボン酸の3官能化合物も使用出来る。
本発明の混合溶融におけるB成分共重合ポリアミドに於
て脂肪族ポリアミド形成成分が80モル係以上では、A
成分脂肪族ポリアミドとの混合溶融押出しした未延伸フ
ィルムの延伸性向上効果が低下して多量の混合を要し、
その為フィルム物性の低下を招くので好ましくない。
又、脂肪族ジアミンとテレフタル酸よりのポリアミド形
成成分が80モル係以上では一般に共重合ポリアミドの
融点及び溶融粘度が高過ぎる為、ポリマーの製造及び混
合溶融に支障を来たす。
他方、B成分共重合ポリアミド中の脂肪族ポリアミド形
成成分が5モル係以下及び脂肪族ジアミンとイソフタル
酸よりのポリアミド形成単位が90モル係以上では共重
合ポリアミドの溶融粘度が高過ぎる為やはりポリマーの
製造及び混合溶融に困難を伴なう。
このため共重合組成は前述の組成範囲が必要である。
特に好ましい組成は脂肪族ポリアミド形成単位が15〜
65モル係、脂肪族ジアミンのテレフタル酸アミド生成
成分が10〜60モル係、脂肪族ジアミンのイソフクル
酸アミド生成成分が15〜75モル係である。
本発明で使用する脂肪族ポリアミドとはa−型結晶(Y
−Kinoshi ta:Macromol 、Che
m、 、 33゜1.1959の分類による)を形成す
る脂肪族ポリアミドであり具体的にはナイロン4、ナイ
ロン6、ナイロン9、ナイロン11、ナイロン6.6、
ナイロン6.10.ナイロン10,10などのポリアミ
ドあるいはその共重合体があげられる。
本発明で使用する該共重合ポリアミド(Be、分)は上
述のジアミン類とジカルボン酸類のはマ等量混合又はナ
イロン塩の水溶液又は水分散液にカブロラククムを加え
或は加えずして通常のオートクレーブ重合法によって製
造し、チップ状として真空加熱乾燥して得られるが、特
別な場合は溶液法で製造することもできる。
これらの共重合体の溶液粘度はA成分のナイロン6又は
ナイロン66と混合溶融する際、流動が容易でかつ均一
な膜面が得られるような値に設定される。
脂肪族ポリアミド(A成分)と共重合ポリアミド(B成
分)の混合割合は逐次延伸性の点から混合物全体に対し
共重合ポリアミド(B成分)が3重用幅以上、好ましく
は5重量%以上であり、40重重量板上にしてももはや
それ以上の逐次延伸性に対する改良効果は認められない
しかし、ガスバリヤ性、耐熱水性、ヤング率などフィル
ムの性能面の改良効果があり、共重合ポリアミド(B成
分)を97重重量性で広く変化して性質の広い範囲に改
良されたナイロン系フィルムを得ることができる。
脂肪族ポリアミド(A成分)と共重合ポリアミド(B成
分)の混合方法は夫々のチップ又は粉末を通常のV型又
は円筒形プレンダーにより混合した後溶融再ペレット化
し、或は再ペレット化せず、直接溶融押出しし、フィル
ム化する方法が有利に用いられるが特にこれに限定する
ものではない。
必要に応じてB成分共重合体中又はA成分とB成分との
混合物に酸化防止剤、耐光剤、ゲル化防止剤、滑剤、ブ
ロッキング防止剤、顔料、静電防止剤、界面活性剤或は
他の熱可塑性樹脂などを配合する事が出来る。
延伸フィルムの製造は上述のポリアミド混合物の倒れの
取分の融点よりも高い温度に加熱し、溶融したポリマー
をダイより押出した後通常90’C以下の温度に急冷し
て固化し先づ未延伸フィルムを作成する。
1軸延伸する場合はこの未延伸フィルムを通常周速の異
なる2本以上のロール間で伸張するか、又はテンター内
でフィルムの端部をクリップで把持し、フィルムを引張
ることによりなされる。
延伸温度は40℃以上でB成分の融点以下の温度であり
、好ましくは50〜170’Cである。
延伸倍率は1.5〜7.0倍、好ましくは、2,5〜5
.0倍である。
延伸された1軸延伸フイルムは大低の場合A成分の融点
より低く延伸温度より高い温度で5分間以下、好ましく
は5〜60秒間緊張状態又は一定値の弛緩を与えた状態
で熱処理される。
逐次2軸延伸する場合はフラットダイを用いて作成され
た未延伸フィルムを縦方向に延伸し、ついでフィルムの
両側端をクリップで把持して一段目の延伸方向とほぼ直
角な横方向に延伸する方法が通常用いられるが、順序を
逆にして横方向の延伸を行った後、縦方向に延伸しても
良い。
同時2軸延伸を行うにはフラットダイを用いて作成され
た未延伸フィルムをテンター内で縦横同時に延伸するか
、或は円形ダイを用いて作成された円筒状の未延伸フィ
ルムをインフレーション方式で延伸するかして行われる
延伸倍率は1方向に対して少くとも2.0倍以上、好ま
しくは3〜5倍である。
延伸温度は40℃以上でB成分の融点以下の温度であり
、好ましくは第1段延伸温度は50〜150℃、第2段
延伸温度は70〜170℃に設定される。
この様にして得られた2軸延伸フイルムは大低の場合フ
ィルムの熱的寸法安定性を向上する為に、延伸の最高温
度よりも高くA成分の融点よりも低い温度で5分間以下
、好ましくは5〜60秒間熱処理される。
この処理中フィルムは緊張状態或は一定値の弛緩を与え
た状態、更には両者を組合せた状態の伺れかに保持され
る。
本発明で得られるナイロンフィルムは透明性、機械的性
質、耐熱性、耐寒性、耐油性が優れているが、特に溶融
混合しない従来知られている脂肪族ポリアミドよりなる
2軸延伸フイルム、例えばナイロン6の2軸延伸フイル
ムに対し高い機械的強度を有し、フィルムの加工時例え
ば高速印刷や自動製袋、自動充填包装を行う際弾性率の
低さに起因するトラブルや、包装袋の運搬等における破
袋トラブル等が少ない特徴を有している。
更にフィルムの透明性が優れている上に印刷インキの乗
り具合、鮮明性もあって商品価値が高められる利点があ
る。
又、包装袋のスーパースチーム、高温熱水によるレトル
ト殺菌での強度低下が少なく耐熱性包装に適している。
又ナイロン−6,2軸延伸フイルムは比較的ガスバリヤ
性が良好であるが、本発明のフィルムは更にそれより優
れたガスバリヤ性を与える事も出来、脂肪族ナイロンフ
ィルムとして透明性、耐油性、耐寒性の特性も共に有し
ており、包装用途特に変質腐敗し易い食品の熱滅菌保存
包装用変質を嫌う薬品類の保存包装用に極めて有用であ
る。
これらの特徴は混合ポリアミドの組成や量、及び成膜条
件を適宜選択する事によって大巾に変更し、且つコント
ロール出来るので用途に即した諸性能を有する種種のタ
イプのフィルムを広範囲にわたって提供する事が可能で
ある。
以下実施例を上げて本発明の詳細な説明するが、実施例
中の測定項目は下記の方法で測定した。
(1)融点(Tm ) パーキン・エルマー社製差動熱量計を使用して20℃/
m i nの昇温速度で熱量吸収点の温度を測定した。
(2)ガラス転移温度(Tg) 二枚の熱板間でチップを溶融後急冷して作成したシート
状ピースをパーキンエルマー社製差動熱量計を用い20
°C7m i nの昇温速度で熱量吸収点温度を測定し
た。
(3)溶融相対粘度(ηr) 96℃濃度の硫酸を用いてポリマー濃度1g/100V
I!硫酸溶液の温度25℃でのオストワルド粘度計によ
る落下時間を測定1溶剤のみの場合の比で表わした。
(4)霞度(Haze) 東洋精機■製へイズメーターS型を用い、JIS−に6
714により測定した。
(5)降伏点強度、降伏点伸度 ASTM−D882に準じて測定した。
(6)破断強度、破断伸度、ヤング率 ASTM−D882に準じて測定した。
(7)衝撃強度 東洋精機株製フィルムインパクトテスターを使用し、2
0℃、65係RHで測定し厚さ25μ当りに換算して表
わした。
低温衝撃強度は30℃の室で測定した。
(8)酸素透過係数 米国モダンコントロール社製0XTRAN−POD自動
酸素透過率測定器を用い同圧法で30℃で測定した。
(9)α−型結晶を形成する脂肪族ポリアミド判定法 脂肪族ポリアミドの融点と融点より30℃低い温度間で
該当する脂肪族ポリアミドを溶融結晶化させて得られる
固形物の常温におけるX線図形からY、Kinosh
i taの分類によるα−型結晶(Macromo 1
.chem、 、 33 、1 、1959)の形成を
判定する。
(2)収縮率 フィルム試料を所定の温度、時間で熱処理し処理前後の
寸法変化を測定し原長に対する百分比の縦横の平均値を
算出した。
実施例1及び比較例1 イオン交換水50kgにイソフクル酸粉末11.45k
g(75モル)、テレフタル酸粉末1.66kg(10
モル)、及びカブロラククム1.70kg(15モル)
を加え攪拌しながらへキサメチレンジアミン9.86k
g(85モル)を滴下混合しスラリー状でオートクレー
ブに仕込み、窒素置換した後密閉し攪拌しながら加熱し
て内部温度180℃、圧力10 kg/CrILとした
続いてこの圧力を保ちながら水を溜出させ内部圧力を常
圧とした後最終的に内部温度270℃で1時間保持し次
いで窒素加圧して反応生成物をオートクレーブより吐出
させ冷却してチップ化し溶液粘度2.12融点180℃
の共重合体を得た。
このようにして得たチップをイオン交換水に入れ80℃
で4時間づ54回繰返し抽出し最後に水を切って真空乾
燥した。
このようにして得たチップをB成分とし溶液粘度3.2
0のナイロン6チップをA成分として種々の割合で混合
したチップを用いT−ダイを有する60mrrt径の押
出機を用いて280℃で溶融し50℃に冷却したチルロ
ール上に押出して厚さ約220μ巾約25CrfLの未
延伸フィルムを得た。
続いてこのフィルムを20 mum i nの走行速度
で直径110間、巾70crfLのロール群よりなる縦
延伸機に導き第1表に示した条件で縦延伸した後巾約3
77L長さ約11mのフィルム横延伸用テンター内に走
行させて横延伸し、そのまま該テンター内で200℃で
15秒間緊張熱固定した。
延伸性の結果を第1表に示した。
比較例 2 実施例1にA成分として用いたナイロン6を用い実施例
1と同じ装置、方式を用い第1表に示した延伸条件で逐
次延伸したが、横延伸での破断が頻発し均一なフィルム
を得ることができなかった。
比較例 3 ヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸とより合成した
溶液粘度2,14融点220℃のポリアミドをB成分と
し実施例1に用いたナイロン6をA成分としてA成分と
B成分とを9:1の割合で混合したチップを用い比較例
1と同一の方法で逐次延伸を行ったが、横延伸中の破断
が多発し均一なフィルムを得ることができなかった。
実施例2及比較例4 イオン交換水50kgにアジピン酸2.19 kg(1
5モル)、イソフタル酸7.47kg(45モル)、テ
レフタル酸6.65kg(40モル)を加えこれに攪拌
しながらへキサメチレンジアミン11.6kg(100
モル)を滴下混合しスラリー状でオートクレーブに仕込
み、窒素置換した後密閉し攪拌しながら加熱して内部温
度190℃、圧力12ky/i**とじた。
続いてこの圧力を保ちながら水を溜出させ内部圧力を常
圧とした後最終的に内部温度280℃で2時間放置後窒
素加圧して反応生成物をとり出し冷却してチップ化し真
空乾燥した。
このようにして得た溶融粘度2.21融点205℃の共
重合ポリアミドをイオン交換水に入れ80℃で4時間づ
つ4回繰返し抽出した後真空乾燥した。
かくして得たチップをB成分とし実施例1で用いたのと
同じナイロン6チップをA成分とし両者を第2表に示し
た割合で混合したものをTダイを有する601n7IL
径の押出機を用いて285℃で溶融し25℃に冷却した
チルロール上に押出して厚さ約230μ巾約25に77
1の未延伸フィルムを得た。
続いてこのフィルムを実施例1と同一の装置、方式を用
い第2表に示した条件で縦延伸し次いで横延伸した後テ
ンクー内で200℃で15秒間緊張熱固定した。
延伸性の結果を第2表に示した。実施例3及び比較例5 イオン交換水50kyにカプロラクタム6.22kg(
55モル)、イソフタル酸3.32kg(20モル)テ
レフタル酸4.15kg(25モル)を加え攪拌しなが
らへキサメチレンジアミン5.22kg(45モル)を
滴下混合しスラリー状でオートクレーブに仕込み窒素置
換した後密閉し攪拌しながら加熱して内部温度185℃
、圧力iokg/fflとした。
続いてこの圧力を保ちながら水を溜出させ内部圧力を常
圧とした後最終的に内部温度270℃で1時間保持し次
いで窒素加圧して反応生成物をオートクレーブより吐出
させ冷却してチップ化した。
かくして得られた溶液粘度2.08融点155〜160
℃の共重合ポリアミドのチップをイオン交換水に入れ8
0°Gで4時間づつ4回繰返し抽出し最後に水を切って
真空乾燥した。
このようにして得られたチップをB成分とし溶液粘度2
.85のナイロン66のチップをA成分とし、種々の割
合で両者を混合したチップをTダイを有する60mm径
の押出機で290℃で溶融し30℃に冷却したチルロー
ル上に押出して厚さ約210μ巾約25CTLの未延伸
フィルムを得た。
このフィルムを実施例1と同一の装置、方式を用いて第
3表に示した延伸条件で逐次2軸延伸を行った。
表中の延伸性の判定は実施例1と同じである。
実施例 6 イオン交換水50kgにカプロラクタム6.78kg(
60モル)、イソフタル酸2.49kg(15モル)、
テレフタル酸4.15kg(25モル)を加えこれに攪
拌しながらへキサメチレンジアミン1.64ky(15
モル)及び2,2.4−トリメチルヘキサメチレンジア
ミン及び2,4.4−hリメチルへキサメチレンジアミ
ン混合物3.95kg(25モル)を滴下混合しオート
クレーブに仕込み実施例1と同様の操作で重合し最終的
にポリマ一温度を285℃として常圧で1時間放置後窒
素加圧でとり出しチップ化した後真空乾燥した。
このようにして得た溶融粘度2,25溶点145〜15
0℃のポリアミドをBff分とし、実施例1で使用した
ナイロン6をA取分としAとBとを90 : 10の割
合で混合したものを60皿径の押出機を用いて2800
Gで溶融し40℃に冷却したチルロール上に押出し厚さ
約250μ巾約25crrLの未延伸フィルムを得た。
この未延伸フィルムを実施例1と同じ装置、方式を使い
温度75℃で縦方向に3.5倍延伸し次いで温度85℃
で直角方向に3.5倍延伸した後200℃で15秒間熱
固定した。
延伸性は良好で操業8時間当りの横延伸での破断は1回
以下であり均一な2軸延伸フイルムが得られた。
比較例 6 カブロラクタム9.60kg(85モル)、ヘキサメチ
レンジアミン1.74kg(15モル)、イソフタル酸
0.83kg(5モル)、及びテレフタル酸1.66k
g(10モル)を原料として実施例1と同様の方法で重
合し、融点195℃溶液粘度2.27のポリアミドを得
た。
このポリアミドをB成分とし実施例1で用いたナイロン
6をA成分としA成分とBJff、分との比が90:1
0となるように両者を混合しこれを60mm径の押出機
で230℃で溶融し40°Cに冷却したチルロール上に
押出し厚さ約250μ巾約25CIIlの未延伸フィル
ムを得た。
このフィルムを実施例4と同一の方法で逐次2軸延伸を
行ったところ横延伸での破断が多く操業8時間当りの破
断回数は6回あった。
実施例5及び比較例7 A成分としてナイロン6(ηr =3.1)、B成分と
して実施例3のB成分ポリアミドを用い、両者をチップ
状で90 : 10の割合に混合した後、Tダイを有す
る径20mrnの押出機を用い270℃に加熱溶融し温
度20℃のチルロール上に押出して厚さ250μの未延
伸フィルムを得た。
このフィルムを米国T 、M、L’o r+ g社製フ
ィルムストレッチャーを用い温度100℃で一方向に3
.5倍延伸し次いで同じ条件で直角方向に延伸し続いて
温度200℃で30秒間定長下に熱固定して破断なく均
一で透明な逐次二軸延伸フィルムを得た。
このフィルムの物性値を第4表に示す。
一方比較のためナイロン6のみを上記と同じ方法で溶融
押出しして得た未延伸フィルムを逐次二軸延伸したが、
二段目の延伸を行う際破断を生じたりフィルムに部分的
に未延伸残を生じたりして均一なフィルムを得ることが
できなかった。
したがってこの場合は温度90℃で縦横同時に各々35
倍延伸した後2000Cで30秒間定長熱固定して得た
フィルムの物性を比較例として第4表に示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a)ラクタム又は脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボ
    ン酸とよりの脂肪族ポリアミド形成単位の少くとも1種
    を5〜80モル%(b)脂肪族ジアミンとイソフタル酸
    とよりのポリアミド形成単位を0〜90モル%及び(c
    )脂肪族ジアミンとテレフタル酸とよりのポリアミド形
    成単位をO〜80モル係の(a) 、 (b) 、 (
    c)から成る組成をポリマー構成単位の70モル係以上
    を含む共重合ポリアミド(B成分)を、全樹脂量中3〜
    97重量部と、脂肪族ポリアミド(A成分)を全樹脂量
    中97〜3重量部混合して溶融成形され、少くとも1方
    向に延伸された事を特徴とするナイロン系延伸フィルム
    。 2 互に直角をなす2方向に延伸された事を特徴とする
    特許請求の範囲1記載のナイロン系延伸フィルム。 3(a)ラクタム又は脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボ
    ン酸とよりの脂肪族ポリアミド形成単位の少くとも1種
    を5〜80モル%(b)脂肪族ジアミンとイソフタル酸
    とよりのポリアミド形成単位を0〜90モル%及び(c
    )脂肪族ジアミンとテレフタル酸とよりのポリアミド形
    成単位をO〜80モル係の(a) 、 (b) 、 (
    c)からなる組成をポリマー構成単位の70モル係以上
    含む共重合ポリアミド(B成分)を全樹脂量中3〜97
    重量部と、脂肪族ポリアミド(A成分)を全樹脂量中9
    7〜3重量部混合して溶融押出して未延伸フィルムとし
    た後、少くとも1方向に延伸する事を特徴とする延伸フ
    ィルムの製造法。 4 未延伸フィルムを互に直角をなす2方向に逐次延伸
    する事を特徴とする特許請求の範囲3記載の2軸延伸フ
    イルムの製造法。
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