JPS5852253A - Ρ−ヒドロキシフエニルグリシン・α−フエニルエタンスルホン酸塩及びその光学分割法 - Google Patents
Ρ−ヒドロキシフエニルグリシン・α−フエニルエタンスルホン酸塩及びその光学分割法Info
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- JPS5852253A JPS5852253A JP15004781A JP15004781A JPS5852253A JP S5852253 A JPS5852253 A JP S5852253A JP 15004781 A JP15004781 A JP 15004781A JP 15004781 A JP15004781 A JP 15004781A JP S5852253 A JPS5852253 A JP S5852253A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規P−ヒドロキシフェニルグリシン・α−フ
ェニルエタンスルホン峻塩およびその光学分割法に関す
る。
ェニルエタンスルホン峻塩およびその光学分割法に関す
る。
光学活性P−ヒドロキシフェニルグリシンのうち、D−
P−ヒドロキシフェニルグリシンは半合成ペニシリンや
半合成セファロスポリンの原料化合物として有用な物質
であり、又* L−P−ヒドロキシフェニルグリシンは
近年虚血性心臓疾患。
P−ヒドロキシフェニルグリシンは半合成ペニシリンや
半合成セファロスポリンの原料化合物として有用な物質
であり、又* L−P−ヒドロキシフェニルグリシンは
近年虚血性心臓疾患。
心機能不全戚しζは糖尿病などの治療に用いつる(特開
昭52−41432号]。しかしながらP−ヒドロキシ
フェニルグリシンは天然には存在せず、また合成された
P−ヒドロキシフェニルグリシンはDL一体であるため
その光学分割が必要である。従来、化学的光学分割法と
しては例えばDL−P−ヒドロキシフェニルグリシンを
N−ベンジルオキシカルボニル誘導体、N−クロロアセ
チル誘導体、N−ベンゾイル誘導体に変換し、こ−れら
M導体をキニン、デヒドロアビエチルアミン、光学活性
a−フェネチルアミンなどで分割する方法(J、Che
m、Soc、 (C) 、 l 971 、1920〜
1922、;特開昭49−56946号、特開昭50−
69039号)が知られている。1しかしながら。
昭52−41432号]。しかしながらP−ヒドロキシ
フェニルグリシンは天然には存在せず、また合成された
P−ヒドロキシフェニルグリシンはDL一体であるため
その光学分割が必要である。従来、化学的光学分割法と
しては例えばDL−P−ヒドロキシフェニルグリシンを
N−ベンジルオキシカルボニル誘導体、N−クロロアセ
チル誘導体、N−ベンゾイル誘導体に変換し、こ−れら
M導体をキニン、デヒドロアビエチルアミン、光学活性
a−フェネチルアミンなどで分割する方法(J、Che
m、Soc、 (C) 、 l 971 、1920〜
1922、;特開昭49−56946号、特開昭50−
69039号)が知られている。1しかしながら。
これらの方法ではいずれもDL−P−ヒドロキシフェニ
ルグリシンを一旦アシル誘導体に変換しなければならな
い上9分割剤も1価であり、また光学分割後脱アシル化
の工程を必要とするがその際ラセミ化を伴う危険性があ
る。又、DL−P−ヒドロキシフェニルグリシンをd−
3−ブロムカンファー−10−スルホン酸塩として分割
する方法(特開昭51−32541号)又はd−3−ブ
ロムカンファー8−スルホン酸塩として分割する方法(
特公昭55−45089号)が知られているが、前者は
結晶として得られるのがL体塩のみであり高純度のD体
温を得る適切な方法とはいい難く、又、後者についても
分割剤が天然物に由来する高価なものであり、化学的に
も充分安定とは云い難い。他方(±)−α−フェニルエ
タンスルポン酸は(±)−フェネチルアルコールをブロ
ム化したのちスルホン化して得られる強酸性化合物であ
るが。
ルグリシンを一旦アシル誘導体に変換しなければならな
い上9分割剤も1価であり、また光学分割後脱アシル化
の工程を必要とするがその際ラセミ化を伴う危険性があ
る。又、DL−P−ヒドロキシフェニルグリシンをd−
3−ブロムカンファー−10−スルホン酸塩として分割
する方法(特開昭51−32541号)又はd−3−ブ
ロムカンファー8−スルホン酸塩として分割する方法(
特公昭55−45089号)が知られているが、前者は
結晶として得られるのがL体塩のみであり高純度のD体
温を得る適切な方法とはいい難く、又、後者についても
分割剤が天然物に由来する高価なものであり、化学的に
も充分安定とは云い難い。他方(±)−α−フェニルエ
タンスルポン酸は(±)−フェネチルアルコールをブロ
ム化したのちスルホン化して得られる強酸性化合物であ
るが。
これを光学分割する方法としてはわずかにストリキニン
を用いる方法(、J、 Chem、 Sac、 、 l
l 59(1927))が知られているにすぎない。
を用いる方法(、J、 Chem、 Sac、 、 l
l 59(1927))が知られているにすぎない。
本発明者らはかかる状況に鑑み鋭意研究を重ねた結果、
!IIP−ヒドロキシフェニルグリシンとα−フェニル
エタンスルホン酸とは水性溶媒中で塩を形成すること;
(21Lかもその一方−に光学活性体を用いれば、′
形成される2種ジアステレオマーの内D−P−ヒドロキ
?フェニルグリシン・(+l −−−フェニルエタンス
ルホン酸塩又はL−P−tニトロ牛ジフェニルグリシン
・(→−a−フェニルエタンスルホン酸塩が難溶性塩と
して、また他方のジアステレオマーが常に易溶性塩とし
て得られること;(3;そのためP−ヒドロキシフェニ
ルグリシンとα−フェニルエタンスルホン酸塩とはそれ
ぞれその一方のう鬼ミ体の光学分割に他方の光学活性体
を分割剤として利用することができ、これによって工業
的有利に光学活性P−ヒトΩキシフェニルクリシン及び
光学活性α−フェニルエタンスルホン酸を灸遺し得るこ
とを見出した。
!IIP−ヒドロキシフェニルグリシンとα−フェニル
エタンスルホン酸とは水性溶媒中で塩を形成すること;
(21Lかもその一方−に光学活性体を用いれば、′
形成される2種ジアステレオマーの内D−P−ヒドロキ
?フェニルグリシン・(+l −−−フェニルエタンス
ルホン酸塩又はL−P−tニトロ牛ジフェニルグリシン
・(→−a−フェニルエタンスルホン酸塩が難溶性塩と
して、また他方のジアステレオマーが常に易溶性塩とし
て得られること;(3;そのためP−ヒドロキシフェニ
ルグリシンとα−フェニルエタンスルホン酸塩とはそれ
ぞれその一方のう鬼ミ体の光学分割に他方の光学活性体
を分割剤として利用することができ、これによって工業
的有利に光学活性P−ヒトΩキシフェニルクリシン及び
光学活性α−フェニルエタンスルホン酸を灸遺し得るこ
とを見出した。
かかる知見に基く本発明はPτヒドロキシフェニルグリ
シン及びα−フェニルエタンスルホン駿から選ばれるい
ずれか一方の光学活性体を分割剤とし、他方の化合物の
ラセミ体を光学分割す、ることを特徴上するP−ヒドロ
キシフェニルグリシン又はα−フェニルエタンスルホン
酸の光学分割法である。
シン及びα−フェニルエタンスルホン駿から選ばれるい
ずれか一方の光学活性体を分割剤とし、他方の化合物の
ラセミ体を光学分割す、ることを特徴上するP−ヒドロ
キシフェニルグリシン又はα−フェニルエタンスルホン
酸の光学分割法である。
本発明によれば、水性溶媒中でDL−P−ヒドロキシフ
ェニルグリシンに光学活性α−フェニルエタンス′ルホ
ン酸を分割剤として作用させるか。
ェニルグリシンに光学活性α−フェニルエタンス′ルホ
ン酸を分割剤として作用させるか。
或いは(ホ)−α−フェニルエタンスルホン#に光学活
性P−ヒドロキシフェニルグリシンを分割剤として作用
せしめ、生成する塩〔即ち、DL−P−ヒ)Po4ンフ
エニルグリシン・光学活性α−フヱニルエタンスルホン
酸塩又は光学活性P−ヒドロキシフェニルグリシン−(
→−α−フェニルエタンスルホン[i)の2種ジアステ
レオマーの溶解度差を利用してその難溶性ジアステレオ
マーたる一方の光学活性P−ヒドロキシフェニルグリシ
ン・光学活性α−フェニルエタンスルホン酸塩し即ち、
D−゛P−ヒドロキシフェニルグリシン・(+)−α−
フェニルエタンスルホン酸塩又はL−、−P−ヒドロキ
シフェニルグリシン・(−) −ml−フェニルエタン
スルホン酸塩〕を分離・採取し、必要とあればこの塩を
更に脱塩処理することにより光学活性P−ヒドロキシフ
ェニルグリシン、光学活性α−フェニルエタンスルホン
酸又はそれらの塩を製することができる。
性P−ヒドロキシフェニルグリシンを分割剤として作用
せしめ、生成する塩〔即ち、DL−P−ヒ)Po4ンフ
エニルグリシン・光学活性α−フヱニルエタンスルホン
酸塩又は光学活性P−ヒドロキシフェニルグリシン−(
→−α−フェニルエタンスルホン[i)の2種ジアステ
レオマーの溶解度差を利用してその難溶性ジアステレオ
マーたる一方の光学活性P−ヒドロキシフェニルグリシ
ン・光学活性α−フェニルエタンスルホン酸塩し即ち、
D−゛P−ヒドロキシフェニルグリシン・(+)−α−
フェニルエタンスルホン酸塩又はL−、−P−ヒドロキ
シフェニルグリシン・(−) −ml−フェニルエタン
スルホン酸塩〕を分離・採取し、必要とあればこの塩を
更に脱塩処理することにより光学活性P−ヒドロキシフ
ェニルグリシン、光学活性α−フェニルエタンスルホン
酸又はそれらの塩を製することができる。
分割剤たる光学活性P−ヒドロキシフェニルグクシンと
してはそのD体及びL体、また分割剤たる光学活性α−
フェニルエタンスルホン酸としではその(+)体及び(
→体のいずれをも用いることができる。例えば適当な水
性溶媒中DL−P−ヒドロキシフェニルグリシンに(十
)−g−フェニルエタンスルホン陵を作用させれば溶液
中ではD−P−ヒドロ牛シフェニグリシン・(+)−α
−フェニルエタンスルホン酸塩(以’F 、 D−HP
G・(+)−PISと称する)とL−P−ヒドロキシフ
ェニルグリシン−(−1−−−フェニルエタンスルホン
酸塩(以F 、 L−ITPO−!)l−F’BSと称
する)との2種ジアステレオマーが生成するが、゛ −9これら両ジアステレオマーのうちD−HPG・(十
) −P B Sが該水性溶媒中で難溶性塩でありL−
HPG・仔)−t’ E 9は易溶性塩であるため、D
−HPG・(+) −P H8のみが晶出する。この場
合分割剤として(−1−p m sを用いても全(同様
に光学分割することかでき、難溶性ジアステレオマーと
してL−HPG・(−) −P E Sが得られ、易溶
性塩としてD−HPG・(−) −P H8が得られる
。
してはそのD体及びL体、また分割剤たる光学活性α−
フェニルエタンスルホン酸としではその(+)体及び(
→体のいずれをも用いることができる。例えば適当な水
性溶媒中DL−P−ヒドロキシフェニルグリシンに(十
)−g−フェニルエタンスルホン陵を作用させれば溶液
中ではD−P−ヒドロ牛シフェニグリシン・(+)−α
−フェニルエタンスルホン酸塩(以’F 、 D−HP
G・(+)−PISと称する)とL−P−ヒドロキシフ
ェニルグリシン−(−1−−−フェニルエタンスルホン
酸塩(以F 、 L−ITPO−!)l−F’BSと称
する)との2種ジアステレオマーが生成するが、゛ −9これら両ジアステレオマーのうちD−HPG・(十
) −P B Sが該水性溶媒中で難溶性塩でありL−
HPG・仔)−t’ E 9は易溶性塩であるため、D
−HPG・(+) −P H8のみが晶出する。この場
合分割剤として(−1−p m sを用いても全(同様
に光学分割することかでき、難溶性ジアステレオマーと
してL−HPG・(−) −P E Sが得られ、易溶
性塩としてD−HPG・(−) −P H8が得られる
。
一方、 (±)−α−フェニルエタンスルホン酸を光学
分割するに際して、その分割剤としてL−P−ヒドロキ
シフェニルグリシンを作用させる場合には、L−HPG
・(+) −P I Sとり、−HPG−(−)−PI
Jの2種のジアステレオマーが生成するが會1−HPG
・(−1−p m sが難溶性ジアステレオマーであり
、L−HPG・←)−P E Sが易溶性ジアステレオ
マーであるため、L−HPG・←)−PISが晶析し、
L−FIPC・(+) −P I Sは液中に溶存する
。これに対し1分割剤としてD−P−ヒドロキシフェニ
ルグリシンを用いた場合ニ4t D −HPG・(十)
−PR,Sが難溶性、D−1!PG・(→−PEEiが
8溶性のジアステレオマーとして生成するため、D−H
PG・(+) −P E Sのみを晶出させることが可
能となる。
分割するに際して、その分割剤としてL−P−ヒドロキ
シフェニルグリシンを作用させる場合には、L−HPG
・(+) −P I Sとり、−HPG−(−)−PI
Jの2種のジアステレオマーが生成するが會1−HPG
・(−1−p m sが難溶性ジアステレオマーであり
、L−HPG・←)−P E Sが易溶性ジアステレオ
マーであるため、L−HPG・←)−PISが晶析し、
L−FIPC・(+) −P I Sは液中に溶存する
。これに対し1分割剤としてD−P−ヒドロキシフェニ
ルグリシンを用いた場合ニ4t D −HPG・(十)
−PR,Sが難溶性、D−1!PG・(→−PEEiが
8溶性のジアステレオマーとして生成するため、D−H
PG・(+) −P E Sのみを晶出させることが可
能となる。
被分割物質或いは分割剤たるP−ヒドロキシフェニルグ
リシンとしてはその遊離型に限らず、塩幀塩、硫酸塩の
如き鉱酸塩、シニウ酸塩、スルホン酸塩の如き有機酸塩
であっても用しすること力fできる。同様にa−フェニ
ルエタンスルホン酸も遊離型であっても、ナトリウム塩
、カリウム塩の如きアルカリ金属塩、カルシウム塩、マ
グネシウム塩の如きアルカリ土類金鵬塩の他1例えばア
ンモニウム塩であっても用いることができる。更に被分
割物質たるP−ヒドロキシフェニルグリシン又はα−フ
ェニルエタンスルホン酸は化学合成により得られるD体
、L体の等量混合物の他、一方の光学活性体を過剰に含
む、いわゆる低純度の光学活性体であっても用いること
ができる。
リシンとしてはその遊離型に限らず、塩幀塩、硫酸塩の
如き鉱酸塩、シニウ酸塩、スルホン酸塩の如き有機酸塩
であっても用しすること力fできる。同様にa−フェニ
ルエタンスルホン酸も遊離型であっても、ナトリウム塩
、カリウム塩の如きアルカリ金属塩、カルシウム塩、マ
グネシウム塩の如きアルカリ土類金鵬塩の他1例えばア
ンモニウム塩であっても用いることができる。更に被分
割物質たるP−ヒドロキシフェニルグリシン又はα−フ
ェニルエタンスルホン酸は化学合成により得られるD体
、L体の等量混合物の他、一方の光学活性体を過剰に含
む、いわゆる低純度の光学活性体であっても用いること
ができる。
本発明を実施するに際し分割剤たるP−ヒドロキシフェ
ニルグリシン又はα−フェニルエタンスルホン酸は上記
被分割物質に対し約0.5以上、とりわけ約0.8〜1
.1モル比となるよう用いるのが過当である。
ニルグリシン又はα−フェニルエタンスルホン酸は上記
被分割物質に対し約0.5以上、とりわけ約0.8〜1
.1モル比となるよう用いるのが過当である。
造塩反応に用いる水性溶媒としては例えば水;メタノー
ル、エタノールの如き低級アルカノール;アセトン;酢
酸、プロピオン酸の如き脂肪酸。
ル、エタノールの如き低級アルカノール;アセトン;酢
酸、プロピオン酸の如き脂肪酸。
或いはこれらの混合物を好適に用いることができるが、
とりわけ水か好ましい。・ 造塩反応は例えば上記溶媒中で、DL−P−ヒドロキシ
フェニルグリシンと光学活性α−フエニルエタンスルホ
ン酸又は光学活性P−ヒドロキシフェニルグリシンと(
±)−a−フェニルエタンスルホン酸を室温乃至加温下
にかく拌することにより実施できる。また、生成するジ
アステレオマーのうち難溶性塩たるD−HPG・(+l
−P g S又はL−HPG・(→−PISの晶析操作
は該反応液を冷却するか、jI縮するか或いは有機溶媒
を添加することにより容易に行なうことかでき、鎖環を
高純度の結晶として析出せしめることができる。
とりわけ水か好ましい。・ 造塩反応は例えば上記溶媒中で、DL−P−ヒドロキシ
フェニルグリシンと光学活性α−フエニルエタンスルホ
ン酸又は光学活性P−ヒドロキシフェニルグリシンと(
±)−a−フェニルエタンスルホン酸を室温乃至加温下
にかく拌することにより実施できる。また、生成するジ
アステレオマーのうち難溶性塩たるD−HPG・(+l
−P g S又はL−HPG・(→−PISの晶析操作
は該反応液を冷却するか、jI縮するか或いは有機溶媒
を添加することにより容易に行なうことかでき、鎖環を
高純度の結晶として析出せしめることができる。
析出した難溶性塩は通常の固液′分離の方法例えばろ過
、遠心分離等の方法により分離取得することかできる。
、遠心分離等の方法により分離取得することかできる。
上記により取得される難溶性ジアステレオマーは必要と
あらば更に洗浄、再結晶などの処理をすることができる
。
あらば更に洗浄、再結晶などの処理をすることができる
。
尚0本発明で得られる各種ジアステレオマーはいずれも
光学的に純粋なP−ヒドロキシフェニルグリシン1モル
とC−フェニルエタンスルホン酸1モルとからなる塩で
あって新規化合物である。その主な物性は下記第1表の
通りである。
光学的に純粋なP−ヒドロキシフェニルグリシン1モル
とC−フェニルエタンスルホン酸1モルとからなる塩で
あって新規化合物である。その主な物性は下記第1表の
通りである。
第1表
(注1) 20℃における溶解度
かくして得られたD−PIQ3・(→−pis又はL−
HE’G・(→−pgsはイオン交換樹脂処理。
HE’G・(→−pgsはイオン交換樹脂処理。
或いはアルカリ処理の如き常法によって容易に光学活性
P−ヒドロキシフェニルグリシンと光学活性α−クエニ
ルエタンスルホン酸に分離することができる。例えばD
−F! PG ・(+) −P B Sの水溶液を
アルカリでP−ヒドロキシフェニルグリシフ等重点に調
整すればD−P−ヒドロキシフェニルグツシント(+1
−α−フェニルエタンスルホン酸に分離し、D−P−ヒ
ドロキシフェニルグリシンのみが結晶として析出する。
P−ヒドロキシフェニルグリシンと光学活性α−クエニ
ルエタンスルホン酸に分離することができる。例えばD
−F! PG ・(+) −P B Sの水溶液を
アルカリでP−ヒドロキシフェニルグリシフ等重点に調
整すればD−P−ヒドロキシフェニルグツシント(+1
−α−フェニルエタンスルホン酸に分離し、D−P−ヒ
ドロキシフェニルグリシンのみが結晶として析出する。
同様にL −、、HP G・(→−P18からはL−P
−ヒドロキシフェニルグツシンのみが結晶として析出す
る。析出した結晶はろ過等により固液分離すればp−又
はL−P−ヒドロキシフェニルグリシンを得ることがで
きる。又母液中には光学的に純粋なa−フェニルエタン
スルホン酸アルカリ塩が溶存しているのでこれを中和す
ることにより光学活性a−フェニルエタンスルホン酸を
溶液状態で得ることかできる。
−ヒドロキシフェニルグツシンのみが結晶として析出す
る。析出した結晶はろ過等により固液分離すればp−又
はL−P−ヒドロキシフェニルグリシンを得ることがで
きる。又母液中には光学的に純粋なa−フェニルエタン
スルホン酸アルカリ塩が溶存しているのでこれを中和す
ることにより光学活性a−フェニルエタンスルホン酸を
溶液状態で得ることかできる。
以上の通り1本発明によれば、DL−P−ヒドロキシフ
ェニルグツシンの光学分割に際し0分割剤としてα−フ
ェニルエタンスルホン酸の(+) 体又は(−)体を適
宜用いることにより所望の光学活性P−ヒドロ牛ジフェ
ニルグリシンを常に11溶性ジアステレオマーとして選
択的に晶析させることができるという利点が得られる。
ェニルグツシンの光学分割に際し0分割剤としてα−フ
ェニルエタンスルホン酸の(+) 体又は(−)体を適
宜用いることにより所望の光学活性P−ヒドロ牛ジフェ
ニルグリシンを常に11溶性ジアステレオマーとして選
択的に晶析させることができるという利点が得られる。
又、(±)−α−フェニルエタンスルホン酸の光学分割
に際しても9分割剤たるP−ヒドロキシフェニルグリシ
ンのD体又はL体を適宜選択して使用するだけで所望の
光学活性フェニルエタンスルホン酸を難溶性ジアステレ
オマーとして晶析せしめることができる。
に際しても9分割剤たるP−ヒドロキシフェニルグリシ
ンのD体又はL体を適宜選択して使用するだけで所望の
光学活性フェニルエタンスルホン酸を難溶性ジアステレ
オマーとして晶析せしめることができる。
しかもいずれの場合も造塩反応・晶析操作は水性溶媒中
で実施でき操作が極めて簡単であるという利点もあわせ
得られる。
で実施でき操作が極めて簡単であるという利点もあわせ
得られる。
加えて、上記の如くすぐ猷分割剤である光学活性α−フ
ェニルエタンスルホン酸は従来、試薬としての入手も困
難であったが1本発明方法により容易に製造できるので
工業的規模においても大量に供給可能となりその意義は
大きい。
ェニルエタンスルホン酸は従来、試薬としての入手も困
難であったが1本発明方法により容易に製造できるので
工業的規模においても大量に供給可能となりその意義は
大きい。
尚9本発明の1方の原料物質である(→−a−フェニル
エタンスルホン酸は(J、 Ch@■、 Sac、 、
1159(1927))記載の方法に準じ、(→−a
−7エネチルアルコールをブロム化し、得られるに)−
1ml−7エネチルプロミドをスルホン化して製するこ
とができる。
エタンスルホン酸は(J、 Ch@■、 Sac、 、
1159(1927))記載の方法に準じ、(→−a
−7エネチルアルコールをブロム化し、得られるに)−
1ml−7エネチルプロミドをスルホン化して製するこ
とができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 1
辻)−PI!819.OFを含む水溶液450PにL、
−HPG16.7gを加えて加熱溶解し9ついで徐昂し
室温で2時間かく拌する。析出品をろ取し少量の冷水で
洗浄することにより(−1−P g S −L −HP
G16.2Fを得た。
−HPG16.7gを加えて加熱溶解し9ついで徐昂し
室温で2時間かく拌する。析出品をろ取し少量の冷水で
洗浄することにより(−1−P g S −L −HP
G16.2Fを得た。
〔a)o −79;0’ (C” 1.メタノール)
実施例 2 (1)(→−PES−NH4125F 、n−HPG1
02.8f および濃硫@33.2Fを水2.21に加
熱溶解する。ついで室温で2時間か(拌した。析出晶を
ろ取し水洗・乾燥することにより(+l −PES、D
−HPG95.1りを得た。
実施例 2 (1)(→−PES−NH4125F 、n−HPG1
02.8f および濃硫@33.2Fを水2.21に加
熱溶解する。ついで室温で2時間か(拌した。析出晶を
ろ取し水洗・乾燥することにより(+l −PES、D
−HPG95.1りを得た。
〔α)、−79,2°(C−1、メタノール)+21
111で得られた(+)−PgS−D−HPG 29゜
Ofにメタノール87−を加えかく押下に水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えてpH6に調整する。室温下に2時間
かく拌しろ過することによりD−IFG13.OFを得
た。
111で得られた(+)−PgS−D−HPG 29゜
Ofにメタノール87−を加えかく押下に水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えてpH6に調整する。室温下に2時間
かく拌しろ過することによりD−IFG13.OFを得
た。
〔α〕甘 −155,0’ (C−1、N−1(C1)
母液を濃縮してメタノールを留去し水を加えて■R−1
20()r+)を充填したカラムに通導しカラムは水で
洗浄する。流出液及び洗液を合せ濃縮することにより(
+)−α−フェニルエタンスルホン酸の10%溶液15
0Fを得た。
母液を濃縮してメタノールを留去し水を加えて■R−1
20()r+)を充填したカラムに通導しカラムは水で
洗浄する。流出液及び洗液を合せ濃縮することにより(
+)−α−フェニルエタンスルホン酸の10%溶液15
0Fを得た。
実施例 3
(fl−α−フェニルエチルプロミド55.5Pに硫酸
アンモニウムを作用させて調製した((転)−PESの
反応混合物(150F)にD−HPG27.6F、濃塩
酸45.3n、1.および水300 Tmtを加え加熱
溶解し、ついで20℃で2時間かぐ袢する。析出晶をろ
取し水洗乾燥することにより(→−PH8・D−IIP
G23.3Fを得た。
アンモニウムを作用させて調製した((転)−PESの
反応混合物(150F)にD−HPG27.6F、濃塩
酸45.3n、1.および水300 Tmtを加え加熱
溶解し、ついで20℃で2時間かぐ袢する。析出晶をろ
取し水洗乾燥することにより(→−PH8・D−IIP
G23.3Fを得た。
〔α、1D−79.4°(C−1,メタノ艷1実施例4
Dr、−yipc20p詔よび製塩#11−を水300
−に溶解し、これに(ホ)−p g s 、 NH42
4,3fを水200−に溶解した溶液を徐々に加え室温
で2時間か(拌した。析出晶をろ取し水洗乾燥すること
により(+) −P E S −D −HP G l
9.7 fを得た。
−に溶解し、これに(ホ)−p g s 、 NH42
4,3fを水200−に溶解した溶液を徐々に加え室温
で2時間か(拌した。析出晶をろ取し水洗乾燥すること
により(+) −P E S −D −HP G l
9.7 fを得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)P−ヒドロキシフェニルグリシン・a−フェニル
エタンスルホン酸塩 +21DL−P−ヒドロキシフェニルグリシン・光学活
性a−フェニルエタンスルホン駿塩である特許請求の範
囲第1項記載の化合物。 (31光学活性P−ヒドロキシフェニルグリシン・に)
−a−フェニルエタンスルホン酸塩であル特+41D−
1’−ヒドロキシフェニルグリシン・物。 −g−フェニルエタンスルホン酸塩であル特許請求の範
囲第1項記載の化合物。 (51L−p−ヒドロキシフェニルクリシン・(→−a
−フェニルエタンスルホン酸塩である特許請求の範囲第
1項記載の化合物。 (6) P−ヒドロキシフェニルグリシン及びa−フ
ェニルエタンスルホン酸から選ばれるいずれか一方の化
合物の光学活性体を分割剤とし、他方の化合物のラセミ
体を光学分割することを特徴とするP−ヒドロキシフェ
ニルグリシン又はa−フェニルエタンスルホン酸の光学
分割法。 (71P−ヒドロキシフェニルクリシン及ヒ#−フェニ
ルエタンスルホン酸から選ばれるいずれか一方の化合物
の光学活性体と他方の化合物のラセミ体を水性溶媒中で
反応させ生成する2種ジアステレオマーの溶解度差を利
用してその難溶性シアホン酸塩を分離・採取することを
特徴とする特許請求の範囲第6項記載の方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15004781A JPS5852253A (ja) | 1981-09-21 | 1981-09-21 | Ρ−ヒドロキシフエニルグリシン・α−フエニルエタンスルホン酸塩及びその光学分割法 |
US06/416,338 US4415504A (en) | 1981-09-21 | 1982-09-09 | p-Hydroxyphenylglycine.α-phenylethanesulfonate, process for production thereof and utilization thereof in resolution of p-hydroxyphenylglycine |
EP82108709A EP0075318B1 (en) | 1981-09-21 | 1982-09-21 | P-hydroxyphenylglycine alpha-phenylethanesulfonate, process for production thereof and utilization thereof in resolution of p-hydroxyphenylglycine |
DE8282108709T DE3265433D1 (en) | 1981-09-21 | 1982-09-21 | P-hydroxyphenylglycine alpha-phenylethanesulfonate, process for production thereof and utilization thereof in resolution of p-hydroxyphenylglycine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15004781A JPS5852253A (ja) | 1981-09-21 | 1981-09-21 | Ρ−ヒドロキシフエニルグリシン・α−フエニルエタンスルホン酸塩及びその光学分割法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5852253A true JPS5852253A (ja) | 1983-03-28 |
JPS6261584B2 JPS6261584B2 (ja) | 1987-12-22 |
Family
ID=15488341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15004781A Granted JPS5852253A (ja) | 1981-09-21 | 1981-09-21 | Ρ−ヒドロキシフエニルグリシン・α−フエニルエタンスルホン酸塩及びその光学分割法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5852253A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0467856A2 (en) * | 1990-07-19 | 1992-01-22 | Nippon Zoki Pharmaceutical Co. Ltd. | Aminoalkanesulfonic acid derivatives and pharmaceutical compositions for use in preventing or treating heart diseases |
JP2017523243A (ja) * | 2014-07-31 | 2017-08-17 | メディヴェイション テクノロジーズ, インコーポレーテッド | (2s,3s)−メチル 7−フルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−3−(1−メチル−1h−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシレートの共形成剤塩、およびそれらを製造する方法 |
-
1981
- 1981-09-21 JP JP15004781A patent/JPS5852253A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0467856A2 (en) * | 1990-07-19 | 1992-01-22 | Nippon Zoki Pharmaceutical Co. Ltd. | Aminoalkanesulfonic acid derivatives and pharmaceutical compositions for use in preventing or treating heart diseases |
JP2017523243A (ja) * | 2014-07-31 | 2017-08-17 | メディヴェイション テクノロジーズ, インコーポレーテッド | (2s,3s)−メチル 7−フルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−3−(1−メチル−1h−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシレートの共形成剤塩、およびそれらを製造する方法 |
JP2020125303A (ja) * | 2014-07-31 | 2020-08-20 | メディヴェイション テクノロジーズ, エルエルシー | (2s,3s)−メチル 7−フルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−3−(1−メチル−1h−1,2,4−トリアゾール−5−イル)−4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−カルボキシレートのコフォーマー塩、およびそれらを製造する方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6261584B2 (ja) | 1987-12-22 |
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