JPS5849264Y2 - バツクホ−の主ブ−ム昇降操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はバックホーの主ブームフリー操作を規制する
主ブーム昇降操作装置に関するものである。

通常、バックホーの掘削作業においては掘削装置に設け
た油圧シリンダーを作動させ、主ブーム、中間ブーム、
パケットをそれぞれ昇降回動させて行うものであるが、
この場合主ブーム操作は上昇、下降、中立、フリーの４
操作があり、そのすべての操作は掘削装置作動用操作レ
バー１本で操作されるものである。

そして上記フリー操作は掘削個所のならし作業等におい
て行うものであり、掘削地盤の凹凸に応じて自由に追従
昇降させるべく主ブームをフリーの状態になすものであ
るから通常の掘削作業時においては主ブームをフリーの
状態になすことはなく返ってフリー操作の規制を要する
ものである。

従来、この種の主ブーム昇降操作装置においては主ブー
ムのフリー操作を規制する手段は何ら施されておらず、
掘削作業時に作業者の誤操作成いは偶発的に主ブームが
フリー状態となり、掘削作業に支障をきたすことは稀れ
ではなく、作業を円滑に行い難い欠点があった。

本案は上記欠点を解消すべくなされたものであり、掘削
装置作動用操作レバー１に連設した主ブーム作動杆２を
主ブーム昇降用油圧シリンダ−３の油圧切換弁４に連設
し、かつ上記主ブーム作動杆２に係止体５を設け、同係
止体５と係合する係止片６を機枠７に回動自在に軸支８
し、上記係合体５と係止片６との係合により上記操作レ
バー１の主ブームフリー操作を規制してなるバックホー
の主ブーム昇降操作装置を提供することにより、主ブー
ムのフリー操作を規制し、作業者の誤操作成いは偶発的
操作を防止し、円滑な掘削作業を行うことを目的とする
。

本案を図面に示す実施例について説明すると、Ａはバッ
クホ一本体であり、機体下部に無限軌道走行装置９を設
け、同走行装置９に設けた旋回台１０に機台１１を支持
し、同機台１１上に運転者用キャビン１２および駆動装
置１３を設けている。

そして機台１１の前部に掘削装置Ｂを設けるものであり
、主ブーム１４の基端を機台１１に軸支し、同主ブーム
１４の先端に中間ブーム１５を軸支し、かつ同中間ブー
ム１５の先端にパケット１６を軸支している。

３は機台１１に軸支した主ブーム昇降用油圧シノンダー
、１７は主ブーム１４に軸支した中間ブーム回動用油圧
シリンダ−，１８は中間ブーム１５に軸支したパケット
回動用油圧シリンダーであり、上記油圧シリンダー３．
１７．１８はキャビン１２内に立設した掘削装置作動用
操作レバー１により操作される。

１９はキャビン１２内に立設した操作レバー装置であり
、中央部に走行装置９の前後進用操作レバー２０．２０
を立設し、同操作レバー２０の１側に旋回台操作レバー
２１を立設し、かつ他側に上記掘削装置作動用操作レバ
ー１を立設している。

同掘削装置作動用操作レバー１は直立操作位置および左
右傾斜操作位置とをそれぞれ主ブーム１４、中間ブーム
１５、パケット１６の操作位置とし、さらにその操作位
置において前傾、後傾することで上記主ブーム１４、中
間ブーム１５、パケット１６を昇降操作するものである
。

そして主ブーム１４は直立操作位置において前傾２段、
直立、後傾の４操作を行うべく構成され、第２前傾位置
ａをフリー操作位置とし、第１前傾位置すを下降操作位
置とし、直立位置Ｃを中立操作位置とじ後傾位置ｄを上
昇操作位置としている。

そして上記掘削装置作動用操作レバー１に連設した主ブ
ーム作動杆２、中間ブーム作動杆２２、およびパケット
作動杆２３をそれぞれ油圧切換弁４（中間ブームおよび
バケツ）・用油圧切換弁は図示していない。

）に連設して主ブーム昇降装置３０、中間ブーム回動装
置、およびパケット回動装置を構成し、上記操作レバー
１の操作に伴う作動杆２，２２．２３の移動により切換
弁４を操作してそれぞれの油圧シリンダー３．１７．１
９を作動させ、主ブーム１４、中間ブーム１５、パケッ
ト１６を昇降回動させるものである。

そして上記主ブーム作動杆２に円板状の係止体５を設け
、同係止体５と係合する係止片６をキャビン１２の床板
に設けた機枠７に回動自在に軸支８するものである。

この場合上記係止体５と係合片６との係合位置は上記操
作レバー１が第１前傾位置すから第２前傾位置ａに操作
される時点において係合すべく設定するものであり、し
たがって上記操作レバー１が直立位置Ｃにある場合は係
止体５と係止片６との間には操作レバー１を直立位置Ｃ
から第１前傾位置すに操作することに伴う主ブーム作動
杆２の移動量だけの間隙ｔを有することになる。

尚図中２４で示すものは係止片６の基端ボス部２５部に
立設したバンドルであり、キャビン１２の内部に延出す
べく設けている。

従って、主ブーム１４のフリー操作を規制するに際して
はバンドル２４を第３図仮想線位置から実線位置に回動
して係止片６を主ブーム作動杆２に当接した状態に保持
する。

そしてこの状態において掘削装置作動用操作レバー１を
操作すると、操作レバー１は第１前傾位置ｂ、中立位置
Ｃ１および後傾位置ｄには何の支障もなく操作すること
ができるが、第１前傾位置すから第２前傾位置ａに操作
する際に係止片６に係止体５が係合して操作レバー１の
操作に伴う主ブーム作動杆２の移動を阻止し、操作レバ
ー１の第２前傾位置ａへの操作を規制することができる
。

次に上記規制を解除するに際しては上述とは逆方向にバ
ンドル２４を回動し、係止片６を主ブーム作動杆２から
離反して、その状態を保持させる。

そしてこの状態で操作レバー１を操作すると、操作レバ
ー１の操作に伴う主ブーム作動杆２の移動は係止片６と
係止体５との係合による規制を受けることなく第１前傾
位置すから第２前傾位置ａに操作することができる。

本案は上述のように構成したので操作レバー１による主
ブーム１４のフリー状態への操作を確実に規制できるか
ら通常の掘削作業時等において作業者の誤操作成いは偶
発的操作により主ブーム１４がフリー状態になる虞れが
なく、又ならし作業等における主ブーム１４のフリー状
態への操作は必要に応じて簡単な操作で規制が解除でき
るがら掘削作業に伴う操作レバー１の操作を円滑がつ確
実に行い得て掘削作業を支障なく円滑に行い得る実益が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案のバックホーの主ブーム昇降操作装置を示
す全体側面図、第２図は同正面図、第３図は本案の要部
を示す側面図、第４図は第３図の一部拡大図、第５図は
第４図１−■線による断面図、第６図は同説明図で゛あ
る。 １：掘削装置作動用操作レバー、２二主ブ一ム作動杆、
３：主ブーム昇降用油圧シリンダ−，４：油圧切換弁、
５：係止体、６：係止片、７：機枠、８：軸支。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 掘削装置作動用操作レバー１に連設した主ブーム作動杆
   ２を主ブーム昇降用油圧シリンダ−３の油圧切換弁４に
   連設し、かつ上記主ブーム作動杆２の中途部に係止体５
   を設け、同係止体５と係合すべき係止片６を、主ブーム
   １４の前傾範囲を規制すべく係止体５の一側方に、主ブ
   ーム作動杆２の移動許容量を規制する間隙ｔを保持して
   機枠７に回動自在に軸支８し、同係止片６はキャビン１
   ２内部のバンドル２４に連動連設し、同バンドルにて係
   止体５との係合操作を可能とすると共に、上記係止体５
   と係止片６との係合により上記操作レバー１の主ブーム
   前傾フリー作動の操作を規制してなるバックホーの主ブ
   ーム昇降操作装置。