JPS5848533Y2 - 冷蔵庫等の箱体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷蔵庫等の箱体に於ける背面部の略コ字状折曲
げ部と底面板の交叉部のシール構造に関するものである
。

従来一般に実施されている冷蔵庫等箱体の背面部の略コ
字状折曲げ部と底面板の交叉部のシール構造について第
１図乃至第３図で説明すると、１は外箱、２は内箱、３
は硬質ポリウレタンフォーム、４は底面板、５はシール
剤、６は背面板である。

第１図乃至第３図に於いて、外箱１は鉄板をロール加工
して、前面には内箱２の係止溝、背面には略コ字状の折
曲げ部１ａを形成するものである。

この略コ字状折曲げ部１ａは底面近傍１で延長させるも
のである。

又、外箱１は左右側面形成部を別体に形成するものであ
る。

この様な外箱１の前面を内箱２の前面フランジに係止し
、底面板４を取付けるものであるが、底面板４にはあら
かじめ外箱１の背面に形成した略コ字状折曲げ部１ａの
内面形成部との交叉部分に切欠溝４ａｆｆｉ形成してト
き、この切欠溝４ａが略コ字状折曲げ部１ａの内面形成
部をまたぐ如く取付けるものである。

これにより略コ字状折曲げ部１ａの内面形成部と切欠溝
４ａ間には隙間を生じるが、この隙間はシール剤５で塞
ぐものである。

然る後背面板６を取付け、更に外箱１、内箱２、底面板
４、背面板６で形成する空間部に硬質ポリウレタンフォ
ーム３の発泡原液を注入発泡して箱体を形成するもので
ある。

外箱１の略コ字状折曲げ部１ａと底面板４の切欠溝４ａ
との交叉部には上述の如くシール剤５を塗布して隙間を
塞ぐものであるが、このシール剤５は半液状又は非硬化
質とするものであり、隙間が大きい場合、塗布面の反対
側への洩れ出しが多くなり、使用量が無駄になったり、
又隙間を均一に塞ぎ、且つ効率よく作業するためには専
用のシールガン等が必要となったりするものであり、箱
体の製造費用が嵩む原因となる。

また底面板４の側面の固定は通常行わないことが多く、
このため底面板４は外箱１の上下方向に動き易く。

硬質ポリウレタンフォーム３の未注入状態での移動又は
発泡雇（図示せず）での押付は等によってシール剤５の
塗布部の底面板４が動き、隙間部の塞ぎが不完全となシ
、この部分から硬質ポリウレタンフォーム３の洩れを生
じることがある。

この洩れ出した硬質ポリウレタンフォーム３は外観品質
上後工程で除去する必要があり、その除去のための費用
が必要な為、上記同様箱体の製造費用が嵩む欠陥となる
ものである。

本考案はこの様な欠陥を除去するためになされたもので
ある。

本考案の実施例を第１図、第２図、第４図及び第５図で
説明する。

各図に於いて従来例と同一符号は同一物を示すものとし
、７は底面板シール板１８は外箱シール板である。

第１図、第２図、第４図及び第５図に於いて、外箱１及
び底面板４の形状は従来例の如くとするものであり、外
箱１の略コ字状折曲げ部１ａの内面形成部の底面板４と
の交叉部近傍には、略コ字状折曲げ部１ａの内面形成部
を包囲する如く外箱シール板８を取付けるものである。

この外箱シール板８は軟質ポリウレタンフォーム等の如
き可撓性を有するものである。

底面板４に形成した切欠溝４ａ部には、切欠溝４ａの底
面側を封塞する如く底面板シール板７を取付けるもので
ある。

この底面板シール板Ｔは上記同様軟質ポリウレタンフォ
ーム等の如き可撓性を有するものである。

この様な状態に於いて、内箱２の前面フランジに外箱１
の前面を係止し、底面板４を切欠溝４ａが外箱１の略コ
字状折曲げ部１ａの内面形成部に取付けた外箱シール板
８に充当する如く取付け、然る後背面板６を取付け、更
に内箱２．外箱１゜底面板４及び背面板６で形成する空
間部に硬質ポリウレタンフォーム３の発泡原液を注入発
泡して箱体を形成するものである。

外箱１の略コ字状折曲げ部に取付けた外箱シール板８と
、底面板４に取付けた底面板シール板７は組立状態に於
いては互に圧縮されて接触する如くあらかじめ位置を決
めて取付けるものである。

この様なシール構造は底面板４の切欠溝４ａが外箱１の
略コ字状折曲げ部１ａの内面形成部と交叉する部分に於
いては切欠溝４ａと略コ字状折曲げ部１ａの内面形成部
とで形成する隙間を外箱シール板８で塞ぎ、略コ字状折
曲げ部１ａの内面形成部から外れる切欠溝４ａの底面部
は底面板シール板７で塞ぎ、外箱シール板８と、底面板
シール板７の合せ部は互に圧縮されて取付けることから
シールが完全となり、この部分から硬質ポリウレタンフ
ォーム３が外部へ洩れ出すことはない。

上記の外箱シール板８及び底面板シール板７は軟質ポリ
ウレタンフォーム等會シート状に形成シたものから単に
切断すればよく、安価な費用で製造出来るものであり、
又外箱１及び底面板４への取付けにあたって、あらかじ
め接着剤を塗布してシート状とした接着剤付きポリウレ
タンフォーム等を使用することによって組立工程での接
着剤塗布工程が不要となり取付は作業が簡単になる。

硬質ポリウレタンフォーム３の未注入状態テの移動又は
発泡雇（図示せず）で底面板４を押付け、底面板４の位
置が組立状態から動く場合であっても外箱シール板８を
底面板４の動く範囲より長くすることによって、切欠溝
４ａ及び外箱シール板８と底面板シール板７の合せ部の
シールを完全とすることが出来、硬質ポリウレタンフォ
ーム３の洩れ出しを容易に防止することが出来、後工程
での洩れ出した硬質ポリウレタンフォーム３の除去が不
要となり上記と合せ箱体の製造費用を削減出来る。

外箱シール板８と、底面板シール板７から吸湿すること
が考えられるが、この場合、軟質ポリウレタンフォーム
等を独立気泡とすることによって防止出来る。

以上に示す如く本考案は従来の外箱の背面部に略コ字状
折曲げ部を形成し、この略コ字状折曲げ部と底面板に形
成した切欠溝を交叉させて形成する冷蔵庫等の箱体の略
コ字状折曲げ部と底面板の切欠部のシールに、半液状又
は非硬化性のシール剤を使用することによって、シール
剤ｆ３＜要し、又は底面板が動くことによって硬質ポリ
ウレタンフォームが洩れ出し、後工程の仕上金型するこ
とから箱体の製造費用が嵩む欠陥を外箱の略コ字状折曲
げ部の内面形成部を′包囲する如ぐ可撓性シール板を配
設し、底面板の切欠溝部には切欠溝部の底面側を封塞す
る如く可撓性シール板を配設し、組立状態に於いては互
のシール板が圧縮されて接触する如く形成することによ
って除去出来る有効なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は冷蔵庫箱体の縦断面図、第２図は第１図のＡ−
Ａ視図、第３図は従来のシール構造を示す第１図のＢ部
詳細図、第４図は本考案のシール構造を示す第１図のＢ
部相当詳細図、第５図は本考案のシール構造を示す第１
図のＡ−Ａ視図相尚図である。 １・・・外箱、２・・・内箱、３・・・硬質ポリウレタ
ンフォーム、４・・・底面板、５・・・シール剤、６・
・・背面板、７・・・底面板シール板、８・・・外箱シ
ール板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背面フランジに略コ字状折曲げ部を備えた外箱と、前記
   略コ字状折曲げ部の内面形成部との交叉部に切欠溝を備
   えた底面板を組合せると共に、内箱、背面板及び前記外
   箱、底面板等で形成する空間部に硬質ポリウレタンフォ
   ームを充填する冷蔵庫等の箱体に於いて、外箱の背面フ
   ランジに形成した略コ字状折曲げ部の底面板との交叉部
   近傍の内面形成部を包囲する如く可撓性の外箱シール板
   を配設し、この外箱シール板配設部に、底面板に形成し
   た切欠溝の底面側を封塞する如く貼付した可撓性の底面
   板シール板を充当させると共に、前記外箱と前記底面板
   の組合せ状態に於いては前記外箱シール板を底面板の切
   欠溝で挾持すると共に外箱シール板の側方にあっては外
   箱シール板と底面板シール板が互に圧縮されて接触する
   様に配設したことを特徴とする冷蔵庫等の箱体。