JPS5846572B2 - 詰綿用巻縮ポリエステル繊維 - Google Patents

詰綿用巻縮ポリエステル繊維

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JPS5846572B2
JPS5846572B2 JP14918480A JP14918480A JPS5846572B2 JP S5846572 B2 JPS5846572 B2 JP S5846572B2 JP 14918480 A JP14918480 A JP 14918480A JP 14918480 A JP14918480 A JP 14918480A JP S5846572 B2 JPS5846572 B2 JP S5846572B2
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英夫 磯田
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【発明の詳細な説明】 本発明は、巻縮特性が著しく優れた新規な詰綿用巻縮ポ
リエステル繊維に関するものであり、特に高度の三次元
立体巻縮に基づく高嵩高性能に加えて力学的にも熱的に
も高度の巻縮堅牢度を保有する新規な詰綿用巻縮ポリエ
ステル繊維である。
従来よりエチレンテレフタレート系ポリエステルからな
る立体巻縮を有する詰綿用中空巻縮ポリエステル繊維は
公知である。
立体巻縮を発現させるためには、繊維の横断面方向での
収縮率差を付与することが必要であり、そのため、従来
は、紡出直後の糸条を冷却気流によって糸条の横断面方
向に非対称的に冷却する所謂非対称冷却法とか、固有粘
度或はポリマー組成等の異なった2種のポリエステルを
サイド・バイ〜・サイド型に接合して複合紡糸する所謂
サイド・パイ・サイド複合紡糸法等により前記収縮率差
を付与することが一般に行なわれている。
この場合、繊維の横断面方向での収縮率差及び繊維の収
縮率が高いほど巻縮発現力が強く、曲率半径の小さい高
度の立体巻縮糸が得られる。
曲率半径の小さい立体巻縮糸は嵩高性が優れているため
、詰綿用として特に好適である。
このため、従来詰綿用としては繊維横断面方向での収縮
率差及び収縮率の高い潜在巻縮性原糸を製糸し、これを
弛緩熱処理して立体巻縮を発現させていた。
しかして収縮率の高い原糸は熱安定性に劣るため、高温
熱処理により熱安定化させる必要があった。
この熱安定化は熱処理温度が高いほど良好となるが、反
面ヤング率が著しく低下し、このためわずかな張力で巻
縮が伸びてしまうという傾向即ち、力学的巻縮堅牢度の
低下という新たな欠点を生じる。
わずかな張力で巻縮が伸び易くなるというこの傾向は、
延伸温度が低いほど、延伸繊維の収縮率が高いほど、ま
た巻縮発現、熱安定化のための熱処理温度が高いほど犬
となる。
他方、従来よりポリエステル繊維の巻縮堅牢度を高くす
る方法として、ポリエステル繊維を延伸後、150℃以
上の高温で0.3′?/d以上の張力下で緊張熱処理し
てモジュラスを高くし、次いで機械巻縮を賦与すること
が知られている(特公昭51−22969号公報)が、
潜在巻縮性能を付与したポリエステル延伸糸をかかる方
法で高温緊張熱処理すると、潜在巻縮性能が大幅に消失
し、高度の立体巻縮繊維を得ることができない。
従って潜在巻縮性繊維の巻縮堅牢度を高くするためにか
かる方法を採用することは適当でない。
敷ふとん、掛ぶとん、座ぷとん、キルティング等の所謂
詰綿用途に供する巻縮繊維としては、三次元立体巻縮に
基づく高度の嵩高性に加えて力学的にも熱的にも高度の
巻縮堅牢度を保持しているものが望まれるが、前記した
如く、従来かかる要求性能を満足する繊維を製造するこ
とは困難であった。
本発明者等はかかる現状に鑑み、前記要求性能を満足す
る詰綿用として理想的といえる巻縮繊維を開発すべく鋭
意研究を重ねた結果、ついに所期の目的を達する新規な
詰綿用中空巻縮ポリエステル繊維を得るに至ったもので
ある。
即ち、本発明は、初期引張抵抗塵Ysが32P/d以上
、(100)面結晶サイズACRがzsA以上、好まし
くは30久以上、160℃における乾熱収縮率SHDが
5%以下、巻縮数CNが4個/インチ以上、巻縮率Ci
が5%以上、巻縮率と巻縮数の比Ci/CNが1以上、
11/dの荷重処理による巻縮率の低下率CiRが75
%以下、単糸デニールDが4〜20dで、かつ横断面形
状が10%以上の中空率を有する中空断面であるかまた
は断面変形比Sが4600/1/’δ以上の異形断面で
あることを特徴とするエチレンテレフタレート系ポリエ
ステルからなる立体巻縮を有する詰綿用巻縮ポリエステ
ル繊維である。
本発明のポリエステル繊維はエチレンテレフタレートを
主たる繰返し単位とするエチレンテレフタレート系のホ
モポリエステル、コポリエステル又はこれらのポリエス
テルに第3成分を混合したポリマー等からなるものであ
り、特に繊維の骨格となるポリエステルとしては繰返し
単位の85モル%以上がエチレンテレフタレート単位か
らなるポリエステルであるのが好ましい。
しかして本発明では就中テレフタル酸またはその機能的
誘導体とエチレングリコールまたはエチレンオキサイド
とから製造されるポリエチレンテレフタレートホモポリ
マーが最も好ましく、酸成分としてテレフタル酸または
その機能的誘導体のほかに15モル%未満、好ましくは
10モル%未満のインフタル酸、アジピン酸、セパチン
酸、アゼライン酸、ナフタール酸、p−オキシ安息香酸
、2・5−ジメチルテレフタル酸、ビス(p−カルボキ
シフェノキシ)エタン、2・6−ナフタレンジカルボン
酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、3・5−ジ(カルボメ
トキシ)ベンゼンスルホン酸金属塩またはそれらの機能
的誘導体等の1種又はそれ以上を加えるか、もしくはグ
リコール成分として、エチレングリコールのほかにジエ
チレングリコール、プロピレンクリコール、1・4−ブ
タンジオール、■・4−ヒドロキシメチルシクロヘキサ
ン、ポリエチレングリコール等の2価アルコールの1種
又はそれ以上を加えたコポリマーがこれに次いで好まし
い。
ポリエステルに混合する前記第3成分としては、例えば
ポリアミド系(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6
.10、芳香族ポリアミド等)、ポリエチレン系、ポリ
プロピレン系、ポリスチレン系等で代表されるポリエス
テル系重合体と混合して溶融紡糸が可能な重合体、酸化
防止剤、制電剤、難燃剤、染色性改良剤、染料、顔料、
艶消剤、螢光増白剤等である。
尚、これらの第3成分はポリエステル系重合体と化学的
に結合した状態で紡糸されても勿論よい。
ポリエステルの重合度(又は粘度)には特に限定はなく
、溶融紡糸可能であればよいが、フェノール/テトラク
ロルエタン=6/4の混合溶媒中、30℃で測定した固
有粘度IVが0.35〜0.70、特に0.45〜0.
65であるのが好ましい。
本発明のポリエステル繊維は、前記の如きポリエステル
を単独で又は2種以上混合して以下に詳述する如ぎ特殊
溶融紡糸法によって製糸する。
紡糸口金としては完成糸の単糸デニールが4〜20dで
、中空率〔((繊維横断面の中空部の面積)/(中空部
を含む繊維横断面の全面積))xio。
で示す値〕が10%以上の中空繊維を製造することが可
能なもの、または断面変形比S((繊維横断面の最外周
長(cm ) /繊維横断面積(cd))として定義さ
れる値(単位、i−1))が460餡V百(式中、Dは
単糸デニニルを示す)以上の異形断面繊維を製造するこ
とが可能なものであればいずれでもよいが、特には中空
率が15%以上でかつ繊維横断面に複数(特に3個以上
)の突起を有する異形中空糸製造用紡糸孔を有するもの
、または断面変形比Sが520 o/、/’i5以上の
異形断面糸製造用紡糸孔を有するものが好適であり、糸
条に潜在巻縮性を付与するために、前記の如き非対称冷
却法、サイド・パイ・サイド複合紡糸法、扁心中空糸紡
糸法等の自体公知の潜在巻縮付与紡糸技術を採用する。
中空率が10%未満の中空繊維及び断面変形比Sが46
0 o//i5未満の異形断面繊維は嵩高保持性が低い
断面変形比Sと嵩保持性との関係については明らかでな
いが、断面変形比Sが大きい(即ち、異形度が大きい)
と繊維集合体中における各単糸の占める空間容積が大と
なり、特に突起を有する繊維の場合には各突起がスプリ
ング効果を奏して相互に引っかかるために、更に抗圧縮
性が犬となり嵩高保持性が優れたものになると考えられ
る。
糸条の潜在巻縮性能は、潜在巻縮付与手段により異なる
が、本発明の場合には極力潜在巻縮性能が犬となるよう
な紡糸条件を選定するのがよい。
従って非対称冷却法を採用する場合には、冷却気流の吹
当速度を約0.4 m / see以上、好ましくは約
0.6〜2.5 m/ sec程度とし、紡糸孔間距離
が0.4朋以上であるような紡糸孔配置の紡糸口金を使
用するのがよい。
又、サイド・パイ・サイド複合紡糸法を採用する場合に
は、接合すべき2種のポリエステルの収縮性状ができる
だけ異なったものを選定するのがよく、例えばポリエチ
レンテレフタレートの場合には固有粘度■vが0.03
以上、好ましくは0.05以上異なるものを接合するの
がよい。
紡糸口金から溶融紡出された糸条は上記の如き非対称冷
却法又は通常の均−冷却法により一旦冷却固化されるが
、本発明では次いでこの潜在巻縮性糸条な引取装置に到
達するまでの間に設けた80℃以上、好ましくは120
℃以上の加熱帯域中を通過させて温度勾配下で空気との
摩擦力によって延伸し一挙に延伸糸とする特殊な直接紡
糸延伸法を採用する。
加熱帯域を形成するものとしては特に限定されず、糸条
を加熱する手段であればいずれでもよいが、特に引取速
度が速い場合は非接触タイプが好ましい。
但し糸条を加熱するに必要な熱量は接触タイプの方が少
なくてすみ、接触タイプの糸条加熱手段を用いる場合は
表面の材質に摩擦係数が低くかつ耐摩耗性の高いものを
選択するのがよい。
加熱帯域の温度は糸条の温度が120℃以上、特に15
0℃以上融点以下の温度になる温度とするのが好ましい
加熱の手段としては電気加熱、火焔による加熱、加熱空
気、加熱蒸気等が採用できる。
なお糸条に同伴される空気による糸条の乱れ、加熱効率
の低下を防止するため、加熱帯域に導入する直前で糸条
の同伴流を分離するのが好ましい。
加熱帯域に導入される直前の温度は特に限定はされない
が同伴流分離装置などに接触することにより糸条の溶断
が生じない温度までには充分に冷却されている必要があ
り、特に糸条の二次転移温度以下の温度にまで冷却され
ているのがよい。
糸条はこの加熱帯域中で温度勾配下で延伸される。
この延伸は、糸条と糸条を取りまく雰囲気(空気)との
摩擦力によって生じる力によって行なわれる。
かくして延伸された糸条は次いでオイリングローラ−に
より油剤を付与された後紡糸口金の鉛直下方に設けられ
た引取ローラーにより引き取られる。
糸条を引取る装置としては糸条走行速度を規制し得るも
のであればいずれでもよく、通常はゴデツトロールと称
する引取りローラーが用いられるが、ステーブルファイ
バーとして使用する場合が殆んどである詰綿用の場合に
は、糸条速度を規制しつつ糸条を所定の長さに切断する
ように設計されたトウカッターを引取装置として用いる
のがよい。
この場合は糸条の総デニールが1oooデニ一ル以上で
あると非常に有効となる。
又機械巻縮賦与を付加的に行なう場合には、糸条速度を
規制しつつ糸条に機械巻縮を賦与する機械巻縮賦与装置
を引取装置として用いることもでき、引取ローラーに引
き続いて機械巻縮賦与装置を設けることもできる。
本発明のポリエステル繊維を得るにはかかる特殊直接紡
糸延伸法において、3000m/m以上、好ましくは4
000〜6000m/−の引取速度が必要となる。
糸条の引取速度が3000 m/m1yt未満の場合に
は、初期引張抵抗塵Ysが32グ/d以上、(100)
面結晶サイズACRが28A以上であるポリエステル繊
維を得ることができない。
Ysが32f/d以上、ACRが28久以上の潜在巻縮
性ポリエステル繊維は、160℃における乾熱収縮率が
低いにもかかわらず、巻縮発現力は著しく大きく、巻縮
発現処理した場合に嵩高性能及び巻縮安定性が著しく優
れた巻縮糸となり、特に高張力下でも巻縮がへたりにく
くかつ巻縮の弾性回復力が優れた巻縮繊維を与える。
160℃における乾熱収縮率SHDが5%以下、好まし
くは2%以下の巻縮ポリエステル繊維は、開繊ウェブの
熱処理、ドライクリーニング等による容積減少率が非常
に少なく、嵩保持性に優れているため、詰綿用として特
に好適である。
従来−般の巻縮ポリエステル繊維の場合には、160°
Cにおける乾熱収縮率SHDがたとえ5%以下であって
も、開繊ウェブの熱処理、ドライクリーニング等による
容積減少率が大きく、嵩保持性に劣ることを本発明者等
は知見した。
かくして得た潜在巻縮性ポリエステル延伸繊維は、これ
が長繊維状で巻取られたものである場合には要すれば機
械巻縮を賦与し、ステープル状に切断した後、又既にス
テープル状にカットした状態で得られたものは直接、巻
縮発現処理に付与される。
巻縮発現処理は、前記ステープル状の潜在巻縮ポリエス
テル繊維を100℃以上、好ましくは130〜180℃
の乾熱でフリーの状態で数分間熱処理することにより有
利に行なうことができる。
なお潜在巻縮性が特に大きい糸条の場合には、上記巻縮
発現処理をしなくてもステープル状に切断するだけで十
分良好な三次元立体巻縮糸とすることができる。
以上述べた方法により、初期引張抵抗度Ysが32P/
d以上、(100)面結晶サイズACRが28A以上、
160℃における乾熱収縮率が5%以下、巻縮数CNが
4個/インチ以上、巻縮率Ciが5%以上、巻縮率と巻
縮数の比Ci/CNが1以上、1 ′i?/dの荷重処
理による巻縮率の低下率CiRが75%以下、単糸デニ
ールDが4〜20dで、かつ横断面形状が10%以上の
中空率を有する中空断面であるかまたは断面変形比Sが
4600/、/T5以上の異形断面である三次元立体巻
縮を有する本発明の巻縮ポリエステル繊維を得ることが
できる。
上記各種特性を保有する本発明の巻縮ポリエステル繊維
は、繰返し圧縮を受けた場合の嵩保持性が極めて優れ、
かつ力学的にも熱的にも高度の巻縮堅牢度を保有してお
り、詰綿用として理想的な繊維である。
しかして繰返し圧縮を受けた場合の嵩保持性能は、特に
(イ)(100)面結晶サイズACRの大小、(ロ)初
期引張抵抗度Ysの大小、(ハ)11/dの荷重処理に
よる巻縮率の低下率CiRの大小及びに)中空率または
断面変形比Sの大小によって大きく左右され、これらの
諸物性が前記本発明で特定する要件を満足する場合に特
に優れた嵩保持性能が得られ、これらの諸物性の中のい
ずれか1つでも前記本発明で特定する要件を満足しない
場合には嵩保持性が劣ったものとなる。
又巻縮数CNが4個/インチ未満の場合、又は巻縮率C
iが5%未満の場合には、低荷重下、高荷重下共嵩の低
下が大きいため詰綿として好ましくなく、又Ci/CN
が1未満の場合には低荷重下でも嵩の低下が大きいため
、これまた詰綿用として好ましくない。
一方、単糸デニールとしては4〜20dのものが巻縮特
性及び風合の面から詰綿用として好ましく、これが4d
未満の場合には三次元立体巻縮性の優れた繊維が得がた
く、逆に20dを超える場合には風合が硬くなりいずれ
も詰綿用としては不適当となる。
なお、本発明で特定する各種繊維物性は、以下に記述す
る方法に従って測定した値である。
(1)初期引張抵抗度Ys JIS−L 1074(1965)に従って測定 (1)引張試験機 東洋測量製テンシロンModel
UTMII (11)初試料長 2c1′IL O[1)引張速度 2cm/m1n 4V) チャートスピード 20 crrt/m1y
r〜)測定雰囲気 22℃、65%RHの恒温恒室 (2)巻縮数CN、巻縮率C1、巻縮率と巻縮数の比C
i/CN及び単糸デニール JIS−L 1074(1965)に従って測定 (3) 1 tiI/dの荷重処理による巻縮巻の低下率CiR
試料巻縮糸に1f/dの荷重を懸吊して室温(25℃)
で15分間放置後除重し、除重後そのままの状態で30
分間放置した試料につきJIS−Llo 74 (19
65)に従って巻縮率を測定し、その巻縮率をCilと
したとき、CiRは次式で算出される値で定義される。
Ci −Cil CiR(%)= X100 i (ただし、上式中Ciは11/dの荷重処理を施さない
巻縮糸の巻縮率(%)を示す。
)(4)160℃における乾熱収縮率SHD長さ約25
mmの試料巻縮系単繊維の上端を紙粋に固定し、その下
端に0.2?/dの荷重をかげて室温で懸吊したときの
長さを2(11772、当該荷重を除重後、該試料を乾
熱160℃で15分間無緊張下で熱処理した試料につき
同様に0.2g!′/dの荷重をかげて室温で懸吊した
ときの長さをbmとして、下式により算出(測定回数n
=20とする) (5)(100)面結晶すイズACR 広角X線の赤道回折曲線の(100)面の強度の半価中
より5herrerO式を用いて算出〔詳細は丸善株式
会社発行「X線結晶学」(仁田勇監修)上巻第140頁
参照〕 S he rrer 0式とは、次式で表わされる。
〔ただし、上式中、λはX線の波長(久)、Bは半価中
(rad )、αは補正角(6,98X10−3rad
)、θは回折角(度)〕 本発明の実施例において用いたX線は、管電圧45に■
、管電流70 mA 、銅対陰極、Ni フィルター、
波長1.54Aであり、ディフラクトメーターとして、
理学電気株式会社製のSG −7型ゴニオメータ−1X
線発生装置としてローターフレックスRU −3H型を
使用した。
次に実施例によって本発明をより具体的に説明する。
なお実施例中の圧縮嵩保持性を表わすvl、v2及びV
7値は、試料巻縮ポリエステル繊維ステーブルを開繊し
てウェブとなし、該ウェブを20mX15crrLの長
方形に切断してサンプルウェブを作成し、該サンプルウ
ェブにそれぞれ0.6 ? 7cm、5グ/cyst及
び25 ? /crtHの荷重をのせ、5分後の当該各
荷重下でのウェブ11当りの容積<crtl/?)を測
定し、0.6?/crA荷重下での容積をvl(c4/
?)5′?/crA荷重下での容積をV2 (cyd/
? ) 、25?/Ca荷重下での容積をV7(c4
/?) としてそれぞれ示した。
又、繰返し圧縮嵩保持性hR(%)は、縦×横×高さが
30CIrLX 40CrfLX 10cmの綿布ガワ
に縦×横−30CIrL×40CrILの試料巻縮繊維
ステーブルの開繊ウェブを240?詰め込んで座布団を
作成し、該座布団を毎日8時間ずつ30日間繰返し使用
したときの使用前の2?/crAの荷重下での厚さく初
期厚さ)hQ (cIn)と30日使用後の厚さhl(
cm)から、hR(%) = (h 1,410 )×
100で示す。
なおhRは測定回数4回の平均値として表示する。
又、容積減少率vRは、試料巻縮繊維ステーブルの開繊
ウェブを、20CIfLX15(mの長方形に切断し、
これを全重量が20Pとなるように適宜枚数積層して積
層ウェブとなし、該積層ウェブの初期容積V。
(crli)と該積層ウェブを乾熱100 ’Cで10
分間熱処理し次いで室温で1時間放置した後の容積■a
(cd)とから、次式により算出する。
実施例 l 常法によって製造した固有粘度0.63(フェノール/
テトラクロルエタン=6/4の混合溶媒中30℃で測定
)のポリエチレンテレフタレートを、紡糸温度285℃
にて第2図a′と同一形状のC形スリット状紡糸孔(最
外径1.8u、スリット幅l−0,2mm)を2400
個穿設した紡糸口金(隣接する各紡糸孔の中心間間隔=
6 mm )より吐出量640C1/mで紡出し、紡
出された糸条を紡糸口金直下で室温の冷却気流を該糸条
に直交して2− Om/ secの速度で片側から吹き
当てて非対称冷却し、次いで冷却された糸条を、紡糸口
金の鉛直下方3mの位置に設げた長さ60cIrLの縦
型円筒ヒーター内を通過させた後4000 m/m1y
rの速度で引き取り、14700デニ一ル/2400本
のマルチフィラメント糸(固有粘度0.60)を製造し
た。
次にこのマルチフィラメント糸を64間の長さに切断し
てステーブルとなし、該ステーブルを乾熱130℃で3
分間弛緩熱処理して潜在巻縮を顕在化し、三次元立体巻
縮ステーブル綿を製造した。
かくして製造したステーブル綿を常法によってローラー
カードで開繊してウェブとなし、圧縮嵩高性及び繰返し
圧縮嵩保持性を測定した。
なお本例では、円筒ヒーター内の雰囲気温度を20〜4
00℃の範囲で4段階に変更した。
本例で得られたポリエステルステープル綿の各種繊維物
性を実験A1−1〜1−4として第1表に示した。
比較例 1 糸条引取速度を1300 m7m1n、円筒ヒータ一温
度を20℃に変更する以外は、実施例1と同一条件で製
造して得た44000デニ一ル/2400本の未延伸マ
ルチフィラメント糸を、スチーム噴射スリットと160
℃の熱板とを連続して設けた公知の延伸装置により原長
の3.5倍に延伸し、次いでこのマルチフィラメント糸
を2本引揃えて押込式クリンパ−に押込んで機械巻縮を
賦与し、65朋の長さのステープルに切断した後、13
0℃で3分間弛緩熱処理して立体巻縮ステープル綿を製
造した。
かくして得たステーブル綿の繊維物質を実験煮1′−1
として第1表に示した。
実施例 2 実施例1−2及び1−4と同一条件で紡糸及びステープ
ル切断して得たポリエステルステーブル綿(ただし、本
例では潜在巻縮な顕在化する弛緩熱処理は施さなかった
)の繊維物性を実験jF)、21及び2−2として第1
表に示した。
比較例 2 冷却気流の吹当速度をO−3m/ seeに変更する以
外は実施例1の実験Al−4と同一条件で紡糸して得た
ポリエステルマルチフィラメント糸を2本引揃えて押込
式クリンパ−に押込んで機械巻縮を賦与し、65朋の長
さのステープルに切断した後130℃で3分間弛緩熱処
理して巻縮ステープル綿を製造した。
かくして得たステープル綿の繊維物性を実験應2′−1
として第1表に示した。
実施例 3 実施例1の実験A1−4及び1−2と同一紡糸条件で紡
糸して得たポリエステルマルチフィラメント糸を2本引
揃えて押込式クリンパ−に押込んで機械巻縮を賦与し、
65m11の長さのステープルに切断した後130℃で
3分間及び160℃で3分間それぞれ弛緩熱処理して三
次元立体巻縮ステープル綿を製造した。
かくして得たステーブル綿の繊維物性を実験憲3−1及
び3−2として第1表に示した。
実施例 4 ポリマーの吐出量を14100 fi/m1n1円筒ヒ
ーターの設置位置を紡糸口金面より5rrLT方としか
つ円筒ヒーターの長さを120cIfLにした以外は実
施例1の実験A1−4と同一条件で紡糸及び巻縮発現熱
処理をして得た長さ64間の三次元立体巻縮ポリエステ
ルステープル綿の各種繊維物性を実1験A4−1として
第1表に示した。
また本例において、巻縮発現熱処理の前に実験A3−1
と同様にして機械巻縮を賦与した場合を実験A4−2と
して第1表に示した。
比較例 3 ポリマーの吐出量を22400?/mにする以外は実施
例4の実験煮4−1と同一条件で製造して得たポリエス
テルステーブル綿の各種繊維物性を実験A4’−1とし
て第1表に示した。
比較例 4 ポリマー吐出量を3200?//Iu!tとする以外は
実施例1の実験A1−4と同一条件で製造して得たポリ
エステルステーブル綿の各種繊維物性を実験A4’−2
として第1表に示した。
比較例 5 紡糸口金として孔径0.4 mmの円形紡糸孔を36個
穿設したものを使用し、ポリマー吐出量を2401?/
mとする以外は実施例1の実験116.1−4と同一条
件で製造して得たポリエステルステーブル綿の各種繊維
物性を実験716.5’−1とし1第1表に示した。
実施例 6 円筒ヒーターのかわりに熱風循環式ヒーター(熱風温度
120℃および180℃)を用いた以外実施例1と同一
条件で製造して得たポリエステルステーブル綿の各種繊
維物性を実験A6−1および6−2として第1表に示し
た。
実施例 7 紡糸口金として第2図b′に示すと同様の紡糸孔(スリ
ット幅1=0.2mm)を有するものを使用し、円筒ヒ
ーター内の雰囲気温度を400°Cとする以外は実施例
1と同一条件で製造して得たポリエステルステーブル綿
の各種繊維物性を実験A7−1として第1表に示した。
実施例 8 紡糸口金として第2図C′に示すと同様の紡糸孔(スリ
ット幅1=0.2mm)を有するものを使用する以外は
実施例7と同一条件で製造して得たポリエステルステー
ブル綿の各種繊維物性を実験A81として第1表に示し
た。
第1表に示す如く、本発明に属するものは、巻縮繊維例
々の巻縮性能及び巻縮堅牢度が優れていると共に、開繊
ウェブの形態における圧縮高保持性、繰返し圧縮高保持
性及び熱安定性に優れており、詰綿用として好適な繊維
物性を保有していることがわかる。
一方本発明に属さないものは詰綿用としての要求性能を
十分満足しておらず、本発明の繊維より物性的に劣るこ
とが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る中空巻縮ポリエステル繊維および
異形断面巻縮ポリエステル繊維の横断面の数例を示す第
、第2図は第1図に示す繊維を製造するための紡糸孔の
紡糸口金面部の平面図であり、第2図のa′〜C′はそ
れぞれ第1図のa=cに示す繊維横断面に対応した紡糸
孔を示す。 ■・・・・・・スリット幅。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 初期引張抵抗度Ysが32?/d以上、(100)
    面結晶サイズACRが28A以上、160℃における乾
    熱収縮率SHDが5%以下、巻縮数CNが4個/インチ
    以上、巻縮率Ciが5%以上、巻縮率と巻縮数の比Ci
    / CNが1以上、1 ?/dの荷重処理による巻縮
    率の低下率CiRが75%以下、単糸デニールDが4〜
    20dで、かつ横断面形状が10%以上の中空率を有す
    る中空断面であるかまたは断面変形比Sが4600/、
    17以上の異形断面であることを特徴とするエチレンテ
    レフタレート系ポリエステルからなる立体巻縮を有する
    詰綿用巻縮ポリエステル繊維。
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