JPS5845927Y2 - 自動車用ブラインド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車の窓に沿って固定して太陽の直射日光
を遮蔽するために使用する自動車用ブラインドに関する
ものである。

本出願人は支柱に一定間隔に穿設した係止孔に、細長い
翼板の一側端に設けた係止突起を挿通した自動車窓用ブ
ラインドを考案した（実公昭５４−２４４１５号公報）
。

しかしこのブラインドは強度上、支柱と翼板とを金属製
又は硬質プラスチック製とする必要があるため、自動車
の振動により両者の結合部に微振動を生じて比較的大き
な振動音を発生することがあり、また翼板は支柱の側方
より係止孔に挿入して組立を行う方式であるため、車内
に於てこれを組立てることは困難であり、更にまたこれ
をウィンドの内側に固定した場合、翼板のみを支柱から
離脱することができないので、ガラス面の清掃に不便で
ある。

しかも係止孔と翼板との係合を緊密にして振動音を発生
しないようにするときは、係止孔への翼板の挿入が一層
困難となり、また係止部分に融通性がなくなるため支柱
を傾斜してウィンドに固定するときは係止孔の切断縁も
傾斜するため翼板が上下方向にわん曲して取付けられる
欠点がある。

本考案はこのような欠点を解消し且つ生産性が良好で翼
板の着脱が容易な自動車用ブラインドを提供しようとす
るもので、その構成を図面に示す実施例に基づいて説明
すると、１，１は自動車のリヤウィンド２の内側に樹立
する左右一対のアル□ニウム製の支柱であり、その上下
両端に固定した鉤型金具３，３０両先端をリヤウィンド
２に於けるバッキング４の内側に嵌入して取付けを行う
ものであるが、上記鉤型金具３，３の先端をリヤウィン
ド２の上下両側部にネジ、接着剤、吸盤等を用いて固定
してもよい。

またこの支柱１，１内にはその全長に亘って中空部１ａ
を有し、且つ室内側々面には全長に亘って中空部１ａに
通ずるスリンＮｂを設けている。

５は支柱１，１とほぼ同一長さで１〜２ＷＬ１Ｒ程度の
肉薄のプラスチック板であり、一側縁に設けた膨出縁５
ａを支柱１，１の中空部１ａ内に嵌入すると共にスリン
Ｎｂを貫通し、このスリンＮｂから突出した該プラスチ
ック板５には室内側より支柱１側に向って内端に凹陥部
６を有する切込７を間隔的に穿設している。

この切込７は支柱１，１を樹立させた場合、はぼ水平に
なるような角度で穿設する。

８は長尺の金属板の両側を折曲げると共にその一方の折
曲げを大きくして膨出部９とし、且つ中間部に補強用の
折曲げ部１０を形成した翼板であり、その長さは自動車
のリヤウィンドの大きさ、形状により決定される。

またその断面形状は円弧型、〜型等種々のものが考えら
れるが、この形状と、膨出部９の形状により切込７と凹
陥部６との形状が定められる。

伺上記翼板８は直線状のものを示したが、リヤウィンド
２の形状により、平面形状を画壁、ｒ）型のように金属
板を屈曲させ、又は接合して形成することもある。

また上記実施例はリヤウィンド用のものを示したが、サ
イドウィンドに使用し得ることは云うまでもない。

本考案に係る自動車用ブラインドは前記実施例により明
かなように、左右一対の金属製支柱の室内側の側面にプ
ラスチック板を縦に突設しこれに室内側より支柱側に向
って間隔的に穿設した切込に、その開口端より翼板の後
側を嵌入し且つ翼板の後側に設けた膨出部を前記切込に
設けた凹陥部に嵌着したものであり、前記プラスチック
板に於ける切込の前端即ち開口端より翼板の後側を押込
んだ場合、切込の上下縁は肉薄のプラスチック板の性質
上、左右に逃げて切込の間隙が大きくなるので翼板の後
側を切込内に容易に挿入することができ、従って左右一
対の支柱をリヤウィンドの内側に樹立させた後、多数の
翼板をこれに水平に固定することができる。

即ち車内に於て容易に組立ることかできるのである。

しかも一旦支柱に固定された翼板は膨出部が凹陥部内で
緊密に嵌着し且つ翼板の上面は切込に圧接されるため車
の走行時に翼板が揺動したり弛みを生じて離脱するよう
なことがなく、更に翼板は金属製の支柱に直接支持され
る場合と違い、プラスチック板に保持されるため、振動
音を発生することがない。

また翼板を手前に強く引張れば、これを固定する場合と
同様に切込の間隙が大きくなるので膨出部は凹陥部から
外れ、翼板を支柱から離脱することができるので、ウィ
ンドを容易に清掃し得るものである。

しかもプラスチック板は肉薄であり、また前記したよう
に切込の上下両級が左右に逃げて間隙が大きくなるよう
に形成したから、ウィンドの大きさの関係上支柱を例え
ばハの字形に取付けても翼板を水平且つ平行に固定する
ことができるものである。

殊に本考案にあっては支柱内の中空部にプラスチック板
の膨出部を緊密に嵌合すると共にスリットからプラスチ
ック板を貫通させるだけで支柱へプラスチック板を取付
けることが出来るので、接着剤とか特殊な金具を使用す
る場合と比較して生産性を大巾に向上することが可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す使用状態の正面図、第
２図は同上側面図、第３図は同一実施例の要部を示す縦
断面図、第４図はＡ−Ａ断面図。 １・・・支柱、２・・・リヤウィンド、３・・・型金具
、４・・・バッキング、５・・・プラスチック板、６・
・・凹陥部、７・・・切込、８・・・翼板、９・・・膨
出部、１０・・・折曲げ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車の窓に沿って樹立させる左右一対の金属製支柱内
   に全長に亘り中空部を形成し、且つ支柱の室内側々面に
   全長に亘って中空部に通ずるスリットを設け、該スリッ
   トを貫通させた肉薄で支柱とほぼ同一長さのプラスチッ
   ク板の一側に膨出縁を設けてこれを前記中空部に嵌合し
   、支柱から突出したプラスチック板には室内側より支柱
   に向って間隔的に切込を設け、この切込に開口端より翼
   板の後側を嵌入すると共に、翼板の後側に設けた膨出部
   を前記切込内に設けた凹陥部に嵌着することにより、多
   数の翼板を左右一対の支柱に水平且つ平行に固定してな
   る自動車用ブラインド。