JPS5843394Y2 - 架空ケ−ブル接続体支持金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は架空ケーブル接続体の支持金具に関するもの
である。

第１図に示す如く、電柱１間に張設したメツセンジャー
ワイヤー２を電柱締め付はバンド３によって電柱１両側
に固定した引き留めシンプル４で引き留め、電柱１間の
メツセンジャーワイヤー２に吊り下げた本線各線５を該
箇所でばらして架空ケーブル接続体６を装着し、一方上
記電柱締め付はバンド３により電柱１かも突設した支持
金具Ｉに上記架空ケーブル接続体６を支持固定する方式
があるが、従来の支持金具１は架空ケーブル接続体６の
脚筒部８両側基部に設けた突板９に孔を穿ち、第２図に
示す如く支持金具Ｉの枠体１０に架空ケーブル接続体６
を載せ、枠体１００両側板を貫通する長ボルト１１を上
記突板９の孔に挿通せしめ、各架空ケーブル接続体６間
の長ボルト１１にはスペーサー用管体１２を被冠して架
空ケーブル接続体６を支持金具１に固定していた。

このため柱上での固定作業はまず一本の接続体６を支持
金具Ｉの枠体１０に載せ、長ボルト１１を一側板より差
し込み、スペーサー用管体１２を通し、接続体６の突板
９の孔に長ボルト１１を挿通し、さらにスペーサー用管
体１２、接続体６を交互に挿通し、他側板に長ボルト１
１を貫通せしめてナツトで締め付ける作業を要し、Ｔ型
接続体６の場合は二回、π型の場合は４回この作業が必
要であった。

従って支持体Ｔへの接続体６の固定作業は煩雑であシ、
柱上で使用する部品が多く、下に落してしまう虞れがあ
り、しかも見た目も悪く、安定性にもかけていた。

この考案はこれらの欠点を除去することを目的とし、部
品が総て支持金具に取うついてかり、架空ケーブル接続
体のＴ型やπ型をも同部品で接続でき、接続体の支持金
具への固定が極めて簡単で作業性が良くしかも安定性、
美感も優れた架空ケーブル接続体支持金具を提供するこ
とを目的としたものである。

以下この考案の一実施例を説明すると、１４は電柱１に
巻き付は固定された割型バンド、１５はこの割型バンド
１４０両側から突出し、引き留めシンプル４を支持する
ラック、１６は割型バンド１４から突設したコ字型突体
、１１は枠体１０の一対の側板、１８は枠体１０の他方
の一対のアングル側板で、これらの側板１１及びアング
ル側板１８によって四辺形の枠体１０を成している。

１９は一方のアングル側板１８より突出し、上記コ字型
突体１６両側に当接し、ボルトナツトによりコ字型突体
１６に固定された突片、２０は同アングル側板１８から
突出した下向きの鍵片で、この鍵片２０は上記コ字型突
体１６前辺に引っ掛けである。

２１は電柱１の下方のバンド２２に下端を固定し、上端
を枠体１０の側板１Ｔに固定したアーム、２３は枠体１
０のアングル側板１８上面内縁に切欠せしめた鍵型切欠
孔で、この鍵型切欠孔２３は一方の側板１１寄りの各ア
ングル側板１８の二個所に設けられている。

２４は両側板１７間にわたした二本の平行な長ボルトで
、これらの長ボルト２４は両側板１７を貫通し、一方の
側板１７外面でナツト２５によシ固定されている。

２６は枠体１０内の二本の長ボルト２４に自体の両側を
遊貫せしめ、二本の長ボルト２４に沿って摺動自在な断
面コ字型の二つの押え金具で、これらの二つの押え金具
２６は相互にコ字型開ロ縁を相対せしめている。

２７ばこれらの押え金具２６０両側上下辺に穿った長孔
、２８はこれらの押え金具２６のコ字型開ロ縁に沿って
上下辺を穿った彎曲切欠部、２９は一方の押え金具２６
の長孔２１下面に自体のボルト頭を嵌着し、長孔２７及
びアングル側板１８上面の鍵型切欠孔２３を遊貫した自
体の他端に、アングル側板１８上面でナツトを螺着せし
めた押えボルト、３０は他方の押え金具２６と側板１１
と間の長ボルト２４に螺着した押えナツト、３１は側板
１７の上縁に穿った彎曲切欠座部、３２は側板１７に設
けた接地線用ボルトである。

この考案は以上の構造であシ、π型の架空ケーブル接続
体をこの考案の支持金具に固定するには、先ず一方の押
え金具２６の上辺より突出する押えボルト２９を一方の
側板１１寄りの鍵型切欠孔２３に挿通せしめてアングル
側板１８上面でナツトを締め付け、一方の押え金具２６
を両側のアングル測板１８にわたして固定する。

そして他方の押え金具２６を長ボルト２４に沿って他方
の側板１７側へずらし、各接続体６の二つの脚筒部８を
二つの押え金具２６間に挿入する。

この際各接続体６の両側は側板１１の上縁の彎曲切欠座
部３１に載置する。

そして摺動自在な他方の押え金具２６を接続体６の脚筒
部８に当て、押えナツト３０を所定の位置１で締め付け
る。

この際予め側板１７外面のナツト２５を緩めて釦いて接
続体６の脚筒部８に他方の押え金具２６を押し当てて、
押えナツト３０を締め付けた後に上記ナツト２５を締め
付けるとさらに強固な締め付けができる。

これによシ第６図に示す如く各接続体６０両脚筒部８各
外側は押え金具２６の彎曲切欠部２８に嵌入され、両側
から押え金具２６によって挾持されてπ型の架空ケーブ
ル接続体６は両側を一対の側板１１の各彎曲切欠座部３
１に載せ、両側筒部８の各外側を二つの押え金具２６に
押えつけられて枠体１０上に強固に支持固定される。

またＴ型架空ケーブル接続体６の場合は押えボルト２９
を緩めて一方の押え金具２６を鍵型切欠孔２３に沿って
ずらし、押え金具２６の長孔２７内で押えボルト２９を
ずらして一方の鍵型切欠孔２３から押えボルト２９を外
す。

そして押え金具２６を長ボルト２４に沿って摺動せしめ
、枠体１０内方の鍵型切欠孔２３ニ押エボルト２９を嵌
入し、固定せしめて一方の押え金具２６を両側のアング
ル側板１８略中央部間にわたして固定する。

そして上記π型の場合と同様に架空ケーブル接続体６の
脚筒部８を二つの押え金具２６間に挿入し、他方の摺動
自在な押え金具２６と固定された押え金具とによって脚
筒部８を両側から挟持、固定せしめるものである。

この考案は以上の如く三本の架空ケーブル接続体６を枠
体１０の一対の側板１７上縁の彎曲切欠座部３１に載置
せしめ、各接続体６の脚筒部８を両側の押え金具２６で
同時に挟持固定せしめるもので、接続体６の支持金具へ
の取シ付けが極めて簡単であり１かつ強固に支持固定で
きる。

しかも押え金具２６が枠体１０内の両側の長ボルト２４
に沿って摺動固定自在であり、π型の架空ケーブル接続
体６の場合の二本の脚筒部８でも、Ｔ型の一本の脚筒部
８でも、両側から押え金具２６で挾持固定できる共用型
である。

この様に部品が総て支持金具に取り付けであるので、落
す心配もなく、作業に際しては架空ケーブル接続体のみ
を持って電柱に上るだけでよく、従来の如く多数の部品
を持って上る必要がない。

従って作業性が良くしかも架空ケーブル接続体の支持金
具への安定性が良く、美感上も優れたものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示し、第１図は従来の支持金
具の使用状態を示す斜視図、第２図は従来の支持金具の
使用状態断面図、第３図はこの考案の平面図、第４図は
この考案の正面図、第５図は第３図のＡ−Ａ線断面図、
第６図はπ型の架空ケーブル接続体をこの考案に固定し
た要部断面図である。 なお図中１は電柱、１０は枠体、１１は側板、１８はア
ングル側板、２３は鍵型切欠孔、２４は長ボルト、２５
はナツト、２６は押え金具、２７は長孔、２８は彎曲切
欠部、２９は押えボルト、３０は押えナツト、３１は彎
曲切欠座部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二対の側板から成る四辺形の枠体１０を電柱１から突設
   し、一対の側板間に二本の平行な長ポルト２４をわたし
   、これらの二本の長ボルト２４に、自体の両側を遊貫し
   てこれらの長ボルト２４に摺動固定自在な二つの押え金
   具２６を設け、枠体１０上に載置した架空ケーブル接続
   体６の脚筒部８を上記二つの押え金具２６で挾持したこ
   とを特徴とする、架空ケーブル接続体支持金具。