JP3069953U - 自転車用傘把手取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転車に傘を取付ける装置に係るもので、自
転車走行中に傘に掛かる風圧が直接自転車のハンドルに
悪影響を与えず安全に自転車操縦が維持でき、しかも傘
を使用したい時、即座に対応できる。また、異なる形状
の傘把手を確実に固定できるようにしたものである。 【解決手段】 二股の形状を有する支柱パイプを自転車
フレーム上部に挟むと同時に支柱パイプ受け金具と連結
し、さらに支柱パイプと支柱パイプ受け金具をワイヤー
で自転車フレーム前部に固定する構造となっている。一
方、湾曲状と円柱状の異なる傘把手を確実に固定する為
に別々の傘把手取付パイプで使い分ける仕組みとなって
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、支柱パイプと支柱パイプ受け金具とを自転車フレーム本体に固定し て用い、傘の把手部分の形状が湾曲状のものと円柱状のものとを別々に専用の傘 把手取付パイプで対応する自転車用傘把手取付装置である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の装置としては、自転車のハンドル部に固定して使用するものや 装置を使用・不使用時にその都度装着・着脱するもの、あるいは傘の把手形状が 湾曲状の傘と円柱状の傘などを一つの装置で兼用して使用するものが考案されて いる。（例えば実開平５−５１１１３、実開平６−５３３８５、実開平６−２０ １７８、実開平７−１５４８９及び実開平７−２８７９２参照）

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の自転車に傘を取付ける装置は自転車のハンドル部に固定して使用するた め、自転車走行中に傘に掛かる風圧がハンドルに悪影響を与えかねない。

【０００４】 また、従来の装置は使用時に装置全体を自転車のハンドルなどに装着、不使用 時には着脱しなければならないという煩わしさと同時に、自転車走行中に突然使 用したい場合、即座に対応し切れない難点があった。

【０００５】 さらに、傘の把手の形状が湾曲状のものや円柱状のものを、一つの装置で取付 けを兼用する方式の為、形状や太さが全く異なる傘の把手を取付ける際、確実な 固定の確保という点で問題があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の問題を解決する為に、本案件の自転車用把手取付装置は自転車フレーム 前部（Ｂ）にワイヤー（７）で固定した支柱パイプ受け金具（１）に、パイプの 前後を切り取り二股の形状を有する支柱パイプ（２）を自転車フレイム上部（Ａ ）に挟み、その支柱パイプ（２）と自転車フレーム前部（Ｂ）との隙間に固定金 具（６）を挿入しワイヤー（７）で固定する。

【０００７】 このように支柱パイプ受け金具（１）に連結した支柱パイプ（２）を自転車フ レーム本体に固定することで自転車走行中に傘に掛かる風圧が自転車ハンドル部 （Ｃ）に悪影響を与えず、安全に自転車走行が行なえる。

【０００８】 また、本案件の自転車用傘把手取付装置は、支柱パイプ（２）に中継ぎパイプ （３）を差し込み、さらにその中継ぎパイプ（３）に傘把手取付パイプ（４）を 差し込む構造になっているので、中継ぎパイプ（３）や傘把手取付パイプ（４） の差し込む深さを調整することで、最適な自転車用傘把手取付装置の高さを得る ことができる。

【０００９】 さらに傘把手の形状が湾曲状の一般傘は傘把手取付パイプ（４）を用い、円柱 状の折畳み傘は折畳み傘把手取付パイプ（１１）を用いる仕組みの為、形状が異 なる傘でも確実に固定できる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態を図面を参照に説明する。 図１〜図１４において支柱パイプ受け金具（１）はワイヤー（７）で自転車フ レーム前部（Ｂ）に固定する。

【００１１】 パイプの前後を切り取り二股の形状を有する支柱パイプ（２）は自転車フレー ム上部（Ａ）に挟み、支柱パイプ受け金具（１）に連結した上、さらに支柱パイ プ（２）と自転車フレーム前部（Ｂ）との隙間に固定金具（６）を挿入してワイ ヤー（７）で自転車フレーム前部（Ｂ）に固定する。

【００１２】 自転車フレーム前部（Ｂ）に固定した支柱パイプ（２）に中継ぎパイプ（３） を差し込み、支柱パイプ（２）に設けた中継ぎパイプ固定ネジ（９ｃ）で固定し 、さらに傘の把手が湾曲状の一般傘は傘把手取付パイプ（４）の上部から差し込 み、傘把手受け皿（８）で受け止め傘把手固定ネジ（９ａ）で固定する。その傘 把手取付パイプ（４）を中継ぎパイプ（３）に差し込み、中継ぎパイプ（３）に 設けた傘把手取付パイプ固定ネジ（９ｂ）で固定する。

【００１３】 一方、傘把手の形状が円柱状の折畳み傘は、折畳み傘把手取付パイプ（１１） の上部から差し込み折畳み傘把手固定ネジ（９ｄ）で固定する。その折畳み把手 取付パイプ（１１）を上記中継ぎパイプ（３）に差し込み、中継ぎパイプ（３） に設けた傘把手取付パイプ固定ネジ（９ｂ）で固定する。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので、次に記載する効果を発揮する。

【００１５】 請求項１の自転車用傘把手取付装置において、支柱パイプ受け金具（１）と支 柱パイプ（２）とを結合するとともに自転車フレームに固定し、その支柱パイプ （２）に中継ぎパイプ（３）を差し込んだ状態で自転車に装着しておくことがで きる構造の為、自転車走行中に小雨が降り出し傘を使用したい場合、中継ぎパイ プ（３）に傘把手取付パイプ（４）又は折畳み傘把手取付パイプ（１１）を差し 込むだけで即座に対応できる。

【００１６】 請求項１の自転車用傘把手取付装置において、支柱パイプ受け金具（１）と支 柱パイプ（２）を自転車フレームに固定する構造の為、自転車走行中に傘に掛か る風圧が直接、自転車ハンドル部（Ｃ）に悪影響を与えず安全に自転車操作が維 持できる。

【００１７】 請求項１の本考案において、支柱パイプ（２）と傘把手取付パイプ（４）の中 間に中継ぎパイプ（３）を配する構造の為、支柱パイプ（２）に差し込む中継ぎ パイプ（３）や中継ぎパイプ（３）に差し込む傘把手取付パイプ（４）の差し込 む深さを変えることで本考案の傘把手取付装置を使用時に最適な長さに調節でき る。

【００１８】 請求項２の自転車用傘把手取付装置において、傘の把手形状が湾曲状の一般傘 用の傘把手取付パイプ（４）と円柱状の折畳み傘用の折畳み傘把手取付パイプ（ １１）とに別々の傘把手取付パイプで対応する仕組みの為、全く異なった形状の 傘把手を確実に固定でき、自転車走行中での傘の脱落を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】自転車用傘把手取付装置の構成要部斜視図であ
る。

【図２】支柱パイプ受け金具の平面図である。

【図３】支柱パイプ受け金具の正面図である。

【図４】支柱パイプ受け金具の側面図である。

【図５】支柱パイプ受け金具の下面図である。

【図６】支柱パイプの平面図である。

【図７】支柱パイプの正面図である。

【図８】支柱パイプの側面図である。

【図９】傘把手取付パイプの平面図である。

【図１０】傘把手取付パイプの正面図である。

【図１１】傘把手取付パイプの側面図である。

【図１２】折畳み傘把手取付パイプの平面図である。

【図１３】折畳み傘把手取付パイプの側面図である。

【図１４】自転車用傘把手取付装置の実装例の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 支柱パイプ受け金具 ２ 支柱パイプ ３ 中継ぎパイプ ４ 傘把手取付パイプ ５ 締め金具 ６ 固定金具 ７ ワイヤー ８ 傘把手受け皿 ９ａ 傘把手固定ネジ ９ｂ 傘把手取付パイプ固定ネジ ９ｃ 中継ぎパイプ固定ネジ ９ｄ 折畳み傘把手固定ネジ １０ ナット １１ 折畳み傘把手取付パイプ Ａ 自転車フレーム上部 Ｂ 自転車フレーム前部 Ｃ 自転車ハンドル部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パイプの前後を切り取り二股の形状を有
   する支柱パイプと支柱パイプを結合し安定させる為の支
   柱パイプ受け金具とを自転車フレームに固定し、前記支
   柱パイプに中継ぎパイプを繋ぎ、さらに中継ぎパイプに
   傘把手取付パイプを繋ぐ構造から成る自転車用傘把手取
   付装置。
2. 【請求項２】 中継ぎパイプに繋ぐ傘把手取付パイプは
   傘の把手が湾曲状の一般傘用と把手が円柱状の折畳み傘
   用とに分けることを特徴とする請求項１記載の自転車用
   傘把手取付装置。