JPS5843125Y2

JPS5843125Y2 - 照明カバ−の取付構造

Info

Publication number: JPS5843125Y2
Application number: JP802279U
Authority: JP
Inventors: 辰男近藤; 元松下
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1979-01-24
Filing date: 1979-01-24
Publication date: 1983-09-29
Also published as: JPS55108610U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はミラーキャビネット用の照明カバーの取付構造
に関する。

従来のミラーキャビネット用照明カバーの取付構造を例
示する第１図において、透光性の弾性合成樹脂から戒る
横断面コ字形の照明カバー４は、照明装置収納部３の内
部に取付は固定された螢光燈Ｋを被覆して収納するため
に、収納部３の上部および下部に設けた２個の突板５，
５間にカバー自体の弾性力を利用して係止、挟持される
ものであり、照明カバー４に上下方向から例えば人手に
よる外力Ｆａ、Ｆｂが加わると照明カバーの弾性の
ためカバーが１点鎖線で示すように変形し、照明カバー
４と上記突板５，５との係止部Ａ、Ｂにおける両者間の
保合がはずれて収納部３から照明カバー４がはずれる。

照明カバー４を収納部３に取付ける際にはこの逆の操作
を行なえば良い。

この取付構造は大変簡単で照明カバーの取付け、取外し
が容易であるが、上記の如く照明カバー４は比較的小さ
い外力で簡単に変形しやすいので次のような欠点があっ
た。

（１）ミラーキャビネット製品の輸送中に照明カバーが
キャビネットからはずれることが多く破損の原因になる
。

（２）ミラーキャビネットの使用中や掃除（ふき掃除）
をしている際に照明カバーに手が触れたりすると照明カ
バーははずれて落下し破損することがある。

本考案の目的は、照明カバーが不用意に加えられた外力
により思いがけない時にはずれ易くてカバーの破損を生
じるという従来の取付構造の欠点を除去し、照明カバー
を確実に保持することができ、しかもはずす必要がある
時には容易にはずすことができ、また照明装置収納部に
対する装着が容易な照明カバーの取付構造を提供するに
ある。

本考案に係る照明カバーの取付構造は、ミラーキャビネ
ット１における鏡板２の上方に設けられる照明装置収納
部３の上部および下部に照明カバー保持用の突板５，５
を設け、これら１対の突板の内壁面５ａおよび５ｂの間
に弾性合成樹脂から戊りコ字形横断面を有する透光性照
明カバー４の上下両側の各端縁部４ａ、４ｂを照明カバ
ー自体の弾性力を利用して係止、保持させるミラーキャ
ビネット用の照明カバーの取付構造において、上記両突
板５，５と上記照明カバー４の上下両側の各端縁部４
ａ、４ｂとの各係止部ＡおよびＢにおける上側端縁
部４ａの下向き移動および下側端縁部４ｂの上向き移動
をそれぞれ制限するための上側縁６ａおよび下側縁６ｂ
とをそれぞれ有している１対の当り板６，６を照明装置
収納部３の両側にそれぞれ前方に突出させて設置すると
共に、照明カバー４の上下両側の各端縁部４ａおよび４
ｂの各内側壁に照明カバー４がそれ自体の弾性力により
両突板５および５間に係止、保持された状態で各当り板
６．６の上側縁６ａと狭い隙間ｌを距でて対向する下向
き突条１２および各当り板６，６の下側縁６ｂに当接す
る上向き突条１３をそれぞれ突設し、上記各当り板６お
よび６の上側縁６ａには上記突条１２との対向点７より
稍前方の点９から当り板の後端まで延びる略水平な頂面
１０および上記水平頂面の前端９から当り板の前端の略
中央部まで延びる下向き傾斜面６Ｃを、また下側縁６ｂ
には当り板の前端から後端まで延びる略水平な底面８を
それぞれ有せしめたことをその構成上の特徴としており
、このような特殊の構成に基いて、照明カバー４は照明
装置収納部３の上部および下部に設けられた両突板５，
５の間に常時確実に係止、挟持されていて、照明カバー
４にこれを変形させる上下方向の外力Ｆａ、Ｆｂが
加えられた際にも照明カバー４の上下両側の各端縁部４
ａ、４ｂの各内側壁に設けられた下向き突条１２
および上向き突条１３と両当り板６，６の上側縁６ａお
よび下側縁６ｂとの保合関係によって各端縁部４ａ
、４ｂの下向きおよび上向きの各移動が制限されるた
めに両突板５．５と両端縁部４ａ、４ｂとの各係
止部Ａ、Ｂにおける両者の保合が外れる慣れがなく、従
って、照明カバー４が思いがけない時にミラーキャビネ
ット１から外れたり落下したりして破損するという不所
望事態の発生を完全に防止し得られ、しかも所望に応じ
ての照明カバー４の取外しや取付けは簡単な操作により
容易に行ない得られるものである。

次に、本考案の照明カバー取付構造を図面を参照して詳
細に説明する。

第４ａ図および第４ｂ図は、本考案の取付構造によって
照明カバー４を取付けたミラーキャビネット１を示すも
ので、外観上は従来のミラーキャビネットと略同様であ
って、図中２は鏡板、３は鏡板２の上方に設けられた照
明装置収納部、５は収納部３の上部および下部に設けら
れた１対の照明カバー保持用の突板である。

本考案の照明カバー用取付構造は、第２図および第３図
に示すように、ミラーキャビネット１の鏡板２の上方に
形成された照明装置収納部３の上部および下部に、なる
べくはミラーキャビネット本体の基板１１と一体ならし
めて、弾性合成樹脂から成る照明カバ−４自体の弾性力
を利用して照明カバー４の上側端縁部４ａおよび下側端
縁部４ｂをそれらの間に係止、挾持するための１対の突
板５．５を設け、照明カバー４の上側端縁部４ａおよび
下側端縁部４ｂの各内壁面には、後記するように、両突
板５，５と照明カバー４の上下両側の各端縁部４ａ
、４ｂとの間の各係止部ＡおよびＢにおける上側端縁
部４ａの下向き移動および下側端縁部４ｂの上向き移動
を制限するために照明装置収納部３の両側部にそれぞれ
前方に突出して設けられる１対の当り板６，６の上側縁
６ａおよび下側縁６ｂと共働する下向き突条１２および
上向き突条１３がそれぞれ設けられる。

各突条１２および１３の断面形状は図示のものに限定さ
れるものではなく、両側方板６の上側縁６ａおよび下側
縁６ｂとの間に適当な接触を形成し得る任意形状のもの
とすることができる。

照明カバー４の上下両側の端縁部４ａ、４ｂの各
内壁面にそれぞれ設けられた突条１２および１３と共働
して上記各端縁部４ａ、４ｂの下向き移動および上向き
移動を制限する上記各当り板６，６には、それぞれ次に
述べるような構造を有する上側縁６ａおよび下側縁６ｂ
を形成させる。

すなわち、上側縁６ａには、照明カバー４の上下両側の
各端縁部４ａ、４ｂがカバー自体の弾性力によっ
て照明装置収納部３の上部および下部の面突板５，５の
間に係止、挾持された状態において照明カバー４の上側
端縁部４ａに設けた下向き突条１２と狭い隙間ｌを距て
て対向し突条１２との対向点７より稍前方の点９から当
り板の後端まで延びる略水平な頂面１０と上記点９すな
わち頂面１０の前端から当り板６の前端の略中央部まで
延びる下向き傾斜面６Ｃとを有せしめ、また下側縁６ｂ
には、上記のように係止、挾持された状態において照明
カバー４の下側端縁部４ｂに設けられた上向き突条１３
と当接していて当り板の前端から後端まで延びる略水平
な底面８を有せしめる。

なお、第２図に示すように、各当り板６，６の上側縁６
ａの頂面１０には前方に向って僅かに下降する緩い傾斜
を、また下側縁６ｂの底面８には前方に向って僅かに上
昇する緩い傾斜を有せしめてもよい。

本考案の取付構造においては、第２図および第３図を参
照して上記説明した如く、照明装置収納部３の上部およ
び下部に照明カバー４を挟持するための１対の突板５，
５を設け、各突板５の内壁面５ａ、５ｂの間に照
明カバー４の上下両側の端縁部４ａ、４ｂを弾性
的に係止、挾持させるようにしたことに加えて、照明装
置収納部３の両側部にそれぞれ当り板６．６を設置しで
あるので、照明カバー４の両端縁部４ａ、４ｂに
上下方向の力が作用しても各突条１２，１３がそれぞれ
当り板６，６の上側縁６ａおよび下側縁６ｂに当り両端
縁部４ａ、４ｂの動きが制限され面突板５，５と
両端縁部４ａ、４ｂとの各係止部Ａ、Ｂにおいて両者の
保合がはずれて照明カバー４が思いがけず照明装置収納
部３からはずれるようなことがない。

しかし、若し照明カバー４を照明装置収納部３からはず
す必要がある時は、照明カバー４の上側端縁部４ａに下
向きの力Ｆｃを加えると照明カバー４の上側端縁部４ａ
はその下向き突条１２と当り板６の頂面１０との間の隙
間ｌに相当する距離だけ押下げられて変形し、係止部Ａ
にも隙間ｌに等しい隙間ができ突板５，５に対して上側
端縁部４ａの横方向摺動が可能となるので、その状態で
照明カバー４の上部を手前に引っばると当り板６の頂面
１０に当っている下向き突条１２が頂面１０の前端９を
通り過ぎて下向き傾斜面６Ｃの上方に達して上側端縁部
４ａを更に押下げて変形させ係止部Ａにおける両者の係
合をはずすことは自由となる。

そこで図に見られる如く照明カバー４を下部の係止部Ｂ
を中心として１点鎖線で示すように回転させると照明カ
バー４は容易に取りはずされる。

照明カバー４の装着はこの逆の順序の操作を行なうこと
によって行なわれる。

なお、第２図において、１１はミラーキャビネット本体
の基板、１４はミラーキャビネットの裏板、１５は鏡板
２を基板１１に接着するための両面粘着テープを示すも
ので、各突板５，５および各当り板６゜６は図示のよう
に基板１１と一体に形成させることもできる。

本考案によれば、外観的には従来の照明カバーの取付け
と異なることなく、シかも従来の照明カバーの取付構造
が有していた欠点を除去して、常に照明カバーを確実に
保持して照明カバーが思いがけない時にはずれて破損す
ることを有効に防止し得ると共に、装着および必要な場
合の取外し作業が容易であるという効果を有する照明カ
バー用取付構造が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の照明カバー取付構造の一例を断面で示す
側面図、第２図は本考案の照明カバー取付構造を断面で
示す側面図、第３図は第２図の取付構造を実施した照明
装置収納部を照明カバーの取付位置（１点鎖線で示す）
と共に示す部分的斜視図、第４ａ図は本考案の照明カバ
ーの取付構造を有するミラーキャビネットの正面図、第
４ｂ図は同側面図である。１・・・・・・ミラーキャビネット、２・・・・・・鏡
板、３・・・・・・照明装置収納部、４・・・・・・照
明カバー、４ａ・・・・・・照明カバーの上側端縁部、
４ｂ・・・・・・同下側端縁部、５・・・・・・突板、
５ａ、５ｂ・・・・・・各突板の内壁、６・・・
・・・当り板、６ａ、６ｂ・・・・・・当り板の上側縁
および下側縁、６Ｃ・・・・・・当り板上側縁の傾斜面
、７・・・・・・当り板上側縁における突条との対向点
、８・・・・・・当り板子側縁の底面、９・・・・・・
当り板上側縁の頂前面端、１１・・・・・・ミラーキャ
ビネット本体の基板、１２．１３・・・・・・照明カバ
ー両端縁部の突条、Ａ、Ｂ・・・・・・照明カバーと突
板との係止部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ミラーキャビネット１における鏡板２の上方に設けられ
る照明装置収納部３の上部および下部に照明カバー保持
用の突板５，５を設け、これらｌ対の突板の内壁面５ａ
および５ｂの間に弾性合成樹脂から或リコ字形横断面を
有する透光性照明カバー４の上下両側の各端縁部４ａ
、４ｂを照明カバー自体の弾性力を利用して係止、
保持させるミラーキャビネット用の照明カバーの取付構
造において、上記側突板５，５と上記照明カバー４の上
下両側の各端縁部４ａ、４ｂとの各係止部Ａおよ
びＢにおける上側端縁部４ａの下向き移動および下側端
縁部４ｂの上向き移動をそれぞれ制限するための上側縁
６ａおよび下側縁６ｂとをそれぞれ有している１対の当
り板６．６を照明装置収納部３の両側部にそれぞれ前方
に突出させて設置すると共に、照明カバー４の上下両側
の各端縁部４ａおよび４ｂの各内側壁に照明カバー４が
それ自体の弾性力により側突板５および５間に係止、保
持された状態で各当り板６，６の上側板６ａと狭い隙間
ｌを距てて対向する下向き突条１２および各当り板６．
６の下側縁６ｂに当接する上向き突条１３をそれぞれ突
設し、上記各当り板６および６の上側縁６ａには上記突
条１２との対向点７より稍前方の点９から当り板の後端
まで延びる略水平な頂面１０および上記水平頂面の前端
９から当り板の前端の略中央部まで延びる下向き傾斜面
６Ｃを、また下側縁６ｂには当り板の前端から後端まで
延びる略水平な底面８をそれぞれ有せしめた、ことを特
徴とする照明カバーの取付構造。