JPS5912348Y2 - 天井点検口の蓋板取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天井点検口の内枠内に設けられる蓋板を固定す
る蓋板取付装置に関する。

従来この種の蓋板取付装置として第８図々示のように、
止着子２１を螺挿した水平片２２の一端を下方へ新曲し
て、その先端に上向きの鉤状突片２３を設けた取付′金
具２４を、内枠２５の上端に設けた鉤状係止溝２６に係
合し、止着子２１を蓋板２７の上面に圧接して止着する
ものや、また第９図乃至第１１図々示のように矩形状金
属板３１の対角線状の隅角部３２ ．３２を円弧状に削
或し、直角隅角部の一方に形威した折曲片３３に止着子
３４を螺人した取付金具３５を、丙枠３６の係合溝３７
に対し、横倒しの姿勢（第１１図々示）で内枠３６の内
側面に当接し、金属板３１の円弧状隅角部３２ ． ３
２が係合溝３７，３７に嵌入するようにして回動して、
この金属板３１の上下端を内枠３６の王下端の係合溝３
７ ，３７に圧接係合し、止着子３４を蓋板３８の上面
に圧接して止着するもの等が存する。

しかしながら前者は内枠２５の上端に設けた鉤状係止溝
２６にのみ取付金具２４の鉤状突片２３を係合したもの
であるから、その保合部が極めて不安定で、止着子２１
の強力な締着による止着子２１の蓋板２７の押圧力の反
作用が取付金具２４に作用して、この取付金具２４が上
方へ傾いたり、また止着子２１の僅かな緩みで取付金具
２４が内枠２５より離脱するおそれがあり、また後者は
内枠３６への係合の際、金属板３１を横倒しにして行う
もので、内枠３６に蓋板３８を嵌め込んだ後に装着する
と止着子３４や折曲片３３が邪魔となり、また内枠３６
に蓋板３８を嵌め込む前に取付金具３５を取付けると、
この取付金具３５−の折曲片３３が邪魔となって蓋板３
８を嵌め込むことができず、したがって蓋板３８を小寸
に切断加工するか、また一部切欠加工する必要があった
。

一本考案は上記の如き欠点を解決したもので、蓋板の種
々なる板厚にも適用でき、かつ内枠に蓋板を装着した後
であっても極めて容易に内枠に保合することができ、し
かも使用途中で離脱することがなく蓋板を強固に取付け
ることのできる天井点検口の蓋板取付装置を提供するも
のである。

本考案の構或を添付図面の実施例につき詳細に説明する
と、１は方形状の外枠２に嵌合され、支軸３で枢支され
た内枠で、この内枠１の略垂直状の主縁部４の下端には
内向きの突縁５を設け、この主縁部４の内側面上方に上
部係止爪７ａを設けて、下向き鉤状の上部係合溝６ａを
形成し、また前記内向きの突縁５上に、上記上部係止爪
７ａに対向して、その上部係止爪７ａよりやや長い下部
係止爪７ｂを設けて、主縁部４と下部係止爪７ｂとの間
に上記上部係合溝６ａよりやや深い上向きの下部係合溝
６ｂが形威されている。

８は前記内枠１に設けられる蓋板９を取付ける取付具で
、平板状の基板１２の上縁１３ａの一部を残して折曲形
威した水平片１１に緊締子１０が螺挿されている。

そして、この取付具８の基板１２は、第５図々示のよう
にこの基板１２の下縁１３ｂを内枠１の下部係合溝６ｂ
に略垂直状に落し込んで装着されたとき、第６図々示の
ように内枠１の主縁部４との接合状態において、その基
板１２の上縁１３ａが上部係合溝６ａの開口端より下方
に位置され、かつ第７図々示のように、基板１２の上縁
１３ａが、内枠１の上部係合溝６ａの上壁に当接して装
着されたとき、その基板１２の下縁１３ｂが下部係合溝
６ｂに位置されて、その下ｉ−１３ｂが下部係止爪７ｂ
より離脱することなく係止される長さ寸法に形或されて
いる。

このように構或された蓋板取付装置による蓋板９の取付
操作について述べると、内枠１に蓋板９を嵌め込み、内
枠１の下端に設けた内向き突縁５上に載置し、次に第５
国々示のように取付具８に基板１２の下縁１３ｂを内枠
１の下部保合溝６ｂへ落し込み、この基板１２を内枠１
の主縁部４に接合された状態で上方へ摺動させて基板１
２の上縁１３ａを内枠１の上部係合溝６ａに挿入して内
枠１の上下部係止爪７ａ，７ｂにより基板１２の上縁１
３ａおよび下縁１３ ｂを係止し、更に取付具８の水平
片１１に螺挿した緊締子１０で蓋板．９の上面を押圧す
ることにより、この緊締子１０と内枠１の横向き突縁５
とで蓋板９の開口端部を挾持して取付けられるものであ
る。

本考案は上記の如く、内枠の主縁部の下端に設けた下部
係止爪を、上端に設けた上部係止爪より長く形威し、こ
の上下部係止爪に係止される取付具の基板の長さ寸法を
、その基板の下縁が内枠の下部保合溝に装着されたとき
、基板の上縁が上部保合溝の開口端より下方に位置し、
またその基板の上縁が上部保合溝に装着されたとき、そ
の基板の下縁が下部係合溝に位置されるように形或され
て、その基板の上下縁を上下部係止爪に係留させている
ため内枠に蓋板を嵌め込んだ後に、取付具の蓋板を内枠
の主縁部と蓋板との間の僅かな間隙に上方より挿入する
操作で行われ、その取付只の水平片に螺挿された緊締子
が接触することがなく容易に取付けることができる。

また、この取付具の基板の上下縁を内枠の上下部係止爪
に係留して取付けて、緊締子の締付けに対して、取付具
が上方へ傾斜したり、離脱することがなく蓋板を強固に
取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る蓋板取付装置の使用状態を示す平
面図、第２図は第１図のＩ−Ｉ線断面図、第３図は第１
図のＩＩ − ＩＩ線から視た一部破壊した立面図、第
４図は取付具の斜視図、第５図は取付具と内枠との保合
状態を示す断面図、第６図及び第７図は取付具の内枠へ
の保合順序を示す略示図、第８図乃至第１１図は従来の
取付具を示す断面図並びに立面図。 １・・・・・・内枠、４・・・・・・内枠の主縁部、５
・・・・・・内枠の内向き突縁、６ａ・・・・・・上部
係合溝、６ｂ・・・・・・下部係合溝、７ａ・・・・・
・上部係止爪、７ｂ・・・・・・下部係止爪、８・・・
・・・取付具、９・・・・・・蓋板、１０・・・・・・
緊締子、１１・・・・・・水平片、１２・・・・・・基
板、１３ ａ・・・・・・上縁、１３ ｂ・・・・・・
下縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略垂直状の主縁部下端に内向きめ突縁を設け、この主縁
   部の内側面上方には上部係止爪を設けて下向きの上部係
   合溝を形成し、また前記内向きの突縁上に上記上部係止
   爪に対向して、その上部係止爪よりやや長い下部係止爪
   を設けて、上記上部係合溝よりやや深い上向きの下部係
   合溝を形或した内枠と、平板状の基板の上縁の一部を下
   方に折曲して形或される水平片に、上記内向き突縁上に
   載置される基板の上面を押圧緊締する緊締子を螺挿して
   なる取付具とよりなり、上記取付具の基板は、その長さ
   寸法を上記内枠の主縁部との接合状態において、その基
   板の下縁が下部保合溝に装着゛されたとき、その基板の
   上縁は上部保合溝の開口端より下方に位置され、かつそ
   の基板を摺動して上縁が上部係合溝に装着されたとき、
   その基板の下縁が下部保合溝に位置されるように形或さ
   れて、その上下縁を上下部係止爪に係留してなることを
   特徴とする天井点検口の蓋板取付装置。