JPS5841371Y2 - Ｕ字状ナツトの位置決め構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は通常スプリングナツトあるいはＵナツトと称さ
れ、パネル材端縁に挾着してスクリューを螺入させる断
面Ｕ字状のナツトの位置決め構造に関する。

部品の取付けに際して、第１，２図に示すようにパネル
材１の端縁に断面Ｕ字状のナツト２を挾着し、このナツ
ト２にスクリュー３を螺入して部品４を固定する場合が
ある。

このナツト２は鋼板又は樹脂板を断面Ｕ字状に曲折成形
し、上側板５と下側板６の略中夫の同一軸線上にスクリ
ュー挿通孔γとネジ孔８を形成したものであって、パネ
ル材１の端縁に自体のスプリング作用により挾着して前
記スクリュー挿通孔７、ネジ孔８をパネル材１の取付孔
９に合致させてプリセットするようにしたものである。

ところが、ナツト２は前述のようにパネル材１に、自体
のスプリング作用で抄着して摩擦力でのみ位置決めする
ものであるため、部品４の取付けの際に該ナツト２が簡
単にずれ動いてしまう不具合がある。

また、スクリュー３の締め込みにより、該ナツト２が第
３図鎖線のように回転した状態になって外観を損ねてし
まうこともあった。

本考案はかかる従来の実状に鑑み、ナツトのずれ動き、
釦よびスクリュー締めによる回転を確実に防止するよう
にしたもので、以下その実施例を図面と共に前記従来の
構成と同一部分に同一符号を付して詳述する。

即ち、本考案にあっては第４，５図に例示するように、
ナツト２の上側板５と下側板６の連接屈曲部１０に、内
側に向けて突起１１を形成する一方、該ナツト２が取付
くパネル材１の端縁に前記突起１１と係合する切欠部１
２を形成して、これら突起１１と切欠部１２との係合に
よりナツト２を位置決めするようにしである。

本実施例にあっては突起１１を屈曲部１０の略中矢部分
に切起し成形し、また切欠部１２を取付孔９と連設して
いるが、ナツト２を樹脂材を以って成形する場合には例
えば第６，７図に示すように突起１１を屈曲部１０の略
中矢部内側に一体成形してもよく、また切欠部１２と取
付孔９とを独立して形成してもよい。

以上の構成により、ナツト２をパネル材１の端縁に挾着
して、屈曲部１０の突起１１をパネル材１端縁の切欠部
１２に係着させれば、ナツト２のスプリング作用と、突
起１１と切欠部１２によるストッパ機能とによりナツト
２の不用意なずれ動きを阻止することができ、のって、
部品取付けの際にナツト２の位置調整を伴うことがなく
取付作業を容易に行うことができるのである。

また、部品取付時にスクリュー３締めした場合にも前述
の突起１１と切欠部１２との係合によってナツト２０回
動が阻止され、パネル材１に遺臣に止着することができ
て外観を損ねることもないという実用上優れた効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は通常のＵ字状ナツトの使用状態を示す断面図、
第２図は同ナツトの斜視図、第３図は同ナツトの取付状
態の平面図、第４図は本考案の構造を示す平面図、第５
図は同ナツトの斜視図、第６図は異なる例を示す平首図
、第１図は同ナツトの斜視図である。 １・・・パネル材、２・・・Ｕ字状ナツト、３・・・ス
クリュー、５・・・上側板、６・・・下側板、γ・・・
スクリュー挿通孔、８・・・ネジ孔、１０・・・屈曲部
、１１・・・突起、１２・・・切欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上、下側板の同一軸線上にスクリュー挿通孔とネジ孔と
   を有し、パネル材端縁に挾着してスクリューを螺入させ
   る断面Ｕ字状のナツトに訃いて、前記上、下側板の連設
   屈曲部に内側に向けて突起を形成する一方、ナツトが取
   付くパネル材の端縁に前記突起に係合する切欠部を設け
   、これら突起と切欠部とを係合して位置決めするように
   してなるＵ字状ナツトの位置決め構造。