JPS584169Y2 - 電源装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトランスを主体として構性された電源装置に関
し、特には電気溶接機の如きもので携帯も可能である程
度の小型の電源装置に関する。

例えばアーク溶接機の如くトランスを内蔵したものは形
態の割りに重量が嵩むこととなるのでこれを支持し収容
する強度負担部材及びケーシングなども極めて頑丈なも
のが要求され、このため従来の電源装置部分は構成が単
純であるにも拘らず、部品点数も多くなっている。

即ちこの部品点数の多くを強度負担に当てている。

こうした欠点は汎用電源装置についても、さらにはモー
タを内蔵した電気機器にもそのままあてはまることであ
る。

本考案は叙上の欠点を解決するためになされたもので、
その目的は重量物であるトランス等を必要最小限の構成
部品により堅固かつ安全に収容し得るようにした電源装
置の提供にある。

また本考案の他の目的はトランスの堅固な支持は勿論、
静置或いは携帯の僕等使用性の向上をも、特定の構造に
より達成し得るようにした電源装置を提供することにあ
る。

以下本考案の詳細をアーク溶接機を例として図面と共に
説明すると、本装置Ａはトランス１を直接支持する内部
構造体２と、該内部構造体２及びトランス１を覆える外
部構造体３とを具え、これら内外の構造体２，３はそれ
ぞれがほぼコ字形の比較的肉厚な金属板製とし、外表面
には塗装を施してあって、ともにケーシングをも兼ねて
いる。

即ち、第１図示の例では内部構造体２が前後両面を化粧
パネル４，５としており、また外部構造体３が上面及び
左右側面を覆う化粧ケーシングを兼ねて商品価値を高め
る一助としである。

この内部構造体２の前後の化粧パネル４，５のいずれか
一方或い１よ双方には本装置Ａのアーク溶接機としての
使用方法５機能を記載してあり、これにより従来の仕、
様書きのみにとどまる点を改善し誤操作の防止を図って
いる。

さらに本例では内部構造体２はトランス１の直接支持部
材としてあり、このためｂ形に配置される該構造体の端
縁６，７はそれぞれ内方に折曲げることにより剛性を高
めるとともに、把手８を取付けるための手段としてのビ
ス孔９が適数個（図例では２個）形成しである。

そしてこの折り曲げ板体構成の内部構造体２の前後パネ
ル４，５部内面にトラ゛ンス１の載置部材１０．１１を
確固に固着して、トランス１のセットをなし得るように
している。

第１図例においてこの載置部材１０．１１は前記パネル
内面の比較的下部に固着しであるが、これは内部構造体
２の下体曲部２’、２’の剛性を損なわないようにする
ためである。

なお、上部に設けた場合でも前後パネル４，５が内傾さ
せであるため外部構造体３と止め合わせた部分ａが変形
を防止でき使用不能になる不都合は防ぎ得る。

一方この内部構造体２と構造的に一体化すべき外部構造
体３は■形に配置した内部構造体２及びトランス１を覆
っているもので、その両端を内方へ折り曲げ、その屈曲
片３ ａ 、３ ｂ部分を脚部として利用し、これによ
り新たに別の脚部材を取付ける必要をなくシ、構造の簡
単化を図り併せ軽量化を期している。

また、前記把手８はπ字型に形成し、本装置Ａの移動運
搬を容易ならしめるために電源コードを巻き付けできる
構造になっているもので、取付手段は前記したビス孔９
，９を用い、該把手８を内外面構造体２，３と一体的に
ビス１２により共線めすることにより重量物としての本
溶接機を運搬するために充分な強度をもたせである。

本考案は以上詳述した様な内容を有するものであって、
構成部品を必要最少限のものとすることができたので、
小型軽量化はもとより構造簡素化を極限まで図れる特徴
がある。

従って使用の際は移動運搬が容易であることは勿論、屋
外作業などで粗雑に扱かわれても使用に充分耐え得る強
度を保償できる効果があり、部品点数が少ないので安価
に製造できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電源装置の一実施例を示す斜視図
、第２図は同上のＩＩ −ＩＩ線断面図である。 １・・・・・・トランス、２・・・・・・内部構造体、
３・・・・・・外部構造体、８・・・・・・把手、１０
．１１・・・・・・載置部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一面を開放した略コ字型の板金体である内部構造体及び
   外部構造体を夫々の開放した前記−面を閉塞し合うよう
   に一体的に組合わせて、前記内部構造体及び外部構造体
   のいずれか一方に変圧器を取付け、残りの構造体の下端
   部は脚片としたことを特徴とする電源装置。