JPS6140180Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は、配線収納空間を有する収納体に関
するものである。

背景技術 従来の収納体は、第１図に示すように、天板
１、地板２、両側板３，３および背板４をボツク
ス状に組立てたもので、側方から加わる外力Ｆ
（地震や家具移動時等に加わる）を背板４でのみ
支持する構造であるため、水平方向の耐荷重強度
が弱いという問題があつた。

また、従来の収納体では、内部に照明器具など
の配線を行う場合、狭い収納体内での作業のため
配線処理が容易でなく、さらに配線が露出するた
めに収納体の美観が損なわれるという問題があつ
た。

考案の目的 この考案の目的は、耐荷重強度を向上させ、か
つ内部の配線処理が容易でかつ配線による美観を
損なうことがない収納体を提供するものである。

考案の開示 この考案の収納体は、天板、地板、両側板およ
び背板をボツクス状に組立てた収納体本体と、縦
片および横片から構成され前記収納体本体の入隅
部に固定されかつ収納体本体の奥行方向に沿つて
延設したＬ形補強金具と、このＬ形補強金具の縦
片および横片の各側縁部に両側縁部をそれぞれ係
止し前記入隅部に配線収納空間を形成した配線カ
バーとを備えたものである。

このように、この考案によれば、収納体本体の
入隅部にＬ形補強金具を取付けたため、水平荷重
等に対する耐荷重強度を向上させることができ
る。また、Ｌ形補強金具に配線カバーを取付け内
部に配線空間を形成したため、配線処理が容易に
なり、また配線が隠蔽されるため、収納体の美観
を損なうことがない。

実施例 この考案の一実施例を第２図および第３図に基
づいて説明する。すなわち、この収納体は、天板
５、地板６、両側板７，７および背板８をボツク
ス状に組立てた収納体本体９と、縦片１６および
横片１７から構成され天板５と側板７内面との入
隅部および地板６と側板７との入隅部にそれぞれ
固定されかつ前記収納体本体９の奥行方向に沿つ
て延設したＬ形補強金具１４と、このＬ形補強金
具１４の縦片１６および横片１７の各側縁部に両
側縁部をそれぞれ係止し前記入隅部に配線収納空
間Ｓを形成した配線カバー２１とを備えたもので
ある。

前記Ｌ形補強金具１４の縦片１６および横片１
７にはそれぞれビス挿通孔１３が形成される。こ
のＬ形補強金具１４を天板５と側板７との入隅部
に固定するときは、Ｌ形補強金具１４の縦片１６
を側板７の内面に添わせてビス止めするととも
に、横片１７を天板５の下面に添わせて同じくビ
ス止めする。他の入隅部においても同様にして取
付ける。

このようにして、収納体本体９の各入隅部にＬ
形補強金具１４を取付けたため、収納体本体９の
水平荷重などに対する耐荷重強度が向上する。ま
た、Ｌ形補強金具１４の縦片１６および横片１７
の各側縁部にはそれぞれ鍔片１８，１９が突設さ
れ、各鍔片１８，１９の内面にカバー嵌合溝２０
が形成される。一方、略Ｌ形配線カバー２１の両
側縁には、それぞれフランジ２２，２３が設けら
れる。そして、配線カバー２１をＬ形補強金具１
４に取付けるには、配線カバー２１の両フランジ
２２をカバー嵌合溝にスライド嵌合させる。かく
して、Ｌ形補強金具１４と配線カバー２１間で配
線収納空間Ｓを形成することができ、この配線収
納空間Ｓを利用して容易に配線処理を行うことが
可能となり、また収納体の美観も損なわれること
がない。

考案の効果 この考案のよれば、収納体本体の入隅部にＬ形
補強金具を取付けたため、水平荷重等に対する耐
荷重強度を向上させることができる。また、Ｌ形
補強金具に配線カバーを取付け内部に配線空間を
形成したため、配線処理が容易になり、また配線
が隠蔽されるため、収納体の美観を損なうことが
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の収納体に水平荷重が加わつた状
態を示す斜視図、第２図はこの考案の一実施例の
斜視図、第３図はＬ形補強金具と配線カバーとの
接続構造を示す分解斜視図である。 ５……天板、６……地板、７……側板、８……
背板、９……収納体本体、１４……Ｌ形補強金
具、１６……縦片、１７……横片、２１……配線
カバー、Ｓ……配線収納空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板，地板，両側板および背板をボツクス状に
   組立てた収納体本体と、縦片および横片から構成
   され前記収納体本体の入隅部に固定されかつ収納
   体本体の奥行方向に沿つて延設したＬ形補強金具
   と、このＬ形補強金具の縦片および横片の各側縁
   部に両側縁部をそれぞれ係止し前記入隅部に配線
   収納空間を形成した配線カバーとを備えた収納
   体。