JPS6133665Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は可搬型機器のハンドル構造に係り、相
互間にコードを巻き付け可能な構成とした一対の
ハンドルを機器に設けた可搬型機器のハンドル構
造を提供することを目的とする。

従来の例えば可搬型拡声装置においては、可搬
用のハンドルを上端部に１個のみ設けられ、重い
拡声装置の長距離運搬には二人で運搬しにくく面
倒であつた。さらに拡声装置には比較的長い電源
コードが接続されているのが通例であり、運搬の
際にこの電源コードの整理が面倒であるという欠
点があつた。

本考案は上記欠点を除去したものであり、以下
図面と共にその一実施例について説明する。

第１図Ａ及びＢは夫々拡声装置に適用した本考
案になるハンドル構造の一実施例の正面図及び側
面図を示す。拡声装置１は機器の転倒しにくい方
向で操作に支障がない側面に操作盤を設けて操作
ノブを配し、前面にスピーカを装備している。側
面の操作面には上側にワイヤレスマイク音量調節
ノブ２、マイク音量調節ノブ３を下側にホーンス
ピーカ音量調節ノブ４等のノブが突出している。
また拡声装置１の上面に少し位置を移動するため
の従来からあるハンドル６を設けている。拡声装
置の使用中は電源コード５を一点鎖線のように引
き出されて電源に接続されてあり、また特にワイ
ヤレスチユーナを使用する時にはロツドアンテナ
７が上方にのばされる。

そして拡声装置１の操作面上に本考案構造の要
部をなすハンドル８及び９が上端付近及び下端付
近に夫々操作の障害とならない位置に設けられて
いる。

ハンドル８は第２図Ａに示す如くハンドル本体
８ａが横架されるように固定脚８ｂ及び８ｃを有
している。ハンドル本体８ａの固定脚８ｃ側にコ
ード５を掛け止めするためのＴ字状の突部８ｄを
ハンドル本体８ａと一体に形成されている。また
固定脚８ｂ側はハンドル本体８ａの端付近で斜め
方向に折れ曲がり段付部８ｅを有する。ハンドル
８はその断面を第２図Ｂに示すように、頑丈な金
属材製枠１０を芯とし、その周りをゴム等の弾性
材１１で覆われている。弾性材１１で覆うことに
よりハンドル８の手触りやデザインが向上する。
ハンドル８は固定脚８ｂ及び８ｃをネジで拡声装
置１の操作面に固定される。ハンドル９はハンド
ル８と構造が同じである。

ハンドル８及び９が組付けられると各ハンドル
の上面部は拡声装置１の操作ノブより出つ張り、
拡声装置１が操作面側に転倒した際ハンドル８及
び９による操作ノブの破損が防止される。またハ
ンドル８の端に段付部８ｅを形成していることに
よりロツドアンテナ７を上方に伸して使用する際
にハンドル８は邪魔とはならない。

拡声装置の運搬に際しては電源コード５をハン
ドル８及び９のＴ字状突部８ｄ及び９ａの脚部間
に掛け渡し巻き付けて整理する。電源コード５は
夫々弾性材が被覆されＴ字形状をなす突部８ｄの
腕部８ｄ−_１及び突部９ａの腕部９ａ−_１間で掛
け渡されるため緩みにくい。このため電源コード
５はハンドル８，９間に確実に巻き付けられ、拡
声装置１の持ち運び及び保管時に電源コード５が
外れるようなことはない。さらにハンドル８とハ
ンドル９とは離れた位置に設けられているためコ
ード５の掛け渡し回数も少なくて済み短時間で整
理出来る。そして運搬は拡声装置を横にしてハン
ドル８とハンドル９とにより持ち上げて運ぶ。

上述の如く、本考案になる可搬型機器のハンド
ル構造は、操作盤が配されるとともに、長手方向
に沿つてアンテナが取付けられた面に、弾性材に
被覆された一対のハンドルを上記面の長手方向に
互いに離間して設け、各ハンドルの一端部に夫々
コードを巻き付けうる突起部を設け、他端部にア
ンテナとの接触を回避するための傾斜した段部を
形成すると共に各ハンドルを操作盤の操作ノブよ
り高い位置に横架してなる構成とすることによ
り、電源コードをハンドルの突起部に掛け渡して
簡単に整理出来、また各突起部には弾性材が被覆
されているため機器の持ち運び及び保管時に電源
コードが緩むようなことはなく、そして機器を二
人で簡便に運搬出来る。またハンドルの一端部に
はアンテナとの接触を回避するための傾斜した段
部が形成されているため、アンテナの使用に際し
何等不都合は生じずかつ各ハンドルを機器の運搬
に適した位置に配設することができる。更に、上
記ハンドル構造は操作盤を配された面に設け、操
作盤の操作ノブより高い位置に横架してなる構成
のため機器が操作盤側に転倒した際にハンドルが
操作ノブより先に衝突し操作ノブの破損を防ぐこ
とが出来る等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ及びＢは夫々拡声装置に適用した本考
案になるハンドル構造の一実施例の正面図及び側
面図、第２図Ａ及びＢは第１図Ａ及びＢの設けら
れたハンドルの斜視図及びＢ−Ｂ断面矢視図であ
る。 １……拡声装置、５……電源コード、４……ロ
ツドアンテナ、８，９……ハンドル、８ａ……ハ
ンドル本体、８ｂ，８ｃ……固定脚、８ｄ，９ａ
……突部、８ｄ−_１，９ａ−_１……腕部、８ｅ…
…段付部、１０……金属材製枠、１１……弾性
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作盤が配されるとともに、長手方向に沿つて
   アンテナが取付けられた面に、弾性材に被覆され
   た一対のハンドルを上記面の長手方向に互いに離
   間して設け、該各ハンドルの一端部に夫々コード
   を巻き付けうる突起部を設け、他端部に該アンテ
   ナとの接触を回避するための傾斜した段部を形成
   すると共に該各ハンドルを該操作盤の操作ノブよ
   り高い位置に横架してなる可搬型機器のハンドル
   構造。