JPS58411Y2 - 保温式ガス炊飯器の電源接続装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガス火力によって炊飯し、電熱装置により保温
する形式の保温式ガス炊飯器、特に、炊飯釜を収容した
上部枠を分離できるようにした保温式ガス炊飯器に関す
る。

従来のこの種ガス炊飯器としては、実開昭５０１１１．
３８６号公報に記載のものがあるが、これはガス火力に
よる炊飯が完了した後の保温を上部枠をガスバーナー等
を収容した下部ケースから外して、該下部ケースと別体
に設けた電源台に電気接続して電熱装置により加熱保温
しようとするものである。

この場合には、炊飯完了後に電源台に移動する必要があ
って不便である。

本考案は、かかる点に鑑みて威されたものであり、炊飯
釜を収容し且電熱装置を対応させた上部枠を炊飯用諸装
置を具備する下部ケースと分離可能とすると共に、炊飯
完了後には自動的に保温状態に移行するようにすること
を目的とする。

本考案の基本的構成は、上部枠と下部ケースとを分離自
在とし、下部ケースに保温装置用電源を導入し、上部枠
内の電熱装置の接続コードを下部ケース内の電源に切離
し自在に接続し、前記接続コードが上部枠周側と適宜間
隔を有するようにしたことである。

本考案は、上記構成によって、接続コー ドを電源に接
続した状態で炊飯でき、炊飯完了後はそのままの状態で
上部枠内の電熱装置を含む保温装置が作用することとな
り、保温の為に上部枠を移動させる不都合が解消される
。

また、接続コードを下部ケースから切り離すことにより
上部枠を食卓等に必要に応じて移転できることとなり、
便利に使用できる。

以下、本考案の構成、効果につき図示実施例に従って親
達すると、本考案実施例の保温式ガス炊飯器は、下部ケ
ース１内に主バーナ２、熱応動装置３を含む自動消火装
置が配設されており、これらガス炊飯用諸装置に加えて
、さらに、コードリール４及びこれに装着される電源コ
・−ド（図示せず）及び該コードに接続されるソケット
５が設けられ、該ソケットは下部ケース側壁に開口して
いる。

次に、上部枠６は前記下部ケースに嵌合載置されるよう
になっており、その内周には適宜間隙の排気路７及びさ
らにその内方に続く保温筒８を形成し、炊飯釜９が該保
温筒内に嵌入載置されるようになっている。

前記保温筒内には断熱材を充填すると共に、電熱装置１
０及び温度制御装置１１を内蔵させ炊飯釜９の側方から
の加熱保温を可能にしている。

又、上部枠６上面には片開式で開、閉可能の蓋体１２が
装着されており、該蓋体下面に取着した中蓋１３が炊飯
釜９の開口部を前記蓋体と同時に開、閉し、さらに、該
蓋体内に断熱材と共に内装させた電熱装置１４が炊飯釜
９の上方からの加熱保温を図っている。

前記電熱装置１０．１４及び温度制御装置１１は適宜に
電気的に接続され、さらに、下部ケース１のソケット５
とは、これに嵌合するプラグ１５を下端に設けた接続コ
ード１６を介して接続され、該コードの上端部は蓋体１
２の回動軸軸支部となるベース１７に導入され、保温装
置に電気的に接続されている。

上記構造の保温式ガス炊飯器では、プラグ１５を外すと
炊飯器９を含む上部枠６が持ち運び可能となり、食事に
際してこれら上部装置のみを食卓等へ移動させることが
できる。

又、保温が必要なのは食事時間以外のときであり、食事
中は保温しなくても実用上の問題はなく、本考案実施例
の場合、上部装置のみを移動させるときには必ず保温装
置への電気回路が開放されることとなり無駄な電力消費
がなくなる。

次に、接続コード１６は、下部ケース１のソケット５か
ら上部枠６のベース１７へ、予め定められた位置に配設
されると共に、排気路７の前記ベース内方は部材１８に
より閉塞されている。

従って接続コード１６は、排気路７を上昇して開口部１
９がら排出される燃焼排気に暴される心配もなく、さら
に、該コードが高温度の上部枠表面に接触して熱損する
こともない。

本考案は、上記構成であるから、次の利点を有する。

（１）接続コードは上部枠の周側と適宜間隔があるため
、炊飯中に上部枠の周側か燃焼排気によって加熱されて
も接続コードが該上部枠周側に接触して損傷する不都合
、危険も防止できる。

（２）接続コードを下部ケースの電源装置から導出させ
たソケットに切り離し自在に接続するだけであるから、
電気接続可能にして上部枠を分離自在とする構造が簡単
になる。

（３）下部ケースに電源装置が導入されているため、下
部ケースとは別の電源台等が不要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の断面図であり、図中、１・・・
・・・下部ケース、５・・・・・・ソケット、６・・・
・・・上部枠、９・・・・・・炊飯釜、１５・・・・・
・プラグ、１６・・・・・・接続コード、１７・・・・
・・ベース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 炊飯釜９を保温材料で包被すると共に電熱装置により加
   熱保温する保温式ガス炊飯器に於いて、燃焼装置を配し
   た下部ケース１と、炊飯釜９及び保温装置を具備する上
   部枠６とを分離自在とすると共に、保温装置用電源を下
   部ケース１内に導入し、さらに、上部枠６内の保温装置
   と接続し且ベース１７から導出させた接続コード１６の
   下端にプラグ１５を設けて下部ケース１側壁のソケット
   ５に対応させ、前記接続コードが上部枠６の周側と適宜
   間隔を置いて接続されるようにした保温式ガス炊飯器の
   電源接続装置。