JPS58410Y2 - 保温式ガス炊飯器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電熱装置を用いて積極的に加熱保温する形式
のガス炊飯器、特に、炊飯器を収容する上部枠を炊飯用
諸装置を具備する下部ケースと分離可能にした保温式ガ
ス炊飯器に関する。

この種の保温式ガス炊飯器として、実開昭５０１１１３
８６号公報記載のちのがあるが、これは、炊飯完了後に
上部枠を専用の電源台に載置して、これからの電気供給
により保温するもので、下部ケースとは別の電源台を用
意しなければならず、狭い台所等での使用には不便であ
る。

他方、食事の実際から考えると、食卓等に前記上部枠を
移動させる食事中には、これに内蔵される電熱装置に通
電させる必要はなく、電力消費の無駄を無くする意味か
らも、この状態では、確実に電熱装置への電気回路が開
成されることが望ましい 本考案は、かかる点に鑑みて威されたものであり、上部
枠を下部ケースから分離自在と威すと共に、分離状態で
は上部枠内の電熱装置への通電が停止されるようにする
ことを目的とする。

本考案の基本的構成は、上部枠から直接電源コードを導
き出すと共に、該上部枠内の電熱装置への電気回路に挿
入したスイッチを、上部枠を下部ケースに載置すること
によってのみ昇降するスピンドルに連動させて、この載
置状態でのみ前記電熱装置への回路が閉成されるように
したことである。

本考案は、上記構成によって炊飯釜を収容した上部枠が
下部ケースから分離可能となると共に分離状態では、上
部枠内の電熱装置への電気回路が開成されることとなり
、無駄な電力消費が防止できる。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に於いて、１は炊飯釜であり、内胴２内周面に形
成しかつ断熱材を充填した保温筒３に嵌入載置され、さ
らに該保温筒内周面４に装着した電熱装置５及び温度制
御装置６によりその側部が適宜に加熱保温される。

また、上方開口部は中蓋７により閉塞されるようになっ
ており、該中蓋はその外側を覆う蓋体８に嵌着され、該
蓋体と一体的に開、閉可能である。

さらに前記蓋体内には断熱材を充填すると共に電熱装置
９を内蔵させて、炊飯釜１を上方から加熱保温する。

次に、内胴２は筒状の一ヒ部枠１０内にこれと適宜間隙
１１を置いて固着され、さらに、上部枠１０下端とは、
下端近傍に段部１２を有ししかも上端部に多数の透孔１
３，１３を有する支持筒１４により連結されて上部枠１
０と一体化されている。

前記上部枠は、支持筒１４に形成した段部１２により、
主バーナ１５等の炊飯装置を配置した下部ケース１６に
外嵌載置されるようになっており、下部ケース１６の上
面の汁受皿１７、支持筒１４及び炊飯釜１底部により構
成される燃焼室１８からの排気は、透孔１３，１３から
間隙１１を介して上部枠１０上端と内胴２上端の開口部
１９から排出されるようになっている。

前記間隙は排気通路となるが、蓋体８に固着した把手２
０の両端に対応するベース２１．２２の内方の間隙１１
は閉塞又は遮断されて排気通路とならないようにし、把
手２０の軸支部となる一方のベース２１の内方の間隙１
１にはスイッチ２２が配設され、該ベースに導入される
電源コード２３と電気的に接続されている。

また、前記スイッチのアクチェーター２４には昇降可能
のスピンドル２５が対向し、その下端は支持筒１４の段
部１２を貫通して下方に突出するように威し、さらにば
ワ２６により下方に付勢されている。

さらに、電気的には、電源コード２３からスイッチ２４
を介して電熱装置５，９及び温度制御装置６に適宜に接
続され、スイッチ２２開成状態ではこれらに通電されな
いようになっている。

上記構造の保温式ガス炊飯器では、下部ケース１６に上
部枠１０を外嵌載置すると、下部ケース１６上端周縁部
が、段部１２から突出していたスピンドル２５下端を押
し上げ、同時に該スピンドル上端がスイッチ２２のアク
チェーター２４を押圧し、これにより該スイッチが閉成
される。

従って、この状態で、電源コード２３と電源とを適宜手
段により接続しておけば保温状態となる。

次に、食事に際して、上部枠１０を下部ケース１６から
外して食卓等に移動させると、スピンドル２５はばね２
６により自動的に降下せしめられ、スイッチ２２が開成
される。

従って電源コード２３と電源との接続の如何にかかわら
ず電熱装置５，９等への電気回路は自動的に開成され無
駄な電力消費が防止される。

又、スピンドル２５が上部枠１０内方の段部１２を貫通
するようにしたから、上部枠１０持ち運びに際し該スピ
ンドルが損傷を受ける心配もない。

尚、図示実施例のスピンドル２５をさらに下方に延長さ
せ、その先端を炊飯装置のレバー２７と連動させると共
に、該レバーは公知の構成により炊飯完了時に自動的に
上方に復帰回動させるようにしておけば、炊飯開始時に
、予め電源コード２３を電源に接続しておくだけで、炊
飯完了時、電熱装置５．９等への電気回路が自動的に閉
成されて保温の自動切替が可能となり、非常に便利なも
のとなる。

本考案は、上記構成であるから、上部枠を下部ケースか
ら分離するだけで、自動的に該上部枠の電熱装置への電
気回路が開成されるため、電源ＯＦＦの為の特別な操作
が不要となり、使用上便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の一部切欠断面図であり、図中、
１・・・・・・炊飯釜、５，９・・・・・・電熱装置、
１０・・・・・・上部枠、１５・・・・・・主バーナ、
１６・・・・・・下部ケース、２２・・・・・・スイッ
チ、２３・・・・・・電源コード、２５・・・・・・ス
ピンドル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主バーナ１５及び炊飯用作動装置を具備する下部ケース
   １６と、炊飯釜１を収容し且該炊飯釜の上部及び側部を
   電熱装置により加熱保温する上部枠１０とを分離自在と
   戊し、上部枠から電源コード２３を導出し該電源コード
   から上部枠内の電熱保温装置への電気回路を開閉するス
   イッチ２２を該上部枠内に設け、該スイッチと連動する
   スピンドル２５を昇降自在に設けてその下端を上部枠１
   ０の下端から突出させ、上部枠１０を下部ケース１６に
   載置した時のみ前記スイッチ２２が閉成されるようにし
   た保温式ガス炊飯器。