JPS5840035A - 葉菜類の鮮度保持包装方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、吸水・保水性の良好なシートを用いる事によ
る、葉菜類の鮮度保持包装方法て関知ろものである。

詳細には、吸水・保水性を有するシートに水を１１当り
１００〜６００ｇ吸水・保水させ葉菜類の下部あるいは
−に部、さらてばその両方に接触させる鮮度保持包装方
法に関するもσ）である。

従来、青果物θ）中でも特に葉菜類は枯れ・萎れ等が激
しく、特に夏のような高温時には、鮮度θ）劣化が著し
く産地から消費地への輸送に大きな問題を呈していた。

これらの問題を解決するために、現在はポリエチレンフ
ィルムからなる袋に入れる包装方法、あるいは産地にお
いて既てポリスチレン等よりなるトレーに詰め市場迄輸
送する方法、また、水に濡らした新聞紙で根や茎を包装
する方法が一般的に行なわれている。

葉菜類の枯れ・萎れ等の鮮度劣化原因は、呼吸の激しい
葉菜類の水分蒸散によるも０）と考えられており、鮮度
劣化防止策としてその水分蒸散を防止する、あるいは蒸
散によって失なわれた水分を他から添加するとσ）見知
より行なわれているθ）が従来方法である。

しかしながら、ポリエチレンフィルムから成る袋に入れ
る包装方法は、作業性が低いばかりでなく、春から秋ま
での気温の高い時期には袋内に蒸散した水分が結露し、
カビ、腐敗、むれ等の弊害が見られる。

ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等より成るトレーに詰め
る包装方法は、葉菜類σ）水分蒸散を防止する一部とは
なり得るが、高温時においては水分蒸散速度が速いため
、十分な水分蒸散抑制とはなり得す不満足なものである
。

また、濡らした新聞紙冗よる包装方法は、作業性は殆ん
ど低下しないが、バルブの物理的吸水性やパルプ繊維開
力空隙へｎ保持性を利用しているだけθ）ため吸水量の
絶対量が少な（、通常の蒸気分圧で吸水した水分が蒸散
してしまい、産地から消費地まで輸送される間に新聞紙
は殆んど乾し・た状態になり葉菜類０）枯れ・萎れ防止
には役立たないものであった。

さらにこの濡らした新聞紙を用いた場合、新聞紙が直接
段ボールに接触し、段ボール内面のライナーに移行し、
段ボール箱の機械的強度が低下してしまう欠点がある。

本発明の目的とするところは、葉菜類と吸水・保水性を
有するシートを接しめろ事により、常に水の添加を行な
い、葉菜類σ）枯れ・萎れを防止するものである。

本発明は、これら従来の欠点を解消したものであって、
常温常圧下またはそれに近い通常の条件下において葉菜
類に長時間に亘り水分を与え続ける事を特徴とする鮮度
保持包装方法である。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明は、はうれん草、小松菜、ネギ、セリ、ミツバ等
の葉菜類をｉｏｏ〜６０　ｏｇ７７ｒｔ水分を吸水・保
水したシートを包装形態の一部に用い共に包装した葉菜
類の鮮度保持包装方法である。

本発明の包装に使用する吸水・保水性を有するシートは
、１７７１′当りの吸水・保水量が１００〜６００ｇの
範囲で吸水するものであり、蒸気遮断性層と通気通水性
層の中間に吸水性樹脂層を設けた吸水・保水性シート、
あるいは、パルプ繊維より成る紙または不織布等におい
て、サイズ度を非常に低下させ湿潤しやすくしたシート
等がある。

吸水・保水性を有するシートは、蒸気遮断性層と通気通
水性層の中間に吸水性樹脂層を設けた吸水性シート、あ
るいは、高吸水性を有するパルプ繊維よりなる紙または
不織布等であり、１ｍ２当りｉｏｏ〜６００ｇの水を吸
水・保水するものならば特にその構成は制限されない。

さらに本発明の吸水性樹脂層を有するシートを使用する
に当ってポリスチレン、塩化ビニル製のトレー内に用い
る場合においては、両面通気通水性層とし、その中間層
に吸水性樹脂層を設ける構成でもよい。

ここで、吸水性樹脂層に用いる吸水性樹脂について詳細
に説明する。

吸水性樹脂は、水および水を含む浴媒を良く吸収し、体
積を増やしゲル状または固体状に保持する樹脂単体また
は、この樹脂と体積を変えずに微細孔中に液体を吸収保
持する多孔質無機粉末との混合物からなる。

吸水性樹脂として具体的には、水浴性樹脂を部分架橋し
て水不溶性にしたもので、テンプンーアクリル酸ソーダ
グラフト重合体、デングンーアクリロニトリルグラフト
重合体の加水分解物、一部架橋されたデングンーポリ（
メタプアクリル酸共重合体、一部架橋されたデンプン−
ポリメタクリル酸メチルの加水分解物及び上記物質の塩
等のデンフンーグラフト重合系のもの、あるいはメタク
リン酸メチル−酢酸ビニル共重合の加水分解物π代表さ
れる架橋合成樹脂系のもの等があげられる。

また、混合する多孔質無機粉末としては、細孔ある（・
は花びら等特殊な形状を有する無機粉末であり、例えば
ゼオライト、パーライト、ケイ酸カルシウム等である。

吸水・保水性を有するシートは以上σ）様なもθ）であ
るが、これら以外の構成１１７）シートでも、１ｍ当り
の吸水・保水性がｉｏｏ〜６００ｇの範囲を有するもの
であれば特に限定はされない。

次に、これら吸水・保水性を有するシートを用いての葉
菜類の鮮度保持包装について説明する。

前述の吸水・保水性シートへの水の含浸方法としては、
浸漬、吹き付は等σ）方法で十分であるが、最適含浸方
法は浸漬方法である。

吸水・保水量は１ｍ２当りｉｏｏ〜６００．９の範囲で
十分であり、約、＋００ゾ／ｍ２θ）吸水保水量が最適
である。又、吸水される水の中に青果物の栄養剤、防ば
い剤等他の添加物が含まれている場合においても使用可
能であり、水として１００〜６００釣′θ）範囲で吸水
されればかまわない。吸水・保水量が１００９７ｍ”、
未満の場合は、吸水・保水性シー　ｌ−からの人気中へ
の水分蒸散を考えると、葉菜類への水分添加が殆んど行
なわれない。即ち、吸水・保水量が１００に臂未満の場
合ては、葉菜類の枯れ・萎れ防止に対する効果は、濡ら
した新聞紙と同様であり、殆んど効果はみられない。

また、吸水・保水量が６００　ｇ消をはるかに越える場
合においては、１日ないし２日程度の鮮度保持効果は、
１００〜６００９／賀の吸水・保水量θ）場合と大差な
いが葉菜類θ）保存期間が長期に亘る場合においては、
葉菜類へσ）水分添加過剰となり、腐敗、カビ等の発生
原因の１つとなり好ましくない。

そこで、産地から市場迄θ）輸送期間及び市場より仲買
店、小売店へθ）輸送さらに店持ち期間等を考慮しろ日
ないし５日の流通期間を設定すると吸水・保水量は１０
０〜６００９／鴬が良好であり、好ましくは約４００ｐ
貨である。

次に、１００〜６００　ｇ／ｍ２Ｖｃ吸水させた吸水・
保水性を有するシートを葉菜類に適用する方法であるが
、まず、段ボール箱ＶＣ＠接葉菜類を箱詰めする場合に
ついて記述する。

段ボール箱て吸水・保水性シートを使用し、葉菜類（は
うれん草、小松菜、ネギ、セリ、ミツバ等）の鮮度保持
を行なう場合においては、片面蒸気遮断性層を用いる。

この場合、両面通気通水性層の吸水・保水性シートある
いは、無サイズ加工丁や高吸水性な栴こした紙・不織布
等を用いると、段ボール箱θ）内ライナーと吸水・保水
性シートが接する部分より、吸水・保水性シート中θ）
水分が段ボール箱側に拡散し段ボール箱の強度の劣化が
起る。これを防止する為である。以」−の事より段ボー
ル箱α）底部に片面蒸気遮断性層を有する吸水・保水性
シートを通気性層を葉菜類と接する様にしき、そθ）シ
ート上に葉菜類を置（。必要あれば、葉菜類上部にも吸
水・保水性シートをかふせる。

−１二記の如く包装を行なえば、吸水・保水性シート中
の水分が蒸気あるいは水液として徐々に葉菜類て添加さ
れ葉菜類の呼吸作用により蒸散した水分を常におぎない
、また、水分蒸散を抑制し、枯れ・萎れ等の鮮度劣化を
防止するも０）である。

また、葉菜類の中でも特に軟弱であり、鮮度劣化の激し
い大葉（青しその葉）、かいわれ（太根Ｑ）かいわれ葉
）等は、トレー詰めされ出荷している。

これら葉菜類θ）中でも特に軟弱なもＱ）に、吸水・保
水性シートを用いろ場合は吸水性（何賭を塗工した片面
蒸気遮断層θ）もθ）、両面通気通水性層Ｑ）もの、ま
た、無サイズ加工や高吸水性を伺カさせた紙・不織布等
、１００〜６００￥／／ｍ′θ）吸水・保水性を有する
もの７′！−らばその材質・構成等は限定されなし・。

即ち、トレー詰めされている場合は、ｌ−１／−内て吸
水・保水性シートを使用する為、吸水・保水＋＋’シー
ト中の水分がトレー外へ流出する牛が殆んどなく、外装
段ボール箱等への水分移行を原因とする劣化が無いため
である。

１例として、大葉について鮮度保持包装方法てついて説
明を加える。

まず、トレー内に１００〜６　Ｄ　ＯＶ？ｎ’好ましく
は４００　ｇ７ｍｊ程度に吸水・保水させたシートを入
れ、その−に部に大葉を置き、トレーにはフタをかふせ
るか、あるいはストレッチフィルム包装をすれば良い。

大葉は、非常に水分とＱ）関係が密接でル〕す、霧吹き
などで大葉に直接水分を力えた場合、大葉と大葉との間
の水分てより葉の黒変（腐敗）を招く事が多い。また、
腐敗防止の為に、霧吹きを行なわない場合は、萎れが著
しくなる。

以上の事より、種々実験の結果、大葉σ）下部より徐々
に水分を与える事により葉の黒変・枯れ・萎れ等の鮮度
劣化を防止する事が可能となった。

さらに、大葉下部より徐々に水分を添加する、その水分
量の範囲は、吸水・保水性を有するシー）・に１００〜
６００　ｇ７ｍの水分を吸水・保水させただけで十分と
の結果も得た。１００　ｊｊ／ｍ、’未満の吸水・保水
量では萎れ等に関し効果無くまた、６００バをはるかに
越える場合には腐敗へＱ）進行速度が速い事も確認され
た。

以上の如く、葉菜類に本発明である１００〜６００Ｖｍ
”好ましくは約４００ｐ篇吸水させた、吸水・保水性を
有するシートを接しせしめる事により、産地より消費者
に至る迄の流通期間における枯れ、萎れ等を始めとする
鮮度劣化の防止が可能となった。

以下実施例を述べる φ 〔実施例〕 二軸延伸ポリプロピレンフィルム（２０ｔｒ　）　／吸
水性樹脂粉末（４５ｇ／ｍ’）　／格子状て設けたウレ
タン系接着剤／加工原紙（６ｏ、！７／ｍＪ）よりなる
吸水・保水性を有才ろシーＩ・を水中に浸漬させ、吸水
・保水量が４ｏｏｇ／ｍ”の吸水・保水性シートを得た
。

上記シートをプラスチック製トレー人大葉（１０枚１束
１０束入り１バンク）の下部に敷き、鮮度保持輸送テス
トを行なった。

輸送条件は、高知県より東京都迄常氾（夏季のため２５
〜ろ０°Ｃ）輸送である。

輸送１日東京着后２１］后計出荷３日后の現行包装品と
比較した鮮度保持状態を次表に示す。

現行包装品はトレーのみ使用し、大葉に霧吹きし１１− 注）１段ボールドし・−バンク２０個入りであり、上表
の数値は２０バツク中の個数を表わす。

表１の如く、本発明による方法で輸送した大葉は、２０
パツク中の１５バツクが全く鮮度劣化無く、や〜鮮度劣
化の認められたものが５バンクあったが、従来法で輸送
した大葉は、商品価値が無くなる程劣化したものが２０
バンク中１２バツクもあり、本発明による鮮度保持方法
は、効果の高いも０）であった。

〔実施例２〕 二軸延伸ポリプロピレンフィルム（２０μ）／吸水性樹
脂粉末（４，０９／ｍ”　）　／格子状に設けたウレタ
ン系接着剤／加工原紙（６０ｊｉ／ｒ７１″）よりなる
シートを水中［１０分間浸漬させ、吸水保水量が３５０
パの吸水保水性シートを得た。

上記シートの二軸延伸ポリプロピレンフィルム側を段ボ
ール内ライナーに接するように段ボール底にしき、その
上にほうれん草を入れ通常通り箱詰めし、福島系より東
京都迄常温によるトラック輸送を行ない、鮮度保持状態
を評価した。従来法１２− による包装は段ボール詰めのみ０）包装である。

次表に結果を示す。

上表の如く、潜時、着后１日目においても従来法に比較
し鮮度保持良好であり、かつ段ボールの水分移行てよる
劣化も無（、本発明による鮮度保持方法は効果が高いも
のであった。

特許出願人 凸版印刷株式会社

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）水分を１００〜６ｏｏＨ７ｍ２吸水・保水さぜた
   シートを葉菜類の−に部および／または下部に用い包装
   する葉菜類の鮮度保持包装方法。
2. （２）吸水°保水性シートが、少なくとも片面通気通水
   性層である積層品の中間に水浴性樹脂を部分的に架橋し
   た水不溶性で吸水・保水性の樹脂粉末単体または該樹脂
   粉末と多孔質無機粉末とθ）混合物からなる吸水性樹脂
   層を有する事を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   葉菜類の鮮度保持包装方法。
3. （３）吸水・保水性シートが、高吸水性を有するパルプ
   繊維よりなる特許請求の範囲第１項記載０鮮度保持包装
   方法。
4. （４）吸水・保水性シートが、高吸水性を有する合成付
   Ｉ脂製発泡体、あるいは合成樹脂製微多孔／−トよりな
   る特許請求の範囲第１項記載の鮮度保持包装方法。