JPH0242744B2 - - Google Patents

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JPH0242744B2
JPH0242744B2 JP56037636A JP3763681A JPH0242744B2 JP H0242744 B2 JPH0242744 B2 JP H0242744B2 JP 56037636 A JP56037636 A JP 56037636A JP 3763681 A JP3763681 A JP 3763681A JP H0242744 B2 JPH0242744 B2 JP H0242744B2
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resin
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vegetables
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Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、中間に吸水性の良好な樹脂層を設け
た材料による青果物、生花類の鮮度保持包装方法
に関するものである。 詳細には、蒸気遮断性層と通気性層の中間に水
または植物栄養剤等の水溶液を含浸した吸水性樹
脂層を設けた吸水性シートにより青果物、生花類
の根、茎、葉等を包装した鮮度保持包装方法に関
するものである。 <従来技術> 従来、青果物の中でも特に葉菜類あるいは生花
類は、萎れ、枯れ等が激しく、特に夏のように高
温時には、鮮度の劣化が著しく、産地から消費地
への輸送に大きな問題を呈していた。 これらの問題を解決するために、現在は、ポリ
エチレンフイルムからなる袋に入れる包装方法、
また水に濡らした新聞紙で根や茎を包装する方法
が一般的に行なわれている。 しかしながらポリエチレンフイルムからなる袋
に入れる包装方法は、包装作業性が低いばかりで
なく、春から秋までの気温の高い時期には袋内に
蒸散した水分が結露し、かび、腐敗、むれ等の鮮
度の低下が見られる。 また濡らした新聞紙による包装方法は、作業性
は、殆んど低下しないが、新聞紙の原料であるパ
ルプの物理的吸水性あるいはパルプ繊維間の空隙
への保持性をを利用しているだけであつた。この
ため吸水量の絶対量が少なく、通常の蒸気圧で吸
水した水分が蒸散してしまうため、産地から消費
地まで輸送される間に新聞紙は殆んど乾いた状態
になり、青果物、生花類の萎れ、枯れには役立た
ないものであつた。 さらにこの濡した新聞紙を用いた場合、新聞紙
が直接段ボール箱に接触し、段ボール箱の内面の
ライナーに移行し、段ボール箱の機械的強度が低
下してしまつた。 また、発泡樹脂等に吸水させて、この発泡樹脂
で保護する方法も提案されているが、発泡樹脂は
吸水量のコントロールが不可能であり、圧力によ
つて水を放出する。例えば手で握つただけで水を
放出してジヤブジヤブの状態となり、かえつて生
花類の根腐れを生じるのが常であつた。 <発明が解決しようとする課題> 本発明は、常温常圧下又はそれに近い通常の条
件下で、適当量の水又は水溶液を常時、しかも長
時間にわたつて供給することにより青果物、生花
類の保存をするものである。なお、上述のよう
に、水又は水溶液の供給から少な過ぎれば萎れ、
枯れの原因となり、多過ぎれば根腐れを引き起こ
すこととなる。本発明は常時適当量の水又は水溶
液を供給することを目的とするものである。 <課題を解決するための手段> 本発明は、これら従来の欠点を解消したもので
あつて、常温、常圧下または、それに近い通常の
条件下において水または水溶液を長時間にわたり
保持可能な吸水性樹脂を中間層とした保水性シー
トにより青果物、生花類を包装した鮮度保持包装
方法である。 以下本発明を詳細に説明する。 本発明の包装に使用する保水性シートは、蒸気
遮断層と通気性層の中間に吸水性樹脂層を設けた
積層材料からなる。 ここで吸水性樹脂層に用いる吸水性樹脂は、水
および水を含む溶媒を良く吸収し、体積を増や
し、ゲル状または固体状に保持する樹脂単体また
は、該樹脂と体積を変えずに微細孔中に液体を吸
水保持する多孔無機粉末との混合物からなる。 吸水性樹脂層として具体的には、水溶性樹脂を
部分架橋して水不溶性にしたもので、デンプン−
アクリル酸ソーダグラフト重合体、デンプン−ア
クニロニトリルグラフト重合体の加水分解物、一
部架橋されたデンプン−ポリ(メタ)アクリル酸
共重合体、一部架橋されたデンプン−ポリメタク
リル酸メチルの加水分解物及び上記物質の塩等の
デンプン−グラフト重合系のもの、あるいはメタ
クリル酸メチル−酢酸ビニル共重合体の加水分分
解に代表される架橋合成樹脂系のもの等があげら
れる。これら吸水性樹脂は自重の数百倍の水ある
いは自重の数十倍から数百倍の水/エタノール等
の水を含む溶媒を吸水・保持する性質を有してお
り、一旦保持した水は、圧力によつては放出しな
い。これら吸水性樹脂は本発明においては微粉末
として使用し、非水系樹脂バインダーと共に非水
性塗工液として適用する。 また混合する多孔質無機粉末としては、細孔あ
るいは花びら等特殊な形状を有する無機粉末であ
り、例えばゼオライト、パーライがあげられ、又
ばらの花びらの様な形状を有した特殊なケイ酸カ
ルシウム等が使用し得る。これら吸水性樹脂及び
無機粉末は、粒径が35メツシユ以下好ましくは
100メツシユ以下で5μ以上のものが良く形状は球
形に近いものがより良好である。これらの粉末は
アルコール類、酢酸エステル類、ケトン類、炭化
水素系溶剤等の非水溶媒をベースとする溶液状、
デイスパージヨン状、非水エマルジヨン状樹脂
液、ウレタン系オリゴマー等よりなる硬化性無溶
媒樹脂液あるいは熱可塑性樹脂の溶融物から成る
樹脂バインダーと共に塗工液として適用し、吸水
性樹脂層を形成する皮膜とする。バインダー樹脂
としては吸収すべき液体すなわち水又は水を含む
水と相溶性のある液体に溶解性が低く、かつ吸水
性樹脂の吸水膨潤時の体積増加に対しても有効な
接着剤を示す柔軟な樹脂が好ましく、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン、ウ
レタン樹脂、線状熱可塑性ポリエステル樹脂等が
あげられるが特に限定されない。 具体的には吸水性樹脂層を設けるには上記バイ
ンダー樹脂100重量部に対して吸水性樹脂単独又
は多孔質無機粉末との混合物を少く共20重量部以
上、好ましくは50重量部以上混合して塗工液とし
て、蒸気遮断性層又は通気性層を構成する基材に
対してグラビア方式、シルクスクリーン方式、ロ
ールコート方式等を使用して、塗布・乾燥あるい
は硬化させて皮膜とされる。塗布・皮膜形状は自
由であるが蒸気遮断層と通気性層を接着・複合化
する際の接着力の向上及び吸液・保液効の点で部
分的なパターン状が好ましい。なお通気性層に塗
布する場合、その通気性をそこなわない形状及び
塗布量であることは当然である。 以上の様な構成から成る吸水シートに水又は植
物栄養剤さらに植物ホルモン等の水溶液を含浸さ
せる。 植物栄養剤及び植物ホルモンとしては、オーキ
シン、ジベレリン、カイネチン、アグシジン酸、
ビタミンE(β−tocopherol)トコフエロールア
セタート等があるが、特にこれらに限定されるも
のではない。 これらの水溶液を使用する際は、使用に適する
濃度に希釈して使用してもよい。 吸水シートへの含浸方法としては、水溶液浸
漬、水溶液吹き付け等の方法で十分適用可能であ
る。 含浸された水又は溶液は通常の使用条件下、例
えば手で握る等の圧力によつては水を放出しな
い。 以上の様に、水又は植物栄養剤あるいは植物ホ
ルモン等の水溶液を吸水性樹脂に含浸させた吸水
シートを、青果物、生花類の輸送用段ボール内に
敷き、その上に青果物・生花類を置き吸水シート
にて被包する。 なお、青果物の中でも特に毛根を除去しないで
商品としているネギ・セリ等は根、茎部を、ホウ
レン草、小松菜の野菜類はその葉全体を、また、
菊、バラ等の生花類は茎の切口から茎全体を吸水
シートにて包装する方法が最も望ましい。 また、従来より植物栄養剤・植物ホルモン等
は、蒸気化しにくい性質を有しているため、収穫
后の青果物、生花類に対しては、適用が難かしい
とされていた。 即ち、植物栄養剤・植物ホルモン等を固体のま
ま通気性を有する小袋に入れ、青果物等と段ボー
ル箱に同封してもその効果は全く無いものであ
る。 そのため、前記薬剤水溶液に青果物、生花類を
浸漬し塗工する方法が一部で行なわれているが、
浸漬中における吸収量も少なく、また浸漬后の乾
燥も速いため十分な効果を得ていない。 <効果> 本発明である吸水シートに含浸して包装する方
法においては、圧力によつて水を放出しないにも
係わらず、常に吸水シートの吸水面と青果物・生
花類の根、茎の部分が接しているため、水分・栄
養分・ホルモン分を溶液として、導管あるいは植
物組織が吸水を行ない、生産地での包装時より市
場への輸送途上、さらには小売店迄の長期間に亘
り水分・栄養分等に補給が可能である。 さらに、本発明に用いる吸水シートは、片面を
通気性層、他の片面を蒸気遮断性層としているた
め、蒸気遮断性層を段ボール内面と接する様に包
装する事により、吸水シートに吸水された水分か
段ボールに移行する事なく、従来の濡れ新聞紙で
包装した場合の水分移行による段ボールの強度劣
化を防止可能としている。また圧力によつて水を
放出せず、ジヤブジヤブの状態とならないため、
根腐れも生じない。 また、吸水シートに防カビ剤を溶液として吸収
させておく事により、段ボール内が吸水シートの
効果により高湿度となつた場合にまれに発生する
白かび、灰色かび、くもの巣かび等の発生抑制に
効果を与える事も特徴の一つである。 以上記述した様に、吸水性樹脂を蒸気遮断性層
と通気性層間に塗工したシート(吸水シート)
に、水又は植物栄養剤あるいは植物ホルモン、防
カビ剤等の水溶液を含浸させ、青果物、生花類を
包装する事により萎れ・枯れ・かび発生等をはじ
めとする鮮度劣化の防止に著しい効果が認められ
た。 以下、実施例を述べる。 実施例 1 無サイズ紙80g/m2)/架橋ポリアクリル酸系
吸水性樹脂微粉末(2.8g/m2)/格子状に設け
たウレタン系接着剤/二軸延伸ポリエステルフイ
ルム(12μ)からなる保水性シートを25℃の水中
に30分間浸漬後、余分な水分を濾紙によりぬぐい
取り、吸水シートを得た。このシートの吸水量
は、650g/m2であつた。 この吸水シートによりせり10束の根および茎を
被うように包装した段ボール箱に入れ、25℃で3
日間保存した。 これと同時にせり10束を従来のように濡れ新聞
紙により同様に包装し、保存した。 この保存結果を表1に示す。 表1からあきらかなように、本発明による包装
方法は、従来法に比較して重量減少も少なく、萎
れ、枯れ等の鮮度劣化防止に著しい効果が認めら
れた。 実施例 2 無サイズ紙(80g/m2)/架橋でんぷんグラフ
ト重合吸水性樹脂微粉末(1.68g/m2)・ケイ酸
カルシウム粉末(0.72g/m2)/ウレタン系接着
剤/二軸延伸ポリエステルフイルム(12μ)から
なる保水性シートに下記植物栄養剤水溶液を30分
間含浸した。 二価鉄イオンを2.1重量%含有する硫酸第1鉄
溶液を水100重量部に対して1重量部の割合で希
釈した水溶液 このときの吸液量は720g/m2であつた。 この吸液シート菊切花の下部を被うように包装
し、実施例1と同様に保存した結果および花瓶に
生けた状態をみた。 また同時に同じ水溶液で濡らした新聞紙により
同様に包装し、保存した。 その比較した結果を表2に示す。 上記結果の通り、植物栄養剤を吸収したシート
で包む本発明は、保存中においても常に水分と栄
養素が与えられ花ビンに移してからも日持ちが良
いのに比較し、濡れ新聞紙で包装したのみの従来
法は、保存中にほとんど水が与えられないため萎
れが発生し、花ビンに移してからの日持ちも悪
い。 以上、実施例1及び実施例2に記述した如く、
本発明による包装方法は、青果物、生花類の保存
を含む流通において、吸水シートに吸水させた水
又は、植物栄養剤等の水溶液を除々に与える事が
可能であり萎れ・枯れ防止を始めとする鮮度保持
に非常に効果のあるものである。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 蒸気遮断層と通気性層の中間に水溶性樹脂を
    部分的に架橋した水不溶性で吸水・保水性の樹脂
    粉末単体または外樹脂粉末と多孔質無機粉末との
    混合物からなる吸水性樹脂層からなる保水性シー
    トに水または、植物栄養剤、植物ホルモン、防カ
    ビ剤等の添加剤を含む溶液を圧力によつては放出
    しないように含浸し、この水または溶液を含浸し
    た保水性シートにより青果物・生花類を被包した
    ことを特徴とする鮮度保持包装方法。 2 保水性シートに含浸する溶液は、溶媒が水ま
    たは水を含む混合溶媒からなる特許請求の範囲第
    1項記載の鮮度保持包装方法。 3 吸水・保水性の樹脂粉末および多孔質無機粉
    末の粒径が73μm以下5μm以上である特許請求の
    範囲第1項記載の鮮度保持包装方法。
JP56037636A 1981-03-16 1981-03-16 Freshness holding packing method Granted JPS57153867A (en)

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JPS57153867A JPS57153867A (en) 1982-09-22
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JPS63148964A (ja) * 1986-12-15 1988-06-21 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd 生鮮食品用吸水シ−ト及びその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5418543U (ja) * 1977-07-11 1979-02-06

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