JPS5839052Y2 - 乗用田植機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は作業者が車体上に乗って走行することにより苗
の植付けを行う乗用田植機に係り、特に機体の座席前方
に取付けられて進行方向を定めるセンターマーカに関す
るものである。

従来一般にセンターマーカは機体先端に垂直に立った状
態で取付けられているため、このセンターマーカと田面
上に引かれたすじを一致させる場合に両者があ１りにも
離れすぎており、誤差が大きくて直進性に欠けるという
欠点があった。

本考案はこのような欠点を解消すべく提案されたもので
、機体の座席前方に、比較的長い棒状のセンターマーカ
を垂直に立った状態から水平に倒した状態に揺動すべく
装着し、植付時はセンターマーカを倒して田面上のすし
の近くに位置することを可能にしたものである。

次いで本考案を図面の実施例により説明する。

捷ず第１図ないし第３図の第１の実施例によると、前機
体８の前方に植付部１が設けられ、前機体８と後機体９
との間に走行部２が設けられている。

植付部１はフロート５に搭載される植付爪４が、植付伝
動ケース２０の内部の機構により運動して苗載台３から
苗を取り土中に植付けるべく構成され、更に植付爪４の
作動範囲や苗載台３の横移動範囲を明示すべくバンパー
６かく字状リンク１９により高さ調節自在に取付けられ
ている○このような植付部１は植付部昇降杆２２と連結
するロアーリンク７及びトップリンク７′により前機体
８に取付けられ、昇降杆２２の回動によりリンク７，７
′を揺動することにより植付部１が昇降される。

また前機体８の植付部後方には走行部２として、ノ・ン
ドル１０、座席１１、水平なステップ１７等が設けられ
、ると共に、前輪１３が前輪用伝動ケース１２の内部の
機構により回転駆動して走行すべく取付けられる。

前機体８の後ろには後機体９が折れ曲って小回りのきく
ように連結され、この後機体９のエンジンカバー１８の
内部にエンジンが設けられ、後輪１５が後輪用伝動ケー
ス１４の内部の機構により回転駆動して走行すべく取付
けられ、更に座席１１のすぐ後ろに予備苗載置台１６が
支持杆２１により支持して設けられている。

そそとで本考案によると、機体最先端として前機体８の
植付部１におけるバンパー６の中心部に比較的長い棒状
のセンターマーカ２３が設けられるものである。

このセンターマーカ２３は水平に倒した状態で運転席か
らその先端を見ることができる程度の長さであり、第３
図に詳記するように下端をピン２４によりバンパー６の
ブラケット２５に回転自在に結合することにより、垂直
に立った状態から水平に倒した状態に揺動するようにさ
れ、センターマーカ２３の下端より少し上の箇所にワイ
ヤ２６の一端が連結され、更にセンターマーカ２３とそ
の少し後方のワイヤ受け２７との間にリターンスプリン
グ２８が介在される。

一方運転席側の・・ンドル１０の近くに操作レバー２９
が設けられて、その操作レバー２９に前述のワイヤ２６
の他端が連動すべく結合される。

こうして植付時操作レバー２９によりワイヤ２６がたる
んだ状態にされると、リターンスプリング２８の力によ
りセンターマーカ２３が水平に倒れて田面上のすじａに
近づく。

この状態でセンターマーカ２３をすじａに一致するよう
に運転操作することにより、前機体８と共に後機体９が
すじａに沿って走行し、且つ植付部１により苗が植付け
られる。

これに対して植付部１が田の畦に接近してセンターマー
カ２３が衝突する危険のある場合や、旋回時センターマ
ーカ２３が枕際と接触する惧れを生じた場合には、操作
レバー２９によりワイヤ２６が引張られる。

するとセンターマーカ２３がバンパー６上で垂直に立っ
て、前述のような種々の危険が未然に防止される。

なおセンターマーカ２３は操作レバー２９によるワイヤ
２６の引張りの度合により、これ以外の任意の傾斜位置
にもセットできる。

オた第４図には本考案の第２の実施例が示されても・す
、これによると、バンパー６のブラケット２５にピン２
４により回転自在に取付けられたセンターマーカ２３が
、蝶ねじ３０により円弧状の長孔３１を有する金具３２
にねじ止めされるようになっており、前述と同様に垂直
に立った状態から水平に倒れた状態の間に位置される。

たビこの実施例の場合は、センターマーカ２３を運転席
で遠隔操作することはできない。

このように本考案によると、センターマーカ２３が機体
の座席前方において揺動可能に取付けられ、しかも円面
に近い部位に取付けられるので植付時にそのセンターマ
ーカ２３を田面上のすじａに接近させることができるた
め、それら両者の位置合わせが容易になり、運転者の目
の錯覚によるずれが解消されて田植機の直進性が著しく
向上する。

オた第１の実施例の場合はセンターマーカ２３を運転席
で遠隔操作することが可能であるため、操作が容易であ
り、第２の実施例の場合は構造が簡争で、既製のものに
も容易に取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の乗用田植機の第１の実施例を示す平面
図、第２図はその側面図、第３図は更にその要部を詳細
に示す側面図、第４図は本考案の乗用田植機の第２の実
施例の要部を示す側面図である。 １・・・植付部、２・・・走行部、３・・・苗載台、４
・・・植付爪、５・・・フロート、６・・・バンパー、
７・・・ロアーリンク、７′・・・トップリンク、８・
・・前機体、９・・・後機体、１０・・・・・ンドル、
１１・・・座席、１２・・・前輪用伝動ケース、１３・
・・前輪、１４・・・後輪用伝動ケース、１５・・・後
輪、１６・・・予備苗載置台、１７・・・ステップ、１
８・・・エンジンカバー、１９・・・り字状リンク、２
０・・・植付伝動ケース、２１・・・支持杆、２２・・
・植付部昇降杆、２３・・・センターマーカ、２４・・
・ピン、２５・・・ブラケット、２６・・・ワイヤ、２
７・・・ワイヤ受け、２８・・・リターンスプリング、
２９・・・操作レバー ３０・・・蝶ねじ、３１・・・
長孔、３２・・・金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機体の座席前方で田面上に近い部位に棒状のセンター−
   ７−カを垂直ド立てた状態から機体の進行方向に向って
   水平に倒した状態に揺動可能に装着すると共に、該セン
   ターマーカをその倒伏時に運転席からその先端部が俯敵
   可能な長さとしたことを特徴とする乗用田植機。