JPS5935047Y2 - 田植機における線引きマ−カ−取付け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、次回の苗植付は時の機体走行用基準線を泥面
に形成する線引きマーカーを、操縦部横の機体部分に横
軸まわりでの上下揺動により略水平姿勢となる線引き作
用姿勢と起立姿勢となる非作用姿勢とに姿勢切換可能に
装着し、この線引きマーカーを、その長さ方向の中間部
で屈折自在に構成すると共に、前記横軸から下方に離れ
た機体部分の連結点と前記線引きマーカーの屈折点より
も先端側の連結点とを連結部材で連結して、この線引き
マーカーを、その線引き作用姿勢では伸張状態となり、
非作用姿勢では屈折状態となるように構成した田植機に
おける線引きマーカー取付装置に関す。

線引きマーカーの姿勢を変更するための操作具を、その
線引きマーカーの長さ方向の途中位置に装着するにあた
り、その操作具をマーカー揺動支点側に近づけて固着す
ると、マーカーの姿勢切換え操作は行いやすいがその操
作が重くなり、逆に、揺動支点から遠ざけて固着すると
、マーカー作用姿勢時、前記操作具が操縦者位置から遠
ざかって、操作が行ない難くなる。

そこで、操作具を操縦部近くに揺動自在に連設し、この
操作具とマーカーとを、リンク機構を介して連結し、か
つ、梃子を利用したレバー操作でマーカーを作用姿勢、
非作用姿勢に切換えること切換えることが考えられるが
、操作を軽くする為に、操作具を長くすると、−マーカ
ーの姿勢切換えに伴う操作具の揺動量が大となり、操作
具の操作が行ない難くなる。

本考案は、上述の如き不都合を解消するために線引きマ
ーカーの姿勢変更に伴ってその操作具の姿勢も、より操
作を行ない易い姿勢に変更するように操作具の取付は位
置ならびに取付は構造を工夫したものであり、さらに、
その構造も、屈折自在なマーカーの屈折のための構成を
有効に利用して構造簡単に構成しようとする点にその目
的がある。

上記目的を達成するための本考案の特徴とする構成は、
次回の苗植付は時の機体走行用基準線を泥面に形成する
線引きマーカーを、操縦部槽の機体部分に横軸まわりで
の上下揺動により略水平姿勢となる線引き作用姿勢と起
立姿勢となる非作用姿勢とに姿勢切換可能に装着し、こ
の線引きマーカーを、その長さ方向の中間部で屈折自在
に構成すると共に、前記横軸から下方に離れた機体部分
の連結点と前記線引きマーカーの屈折点よりも先端側の
連結点とを連結部材で連結して、この線引きマーカーを
、その線引き作用姿勢では伸張状態となり、非作用姿勢
では屈折状態となるように構成した田植機において、前
記線引きマーカーの前記屈折点よりも基端側位置に、マ
ーカー姿勢変更用の操作具の長さ方向の中間部を枢着し
、その操作具の一端側の握り部とは反対側の端部を前記
連結部材の近くに延出すると共に、前記連結部材には、
前記線引きマーカーの姿勢変更に伴って、前記端部と接
当して操作具の握り部側を前記線引きマーカーの揺動方
向とは逆方向に揺動させる接当部を設け、さらに、この
操作具を操縦者の手の届く範囲内で操縦部近くに位置さ
せた点にあり、がかる構成から次の作用効果を奏する。

すなわち、操作具を、マーカーの途中に設け、かつ、そ
の操作具をマーカーの揺動方向とは逆方向に揺動させる
ことにより、該操作具を、マーカー作用姿勢、非作用姿
勢の何れにある場合でも、はぼ一定の上向き姿勢に近く
維持することができて、これによって、前記操作具を、
マーカー揺動支点から遠ざけて取付けてもその握り部が
操縦部に近い状態となり、操作が行ない難くなることが
なく、又、軽く操作できるに至った。

しかも、操作具の揺動は、マーカーを屈折させるための
連動部材を有効に利用して行われるので、その揺動のた
めの構造を簡素化できる利点がある。

以下に、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は、トラクター５（以下機体と記載する。

）の後部に、苗植付は予定箇所の泥面上を摺接走行する
整地用フロート６・・・・・・と、後方下方から前方上
方に向けて彎曲傾斜させた左右往復移動自在な苗載せ台
７ならびに、この苗載せ台７の傾斜下端部に形成した苗
取出しロアａ・・・・・・と苗植付は予定箇所の泥面と
の間を往復循環運動する苗植付は爪８・・・・・・と、
この苗植付は爪８・・・・・・の往復循環運動を司る苗
植付は機構９とからなる苗植付は装置１０を、昇降機構
１１を介して対地上昇可能に連結しであるリアマウント
式田植機を示し、次回の苗植付は時の機体走行用基準線
を泥面に形成する線引きマーカー１，１を、上下揺動に
より機体５の横外側方に張り出させた線引き作用姿勢と
機体５の側部上方に退出させた非作用姿勢とに切換可能
な状態で取付けるマーカー取付は装置は第２図、第３図
で示す如く構成されている。

即ち、前記機体５の横側部でかつ操向車輪１２の上部に
配設される予備苗載せ台１３の取付はフレーム１４・・
・・・・のうち、機体後方に位置する取付はフレーム１
４と操縦部２との間の機体部分に設けた取付は部材１５
に対して、基端側の第一支持アーム４Ａと先端側のマー
カーアーム１ａとを屈折点Ｐまわりで屈折自在に連結し
てなる線引きマーカー１を、横軸１６まわりで上下揺動
自在に枢着するとともに、前記取付は部材１５に対して
前記横軸１６よりも下方に離れた位置の連結点Ｐ１に、
連結部材としての第二支持アーム４Ｂを枢支連結し、こ
の第二支持アーム４Ｂの先端側を、線引きマーカー１の
前記屈折点Ｐよりも先端側のマーカーアーム１ａ上の連
結点Ｐ２に連結して、この第一支持アーム４Ａと第二支
持アーム４Ｂとにより、前記線引きマーカー１を横軸１
６周りで上下揺動させ乍ら略水平姿勢となる線引き作用
姿勢と、起立姿勢で、かつ、屈折状態となる非作用姿勢
とに姿勢切換するマーカー姿勢変更用リンク機構４を構
成しである。

そして、前記第一支持アーム４Ａの取付は基端部近くに
設けたブラケット１７とを取付は部材１５との間に前記
線引きマーカー１を作用姿勢と非作用姿勢とに不安定切
換可能に構成するスプリング１８を介装し、かつ、前記
第一支持アーム４Ａの長手方向中間部に枢着した握り部
３ａを有する正面視略への字形状の前記二次勢切換用操
作具３の遊端部を、第二支持アーム４Ｂの途中部分に設
けた姿勢規制部材１９の長孔に挿通させて、線引きマー
カー１が作用姿勢、非作用姿勢の何れの状態にある場合
でも、前記操作具３がほぼ一定の上向き姿勢に保持され
るべく構成しである。

すなわち、前記操作具３は、前期線引きマーカー１の屈
折点Ｐよりも基端側寄りで、かつ、操縦者の手の届く範
囲内であるように操縦部２近くに位置させて第一支持ア
ーム４Ａに、その長さ方向の中間部を枢着してあり、そ
の一端側に握り部３ａを形成すると共に、反対側の端部
３ｂを前記第二支持アーム４Ｂ近くに延出し、さらに、
その第二支持アーム４Ｂには、線引きマーカ−１全体の
姿勢変更に伴って操作具３の前記端部３ｂに接当して、
操作具３の握り部３ａ側を、前記線引きマーカー１の揺
動方向とは逆方向に、つまり、線引きマーカー１が水平
姿勢から起立姿勢へ揺動するときには、操作具３の握り
部３ａ側が線引きマーカー１に対して略直交する状態か
ら略沿う状態に姿勢変化し、逆に、線引きマーカー１が
起立姿勢から水平姿勢に揺動するときには、略沿う状態
から略直交する状態に姿勢変化するように、操作具３を
揺動させるための接当部１９を設けである。

また、前記ブラケット１７に一端を枢支された案内部材
２０の外周で、がっ、この案内部材２ｏの途中部分に設
けた受座２０ａと取付は部材１５との間に、前記線引き
マーカー１を線引き作用姿勢へ切換えたときの下限位置
を規制する機能と、線引き作用姿勢にある線引きマーカ
ー１に作用する衝撃力を吸収緩和する機能とを有するス
プリング２１を介装して構成している。

また、前記両支持アーム４Ａ、４Ｂの径を、線引きマー
カー１のマーカーアーム１ａの径よりも大きく構成して
いる。

尚、図中２２は、前記機体５の前端部中央位置に設けた
マスコットであり、前記線引きマーカー１又は１にて形
成された機体走行用基準線に照準をあわせ乍ら機体を走
行させるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る田植機における線引きマーカー取付
は装置の実施例を示し、第１図はリアマウント型田植機
の全体平面図、第２図は要部の拡大正面図、第３図は要
部の拡大一部切欠正面図である。 １・・・・・・線引きマーカー ２・・・・・・操縦部
、３・・・・・・操作具、３ａ・・・・・・握り部、３
ｂ・・・・・・端部、４Ｂ・・・・・・連結部材、１９
・・・・・・接当部、Ｐ・・・・・・屈接点、Ｐｌ。 Ｐ２・・・・・・連結点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 次回の苗植付は時の機体走行用基準線を泥面に形成する
   線引きマーカー１を、操縦部２横の機体部分に横軸１６
   まわりでの上下揺動により略水平姿勢となる線引き作用
   姿勢と起立姿勢となる非作用姿勢とに姿勢切換可能に装
   着し、この線引きマーカー１を、その長さ方向の中間部
   で屈折自在に構成すると共に、前記横軸１６から下方に
   離れた機体部分の連結点Ｐ１と前記線引きマーカー１の
   屈折点Ｐよりも先端側の連結点Ｐ２とを連結部材４Ｂで
   連結して、この線引きマーカー１を、その線引き作用姿
   勢では伸張状態となり、非作用姿勢では屈折状態となる
   ように構成した田植機において、前記線引きマーカー１
   の前記屈折点Ｐよりも基端側位置に、マーカー姿勢変更
   用の操作具３の長さ方向の中間部を枢着し、その操作具
   ３の一端側の握り部３ａとは反対側の端部３ｂを前記連
   結部材４Ｂの近くに延出すると共に、前記連結部材４Ｂ
   には、前記線引きマーカー１の姿勢変更に伴って、前記
   端部３ｂと接当して操作具３の握り部３ａ側を前記線引
   きマーカー１の揺動方向とは逆方向に揺動させる接当部
   １９を設け、さらに、この操作具３を操縦者の手の届く
   範囲内で操縦部２近くに位置させであることを特徴とす
   る田植機にお・ける線引きマーカー取付は装置。