JPS583891Y2 - 地下連結用蓋の孔開閉構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上下水道蓋、電力、電気通信用蓋、及びガス用
蓋等の地下連結用蓋に穿設されたバール孔、鍵穴等の貫
通孔を常時は閉塞し、必要時開くことができる孔開閉構
造に関する。

従来、地下連結用蓋のバール孔、鍵穴等孔は開口したま
まであり、そのため水、泥砂等がその孔よりマンホール
、地下構造物内に落流し、マンホール。

地下構造物内を増水、汚染し、それらの機能を失わせた
り、その処理能力に負担をかけたりしていた。

又開口したこれらの穴から、マンホール、地下構造物内
の有害ガス、悪臭が発散し、環境を汚染していた。

本考案の目的はバールを挿入しての開蓋、土砂の落し込
み、蓋持ち上げ等に供するための孔の持つ本来の機能を
阻害することなく、前述した欠点を解消せしめることに
ある。

この考案は、地下連結用蓋の孔の下方に孔閉塞用弁板を
配し、同弁板を蓋裏面に枢支するとともに同枢支点を移
動可能に構成し、又弁板に所定押力をもって孔を閉塞せ
しめる常閉機構を備えたことを特徴とする地下連結用蓋
の孔開閉構造に係るものである。

弁板を枢支する枢軸（図中回転軸５）は弁板側に固定し
て蓋裏面の摺動溝に沿って移動するものでもよいし、逆
に裏面に枢軸を固定し弁板のアームに枢軸受長溝を形成
する構造のものでもよい。

、又特殊な蓋として蓋１のバール孔等の孔２の下方に袋
状空間を形成する室壁を設け、同室壁に堆積する土砂の
縦穴下方への落し込みの目的等のために連通孔を穿設す
る構造のものがあるが、その室壁の連通孔に本考案の弁
板構造を取付けることもでき、これも本考案の技術的な
思想に含まれるものである。

更には弁板３の常閉機構は本実施例の様に重錘６．バネ
１０の構造に限るものではない。

図中１は地下連結用蓋、２は孔、３は弁板、４は同弁板
を先端に取付けたアーム、５は同アームを枢支するため
のアーム中途に水平に突設した回転軸、６はアーム４の
下端側に設けた重錘、７は回転軸５を嵌入し、摺動可能
とする蓋裏面に設けられた摺動溝、８は受枠、９は弁板
３を押し開いて蓋１をあけるためのバールである。

第４，５図は本考案の他の実施例であり、図中１０は弁
板３を常閉するためのバネ、１１はアーム４の下方自由
端に形成した鉤部であって受枠の水平突板１２に係合さ
せて蓋１のガス圧、水圧等による吹き飛びを防止させて
いる。

又図中１３は受枠８の段部である。本考案では常時は弁
板３に働く常閉機構の所定押力、例えば重錘６自重、バ
ネ１０の弾性力によって弁板３は孔壁に押しつけられ孔
２を閉塞している。

又、弁板３の上面に雨水、泥砂等がのつがっても雨水、
泥砂等の水圧、自重程度の力によっては、常閉機構の閉
方向に作用する力に対抗できず、弁板３は動くことなく
、雨水、泥砂等の浸入を遮断する。

又同時にマンホール、縦穴内の有害ガス、悪臭の大気発
散を防いでいる。

次にパール９等の人為的な、しかも所定以上の力をもっ
て孔２の外部から弁板３を押し下げれば、弁板３に働く
常閉機構の閉方向の力に打ちかつて、弁板３は枢支軸で
ある回転軸５を支点にしながら回転し、しかも回転軸５
が移動することになるため、弁板３が受枠内周の段部１
３．水平突板１２に当たることなく孔２下方から退去し
孔２を完全に開くことができ、これによってバール９を
挿入し、蓋１を持ち上げることができる。

以上の様に本考案によれば、（ｉ）蓋１の孔２を弁板３
によって常時は閉じ、雨水、泥砂等の浸入を防ぎ、（ｉ
ｉ）マンホール、地下構造物からの有害ガス、悪臭の大
気への発散をなくシ、又（ｉｉｉ）孔２を開かせしめる
必要がある場合は所定の力をもって弁板３を外部から押
せば、弁板３の回転と移動の複合的動きによって受枠の
段部１３．水平突板１２等に支障なく、孔２下方から退
いて開孔状態にでき、所定の目的（開蓋、土砂の落し込
み等）に供することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案地下連結用蓋の孔開閉構造の実施例を
示す説明図、第２図は弁板及び重錘部分を示す斜視図、
第３図は同実施例の蓋裏面を示す底面図、第４，５図は
他の実施例を示す説明図である。 １：蓋、２：孔、３：弁板、４：アーム、５：回転軸、
６：重錘、７：摺動溝、８：受枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 地下連結用蓋の孔の下方に孔閉塞用弁板を配し、同弁板
   を蓋裏面に枢支するとともに、同枢支点を移動可能に構
   成し、又弁板に所定押力をもって孔を閉塞せしめる常閉
   機構を備えたことを特徴とする地下連結用蓋の孔開閉構
   造。