JPS5838819Y2 - カ−テンウオ−ルの水密構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は方立と外装パネルの間から侵入する雨水を阻
止することを目的とするカーテンウオールの水蜜構造に
関するものである。

一般に外装パネルは方立内に嵌装され、そして室内側か
ら押縁等で押え付けられている。

そのため方立とパネルの間から侵入して雨水は直接押縁
に付着するか、又は方立の壁面を伝わって押縁に達し、
遂には室内に侵入してしまうということがあった。

この考案は上記事情に鑑みなされたもので、方立の両側
に設けた凹溝の一部を構成するフランジ部にパネルを圧
接固定させることにより、凹溝とパネルとの間に空間を
形成させ、この空間内に取り付けた増縁に外部から侵入
する雨水を阻止する阻止片を設けて、阻止した雨水を落
下させ、排除しうるようにした水蜜構造を提供するもの
である。

次にこの考案の実施例を図面について説明すると、図中
１は方立てあって、その室内側の両側には相反方向にそ
れぞれ凹溝２，２が設けられ、これら凹溝２，２の一部
を構成するフランジ部１ａ、ｌａには後述する外装パネ
ル５が取り付けられるようになっている。

３は各凹溝２内に係止固定される水蜜用縁材、４は方立
１と水封用縁材３との密封用バッキング、５は外装パネ
ルで、その室外側の側面がバッキングＰ、コーキング材
Ｋを介して方立１のフランジ部１ａに圧接されており、
またこの際、側端に装着されたバッキング６が水封用縁
材３に密着されるようになっている。

方立１の各凹溝２と外装パネル５とで形成される空間Ａ
内に嵌装される前記水封用縁材３は、パネル５の厚さ方
向に位置する基部３ａから方立１の凹溝２内に突設され
た係止部１ｂと係合する係止部３ｂと、方立１の室内側
係止部１Ｃと係合する係止部３Ｃとを突設して空間Ａ内
に係止固定されるとともに、基部３ａの室外側端部から
方立１の側壁に向って折れ曲がる阻止片３ｄと、基部３
ａの中央部からパネル側に突出する阻止片３ｅと、基部
３ａの室内側端部からパネル側に向って突出しその先端
に前記バッキング６が接触する阻止片３ｆとを有してい
る。

上記のように構成されるこの考案の構造において、今、
コーキング材Ｋから雨水が侵入した場合、その飛まつは
水封用縁材３の基部３ａ、阻止片３ｄ及び阻止片３ｅに
よって方立壁面への付着を阻止される。

また万一雨滴が阻止片３ｅを飛び越えた場合でも（実際
にこの雨滴は極く少量である。

）基部３ａと阻止片３ｆによって阻止されるものである
。

そして阻止された雨滴は落下し、図示しないキャッチパ
ンから方立１の内部へ、また無目７からキャッチパンを
介して方立１の内部へそれぞれ排水される。

以下に説明したように、この考案の水密構造は方立の両
側に設けられる凹溝と、この凹溝の一部を構成するフラ
ンジ部に圧接固定される外装パネルとで形成される空間
内に水封用縁材を係止固定させるとともに、この水封用
縁材に侵入する雨滴を阻止する阻止片を設けであるので
、万一外部から室内に向って侵入する雨滴があったとし
ても、阻止片によって阻止することができ、その阻止し
た雨滴を落下させて排出させることができる。

また水封用縁材は方立の凹溝内に係止するだけで簡単に
取り付けることができるので、その利用価値は顕著であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の構造を示す横断面図で、第２図はこ
の考案におけろ水封用縁材の断面図である。 図において、１・・・・・・方立、１ａ・・・・・・フ
ランジ部、１ｂ、ＩＣ・・・・・・係止部、２・・・・
・・凹溝、３・・・・・・水封用縁材、３ａ・・・・・
・基部、３ｂ、３Ｃ・・・・・・係止部、３ｄ〜３ｆ・
・・・・・阻止片、４・・・・・・密封用バッキング、
５・・・・・・外装パネル、６．Ｐ・・・・・・バッキ
ング、Ａ・・・・・・空間 で゛ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方立の室内側の両側に相反方向にそれぞれ凹溝を形成し
   、これら凹溝の室外側において方立の室内外方向に対し
   て直交する方向に突設したフランジ部にバッキングを介
   して外装パネルを圧接固定させ、この際この外装パネル
   と前記凹溝とで構成される空間内に水封用縁材を設け、
   この縁材は前記外装パネルの厚さ方向に延長する基部と
   、この基部の室外側端部から方立の側壁に向って突出す
   る阻止片と、基部から外装パネル側に突出する阻止片と
   を有して成り、これら阻止片によって前記フランジ部の
   バッキングを通過して侵入した雨滴を阻止させ落下させ
   るようにしてなる、カーテンウオールの水密構造。