JPS5838109Y2 - 自動車用ドア装置におけるインサイドハンドル部の隙間遮閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用ドア装置のインサイドハンドル部の改
善に関する。

第１図は自動車用ドア装置の１例を示し、第２図は第１
図のインサイドハンドル部Ａを示す斜視図で゛ある。

従来のインサイドハンドル装置では、第２図に示すよう
に、ロックレバ−１−１及びオープンレバー１−２と、
これらレバーを作動するのに要する切欠き穴を有するハ
ンドルカバー３において、夫々のレバー１−１．１−２
と切欠き穴３−１．３−２との間に必要不可欠な隙間ａ
、ｌ）が生じ、本隙間より内部が露見して見苦しいとい
う欠点がある。

更に、第７図に示すように、従来のものでは、窓ガラス
７と外板８との隙間及び外板８に装着されたアウトサイ
ドハンドル（図示しない）の取付部の小孔等から外板８
と内板９の間の空間に流れ込んだ空気が内板９に開口す
るドアロックコントロールリンク６を装着しである孔１
０を通り、内板９に設けられている溝部１１を経てイン
サイドハンドル装置（第３図の１）が位置するドア内張
（第６図の２）の開口部から車外の冷たい空気やほこり
が車室内に侵入する欠点があった。

本考案は、上記欠点を排除できるインサイドハンドル部
の隙間遮閉装置を提供することであり、その特徴とする
ところは、ドア内板に沿うドアロックコンＩ・ロールリ
ンクにそれぞれ一端側を連結されたロックレバ−及びオ
ープンレバーと、同両レバーの上記一端側が挿通される
開口と同両レバーの中間部を室内側へ突出して枢支する
各レバー支持部とを設けると共にドア内板に係止される
ベースプレートとにてなるインサイドハンドル装置と、
上記ベースプレートに係止され室内側のドア内張の開口
端縁に周縁を重合させて上記ベースプレートを被覆する
と共に上記各レバー支持部を囲み上記各レバーの他端側
を室内側に突出させるそれぞれの切欠き穴を設けたハン
ドルカバーを有する自動車用ドア装置のインサイドハン
ドル部において、中央部に貫設された開口に上記レバー
支持部を嵌挿し上記ベースプレートと上記ハンドルカバ
ーの切欠き穴まわりの上記ベースプレートへのの間に介
装された弾性体にてなる隙間製閉部材を備えたことであ
る。

以下図面を参照して本考案による実施例につき説明する
。

まず従来から使用されているインサイドバンドル装置を
第３図に示す。

図において、１はインサイドバンドル装置で、ロックレ
バ−１−１，オープンレバー１−２及びベースプレート
１−３で構成されている。

第６図を参照して、ロックレバ−１−１及びオープンレ
バー１−２のそれぞれの一端側はベースプレート１−３
の開口を通ってドア内板５側に達し、ドアロックコント
ロールリンク６に連結されている。

また、各レバーの中間部はベースプレートト１３から室
内側へ突出して形成された各レバー支持部１−４．１−
５に枢支されている。

ベースプレート１−３はドア内板５に係止された後、ド
ア内張２、バンドルカバー３の順に組付けられる。

バンドルカバー３はベースプレート１−３に係止され、
その周縁をドア内張の開口２−１の端縁部に重合させて
、ベースプレート１−３を被覆し、かつ室内側へ突出す
る各レバー支持部１−４．１−５を囲んで各レバー１−
１．１−２の他端側を室内側へ突出させる切欠き穴３−
１．３−２を設けている。

自動車用ドア装置のインサイドバンドル部は上記のよう
に構成されている。

本考案はバンドルカバーの切欠き穴とレバーとの間の隙
間を埋めるために隙間遮閉装置を設けたことである。

第４図は本考案による１実施例の隙間製閉部材を装着し
たインサイドバンドル装置を示す斜視図、第５図は第４
図の隙間製閉部材の形状を示す斜視図、第６図は第５図
の隙間製閉部材を装着した場合の第１図のＢ−Ｂ矢視断
面図である。

隙間製閉部材４は適当な厚さをもたせた端面が矩形の弾
性体、例えばポリウレタンフォームまたはスポンジゴム
で形成され、中央部には第５図に示すように貫通孔４−
１を設けている。

隙間製閉部材４の取付けは、第６図に示すように、貫通
孔４−１をレバー支持部１−４．１−５に嵌合させて、
端面をそれぞれベースプレート１−３とバンドルカバー
の切欠き穴３−１，３−２まわりのベースプレート１−
３への対向面とに当接させて、それそ゛れベースプレー
トト１−３とバンドルカバー３との間に介装される。

レバー１−１の切欠き穴３−１は大きく開口しているが
、中間部はレバー１−１とベースプレート１−３とで挟
持されている。

なお、隙間製閉部材４は貫通孔４−１のあるものでなく
てもよい。

上記構成の場合の作用、効果を述べる。

各レバー１−１．１−２とバンドルカバーの対応する切
欠き穴３−１．３−２との間に生じる隙間を隙間製閉部
材４の弾性を利用して閉塞すると共に、各レバー１−１
．１−２の作動には支障なく、がっ各レバーのがたによ
る異音も吸収でき、従来装置での不具合を解消する。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車用ドア装置を示す説明図、第２図は第１
図のＡ部を拡大して示す斜視図、第３図はインサイドバ
ンドル装置を示す斜視図、第４図は本考案による１実施
例の隙間製閉部材を装着したインサイドバンドル装置を
示す斜視図、第５図は第４図の隙間製閉部材を示す斜視
図、第６図は隙間製閉部材を装着した場合の第１図のＢ
−Ｂ矢視断面図、第７図は車外より室内への空気及び・
はこりの侵入経路を示す説明図である。 １・・・・・・インサイドバンドル装置、１−１・・・
・・・ロックレバ−１１−２・・・・・・オープンレバ
ー、１−３・・・・・・ベースプレート、２・・・・・
・ドア内張、２−１・・・・・・ドア内張開口、３・・
・・・・バンドルカバー、３−１．３−２・・・・・・
切欠き穴、４・・・・・・隙間製閉部材、４−１・・・
・・・貫通孔、５・・・・・・ドア内板、６・・・・・
・ドアロックコントロールリンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドア内板に沿うドアロックコントロールリンクにそれぞ
   れ一端側を連結されたロックレバ−及びオープンレバー
   と、同両レバーの上記一端側が挿通される開口と同両レ
   バーの中間部を室内側へ突出して枢支する各レバー支持
   部とを設けると共にドア内板に係止されるベースプレー
   トとにてなるインサイドハンドル装置と、上記ベースプ
   レートに係止され室内側のドア内張の開口端縁に周縁を
   重合させて上記ベースプレートを被覆すると共に上記各
   レバー支持部を囲み上記各レバーの他端側を室内側に突
   出させるそれぞれの切欠き穴を設けたハンドルカバーと
   を有する自動車用ドア装置のインサイドハンドル部にお
   いて、中央部に貫設された開口に上記レバー支持部を嵌
   挿し上記ベースプレートと上記ハンドルカバーの切欠き
   穴まわりの上記ベースプレートへの対向面との間に介装
   された弾性体にてなる隙間遮閉部材を備えたことを特徴
   とする自動車用ドア装置におけるインサイドハンドル部
   の隙間遮閉装置。