JPS5837804B2 - コンバイン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、引起し刈取られた穀稈を搭載脱穀装置に付設
のフイードチェーンに受渡す刈取穀稈受渡し搬送装置を
人力にて上下揺動させて扱深さ変更を行うよう構成した
コンバインに関する。

上記のようなコンバインでは、扱深さ変更に当って、前
記刈取茎稈受渡し搬送装置を人為力によって上下方向に
揺動させるので、その人為操作力としては、扱深さ変更
機構としての前記搬送装置自体の重量に加えて、穀稈長
さの変更に基づいて、前記搬送装置に支持された穀稈重
量が太き《影響し、殊に、人為操作を行なうにとの穀稈
重量を無視し得す、扱深さ変更のための搬送装置を長稈
扱深さ変更域に移行させる場合には、犬なる労力を要し
、短稈処理時における搬送装置昇降操作力に大きな差異
が生じ、扱いにくくなる傾向があった。

一方、人為操作力を軽減させる手段として、扱深さ変更
のための前記搬送装置の重力を支持するバランススプリ
ング機構が配設されている。

本発明は、前記バランススプリング機構を合理的に構成
することにより、前述の問題を解消することを目的とす
る。

以下本発明の実施の態様を例示図に基づいて詳細に説明
する。

第１図は、コンバインを示し、機体前部に穀稈引起し装
置１が配設され、この引起し装置１の後方地面近くには
、刈取装置２が配設され、更に後方には、機体後部に搭
載の脱穀装置３に付設のフイードチェーン４に刈取穀稈
を受渡し搬送する刈取穀稈受渡し搬送装置５が配設され
ている。

そして、前記刈取穀稈受渡し搬送装置５は、穂先搬送体
６と株元搬送体７とで構成され、これら両搬送体６，７
は、伝動軸を内装した筒体８にて連結され、更に、株元
搬送体Ｔの搬送下手側終端部が前処理部フレーム９に対
して横軸芯Ｘまわりに上下揺動可能に構成され、且つ一
対の屈伸リンク１０，１０にて、前記前処理部フレーム
９に連係され、そして、一方のリンク１０と前記フレー
ム９との間には、前記搬送装置５０重力を支持するバラ
ンススプリング１１が配設されて、バランススプリング
機構１２が構成されている。

即ち、引張バネに構成された前記バランススプリング１
１は、前記屈伸リンク１０ １０と前記フレーム９から
延出のステ−１３とに連係されて、その自由状態では、
基準長さの穀稈における適正な扱き深さを現出する相当
位置で前記搬送装置比を保持するよウハランス関係が保
たれている。

又、前記リンク１０ １０は、その開度θが漸次増大し
て前記搬送装置旦を持ち上げるべく構成されており、搬
送装置５が下位にある短稈扱深さ変更域では前記バラン
ススプリング１１の復元力が太きいが、前記開度θが小
さいためにバランススプリング機構１２の装置支持力と
しては小さくなり、逆に搬送装置５が上位にある長稈扱
深さ変更域では開度θが大きいので、前記バランススプ
リング１１の復元力が小さ《でも装置支持力は短稈時よ
りも太き《なっている。

このような構成によれば、図外の係止機構を外して人為
操作具１４の操作で、扱深さ変更のための前記搬送装置
５を基準位置よりも上又は下方に揺動操作することによ
って、長稈又は短稈に応じてその扱深さを変更するので
あり、この場合、穀稈を含めた搬送装置５０重量は、長
稈扱深さ変更域へ移行させる程増大するが、バランスス
プリング機構１２の装置支持力が増大するために、搬送
装置持上げ操作が重くなることはない。

又、逆に短稈扱深さ変更域では穀稈を含めた搬送装置５
０重量並びにバランススプリング機構１２の装置支持力
が減少するため、搬送装置持上げ操作力は長稈時と大差
ないものとなる。

第３図はバランススプリング機構１２のスプリング連結
点ａに作用する荷重変化特性と、前記連結点ａに作用す
るスプリング弾発力の特性を示すものであって、図中Ｗ
ａは搬送装置５の自重のみに基づく荷重変化特性、Ｆａ
はこれに対応させたバランススプリング特性を示す。

又、Ｎａ’は茎稈の重量（稈長によって異なる）を含め
た装置重量に基づく荷重特性、Ｆａ’はこれに対応させ
たバランススプリング特性の一例を示している。

又、第４図は上記例におけるバランススプリング機構１
２の持ち上げ作用点ｂに作用する荷重変化特性と、この
点ｂに作用するスプリング弾発力の特性を示すものであ
って、図中の符号ｗｂＷＷ及びＦｂ Ｆｂ’の内容は
第３図中の符号に対応する。

第３図及び第４図から明らかなように、茎稈重量を考慮
してバランススプリング特性を決定することによって、
装置支持力Ｆｂ’、長稈域側が短稈域側より全体的に太
き《なっている。

従って、人為操作力が長稈域側と短稈域側とで大きい差
異がなくなり、扱いやす《なるのである。

尚、実施例においては、人為操作具１４を任意位置に係
大保持する扇板１５を設けるに、前処理部フレーム９に
ステ−１３を延出し、このステー１３に取付げたが、こ
れが、第５図に示すように、穂先搬送体６と株元搬送体
７とを連結する連結部材１６に前記扇板１５′を設け、
この扇板１５′にＬ型リンク１７を回動自在に枢着する
とともに、このＬ型リンク１７に前記フレーム９に枢支
したリンクを接続して、刈取穀稈搬送装置５を横軸芯Ｐ
まわりに回動固定可能に構成するもよい。

このように構成することにより、刈取部フレーム９から
延出するステ−１３が省き得る。

又、扱深さ変更用の搬送装置５を人為操作にて回動する
に、第６図に示すような操作ワイヤ１８にて操作すべく
構成するもよ《、その操作具の姿勢は、前記搬送装置５
の姿勢が変更されても、変更されなくて、実施例構造に
比し操作力容易である。

又、前記操作ワイヤ１８の使用中の永久伸びを自動的に
吸収するために、第７図に示すようにワイヤ端部金具１
９がバネ２０で機枠側に引張付勢され、更に、爪２１に
て戻り止めが図られている。

尚、前記腰折リンク１０の開度θが小になって、バラン
ススプリング１１の作用線方向に前記リンク１０が沿う
ような場合には、腰折れリンク１０を開《のに、犬なる
人為操作力が必要となるが、このような場合には、第８
，９図に示すように、前記腰折れリンク１０の開き始め
にだけ作用する圧縮バネ２２を設け、人為操作具１４に
連係されたロツド２３を内外筒に構成して、前記搬送装
置５を短稈側方向終端部近くにおいてのみ作用すべく構
成し、もって、その操作力を軽減すべく構成するとよい
。

そして、このバネ２２は、前記腰折れリンク１０の最小
開度設定により必ずしも必要なものではない。

以上実施例で詳述したように本発明のコンパインは、前
記受渡し搬送装置の下方への揺動にて２つ折れに屈折し
上方への揺動にて伸展する屈伸リンク毎びに該屈伸リン
クを伸展方向に付勢するバランススプリングからなるバ
ランススプリング機構にて前記受渡し搬送装置の重力を
受止め支持し、前記受渡し搬送装置が上方に変位するほ
ど前記バランススプリング機構からの持ち上げ力が犬と
なるようにするべく、前記バランススプリングの短縮量
に対する前記バランススプリング機構による前記受渡し
搬送装置への持ち上げ作用点の上昇変位量の割合いが、
前記持ち上げ作用点の上昇に伴って減少するように構成
してあることを特徴とする。

つまり、バランススプリング機構の装置支持力を、扱深
さ変更用搬送装置を上方に移動させる程大きくなるよう
に、即ち、長稈扱深さ変更域に移向させる程大きくなる
ようにしてあるから、穀稈重量の増加のため操作力が重
くなる長稈処理側への操作力が軽減され、搬送装置に支
持される穀稈の重量変化に拘わらず必要人為操作力を均
一化し、操縦者による扱深さ調節操作性を向上し得るに
至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るコンバインの実施の態様を例示し、
第１図はコンバインの側面図、第２図は要部拡大側面図
、第３図はバランススプリング特性及び荷重特性を示す
線図、第４図はバランス支持特性及び荷重特性を示す線
図、第５ ６ ７図は夫々操作形態の他の実施例を示す
側面図、第８９図は他の実施例を示す側面図である。 ３・・・・・・脱穀装置、１０・・・・・・屈伸リンク
、１１・・・・・・バランススプリング、ｂ・・・・・
・持ち上げ作用点、４・・・・・・フイードチェーン、
５・・・・・・刈取穀稈受渡し搬送装置、１２・・・・
・・バランススプリング機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 引起し刈取られた穀稈を搭載脱穀装置３に付設の７
   イードチェーン４に受渡す刈取穀稈受渡し搬送装置呉を
   人力にて上下揺動させて扱深さ変更を行うべく構成した
   コンバインにおいて、前記受渡し搬送装置５の下方への
   揺動にて２つ折れに屈折し上方への揺動にて伸展する屈
   伸リンク１０１０並びに該屈伸リンクｉｏ，ｉｏを伸展
   方向に付勢するバランススプリング１１からなるバラン
   ススプリング機構１２にて前記受渡し搬送装置５０重力
   を受止め支持し、前記受渡し搬送装置５が上方に変位す
   るほど前記バランススプリング機構１２からの持ち上げ
   力が犬となるようにするべく、前記バランススプリング
   １１の短縮量に対する前記バランススプリング機構１２
   による前記受渡し搬送装置５への持ち上げ作用点ｂの上
   昇変位量の割合いが、前記持ち上げ作用点ｂの上昇に伴
   って減少するように構成してあることを特徴とするコン
   バイン。