JPS5837678B2 - デンシレンジヨウデンゲンカイロ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子レンジ用電源回路６こ関するものである。

一般に、電子レンジは飲食物などを効率的に加熱するも
ので、近時益々普及しつつあり、これは取扱いが便利と
なる必要上、小形、軽量ということが要請されている。

第１図は従来の電子レンジの一例を示す断面図であり、
同図において、１はオーブンであり、その天井Ｃこはマ
グネトロン２が装着されている。

３はオーブン１を包囲するようにして空洞３ａを形成す
る枠体であり、この空洞３ａ内には電源回路を構成する
トランス４、回転羽根５ａおよひモータ５ｂからなるブ
ロア５、ブロア５とマグネトロン２とを連結するダクト
６とから構成されている。

このような構成において、マグネトロン２の発振で出力
部２ａからオーブン１の内部６こ電磁波が供給されると
、これでオーブン１の中の飲食物などが加熱される。

この場合、ブロア５の動作により空気の入口部３ｂ，ブ
ロア５、ダクト６を介してマグネトロン２に外部からの
空気が送られ、これで上記トランス４およびマグネトロ
ン２が冷却される。

しかしながら、従来のこのような構成の電子レンジによ
ると、電源回路を構戒するトランス４が大形となり、こ
のためＣこ装置自体が大形で重くなり、増扱いが不便と
なる欠点を有している。

したがって、近時第２図に示す電源回路が提案されてい
る。

同図６こおいて、１０ａ，１０ｂは交流の電源端子であ
り、この端子１０ａ，１０ｂＪこはダイオー゛ドブリツ
ジ回路１１、平滑回路１２を介してトランス１３が接続
されている。

１４ａ，１４ｂはトランス１３の１次側に接続されたス
イッチング半導体素子、１５はトランス１３の２次側の
出力を整流して、マグネトロン１６の陽極側に出力を供
給するダイオードブリッジ回路である。

マグネトロン１６の陰極側はフィルタ回路１６ａを介し
てトランス１３の２次側Ｉこ接続されている。

この場合、トランス１３は第１図で説明したトランス４
に相当する。

このような構成において、上記半導体累子１４ａ，１４
ｂが図示しない制御回路による制御で、数百ＨＺないし
数１０ＫＨＺでオン、オフすると、トランス１３の２次
側には昇圧された交流出力が得られ、これでマグネトロ
ン１６を動作させることができる。

この場合、トランス１３は上記半導体素子１４ａ，１４
ｂで形成された脈流波の高周波入力を昇圧することから
、従来の５０ＨＺあるいは６０ＨＺの商用電源入力を昇
圧する場合よりも犬幅６こ小形となり、かつ磁芯６こ鉄
でなくフエライトコアを用いることが可能となるから重
量も著しく軽減され発熱量も少なくなる。

このことから、上記電源回路によると、電子レンジ自体
を小形、軽量にすることができる。

しかしながら、このような構成による電源回路によると
、たとえば出力が６００Ｗの電子レンジの場合、入力電
流が９〜ＩＯＡとなるため６こ、フィルタ回路を構或す
るコンデンサとして大容量のものが要求され、電子レン
ジが大形で高価となってしまう。

また、スイッチング半導体素子１４ａ，１４ｂのオン、
オフに判ない１０％程度の電力損失が生じてしまう欠点
を有している。

したがって、本発明の目的はコンデンサを不−Ｗとして
電子レンジをさらに小形、安価なものとし、かつ電力損
失を軽減するものである。

本発明はこのような目的を達成するために、整流され、
交流電源入力の昇圧後の電圧のマグネトロンの発振のた
めの臨界電圧に達しない部分６こおいて、スイッチング
半導体素子がオン、オフ動作しないようにするものであ
り、以下実施例を用いて詳細に説明する。

第３図は本発明６こよる電子レンジ用電源回路の一実施
例を示す回路図であり、第２図と同じものは同一符号を
用いている。

同図において、２０はコンデンサの接続されていないダ
イオードブリジ回路１１の全波整流出力のレベルを検出
する検出回路、２１は上記検出回路２０の出力で動作し
てゲート回路２２を制御する制御回路、２３は上記ゲー
ト回路２２を介してスイッチング半導体素子１４ａ，１
４ｂをオン、オフ動作させる発振回路であり、第１図の
説明では省略している。

このような構戒の電源回路の動作を、第４図を用いて説
明する。

第４図のＦ１においては、スイッチングしても２次電圧
がマグネトロンの発振Ｃこ十分な電圧に到らず、スイッ
チングしていても出力６こは全く寄与しない。

逆Ｃこスイッチングに伴なう電力は無駄６こなるのみで
あるため、本願は前述のような出力に寄与しないスイッ
チングを行わないで、この間の電流を完全に遮断するた
め、全体の損失が減少する。

このことから、領域Ｆ１の範囲ｌこおいてはトランス１
３で昇圧する必要はなく、この領域Ｆ１においてスイッ
チング半導体素子１４ａ，１４ｂをオフ状態に固定して
動作させなくてもよい。

したがって、本実施例６こおいては検出回路２０で電圧
Ｅｏを検出し、制御回路２１を１駆動する。

制御回路２１はゲート回路２２を制御し、領域Ｆ１６こ
おいてゲート回路２２のゲートを閉成するのでスイッチ
ング半導体素子１４ａ，１４ｂは動作しない。

このような動作にもとづき、つぎの効果を得ることがで
きる。

すなわち、コンデンサ１２が不要となるので電子レンジ
が小形、安価となる。

また、領域Ｆ，においてスイッチング半導体素子１４ａ
，１４ｂが動作せず電流が流れないので電力消費を著し
く軽減できる。

ここで、本発明においてはトランス１３側６こ全波整流
された出力を供給するとして説明したが、本発明は半波
整流された出力を供給してもよい。

以上説明したように本発明による電子レンジ用電源回路
Ｃこよると、半波または全波整流された商用電源入力を
スイッチング素子で断続し、これで得た脈流をトランス
で昇圧してマグネ１・ロン番こ入力を供給する電子レン
ジ用電源回路において、上記マグネトロンが動作し得る
レベル６こ上記トランスからの入力が達するタイミング
Ｃこおいてのみ上記スイッチング素子が断続して動作す
るようにしたので、平滑用のコンデンサが不要となって
電子レンジが小形、安価となり、かつ電力損失を軽減で
きる多大なる効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電子レンジの構成を示す簡略構成図、第
２図は従来の電子レンジ用電源回路の一例を示す回路図
、第３図は本発明６こよる電子レンジ用電源回路の一実
施例を示す回路図、第４図は本発明による電子レンジ用
電源回路の動作を示す波形図である。 １０ａ，１０ｂ・・・・・・電源端子、１１，１５・・
・・・・ダイオードブリッジ回路、１２・・・・・・平
滑回路、１３・・・・・・トランス、１４ａ，１４ｂ・
・・・・・スイッチング半導体素子、１６・・・・・・
マグネトロン、２０・・・・・・検出回路、２１・・・
・・・制御回路、２２・・・・・・ゲート回路、２３・
・・・・・発振回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 半波または全波整流された商用電源入力をスイッチ
   ング素子で断続し、これで得た脈流をトランスで昇圧し
   てマグネトロン（こ入力を供給する電子レンジ用電源回
   路において、上記マグネトロンが動作し得るレベルに上
   記トランスからの出力が達するタイミングｌこおいての
   み上記スイッチング素子がオン、オフして動作するよう
   ６こしたことを特徴とする電子レンジ用電源回路。