JP2853356B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2853356B2
JP2853356B2 JP3056590A JP5659091A JP2853356B2 JP 2853356 B2 JP2853356 B2 JP 2853356B2 JP 3056590 A JP3056590 A JP 3056590A JP 5659091 A JP5659091 A JP 5659091A JP 2853356 B2 JP2853356 B2 JP 2853356B2
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Inverter Devices (AREA)
  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジなどの高周
波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置は、図5に示すよ
うに、商用電源1から供給された電力を直流電圧に整流
する整流器2、インダクタ3、およびコンデンサ4より
成る整流回路と、コンデンサ5、トランジスタ6、ダイ
オード7、及び昇圧トランス8より成るインバータ回路
と、高圧コンデンサ9、高圧ダイオード10および11
より成る高圧整流回路と、高圧整流回路の出力を受けて
高周波電波を発生するマグネトロン12と、前記トラン
ジスタ6の動作周波数を制御する制御回路13と、リレ
ー14を制御すると共にこの制御回路13に加熱指令を
与える加熱制御部15と、高周波加熱装置の起動時に所
定の時間の間、連続定格出力より大きい電波出力を得る
ための指令を与える起動制御部16等より構成されてい
る。
【0003】図6(a)および(b)は、インバータ回
路の入力電圧であるコンデンサ4の端子電圧Vacと、
マグネトロン12のアノード電流Iaの包絡線波形であ
る。実際のIa波形は、図のような包絡線を持つ高周波
電流波形となるものであるが、マグネトロン12が発振
動作をしている期間は、図中に破線で示すように、Va
cがマグネトロン12のしきい値電圧に相当する電圧以
上のときのみである。すなわち、高周波加熱装置の入力
端子(すなわち整流器2の交流端子)の入力力率の低下
を防ぐために、コンデンサ4の端子電圧は図6(a)の
ような電圧波形と成らざるを得ず、このためマグネトロ
ン12は図6(b)のような間欠的な発振動作をしてい
た。
【0004】また、一般家庭における商用電源コンセン
トは、15A定格のものが多く、家庭内の電力配線定格
も20Aのものが多いので、電子レンジ等の高周波加熱
機器の最大消費電流は、13〜14A程度にしておかざ
るを得なかった。これは屋内配線電流容量が20Aであ
っても、炊飯器やトースター等の同時使用される機器が
存在し、この消費電流が6〜7Aのものが多いためであ
る。
【0005】したがって、従来の高周波加熱装置は、図
6(a)に示すように、マグネトロン12の発振動作期
間が全動作期間の約2分の1であり、しかも商用電源な
どからの入力電流の制限を受けているため、例えば10
0VのAC電源仕様の機器の場合は、通常その入力電力
が1.2〜1.3kWに制限されていた。したがって、従来
の高周波加熱装置の出力電力は、ほとんどが最大600
Wに制限され、短時間定格で700Wのものが可能な最
大出力であり、このような電波出力の高周波加熱装置し
か実用に供されていなかった。
【0006】また、図7に示すように、商用電源1の出
力を高圧トランスと高圧整流回路とを含む高圧回路20
で直流高圧とし、マグネトロン12を駆動する構成とす
ると共に、バッテリー21の出力を変換器22にて変換
しマグネトロン12に供給する構成の高周波加熱装置も
提案されている。これはスイッチ23で切り替えて(あ
るいは同時に供給して)、商用電源1とバッテリー21
とでマグネトロン12を駆動するものであり、高圧回路
20と変換器22とを別々に備えてこれを実現するもの
であった。
【0007】したがって、商用電源からの入力電流を小
さく押さえることはこのような切り替え制御を行うよう
に構成した高周波加熱装置により可能であったが、高圧
回路の切替が必要であることあるいは、大型の蓄電池が
必要であることなどのために構成が大型で複雑であり、
高価なものにならざるを得なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、商用電源からの入力電流の制限を受けて、
それに相当する電波出力しか得ることができず、高周波
加熱装置の高速加熱(高速調理)という特長をそれ以上
高めることは困難であった。また、バッテリーを用いた
従来の構成を用いても、装置全体が大型化、高価格化
し、しかも高圧回路の切り替えなどを必要とするため実
際上は、このようなバッテリーを用いた高周波加熱装置
の実現が困難であり、商用電源等の外部電源からの入力
電流の制限を受けざるを得なかった。このため、例えば
100Vac入力電圧では、電波出力が600W程度に
制限されてしまうという課題を解決できなかった。した
がって、商用電源などの外部電源の電流容量に制限され
ず、より高周波出力が大きくて高速加熱(調理)を実現
でき、しかも構成がコンパクトで軽量な高周波加熱装置
を実現することはきわめて困難であり、より高速調理が
要求される現代の食生活に適合した高周波加熱装置を実
現することができないという課題があった。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、商用
電源の入力電流の制限を受けることなく、かつ、マグネ
トロンのアノード電流の電流最大値を増加することなく
大きな高周波出力が得られ、高周波加熱装置の特徴を著
しく向上するとともに、大型化や複雑化を防ぎ、しかも
過剰な耐熱性能による高価格化を抑えて、極めて効率的
な性能を発揮することができる高周波加熱装置を提供す
ることを目的としたものである。
【0010】本発明は上記目的を達成するために以下の
構成より成るものである。すなわち、商用電源を整流し
て得られる脈動する電圧を出力する外部電源より供給さ
れた電力を変換する電力変換部と、前記電力変換部の出
力を受け高周波電力を加熱室に放射する電波放射部と、
被加熱物の加熱状態を制御する加熱制御部と、前記電力
変換部に電力を供給するよう構成され内蔵または筐体の
外壁に設置された蓄電池と、前記加熱制御部からの任意
の指令信号に応じた所定の時間の間前記電力変換部の変
換電力を連続動作状態での定常電力より大きくなるよう
制御する短時間高出力制御部とを備え、前記短時間高出
力制御部が前記電力変換部を制御して前記外部電源と前
記蓄電池の両エネルギー源の電力を前記電力変換部に供
給し、前記指令信号に応じた所定の時間の間電波出力を
連続動作状態での定常電波出力より大きくなるよう制御
する構成としたものである。
【0011】また、前記加熱制御部からの起動指令信号
に応じて、前記短時間高出力制御部が、前記電力変換部
を制御して前記外部電源と前記蓄電池の両エネルギー源
の電力を前記電力変換部に供給されるようにし、前記高
周波加熱装置の起動時の所定の時間の間、前記短時間高
出力制御部が前記電力変換部の変換電力を連続動作状態
での定常電力より大きくなるよう制御する構成とし、前
記指令信号に応じた所定の時間の間起動時における電波
出力を連続動作状態での定常電波出力より大きくなるよ
う制御する構成としたものである。
【0012】さらに、商用電源より電力を得て蓄電池を
充電する充電手段を備える構成としたものである。
【0013】さらにまた、電力変換部の動作停止時に充
電手段により蓄電池を充電する構成としたものである。
【0014】
【作用】本発明は、前記構成によって、外部電源からの
電力に加え、蓄電池からの電力をも合わせ同一の電力変
換部で電力変換されて電波放射部に電力が供給される。
これによって、外部電源からの入力電流に制限されず所
望の大きさの電流を所定の短時間だけ発生することがで
きる。
【0015】さらに、商用電源より電力を得て蓄電池を
充電する手段を有するので所望の大きさの電流出力を発
生することができる。また、電力変換部の動作停止時間
中に蓄電池を充電する手段を有するので、常に蓄電池が
最大電力を供給することができる。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を図1を参照して説明す
る。
【0017】図1において、31は商用電源であり、
周波加熱装置32に外部から電力を供給する。高周波加
熱装置32は、この電力を変換する電力変換部33と、
電力変換部33により変換された電力を受けてマイクロ
波などの高周波電波を発生し加熱室(図示せず)に供給
する電波放射部34とを有している。さらに、この電力
変換部33は、例えば電力変換器35と変換器制御部3
6により構成されている。高周波加熱装置32は、さら
に、蓄電池37を備え、この出力は昇圧部38を介して
電力変換部33の電力変換器35に供給される。蓄電池
37は高周波加熱装置32の筐体内部に内蔵してもよい
し、筐体の外部に設けて交換が容易な構成であってもよ
い。この蓄電池37は、充電部39により、入力部40
より供給される外部電源31からのエネルギーにより充
電される構成であり、いちいち交換することなく半永久
的に蓄電池37を使用することができる構成となってい
る。
【0018】加熱制御部41は、短時間高出力制御部4
2を備え、電力変換部33の変換器制御部36を制御し
て、操作部(図示せず)からの操作指令やそれにもとづ
く調理指令に応じて所定の短時間(例えば1分〜5分)
の間、電力変換部33の変換電力を連続動作における最
大許容電力よりも大きくせしめるものである。
【0019】このとき加熱制御部41は、例えば昇圧部
38を制御することなどにより、蓄電池37の電力を外
部電源からの電力に加えて電力変換部33に供給する構
成となっている。このため、外部電源31からの入力電
流は所定の値(例えば14A)を維持しつつ、望ましい
所定の大きな電力を電力変換部33に与え、電波放射部
34からの出力電波をきわめて強力なレベルにすること
ができる。例えば、外部電源31を100Vの商用電源
とし入力電流を12〜13Aとすると、従来の技術では
約1.2〜1.3kWの電力しか電力変換部33に供給する
ことができず、このため電波出力は600W程度しか得
ることができなかった。しかしながら、この発明を実施
した図1の高周波加熱装置32では、外部電源31から
の供給電力に加え、蓄電池37からの供給電力を合わせ
て電力変換部33に供給することが可能である。したが
って、外部電源31より1.3kW、蓄電池37より0.7
kWの電力を供給する構成とすれば、電力変換部33は
合計で2.0kWの電力を電力変換することとなり、結果
として電波放射部の電力出力は、1000Wというきわ
めて大きいものとすることができる。
【0020】すなわち、図1の構成により、外部電源3
1からの入力電流を大きくすることなく、高速加熱(調
理)性能を従来の2倍もしくはそれ以上にした高周波加
熱装置を実現することができる。しかも、短時間高出力
制御部42は、加熱制御部41の任意の指令により所定
の時間(例えば3分)以内の加熱時間の間のみ、このよ
うな高電波出力制御を行うので、高周波加熱装置32の
冷却構成は連続動作における定格出力としてこの大出力
(1000W)を保証する必要がない。すなわち、抵抗
損による発熱は大きくなるが短時間なので、各構成部品
の温度が定格出力時の温度をうわまわることがない。し
たがって、高圧トランスやパワー半導体等の各構成部品
の耐熱性能を過剰な耐熱性能にする必要がなく、非常に
経済的にこのような大電波出力の高周波加熱装置を実現
することができる。
【0021】図2は、この短時間高出力制御の様子を説
明する図であり、図2(a)は発熱部品の温度上昇Δ
T、図2(b)は従来の高周波加熱装置の電波出力
0 、図3(c)は本発明の高周波加熱装置の電波出力
1 である。
【0022】図2(a)の温度上昇線αは、図2(b)
の従来の場合の温度上昇曲線を示し、定格出力P0 にて
t1時間連続動作して生じた温度上昇ΔT1を示してお
り、このような出力P0 が得られる電力変換部の電力が
連続動作時の定常電力である。したがって、連続動作時
の定常電力下における温度上昇ΔT1を保証するために
高周波加熱装置の冷却構成や各発熱部品の耐熱性能が決
定されていた。このような考え方で本発明のような高電
波出力の加熱装置を構成すると、その冷却構成と耐熱性
能実現のために非常に高価で大型化してしまわざるを得
ない。一方、実際の加熱調理においては、短時間の加熱
時間で十分な調理が多く、電波出力500Wの高周波加
熱装置で、1分〜3分程度の調理が大半である。したが
って、本実施例のように1000W電波出力の場合は、
その半分の加熱時間でよいことになる。本発明はこの点
を考慮して、短時間高出力制御部42が設けられてい
る。図2(c)はこの短時間高出力制御の様子を示すも
のであり、任意のt3時間の間電波出力P1 を1000
Wに制御するものである。調理時間がこのt3時間より
長いt2時間の場合がもし生じた場合には、図2(c)
に示すように、t3時間の経過の後電波出力P1 を10
00Wから600Wに低下するよう制御する構成となっ
ている。このような構成の採用により、過剰な耐熱性能
や冷却設計をすることなく、ほとんどの加熱調理を、例
えば1000Wという従来の技術ではとうてい不可能で
あった大きな電波出力で行うことができ、きわめて優れ
た高速加熱調理性能を発揮することができる。なお、本
実施例では、装置の起動時において短時間高出力制御を
行う構成としたが、本発明は、これに限定されるもので
はなく、調理途中における任意の時間に短時間高出力制
御を行う構成としてもよい。
【0023】図3は、図1に示した本発明の1実施例の
さらに詳しい構成を示す回路図であり、図1のものと同
符号のものは相当する構成要素である。
【0024】図3は、外部電源として商用電源31を用
いた場合の高周波加熱装置の回路図であり、電力変換器
35は、ダイオードブリッジ50、インダクタ51およ
びコンデンサ52より成る全波整流波形の直流電源と、
共振コンデンサ53、昇圧トランス54、トランジスタ
55、ダイオード56より成るインバータと、コンデン
サ57、ダイオード58,59より成る高圧整流回路
と、共振コンデンサ60を有し、インダクタ61,62
を介してマグネトロン63にヒータ電流を供給するヒー
タ回路とにより構成されている。電波放射部34は、マ
グネトロン63で構成され、変換器制御部36によりト
ランジスタ55のスイッチング周波数を制御してインバ
ータを動作させ、高圧電力とヒータ電力を供給されて発
振し電波を加熱室に放射する。インバータの基本的な電
力変換動作についての詳細は周知であるので省略する
が、変換器制御部36は、マイクロコンピュータ64な
どを含む加熱制御部41の信号に基づき、カレントトラ
ンス65,66の信号による電波出力の安定化を行いつ
つ、トランジスタ55を制御して電波出力の大きさを調
節するものである。
【0025】蓄電池37は安全性や製造コストの点から
24V程度のものが望ましく、したがって、昇圧部38
を介して電力変換器35に電力を供給する構成となって
いる。昇圧部38は、タップ付き昇圧インダクタ67、
コンデンサ68,69、トランジスタ70、ダイオード
71,72、制御回路73より成り、いわゆる昇圧型D
C/DCコンバータであって、詳しい動作説明は省略す
るが、トランジスタ70のオンオフ比を制御回路73で
制御することにより、コンデンサ69の端子電圧(すな
わち直流出力電圧)を調節することができる。
【0026】加熱制御部41は、例えば、高周波加熱装
置の加熱動作開始時に、リレー接点74、および75を
閉じると共に変換器制御部36および昇圧部38の制御
回路73に短時間高出力の作動指令を与える。それによ
って、電力変換器35の電力変換機能の中心を成すイン
バータは、商用電源31からの電力と昇圧部により昇圧
されたバッテリーからの電力との和電力を受けて電力変
換動作を行う。
【0027】図4(a),(b),(c)および(d)
は、それぞれダイオードブリッジ50の出力電圧Va
c、ダイオード72の出力電圧Vdc、VacとVdc
の和の電圧であるコンデンサ52の端子電圧Vin、お
よびマグネトロン63のアノード電流Iaである。図4
より明らかなように、Vacがある電圧(例えば100
V)以下のときVdcがインバータに供給され、それ以
外のときはVacが供給される構成となっている。した
がって、マグネトロン63のアノード電流Iaは、その
最大値を大きくすることなく平均値を約2倍とすること
ができ、電波出力をVdcの供給によって約2倍とする
ことができる。このような構成は、その最大値を大きく
することなく平均値を増大できるという長所があるの
で、電力変換器35を構成するトランジスタ55などの
半導体や共振コンデンサ53等にとってもきわめて望ま
しい条件であり、比較的小さい電圧電流定格であり、か
つ低価格な部品を使用して約2倍の電力変換が可能とな
る。また、このように商用電源31の瞬時電圧の低い時
のみVdcを供給する構成により、商用電源31からの
入力電力の力率を比較的高い値に維持しつつVdcを商
用電源からの電圧Vacに重畳させることができるの
で、このような高出力制御を行っても、入力電力力率の
高い高周波加熱装置を提供することができる。
【0028】図4(b)に示すように、昇圧部38の動
作をVacに同期させて断続してもよいが、平滑用コン
デンサ69の容量を十分大きくしておけば昇圧部38
は、断続動作を必要とせず、連続動作をさせても同様の
性能を得ることができる。すなわちVdcを例えば10
0V一定の電圧としてもよいのである。この場合は、コ
ンデンサ69の容量が大きくなる代わりに、トランジス
タ70等の最大電流や最大電圧を低く押さえることがで
きるので、蓄電池37からの供給電力が大きい場合はこ
の方が価格あるいは変換効率などの点でより望ましいも
のとなる。
【0029】加熱制御部41は、高周波加熱装置の動作
停止時、リレー接点74,75を開くと共に、接点76
を閉じて充電回路(充電部)39を動作させ蓄電池37
を充電して次回の加熱動作迄に電気エネルギーを自動的
に蓄える構成となっている。充電回路39は、ダイオー
ド77、コンデンサ78で得られた直流電圧を、トラン
ジスタ79、ダイオード80,81、インダクタ82、
コンデンサ83、および制御回路84により、蓄電池3
7の充電に適した電圧に変換する周知の降圧型のDC/
DCコンバータであり、トランジスタ79のオンオフ比
により出力電圧を任意に調節できるものであるので、詳
しい動作の説明は省略する。
【0030】このような構成により、電力変換回路35
の動作中は商用電源31から充電回路39への電力供給
を零にできるので、商用電源31から供給できる最大電
力を電力変換し所望の大きな電波出力を得ることができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の高周波加熱装置に
よれば、次の効果が得られる。
【0032】(1)外部電力からの電力に加えて蓄電池
からの電力を合わせた電力を電波放射部に供給するの
で、外部電源からの入力電流に制限されずに所望の大き
な電波出力を任意の所定時間の間発生することができ
る。したがって、調理を単時間で行なうことができる。
【0033】(3)外部電源と蓄電池とからの電力が同
一の電力変換部で電力変換され電波射部に供給されるの
で、簡単な構成で両電力の合成ができる。また、蓄電池
から供給される電力を商用電源の電圧が低い時に重畳す
るため、マグネトロンのアノード電流や電力変換部の最
大電流、電圧を増大することなく大きな電波出力を得る
ことができ、高周波加熱装置の冷却性能を過剰なものと
することなく実現できる。
【0034】(3)実使用状態に見合った所定の任意の
加熱タイミングで所望の大きな高周波出力を短時間だけ
供給すればよいので、高周波加熱装置の冷却性能や耐熱
性能を過剰なものとすることなく、実用に見合ったもの
とすることができるため、大型化、複雑化および過剰品
質化を防ぐことができる。
【0035】(4)商用電源より電力を得て蓄電池を充
電する充電手段を備えているので蓄電池を交換すること
なく、長期間にわたって、外部電源からの入力電流に制
限されずに所望の大きな電波出力を発生することができ
る。
【0036】(5)電力変換部の動作停止時に充電手段
により蓄電池を充電するので、電力変換部の動作中は外
部電源からの供給電力を全て電力変換部に供給すること
ができ、最大限の電力を外部電源より供給しながら所望
の大きな電波出力を発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における高周波加熱装置のブ
ロック図
【図2】(a)図1の高周波加熱装置の温度上昇図 (b)従来の高周波加熱装置の電波出力特性図 (c)図1の高周波加熱装置の電波出力特性図
【図3】図1のさらに詳しい構成を示す回路図
【図4】(a)図3の高周波加熱装置における商用電源
からの供給電圧波形図 (b)図3の高周波加熱装置における蓄電池からの供給
電圧波形図 (c)図3の高周波加熱装置における商用電源と蓄電池
の両者からの合成供給電圧波形図 (d)図3の高周波加熱装置におけるマグネトロンのア
ノード電流波形の包絡線図
【図5】従来の高周波加熱装置の回路図
【図6】(a)図5の高周波加熱装置の入力電圧波形図 (b)図5の高周波加熱装置におけるマグネトロンのア
ノード電流波形の包絡線図
【図7】他の従来の高周波加熱装置のブロック図
【符号の説明】
31 外部電源 32 高周波加熱装置 33 電力変換部 34 電波放射部 37 蓄電池 39 充電手段 41 加熱制御部 42 短時間高出力制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 別荘 大介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中林 裕治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 松本 孝広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 渋谷 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−74836(JP,A) 特開 昭61−74290(JP,A) 実開 平3−104994(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/64 - 6/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源を整流して得られる脈動する電
    圧を出力する外部電源より供給された電力を変換する電
    力変換部と、前記電力変換部の出力を受け高周波電力を
    加熱室に放射する電波放射部と、被加熱物の加熱状態を
    制御する加熱制御部と、前記電力変換部に電力を供給す
    るよう構成された蓄電池と、前記加熱制御部からの任意
    の指令信号に応じた所定の時間の間前記電力変換部の変
    換電力を連続動作状態での定常電力より大きくなるよう
    制御する短時間高出力制御部とを備え、前記短時間高出
    力制御部が前記電力変換部を制御して前記外部電源と前
    記蓄電池の両エネルギー源の電力を前記電力変換部に供
    給し、前記指令信号に応じた所定の時間の間電波出力を
    連続動作状態での定常電波出力より大きくなるよう制御
    する構成とした高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】前記加熱制御部からの起動指令信号に応じ
    て、前記短時間高出力制御部が、前記電力変換部を制御
    して前記外部電源と前記蓄電池の両エネルギー源の電力
    を前記電力変換部に供給し、前記高周波加熱装置の起動
    時の所定の時間の間、前記短時間高出力制御部が前記電
    力変換部の変換電力を連続動作状態での定常電力より大
    きくなるよう制御する構成とし、前記指令信号に応じた
    所定の時間の間起動時における電波出力を連続動作状態
    での定常電波出力より大きくなるよう制御する構成とし
    た請求項1記載の高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】商用電源より電力を得て蓄電池を充電する
    充電手段を備えた請求項1または請求項2記載の高周波
    加熱装置。
  4. 【請求項4】電力変換部の動作停止時に充電手段により
    蓄電池を充電する構成とした請求項3記載の高周波加熱
    装置。
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