JP2953172B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2953172B2
JP2953172B2 JP4023479A JP2347992A JP2953172B2 JP 2953172 B2 JP2953172 B2 JP 2953172B2 JP 4023479 A JP4023479 A JP 4023479A JP 2347992 A JP2347992 A JP 2347992A JP 2953172 B2 JP2953172 B2 JP 2953172B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジなどの高周
波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置は、図7に示すよ
うに、商用電源1から供給された電力を直流電圧に整流
する整流器2、インダクター3、およびコンデンサー4
より成る整流回路と、コンデンサ5、トランジスター
6、ダイオード7、及び昇圧トランス8より成るインバ
ータ回路と、高圧コンデンサー9、高圧ダイオード10
および11より成る高圧整流回路と、高圧整流回路の出
力を受けて高周波電波出力を発生するマグネトロン12
と、前記トランジスタ6の動作周波数を制御する制御回
路13と、リレー14を制御すると共にこの制御回路1
3に加熱指令を与える加熱制御部15等より構成されて
いる。
【0003】図8(a)、(b)および(c)は、それ
ぞれインバータ回路の入力電圧であるコンデンサー4の
端子電圧Vac、トランジスター6のコレクタ−エミッ
タ間電圧Vceとその包絡線、及びマグネトロン12の
アノード電流Iaの包絡線波形である。実際のIa波形
は、図のような包絡線を持ち、Vceと同様の高周波電
流リップルを持つ波形となるものである。マグネトロン
12が発振動作をしている期間は、図中に破線で示すと
ころの、Iaが流れている期間のみであり、Vacがマ
グネトロン12のしきい値電圧に相当する電圧以上のと
きのみであることを示している。すなわち、高周波加熱
装置の入力端子(すなわち整流器2の交流端子)の入力
力率の低下を防ぐために、コンデンサー4の端子電圧は
図8(a)のような電圧波形とならざるを得ず、このた
めマグネトロン12は図8(c)のような間欠的な発振
動作をしていた。一方、トランジスター6は、図8
(b)のようにIaが流れていない期間も動作してお
り、この期間はマグネトロン12にとってはほとんどマ
イクロ波の発振に寄与しないのにトランジスター6が無
駄に動作する構成となっていた。
【0004】また、一般家庭における商用電源コンセン
トは、15A定格のものが多く、家庭内の電力配線定格
も20Aのものが多いので、電子レンジ等の高周波加熱
機器の最大消費電流は、13〜14A程度にしておかざ
るを得なかった。これは屋内配線電流容量が20Aであ
っても、炊飯器やトースター等の同時使用される機器が
存在し、この消費電流が6〜7Aのものが多いため13
〜14Aしか使用できない場合が多いこと、しかも、家
庭内のコンセントの最大電流容量は15Aがほとんどで
あることなどのためである。
【0005】したがって、従来の高周波加熱装置は、マ
グネトロン12の発振動作期間が全動作期間の約2分の
1程度であり、しかも商用電源などからの入力電流の制
限を受けているため、例えば100Vac電源仕様の機
器の場合は、通常その入力電力が1.3〜1.4kW程度に
制限されていた。したがって、従来の高周波加熱装置の
出力電力は、ほとんどが最大600W程度に制限され、
短時間定格で700Wのものが可能な最大出力であり、
このような電波出力の高周波加熱装置しか実用に供され
ていなかった。
【0006】また、図9に示すように、商用電源1の電
圧を整流器16で整流して直流電圧に変換すると共に、
蓄電池17を設けてスイッチ18および19により切り
替えて直流−直流昇圧回路20に供給し、断続回路21
を介してマグネトロン12に電力を供給する構成の高周
波加熱装置が特許公報昭56−21237号に記載され
ている。この高周波加熱装置は、契約電力の小さい家庭
でも電波出力600W(入力1200W)が得られるよ
うにすることを目的としたものであり、装置の非使用時
に蓄電池17にエネルギーを蓄え、使用時にこの蓄電池
に蓄えたエネルギーを取り出してマグネトロン12を駆
動するようにし、上記目的を実現しようとするものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図7に示
した従来の構成では、商用電源からの入力電流の制限を
受けて、それに相当する約600(〜700W)の電波
出力しか得ることができず、高周波加熱装置の高速加熱
(高速調理)という特長をそれ以上高めることが困難で
あると言う課題があった。また、バッテリーを用いた図
9の従来の構成の場合は、相当大きなエネルギ蓄積能力
を必要とするため、装置全体が大型化、高価格化し、し
かも高圧大電力(100Vで約1.2KW程度)蓄電池の
出力切り替えなどを必要とするという課題があった。ま
た、蓄電池17の出力電圧と商用電源1の電力とを同時
にマグネトロン12に供給することができることが特許
公報昭56−21237号に示されているが、単に両電
力を同時に取り出そうとすると、商用電源1からの入力
力率の著しい低下、両電力源の内部インピーダンス不整
合や出力電圧不整合による不安定動作、あるいは蓄電池
の劣化、等の不都合が生じるという課題があった。この
ため実際上はこのような構成の実現が難かしかった。こ
の結果として、高周波加熱装置の出力は商用電源等の外
部交流電源からの入力電流の制限を受けざるを得ず、例
えば100Vac入力電圧では、電波出力が700W程
度に制限されてしまうという課題を解決できなかった。
したがって、商用電源などの外部電源の電流容量に制限
されず、より高周波出力が大きくて高速加熱(調理)を
実現でき、しかも構成がコンパクトで軽量な高周波加熱
装置を実現することはきわめて困難であり、より高速調
理が要求される現代の食生活に適合した高周波加熱装置
を実現することができないという課題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、大型
化や複雑化あるいは高価格化を防ぎつつ容易に実現で
き、商用電源等の外部電源からの入力電流の制限を受け
ることなく大きな高周波出力が得られ高周波加熱装置の
特長を著しく向上すると共にその安全性、信頼性の確保
と長寿命化を実現することを目的としたものである。ま
た、外部電源が交流電源の場合には、入力電力の高力率
性能を発揮することができる高周波加熱装置を提供する
ことを目的としたものである。さらに、蓄電池の繰り返
し利用を容易かつ確実に可能とし、常に入力電流の制限
を受けることなく大きな高周波出力が得られる高周波加
熱装置を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下の構成よりなるものである。すなわち、
交流電源より供給された電力を変換する電力変換器を有
する電力変換部と、前記電力変換部から変換電力を受け
高周波電力を加熱室に放射する電波放射部と、蓄電池
とを備え、かつ、前記電力変換を全波整流回路とイン
バータ回路とを有する構成にするとともに、前記全波整
流回路の出力電圧波形は脈動波形とし、前記全波整流手
段と前記蓄電池とを整流手段を介して並列接続し、前記
蓄電池の直接出力または昇圧後の出力の電圧は、全波整
流回路の出力電圧未満とし、前記全波整流回路の出力
共に前記インバータ回路に供給し、前記両出力の和出力
を単一のインバータ回路で電力変換する構成としたもの
である。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】本発明は上記構成により以下に述べる作用を果
たすものである。全波整流回路とインバータ回路を含む
電力変換部と、電波放射部と、蓄電池とを備え、前記蓄
電池の直接出力または昇圧後の出力と前記全波整流回路
の出力を前記インバータ回路に供給し前記両出力の和
出力を単一のインバータ回路で電力変換する構成とする
ことにより、極めて簡単な構成で和電力を得、かつ、こ
の和電力を単一のインバータ回路で電力変換し、電波放
射部から商用電源の許容最大電力に制限されない極めて
大きい電波出力を発生して被加熱物を加熱するという作
用を果たすものである。
【0015】
【0016】また、全波整流手段と蓄電池の出力とを整
流手段を介して並列接続し、前記整流手段により前記全
波整流手段から前記蓄電池側へ電流が流入するのを防止
する構成とすることにより、商用電源の力率低下やイン
ピーダンス不整合による不安定動作等の不都合の発生を
防止し、高い整合性を維持しつつ、和電力を単一の電力
変換器にて電力変換し、電波放射部から商用電源の許容
最大電力に制限されない極めて大きい電波出力を発生し
て被加熱物を加熱するという作用を果たすものである。
【0017】
【0018】
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を図1を参照して説明す
る。
【0020】図1において、31は商用電源や発電機、
直流電源等の外部電源であり、高周波加熱装置32に外
部から交流または直流電力を供給する。高周波加熱装置
32は、この電力を変換する電力変換部33と、電力変
換部33により変換された電力を受けて高周波電波(例
えばマイクロ波)を発生し加熱室(図示せず)に供給す
る電波放射部34を有している。この電力変換部33
は、例えば電力変換器35と変換器制御部36により構
成できる。高周波加熱装置32は、さらに、蓄電池37
を備え、この出力は逆流阻止手段44を介し、外部電源
31と並列に接続されて電力変換部33に電力を供給す
る。蓄電池37は高周波加熱装置の筐体内部に内蔵され
てもよいし、筐体の外部に設けられて交換が容易な構成
であってもよい。この蓄電池37は、充電手段39を介
して、外部電源からのエネルギーにより充電される構成
であり、いちいち電池を交換することなく半永久的に蓄
電池を使用することができる構成となっている。
【0021】加熱制御部41は、電力変換部33の変換
電力を、たとえば変換器制御部36を制御することによ
って制御し、電波放射部34の出力電波の大きさを調節
する。また、加熱制御部41は、例えば逆流阻止手段4
4に制御部(図示せず)を設け、これを制御することな
どにより蓄電池37の電力を外部電源31からの電力に
並列に加えて単一の電力変換部33に供給する構成とな
っている。この蓄電池37には、大出力性能が要求され
るのでいわゆる鉛蓄電池やLi系蓄電池等が適してい
る。実際の使用においては、電圧面での安全性、電触等
の信頼性、あるいは製造面からの生産性等の観点から1
2V〜24V程度がより適している。そこで図2に示し
た他の実施例では、24Vの出力電圧の蓄電池37の出
力を昇圧部38にて昇圧し、この昇圧出力を外部電源3
1に並列に接続して電力変換部33に供給する構成であ
る。この実施例では、外部電源31が交流電源であり、
その瞬時最大電圧(外部交流電源が商用100V電源の
時は、141V)以下の所望の値に蓄電池37の出力電
圧を調節している。この調節は、加熱制御部41の指令
信号に基づいて行われ電力変換部35の制御と調和しな
がら行うことができる構成となっている。そして特に、
交流の外部電源31に対して高周波加熱装置32が低力
率にならないよう蓄電池37の出力電圧を交流の外部電
源31の瞬時最大電圧以下の所望の値に調節するもので
ある。
【0022】図2において、ダイオードブリッジ42は
本来電力変換部33に含まれるものであるが説明を容易
にするために別個に図示してある。この構成により商用
電源31の交流電圧は全波整流波形の高リップル単方向
電圧となって電力変換器35を構成するインバータ回路
に供給される。この供給ライン43にダイオード44を
介して蓄電池37の出力電圧が昇圧部38の出力として
並列に接続され供給される構成となっており、このよう
な並列接続構成によって極めて容易に外部電源31と蓄
電池37の和電力を単一の電力変換部33に供給するこ
とができる。同時に、逆流阻止手段44により、外部電
源31から蓄電池37への過度の流入電流による蓄電池
37の過熱による危険性の発生や寿命の低下等の不都合
を防止することができる。
【0023】図3(a)、(b)はそれぞれダイオード
ブリッジ42および逆流阻止手段(ダイオード)44の
個別の出力電圧波形図VacおよびVdcである。この
構成において、Vdcの大きさを変えると交流入力力率
が変化する。図4はこの特性を示す実験結果である。図
2における100Vacの商用電源31からの入力電流
の実効値を約13.5A一定に制御しつつ、蓄電池37か
ら供給される直流電圧Vdcを大きくしていくと入力力
率は数十Vから徐々に低下を始め、約100Vで90%
程度の力率になる。さらにそれ以上Vdcを大きくして
いくと、急激に力率が低下していく結果となる。これは
商用電源31の電源インピーダンスに対し昇圧部38を
含む蓄電池37側の電源インピーダンスがどうしても低
いものとなるからである。すなわち、図2の構成におい
て、図3(a)におけるVacが同図(b)のVdcに
相当する電圧(破線)以上のときは、商用電源31から
電力が供給され、一方、それ以下のときは蓄電池37か
ら電力が供給されるのである。したがって、蓄電池37
から電力変換器35に供給される電圧は図3(b)のよ
うなピーク電圧Vdcを持つ方形波状となる。外部電源
31と蓄電池37のこのような並列接続構成では、昇圧
部38の出力がVdc一定であっても電力変換器35に
供給される電圧は図4(b)のようになるので、昇圧部
38の出力電圧を商用電源31の瞬時値にあわせて制御
する必要がない。
【0024】図5(a)、(b)、(c)および(d)
は、それぞれこのVac、Vdc、VacとVdcの和
電圧Vin(電力変換器35の入力電圧)および電波放
射部34であるマグネトロンのアノード電流Iaの包絡
線を示している。図9に示した従来例の場合と比較する
と明らかなように、Vacに対するIaの包絡線波形
は、そのピーク値は増加せず従来と同一でありながら平
均値が大きく増加している。これは、外部電源31と蓄
電池37とを図1または2のような並列接続構成とし単
一の電力変換器35で電力変換する構成とすることによ
り容易に実現できる和電力発生回路構成の効果である。
また、図5には示していないが電力変換器35を構成す
るトランジスタなどに印加される電圧Vceも、Vin
が図5(c)のようであるので、当然のことながらその
ピーク値は従来と同一であり、特別に高耐圧の部品を必
要としない。このように、マグネトロンのアノード電流
Iaやトランジスタ電圧Vce(当然電流も同様)のピ
ーク値を従来以上の大きなものにする必要がなく、しか
も外部電源からの入力力率をあまり低下させないで簡単
な構成で単一の電力変換部33の変換電力を大きくし、
結果として電波放射部34からの出力電波を十分大きく
することができる。具体的には、図2の構成において、
商用電源31からの入力電力を約1200W、約13.5
Aとし、Vdcを約105Vに設定すると、蓄電池37
からは約800Wの電力が供給され、電力変換器35は
約2000Wの電力を変換することができる。この結
果、マグネトロン34は約1000Wの電波出力を発生
することができ、従来に比べ著しく調理時間の短縮を実
現することが可能となり、しかも力率の著しい低下など
の不都合を生じることがないので入力電流を13〜14
A程度以下の望ましい値に維持しつつ上記の大電波出力
を発揮することができる。また、逆流阻止手段44を設
けることにより、外部電源31から昇圧手段38や蓄電
池37への過大電流流入を防止し、過熱、破壊、寿命低
下等の不都合を防止し、高い安全性、高信頼性、長寿命
を保証し、かつ、単一の電力変換部のみの簡単な回路構
成で大出力を可能とした高周波加熱装置を提供できる。
【0025】図6は図2のブロック図に示した本発明の
1実施例を実現するさらに詳しい構成を示す回路図であ
り、図2と同符号のものは相当する構成要素である。図
6は、外部電源として商用電源31を用いた高周波加熱
装置の回路図であり、電力変換部33は、ダイオードブ
リッジ42、インダクタ51およびコンデンサ52より
成る全波整流様波形の直流電源と、共振コンデンサ5
3、昇圧トランス54、トランジタス55、ダイオード
56より成るインバータと、コンデンサ57、ダイオー
ド58、59より成る高圧整流回路と、共振コンデンサ
60、インダクタ61、62より成るヒータ回路とによ
り構成されている。電波放射部34は、マグネトロン6
3で構成されている。変換器制御回路(変換器制御部)
36によりトランジスタ55のスイッチング周波数を制
御してインバータが動作され、高圧電力とヒータ電力が
マグネトロン63に供給されて発振し電波を加熱室に放
射する。インバータの基本的な電力変換動作についての
詳細は周知であるので省略するが、変換器制御回路36
は、マイクロコンピュータ64などを含む加熱制御部4
1の信号に基づき、カレントトランス65、66の信号
による電波出力の安定化を行いつつ、トランジスタ55
を制御して電波出力の大きさを調節するものである。
【0026】蓄電池37は安全性や製造コストの点から
12〜24V程度のものが望ましく、したがって、昇圧
回路(昇圧部)38を介して電力変換部33に電力を供
給する構成となっている。昇圧回路38は、タップ付き
昇圧インダクタ67、コンデンサ68、69、トランジ
スタ70、ダイオード71、制御回路73より成り、い
わゆる昇圧型DC/DCコンバータであって、詳しい動
作説明は省略するが、トランジスタ70のオンオフ比を
制御回路73で制御することにより、コンデンサ69の
端子電圧(すなわち直流出力電圧)を調節することがで
きる。この昇圧回路38の出力は逆流阻止手段であるダ
イオード44を介してダイオードブリッジ42の出力に
並列に接続されて容易に和電力を得られる構成となって
いる。
【0027】加熱制御部41は、高周波加熱装置の加熱
動作時には、リレー接点74、および75を閉じると共
に変換器制御回路36および昇圧回路38の制御回路7
3に動作指令を与える。したがって、電力変換部33の
電力変換機能の中心を成すインバータは、商用電源31
からの電力と昇圧回路により昇圧された蓄電池37から
の電力との和電力を受けて電力変換動作を行う。
【0028】以上に述べた具体的構成により、図2、図
3、図4および図5において説明した電力変換動作およ
び高周波加熱動作を実現することができる。このような
構成は、その最大値を大きくすることなく平均値を増大
できるので、電力変換部33を構成するトランジスタ5
5などの半導体や共振コンデンサ53等にとってもきわ
めて望ましい動作条件であり、比較的低価格な部品を使
用して従来比約2倍の電力変換が容易に可能となる。ま
た、このように商用電源31に蓄電池37を並列接続す
る構成とし、商用電源31の瞬時電圧の低い時のみVd
cを供給する構成により、商用電源31からの入力電力
の力率を比較的高い値に維持しつつVdcを商用電源か
らの電圧Vacに重畳させることが極めて簡単にできる
ので、このような高出力制御を行っても、入力電力力率
の高い高周波加熱装置を提供することができることは既
に述べた通りである。なお、図5(b)に示すように、
昇圧回路38の動作をVacの瞬時値に応じて同期させ
断続してもよいが、平滑用コンデンサ69の容量を商用
電源周期に比べて十分大きくしておけば昇圧回路38
は、断続動作を必要とせず、連続動作をさせても同様の
性能を得ることができる。すなわちVdcを例えば前述
したように105V一定の電圧としてもよいのであり、
この場合、昇圧回路38は商用電源電圧の瞬時値にかか
わらず平均的な直流出力105Vを得られるよう動作さ
せるのみで良い。したがってこの場合は、コンデンサ6
9の容量が大きくなる代わりに、昇圧回路38は平均的
な動作(たとえばほぼ一定の周波数での動作)を行うだ
けで良くその制御が比較的簡単となり、しかもトランジ
スタ70等が平均的電力を扱うのみで良いので最大電流
や最大電圧を低く押さえることができるので、蓄電池3
7からの供給電力が大きい場合はこの方が価格あるいは
変換効率などの点でより望ましいものとなる。
【0029】また、図6より明らかなように、逆流阻止
ダイオード44が無い場合は、商用電源31からダイオ
ードブリッジ42を介してコンデンサ69に過大電流が
流入すると共に、コンデンサ52なども昇圧回路38の
直接的な負荷になってしまうのでその昇圧動作が不安定
なものになってしまう。また、昇圧回路38が設けられ
ず蓄電池37がダイオードブリッジ42に直接並列接続
される構成の場合には、蓄電池37への過大な電流流入
が生じるため、蓄電池37の発熱による爆発等の破壊、
寿命低下等の不都合が生じる。したがって、逆流阻止ダ
イオード44はこのような外部電源31と蓄電池37と
の和電力を単一の電力変換器33で電力変換する場合極
めて重要な作用を果たすものである。
【0030】加熱制御部41は、高周波加熱装置の動作
停止時、リレー接点74、75を開くと共に、接点76
を閉じて充電回路(充電手段)39を動作させ蓄電池3
7を充電して前回の加熱動作で放電された電気エネルギ
ーを自動的に再充電する構成となっている。充電回路3
9は、ダイオード77、コンデンサ78で得られた直流
電圧を、トランジスタ79ダイオード80、81、イン
ダクタ82、コンデンサ83、および制御回路84によ
り、蓄電池37の充電に適した電圧に変換する降圧型の
DC/DCコンバータであり、トランジスタ79のオン
オフ比により出力電圧を任意に調節できるものであっ
て、その詳しい回路動作については既に周知であるので
説明は省略する。
【0031】このような構成により、電力変換部33の
動作中は商用電源31から充電回路39への電力供給を
零にできるので、商用電源31から供給できる最大電力
を電力変換し所望の大きな電波出力を得ることができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高周波加熱
装置は、以下に述べる効果を有するものである。
【0033】すなわち、全波整流回路とインバータ回路
を含む電力変換部と、電波放射部と、蓄電池とを備え、
前記蓄電池の直接出力または昇圧後の出力と前記全波整
流回路の出力を前記インバータ回路に供給し、前記両出
力の和出力を単一のインバータ回路で電力変換する構成
とすることにより、極めて簡単な構成で和電力を得、か
つ、この和電力を単一のインバータ回路により電力変換
し、電波放射部から商用電源の許容最大電力に制限され
ない極めて大きい電波出力を発生して被加熱物を加熱す
ることができる高周波加熱装置を提供することができ
る。したがって、簡単で低価格でありながら、商用電源
の許容電力以上の大電波出力発生を可能とする高周波加
熱装置を実現することができ、より高周波出力が大きく
て高速加熱(調理)が可能であり、しかも安全で信頼性
の高い高周波加熱装置を実現することができる。
【0034】
【0035】また、全波整流手段と蓄電池とを整流手段
を介して並列接続し、前記整流手段により前記全波整流
手段から前記蓄電池側へ電流が流入するのを防止する構
成とすることにより、商用電源の力率低下やインピーダ
ンス不整合による不安定現象等の不都合の発生を防止
し、高い整合性を維持しつつ、和電力を単一の電力変換
部にて電力変換し、電波放射部から、商用電源の許容最
大電力に制限されない極めて大きい電波出力を発生して
被加熱物を加熱することができる高周波加熱装置を提供
することができる。したがって、商用電源に制限されて
従来は困難であった極めて大きい電波出力を発生して被
加熱物を高速加熱することができ、かつ、安全で信頼性
が高く長寿命の高周波加熱装置を実現することができ、
より高速調理が要求される現代の食生活に適合した高周
波加熱装置を提供することができる。
【0036】
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における高周波加熱装置のブ
ロック図
【図2】本発明の他の実施例の高周波加熱装置のブロッ
ク図
【図3】(a)図2の高周波加熱装置の全波整流手段の
出力電圧波形図 (b)図2の高周波加熱装置の昇圧部の出力電圧波形図
【図4】図2の高周波加熱装置の昇圧部出力電圧に対す
る商用電源からの入力力率特性図
【図5】(a)図2の高周波加熱装置の商用電源からの
供給電圧波形図 (b)図2の高周波加熱装置の昇圧部からの供給電圧波
形図 (c)図2の高周波加熱装置の商用電源と昇圧部出力電
圧の合成供給電圧波形図 (d)図2の高周波加熱装置のマグネトロンのアノード
電流波形図(包絡線)
【図6】上記図2の高周波加熱装置のさらに詳しい回路
【図7】従来の高周波加熱装置の回路図
【図8】(a)従来の高周波加熱装置の入力電圧波形図 (b)従来の高周波加熱装置のトランジスタ電圧波形図 (c)従来の高周波加熱装置のマグネトロンのアノード
電流波形図(包絡線)
【図9】他の従来の高周波加熱装置のブロック図
【符号の説明】
31 外部電源 32 高周波加熱装置 33 電力変換部 34 電波放射部 37 蓄電池 39 充電手段 44 逆流阻止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 安井 健治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 楠木 慈 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 切通 歩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−74836(JP,A) 実開 平3−104994(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/66 H02M 7/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源より供給された電力を変換する
    力変換器を有する電力変換部と、前記電力変換部から変
    換電力を受け高周波電力を加熱室に放射する電波放射
    部と、蓄電池とを備え、かつ、前記電力変換を全波整
    流回路とインバータ回路とを有する構成にするととも
    に、前記全波整流回路の出力電圧波形は脈動波形とし、
    前記全波整流手段と前記蓄電池とを整流手段を介して並
    列接続し、前記蓄電池の直接出力または昇圧後の出力
    電圧は、全波整流回路の出力電圧未満とし、前記全波整
    流回路の出力と共に前記インバータ回路に供給し、前記
    両出力の和出力を単一のインバータ回路で電力変換する
    構成とした高周波加熱装置。
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