JP4480556B2 - 電源回路 - Google Patents

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本発明は、電源回路に関するもので、さらに具体的には、力率改善を施した交流安定化電源回路および無停電電源回路に関するものである。
交流入力線と出力線とのそれぞれの一方を共通ラインとして結合した力率改善型安定化電源回路として、従来より様々な回路が提案されており、例えば、図5に示すような回路が存在する。
この図5において、交流入力端子2、3の間に接続された交流電源10から交流電圧が入力されると、交流入力電圧正側の場合には、図6(a)の回路部が動作し、ハーフブリッジ回路兼力率改善用フィルタ26によって昇圧スイッチングし、入力電流波形を入力電圧波形に相似した正弦波状とし、入力の力率を改善するとともに、コンデンサ29の両端に昇圧された直流電圧を得る。
交流入力電圧負側の場合の場合も同様に、図6(b)の回路部が動作し、ハーフブリッジ回路兼力率改善用フィルタ26によって昇圧スイッチングし、入力電流波形を入力電圧波形に相似した正弦波状とし、入力の力率を改善するとともに、コンデンサ30の両端に昇圧された直流電圧を得る。以上の動作により、共通ライン16に対して正側と負側にそれぞれ昇圧された直流電圧が得られる。
また、交流入力線と出力線とのそれぞれの一方を共通ラインとして結合した力率改善型安定化電源回路の他の例として、図3に示すような回路が存在する。この図3において、交流入力端子2、3の間に接続された交流電源10から交流電圧が入力されると、交流入力電圧正側の場合には、図4(a)の回路部が動作し、全波整流回路50の整流ダイオード51、53で半波整流され、半波整流電圧を得る。この電圧を昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ31によって昇圧チョッピングし、入力電流波形を入力電圧波形に相似した正弦波状とし、コンデンサ29の両端に昇圧された直流電圧を得る。
交流入力電圧負側の場合の場合も同様に、図4(b)の回路部が動作し、全波整流回路50の整流ダイオード52、54で半波整流され、半波整流電圧を得る。この電圧を昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ31によって昇圧チョッピングし、入力電流波形を入力電圧波形に相似した正弦波状とし、コンデンサ30の両端に昇圧された直流電圧を得る。以上の動作により、共通ライン16に対して正側と負側にそれぞれ昇圧された直流電圧が得られる。この図3に示した力率改善型安定化電源回路は、特許文献1として既に開示された発明である。
特開平10−243578号公報
ここで、図5の回路における電力消費に着目すると、ハーフブリッジ回路兼力率改善用フィルタ26において共通ライン16に対して正側の昇圧を行う場合には、図6(a)に示す回路におけるスイッチ素子42がONしたときにコンデンサ30のエネルギを交流電源10を介してリアクトル11へ蓄え、スイッチ素子42がOFFしたときにリアクトル11に蓄えられたエネルギをコンデンサ29に移す。逆に、共通ライン16に対して負側の昇圧を行う場合には、図6(b)に示す回路におけるスイッチ素子41がONしたときにコンデンサ29のエネルギを交流電源10を介してリアクトル11へ蓄え、スイッチ素子42がOFFしたときにリアクトル11に蓄えられたエネルギをコンデンサ30に移す。すなわち、コンデンサ29、30を介して昇圧スイッチングを行うことにより無駄な電力消費がなされており、回路全体の効率を上げることができないという問題があった。また、ハーフブリッジ回路兼力率改善用フィルタ26においては、コンデンサ29、30のエネルギを入力電圧に同期して移行させているため、インバータ後の電圧の位相が入力と逆位相の場合、コンデンサ29、30のリップル電流の増加によって入力電流が増加し、コンデンサ29、30の電圧がアンバランスとなり、出力にもリップルが出てしまう。さらに、入力電流が増加するため、回路全体の効率が下がってしまうという問題があった。
同様に、図3に示す特許文献1の回路における電力消費に着目すると、昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ31において、共通ライン16に対して正側の昇圧を行う場合には、図4(a)に示すように、スイッチ素子25がONのときに整流素子51、53を電流が流れ、スイッチ素子25がOFFのときに整流素子51、27を電流が流れる。逆に、共通ライン16に対して負側の昇圧を行う場合には、図4(b)に示すように、スイッチ素子25がONのときに整流素子52、54を電流が流れ、スイッチ素子25がOFFのときに整流素子28、54を電流が流れる。すなわち、常に2個の整流素子に電流が流れて無駄な電力消費がなされており、回路全体の効率を上げることができないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、力率改善した交流安定化電源回路又は無停電電源回路において、部品点数を増やすことなく、消費電力を抑えて回路の高効率化を図り、かつ、小型化を実現した電源回路を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1は、交流入力端子2、3と交流出力端子8、9のそれぞれの一方の端子3、9間を結合して共通ライン16とし、この共通ライン16と他方の入力端子2との間に入力される交流電圧に対して、昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32において制御回路43の制御の下で昇圧チョッピングを行うことで共通ライン16の正側と負側に昇圧した直流電圧を得るとともに力率改善を行い、正側と負側でそれぞれ安定化された直流電圧をさらにその後段のハーフブリッジ型DC−ACインバータ37によって交流電圧に変換して出力するようにした電源回路において、前記昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32は、他方の入力端子2に接続されたリアクトル11と、このリアクトル11の出力側と共通ライン16との間に設けた互いに逆向きでかつ直列に接続されたフライホイールダイオード入りのMOSFETからなるスイッチング素子23、24とを具備し、これらのリアクトル11及びスイッチング素子23、24を共通ライン16に対して正側と負側とで共用して昇圧チョッピングを行うようにし、前記制御回路43は、交流入力電圧の大きさに応じて昇圧後の目的電圧の設定値を調整して昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32における昇圧率の制御を行う機能を具備してなることを特徴とする電源回路である。
請求項1記載の発明によれば、昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32において、スイッチング素子23、24をリアクトル11の出力側と共通ライン16との間に互いに逆向きでかつ直列に接続して設けたので、従来回路において必要であった整流回路が省略可能となることで部品点数の削減による小型化を実現し、また、整流ダイオードの数を減らすことでスイッチング素子がON/OFFを繰返す際に消費する電力を削減することが可能となった。また、制御回路43は、交流入力電圧の大きさに応じて昇圧後の目的電圧の設定値を調整して昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32における昇圧率の制御を行う機能を具備してなるので、例えば、入力電圧が低いとき(107V AC 未満)には昇圧する目的電圧を151V DC に設定し、入力電圧が高いとき(107V AC 以上)には入力電圧に比例させて昇圧する目的電圧を151V DC 以上に上げるように、制御回路43で制御することで、昇圧率を低い状態に保つことができ、大幅な高効率化が実現可能となる。
本発明による電源回路は、交流入力端子2、3と交流出力端子8、9のそれぞれの一方の端子3、9間を結合して共通ライン16とし、この共通ライン16と他方の入力端子2との間に入力される交流電圧に対して、昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32において制御回路43の制御の下で昇圧チョッピングを行うことで共通ライン16の正側と負側に昇圧した直流電圧を得るとともに力率改善を行い、正側と負側でそれぞれ安定化された直流電圧をさらにその後段のハーフブリッジ型DC−ACインバータ37によって交流電圧に変換して出力するようにした電源回路において、昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32は、他方の入力端子2に接続されたリアクトル11と、このリアクトル11の出力側と共通ライン16との間に設けられた互いに逆向きでかつ直列に接続されたスイッチング素子23、24と、前記リアクトル11の出力側から分岐した正側ラインに設けた整流ダイオード27と、前記リアクトル11の出力側から分岐した負側ラインに設けた整流ダイオード28と、前記正側ラインと共通ライン16との間に設けたコンデンサ29と、前記負側ラインと共通ライン16との間に設けたコンデンサ30とで構成し、また、昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32は、直流出力電圧を位相調整した信号により、入力電流を入力電圧に相似した正弦波状にして力率改善用フィルタとして用いるようにしたものである。
以下、図面を用いて詳細に説明する。
本発明による電源回路の構成を図1に示す回路図に基づいて説明する。図1において、2、3はそれぞれ交流電源10を接続するための交流入力端子であり、8、9はそれぞれ安定化後の交流出力端子である。これらの入出力端子のうち一方の交流入力端子3と一方の交流出力端子9との間を共通ライン16で直結し、また、他方の交流入力端子2と他方の交流出力端子9との間を直送ライン1と切替回路14を介して接続することで直送回路を構成している。
前記交流入力端子2、3の間には、入力電圧検出回路15と、入力電流検出兼絶縁手段としてのカレントトランス17と、昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32とが接続され、この昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32の後段には、DC−ACインバータ37、フィルタ回路96、出力電圧検出回路12、出力電流検出兼絶縁手段としてのカレントトランス13が順次接続されている。これらのうち、入力電圧検出回路15、カレントトランス17の2次コイル側、出力電圧検出回路12、及び、カレントトランス13の2次コイル側は、後述する制御回路43に接続されている。
前記昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32は、図1に示すように、他方の入力端子2に接続されたリアクトル11と、このリアクトル11の出力側と共通ライン16との間に設けられた互いに逆向きでかつ直列に接続されたフライホイールダイオード入りのMOSFETからなるスイッチング素子23、24と、前記リアクトル11の出力側から分岐した正側ラインに設けた整流ダイオード27と、前記リアクトル11の出力側から分岐した負側ラインに設けた整流ダイオード28と、前記正側ラインと共通ライン16との間に設けたコンデンサ29と、前記負側ラインと共通ライン16との間に設けたコンデンサ30とで構成されている。これらの素子で構成された昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32は、共通ライン16に対して正側と負側の両方において共通に使用される構成部分であり、図2(a)(b)に示すように、正側と負側のそれぞれで昇圧を行う。これらのうち、スイッチング素子23、24のゲートは、後述する制御回路43に接続されている。また、コンデンサ29、30には、フローティングされた正側の検出回路19と負側の検出回路20とがそれぞれ接続されており、これらの検出回路19、20の検出結果は、後述する制御回路43に入力される。
前記DC−ACインバータ37は、IGBTからなるスイッチング素子33、34と、コンデンサ29、30とからなるハーフブリッジ型で構成されており、このコンデンサ29、30は、前記昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32の構成部品と共用しているものである。これらのうち、スイッチング素子33、34ゲートは、後述する制御回路43に接続されている。このDC−ACインバータ37によって直流を交流に変換し、さらに後段のリアクトル35とコンデンサ36とからなるフィルタ回路96によって、変換後の交流電圧の高調波成分を圧縮して出力する構成となっている。
制御回路43は、接続された入力電圧検出回路15とカレントトランス17の2次コイル側とから入力電圧と入力電流とを検出し、これに基づいて前記昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32におけるスイッチング素子23、24のON/OFFを制御することで、正側と負側の昇圧動作を行う。また、この制御回路43は、コンデンサ29、30にそれぞれ接続された検出回路19、20の検出結果、及び、出力電圧検出回路12とカレントトランス13の2次コイル側とから検出した出力電圧と出力電流に基づいて、前記DC−ACインバータ37におけるスイッチング素子33、34のON/OFFを制御して、交流出力端子8、9から出力する交流電圧の生成を制御する。
また、バッテリ38と逆流阻止スイッチ素子39を直列に接続したものを、前記カレントトランス17の1次コイルの入力側とダイオード28のカソード側との間に設けている。このバッテリ38は、商用電源の停電時に電力を供給するためのもので、また、逆流阻止スイッチ素子39は、交流入力電圧が商用半サイクル毎に低下したときにバッテリ38を放電させないためのものである。ここで、40は、交流入力電圧が低くなった際に動作するスイッチ素子であり、入力が低くなり停電と判断すると逆流阻止スイッチ39がONしてバッテリ38の電圧がスイッチ素子40に加わり、スイッチ素子40、リアクトル11及びダイオード27、28でチョッパ回路を形成して、停電時もコンデンサ29、30に昇圧された電圧を蓄え、DC−ACインバータ37によって交流に変換して出力する構成となっている。
次に、上記の回路の作用を図面に基づいて説明する。
前記昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32は、正側と負側で共通して作用するものであり、交流電源10からの交流入力の正負によって動作する素子が若干異なるが、基本的には同じ原理に基づくものであるため、図2(a)に示す交流入力が正の場合について主に説明を行う。図1及び図2(a)において、交流入力端子2、3の間に交流電源10が印加されると、入力電圧検出回路15によって入力電圧を検出して制御回路43に検出結果が送られ、これを受けて制御回路43では、スイッチング素子23、24のゲートをONさせる。ここでのゲートの開閉には20kHzの高周波が用いられる。ここで、交流入力が正側であった場合には、スイッチング素子23、24がON状態となると、交流電源10、リアクトル11、スイッチング素子23、スイッチング素子24、交流電源10というループによって電流が流れ、リアクトル11にエネルギが蓄えられる。
次に、スイッチング素子23、24がOFF状態となると、リアクトル11に蓄えられたエネルギが放出され、交流電源10、リアクトル11、ダイオード27、コンデンサ29、交流電源10という経路で電流が流れて、昇圧された電圧がコンデンサ29に蓄えられる。このようにしてコンデンサ29に蓄えられた直流電圧は、DC−ACインバータ37のスイッチング素子33のスイッチング動作によってパルス幅変調され、これに対してフィルタ回路96によって高調波成分の圧縮を行ったものが、正側の交流電圧として交流出力端子8、9から出力される。
交流電源10からの交流入力が負側の場合についても同様に、図2(b)に示すように、スイッチング素子23、24がON状態となると、交流電源10、スイッチング素子24、スイッチング素子23、リアクトル11、交流電源10というループによって電流が流れ、リアクトル11にエネルギが蓄えられ、スイッチング素子23、24がOFF状態となると、リアクトル11に蓄えられたエネルギが放出され、交流電源10、コンデンサ30、ダイオード28、リアクトル11、交流電源10という経路で電流が流れて、昇圧された電圧がコンデンサ30に蓄えられ、このコンデンサ30に蓄えられた直流電圧は、DC−ACインバータ37のスイッチング素子33のスイッチング動作、及び、フィルタ回路96の高調波成分の圧縮によって、負側の交流電圧として交流出力端子8、9から出力される。
このように、本発明の電源回路は、フライホイールダイオード入りスイッチ素子23、24をそれぞれ逆向きでかつ直列に繋いだものを、交流入力端子2、3の間でかつリアクトル11の後段となる部分に挿入して構成したことを特徴とするものであり、これにより、図3に示す従来回路における交流電圧整流素子50が不要となるとともに、図3の回路では必ず2つのダイオードに電流が流れることで無駄に消費していた電力を本発明の電源回路では抑えることが可能となった。
具体的には、ダイオードにかかる電圧=0.6V、スイッチング素子がON時のドレイン−ソース間の抵抗RDS=0.02Ω、入力平均電流=10A、スイッチングONデューティ平均=0.5とすると、図3及び図4で示した従来回路における消費電力は、
(1.2V×10A×0.5+1.2V×10A×0.5)×2=24W
となるのに対して、図1及び図2で示した本発明回路における消費電力は、
(10A×10A×0.02Ω×0.5+0.6V×10A×0.5)×2=8W
となり、本発明の方が16W分の消費電力を抑えた構成となっているのが分かる。実際には他の素子の影響もあるため、もっと大きな差となって現れる。
また、前記昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32において入力電圧を昇圧してコンデンサ29、30に蓄えているが、この昇圧率を制御回路43において制御して調整可能とすることで、大幅な高効率化を実現している。本発明の構成では、前記DC−ACインバータ37の入力であるコンデンサ29、30に蓄えるべき電圧は、それぞれ出力電圧+10VDC程度で良いので、出力電圧として100VACが必要な場合は、141VDC(100VAC×√2)+10VDC=151VDC有れば十分である。よって、目的電圧を151VDCに設定しておくことで、出力電圧として100VACを出力することが可能となる。しかし、入力電圧が低い場合には目的電圧の設定は151VDCで問題ないが、この設定状況において入力電圧が107VAC(151VDC÷√2)を超えると、入力電圧の方が昇圧後の電圧よりも高くなってしまうため、スイッチング素子23、24のスイッチング動作が止まってしまい、力率改善も行わなくなってしまう。これを避けるために、通常は昇圧後の目的電圧を最大入力電圧よりも高い電圧となるように設定するが、この設定では交流入力電圧が低い場合に昇圧率が高くなってしまい電源効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明では、制御回路43において入力電圧検出回路15で検出した入力電圧に応じて前記昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32での昇圧する目的電圧を調整するように制御する。例えば、入力電圧が低いとき(107VAC未満)には昇圧する目的電圧を151VDCに設定し、入力電圧が高いとき(107VAC以上)には入力電圧に比例させて昇圧する目的電圧を151VDC以上に上げるように、制御回路43で制御することで、昇圧率を低い状態に保つことができ、大幅な高効率化が実現可能となる。
前記実施例において、スイッチング素子23、24は、フライホイールダイオード入りのMOSFETで構成したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、フライホイールダイオード無しにしたMOSFETのみで構成してもよいし、また、これ以外の素子としてバイポーラトランジスタ、IGBT等のスイッチング素子で構成してもよく、このバイポーラトランジスタ、IGBT等のスイッチング素子の場合にはフライホイールダイオード入りであることが望ましい。さらに、スイッチング素子33、34も、IGBTに限られるものではなく、MOSFET等の他のスイッチング素子を用いてもよい。
本発明による電源回路の構成を示した回路図である。 (a)は、図1の昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32における正側動作時の構成を表した模式図であり、(b)は、同様に負側動作時の構成を表した模式図である。 従来の電源回路の構成を示した回路図である。 (a)は、図3の昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ31における正側動作時の構成を表した模式図であり、(b)は、同様に負側動作時の構成を表した模式図である。 従来の電源回路の他の構成を示した回路図である。 (a)は、図5の昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ26における正側動作時の構成を表した模式図であり、(b)は、同様に負側動作時の構成を表した模式図である。
符号の説明
1…直送ライン、2、3…交流入力端子、4…カレントトランス、5…1次コイル、6、7…2次コイル、8、9…交流出力端子、10…交流電源、11…リアクトル、12…出力電圧検出回路、13…カレントトランス、14…切換回路、15…入力電圧検出回路、16…共通ライン、17…カレントトランス、19、20…検出回路、22…制御回路、23…スイッチング素子、24…スイッチング素子、25…スイッチング素子、26…昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ、27、28…整流ダイオード、29、30…コンデンサ、31…昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ、32…昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ、33、34…スイッチング素子、35…リアクトル、36…コンデンサ、37…DC−ACインバータ、38…バッテリ、39…逆流阻止スイッチ素子、40…スイッチング素子、41…スイッチング素子、42…スイッチング素子、43…制御回路、45…パルス幅変調回路、49…抵抗、50…全波整流回路、51〜54…整流ダイオード、96…フィルタ回路。

Claims (1)

  1. 交流入力端子2、3と交流出力端子8、9のそれぞれの一方の端子3、9間を結合して共通ライン16とし、この共通ライン16と他方の入力端子2との間に入力される交流電圧に対して、昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32において制御回路43の制御の下で昇圧チョッピングを行うことで共通ライン16の正側と負側に昇圧した直流電圧を得るとともに力率改善を行い、正側と負側でそれぞれ安定化された直流電圧をさらにその後段のハーフブリッジ型DC−ACインバータ37によって交流電圧に変換して出力するようにした電源回路において、前記昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32は、他方の入力端子2に接続されたリアクトル11と、このリアクトル11の出力側と共通ライン16との間に設けた互いに逆向きでかつ直列に接続されたフライホイールダイオード入りのMOSFETからなるスイッチング素子23、24とを具備し、これらのリアクトル11及びスイッチング素子23、24を共通ライン16に対して正側と負側とで共用して昇圧チョッピングを行うようにし、前記制御回路43は、交流入力電圧の大きさに応じて昇圧後の目的電圧の設定値を調整して昇圧チョッパ回路兼力率改善用フィルタ32における昇圧率の制御を行う機能を具備してなることを特徴とする電源回路。
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