JP2964674B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP2964674B2
JP2964674B2 JP5863391A JP5863391A JP2964674B2 JP 2964674 B2 JP2964674 B2 JP 2964674B2 JP 5863391 A JP5863391 A JP 5863391A JP 5863391 A JP5863391 A JP 5863391A JP 2964674 B2 JP2964674 B2 JP 2964674B2
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直芳 前原
大介 別荘
孝広 松本
誠 渋谷
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  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッテリーと整流器を
備えた加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の加熱装置は、図4に示すように商
用電源12より電力の供給を受ける発熱体13から構成
されている。発熱体13は商用電源から例えば数100
w〜1.3kw程度の電力の供給を受け、発熱し、被加
熱物を直接または間接的に加熱していた。
【0003】しかし、一般家庭における商用電源コンセ
ントは、通常15A定格のものが多く、家庭内の電力配
線定格も20Aのものが多いので、加熱装置の最大消費
電流は、13〜14A程度にする必要がある。屋内配線
電流容量が20Aであっても、炊飯器やトースター等、
他の電気製品を同時に使用するとブレーカが遮断するの
で消費電流は6〜7Aに抑える必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の加熱装置では、商用電源からの制限を受けて、それに
相当する発熱出力しか得ることができず、高速加熱性能
を高めることが困難であるという問題があった。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、商用
電源からの入力電流の制限を受けることなく大きな発熱
出力が簡単な構成で容易に得られ、なおかつバッテリー
が小型でコンパクトな加熱装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、商用電源を整流する整流手段と、バッテリ
ーと、前記整流手段と前記バッテリーとの両出力によっ
て発熱する発熱体と前記整流手段の出力側と前記バッ
テリーの出力側とを逆流防止手段を介して並列接続する
構成としたものである。また、バッテリーの出力側にバ
ッテリー出力制御手段を設け、前記バッテリー出力制御
手段により発熱体に供給される電力を調節する構成とし
たものである。
【0007】
【作用】上記構成により、商用電源を整流した電力と、
バッテリーからの電力を合わせて発熱体に供給すること
により、外部電源からの入力電流に制限されずに所望の
大きな発熱出力を得ることができると同時に、整流手段
の出力電圧とバッテリーの出力電圧を逆流防止手段を介
して並列接続しているので、整流手段からバッテリーへ
電流が流入するのを防止する。また、バッテリー出力制
御手段によってバッテリーの出力を調節した後に発熱体
に電力を供給することにより、商用電源とバッテリーか
ら発熱体へ電力を供給するタイミングを変えることがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2を参
照して説明する。
【0009】図1において、整流手段1はダイオードブ
リッジからなり、商用電源2より交流電力の供給を受け
全波整流出力をヒーター3に供給している。またバッテ
リー4からもダイオードからなる逆流防止手段5を介し
てヒーター3に電力の供給を行なっている。
【0010】図2における(A),(B)はそれぞれ整
流手段1からヒーター3に供給される電力および逆流防
止手段5からヒーター3に供給される電力を示し、
(C)は前記全波整流出力の電圧波形と逆流防止手段5
の出力電圧波形の関係を示している。(D)はヒーター
3に供給される全電力を示している。(E)は商用電源
からだけ電力を供給した場合にヒーター3に供給される
電力を示している。
【0011】上記構成において、(A)は(本整流手段
1の出力電圧≧逆流防止手段5の電圧)であり、この区
間は商用電源2から得た電力をヒーター3に供給してい
る。また(B)は(整流手段1の出力電圧≦逆流防止手
段5の電圧となる区間とバッテリーの出力を示す図)で
あり、この区間はバッテリー4から得た電力をヒーター
3に供給する。上記構成とすることにより、商用電源2
の負担を増やすことなく、商用電源2だけから電力を供
給した場合と比較し、(D)の斜線部分の電力だけ多く
ヒーター3に供給している。例えば、商用電源2からの
入力電力を約1200Wとし、逆流防止手段5の出力電
圧を105Vとすると、バッテリー4からは約800W
の電力が供給され、ヒーター3には約2000Wの電力
が供給され、ヒーター3から相当する発熱出力を得るこ
とが出来る。逆流防止手段5は整流手段1の出力がバッ
テリー4に流入するのを防止する。
【0012】図3は本発明の他の実施例を示すものであ
り、図1と同一構成部品には同じ符号を付して説明は省
略する。図に示すように整流手段1は商用電源2より交
流電力の供給を受け全波整流出力をヒーター3に供給し
ている。バッテリー6からも、バッテリー出力制御手段
7と逆流防止手段5を介してヒーター3に電力の供給を
している。バッテリー出力制御手段7はDC−DCコン
バーターからなる昇圧部8と、リレー9、リレー制御部
10、スイッチ11によって構成されている。バッテリ
ー出力制御手段7はバッテリー6から得た入力を昇圧部
8によって昇圧し、その出力をリレー9を介して逆流防
止手段5へ出力している。リレー制御部10は、スイッ
チ11からの信号のあるとき、および過熱装置起動時の
一定期間、たとえば1分間の間、リレー9の開閉を制御
し、逆流防止手段5への出力電力の調節を行っている。
逆流防止手段5は整流手段1の出力がバッテリー6へ流
入することを防いでいる。DC−DCコンバーターにつ
いては周知の技術であり、説明は省略する。
【0013】上記構成により、加熱装置起動時の一定時
間高出力を供給することができ、加熱の立ち上がり特性
を改善することができるという効果がある。
【0014】さらに、バッテリー出力制御手段7によっ
て、バッテリー6の出力電圧を例えば45V以下になる
ように制御すれば、電気用品取締規定の制限が緩和され
るので、バッテリーの小型化が可能で、コンパクトな加
熱装置を実現することができるという効果がある。
【0015】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
の加熱装置は、整流手段の出力側と前記バッテリーの出
力側とを並列接続する逆流防止手段とを備え、逆流防止
手段が整流手段の出力がバッテリーへ流入することを防
ぐので、商用電源より低い電圧のバッテリーを使用し高
出力の加熱装置を実現することができる。 また、バッテ
リー出力制御手段によってバッテリーの出力を調節した
後に発熱体に電力を供給することにより、使用状態に合
った大きさの加熱出力を商用電源の許容電力内で発生さ
せる事ができる。さらに、電圧の低いバッテリーを使用
できるので、コンパクトな加熱装置を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における加熱装置の回路図
【図2】同加熱装置の出力波形図
【図3】本発明の他の実施例における加熱装置の回路図
【図4】従来の加熱装置の回路図
【符号の説明】
1 整流手段 2 商用電源 3 ヒーター(発熱体) 4 バッテリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 孝広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 渋谷 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 3/00 310

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源を整流する整流手段と、バッテ
    リーと、前記整流手段の出力側と前記バッテリーの出力
    側とを並列接続し前記整流手段から前記バッテリーへ直
    接電流が流入するのを防止する逆流防止手段と、前記バ
    ッテリーと前記商用電源との両出力によって発熱する発
    熱体とを備えた加熱装置。
  2. 【請求項2】 商用電源を整流する整流手段と、バッテ
    リーと、前記バッテリーの出力を所定の電圧に調節して
    発熱体に供給するバッテリー出力制御手段と、前記バッ
    テリー出力制御手段と前記商用電源との両出力によって
    発熱する発熱体とを備えた加熱装置。
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