JPS5837536Y2 - 線材の自動切断装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、線材の自動切断装置に関する。

従来、リール等に巻かれた長尺の線材を所定長さに切断
する際には、作業者が一本ずつ長さを測ってから切断し
てゆく方法がとられていた。

しかし、このような方法では、作業能率が悪く、また作
業者の錯誤等に基く誤切断が発生し易い等の欠点があっ
た。

そこで、本考案は所定の長さの線材を自動的に切断する
ことができる自動切断装置を提供するものである。

以下、図面に基く一実施例に基き、本考案を具体的に説
明する。

自動切断装置１は、第１図に示すように、長尺の線材２
が巻きつけられたリール３を回転自在に有しており、リ
ール３からは線材２がたわみ止めレバー５を通って送り
ローラー６，６′及び７，７′間に供給されている。

送りローラー６．６’、７．７’にはモーター等の適宜
な駆動手段が連結されており、該駆動手段を駆動させる
ことにより送りローラー６，６′及び７，７′間に挾持
された線材２を図中矢印Ａ方向に給送することができる
。

送りローラー７，７′の右方には両端を固着されたコイ
ルばね９が線材２を被覆する形で設けられており、コイ
ルばね９の右方にはカッター１０が設けられ、カッター
１０の更に右方には受皿１１が設置されている。

一方、送りローラー６′には送りローラー６′と共に回
転する円盤１２が固着されており、円盤１２の外周部に
は多数のスリツ）１２ａが等間隔で穿設されている。

円盤１２にはフォトカップラー１３が、スリット１２
ａを円盤１２の両側から挾み込む形で設けられており、
フォトカップラー１３の出力はカウンター１５に電気的
に接続されている。

カウンター１５の出力は一致検出器１６の一方の入力に
接続されており、一致検出器１６の他方の人力にはレジ
スター１７の出力が接続されている。

レジスター１７にはテ゛ジタルスイッチ１９と接続して
おり、テ゛ジタルスイッチ１９はレジスター１７に切断
すべき線材２の切断長さを指示記憶させることができる
。

一方、一致検出器１６の出力はカッタードライバー２０
に人力しており、カッタードライバー２０の出力はカッ
ター１０に接続され、カッター１０はカッタードライバ
ー２０により適宜駆動され、線材２を切断することがで
きる。

本考案は、以上のような構成を有するので、自動切断装
置１を用いてリール３に巻かれた長尺の線材２を一定長
さに切断する際には、第１図に示すように、まずデジタ
ルスイッチ１９により線材２の切断長さを指示してレジ
スター１７に記憶させる。

次に、モーター等の駆動手段を駆動させて送りローラー
６．６’、７．７’を回転駆動させ、線材２をリール３
からたわみ止めレバー５を介して送りローラー６．６’
、７．７’間を図中矢印Ａ方向へ送り、コイルは゛ね９
内を通ってカッター１０から受皿１１上へ連続的に給送
する。

この際、ローラー６．６′の回転角に対応した長さだけ
線材２は矢印Ａ方向へ給送されるが、ローラー６′が回
転すると円盤１２も同期的に回転し、従ってフォトカッ
プラー１３は円盤１２のスノット１２ ａによりローラ
ー６′の回転角に対応したパルス信号をカウンター１５
に出力する。

カウンター１５はフォトカップラー１３からのパルス信
号をカウントし、現在送りローラー６′がどの程度回転
したか、従って線材２が送りローラー６，６′間を矢印
Ａ方向にどれだけ送られたかを演算して一致検出器１６
へ出力する。

一致検出器１６は線材２の給送長さとレジスター１７内
に記憶されている線材２の所定切断長さとを比較し、両
者が一致した場合にのみカッタードライバー２０を駆動
する。

すると、今迄送りローラー６．６’、７．７’等により
コイルばね９及びカッター１０を通って受皿１１上に給
送されていた線材２は、送りローラー６，６′等による
線材２の矢印Ａ方向への給送量、従ってカッター１０か
ら線材２の先端部までの長さが所定の切断長さに達した
ところで、カッタードライバー２０により駆動されるカ
ッター１０によって切断され、所定長さに切断された線
材２が受皿１１上に保管される。

以後、全く同様の動作で所定長さに線材２は連続的に切
断されるが、送りローラー６．６’、７．７’等は線材
２をカッター１０側へ常時給送し続けているので、カッ
ター１０と線材２が切断係合状態に入ると線材２はカッ
ター１０より図中矢印Ａ方向へ進行することができなく
なる。

すると、ローラー７．７′から矢印Ａ方向へ給送されて
来た線材２は、コイルばね９内では゛ね９を図中破線で
示すようにたわませつつ一時貯留される。

カッター１０による線材２の切断が終了すると、カッタ
ー１０と線材２の切断係合状態が解除されるので、コイ
ルばね９はばね９自身の弾性で、第１図破線で示すたわ
んだ状態から実線で示す直線状態に復帰し、ばね９内に
一時貯留されていた線材２はばね９内からカッター１０
側へ押し出される。

次のカッター１０の切断動作まではそのままの状態で、
線材２はコイルばね９内を受皿１１側へ送りローラー６
．６’、７．７’によって給送され、切断の度にローラ
ー６．６’、７．７’を停止させることなく連続的に線
材２の切断動作を行なうことができる。

以上説明したように、本考案によれば、円盤１２、フォ
トカップラー１３及びカウンター１５等よりなる検出手
段によって、線材２の給送長さを検出し、更に一致検出
器１６にまり給送長さと所定の切断長さとの一致がとれ
た時にのみカッター１０により線材２を切断するように
したので、長尺の線材２より所定長さの線材２を自動的
にしかも正確に切断することができ、線材２の切断作業
を極めて能率よく行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による線材の自動切断装置の一実施例を
示す概略図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 切断されるべき線材の長さを指定する手段、移送された
   線材の長さを指定する手段、移送された線材の長さを計
   数する手段、指定された線材の長さと移送された線材の
   長さを比較する手段、移送された長尺の線材を所定のタ
   イミングで切断するカッタ、カッタ前段で両端を固定さ
   れ、そのコイルばね中を線材が通過するコイルばねを有
   し、該カッタは比較手段の一致検出信号によって線材を
   切断することを特徴とする線材自動切断機。