JPS5836495Y2 - タイル自動分離装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二枚合せタイル素材を刃物によって分離するタ
イル自動分離装置に関する。

従来、焼成成形された二枚合せタイル素材を分離してタ
イル製品を製造する場合、人手によって分離していたた
め、自動的に、連続的に製造することが出来ず能率が非
常に悪かった。

本考案は従来の上記の如き欠点を解消することを目的と
するものであって、連続的に搬送されてくる二枚合せタ
イル素材を水平方向から刃物によって打圧することによ
り分離するものである。

以下に本考案にかかるタイル自動分離装置（以後本案装
置という）を、その実施例を示す図面に基いて説明する
。

なお、実施例としては、第３図に示す如き、分離後２個
のｌコ型役物タイルとなるタイル部Ａ、Ｂと該タイル部
Ａ、Ｂを支持する支持部Ｃとからなる２枚合せ役物タイ
ル素材を分離する場合を例にとって説明するが、干物の
２枚合せタイル素材を分離する場合にも勿論適用される
。

第１図は本案装置の斜視図、第２図は本案装置の平面図
である。

１はベルトコンベア等からなるタイル搬送路であって、
２枚合せ役物タイル素材（以後単にタイル素材という）
２が白抜き矢符に示す如く搬送される。

３は、タイル素材２が搬送される際、後述する如く方向
ずけて搬送するための案内板であって、搬送路１の両側
に配設されている。

該案内板３，３の両側には、刃先を搬送路１内に向けた
状態で刃物４，４が夫々対向配設されている。

該刃物４は、図示実施例の場合には、上下に所定間隔を
おいて配設された２本の刃４ ａ 、４ ｂとからなる
。

刃物４は、エアシリンダ等からなる刃物駆動手段５に、
刃物保持具６を介して固定され、搬送路１内に向って突
出移動可能になされている。

７は前記案内板３に穿設された孔であって、刃物４が搬
送路１内に突出移動し得るためのものである。

８はタイル素材２の位置を検出する光電管等のタイル位
置検出器である。

９は光電管の光が通過するための案内板３に穿設された
孔である。

該位置検出器８から出力された位置信号は判断制御器（
図示省略）に入力される。

該判断制御器は、タイル素材２の後述する刃物打圧部が
刃ｅ１４の突出位置に搬送されて来たか否かを判断し、
来ている場合には、刃物駆動手段５へ駆動信号を出力す
るものである。

なお、位置検出器８が判断制御器を兼ねてもよい。

次に本案装置の使用方法について説明する。

第３図に示す如きタイル素材２は、Ｌ型役物タイル部Ａ
、Ｂ同志の連結部ｍ、ｎ、及び支持部Ｃとｂ型膜物タイ
ル部Ａ、Ｂとの連結部ｐ、ｑにおいて夫々分離されるが
、刃物４が打圧する個所は、第３図に示す如く、タイル
素材２の連結部ｐ、ｑのみで十分である。

なお第３図には示していないがタイル素材２の背面側か
らも刃物４によって連結部ｐ、ｑが打圧されることは勿
論である。

そこで、タイル素材２の連結部ｐ、ｑの打圧部が搬送路
１の両側方向、すなわち、第１図上左右方向を向いた状
態で、タイル素材１を搬送路１に置き、一定の間隔をお
いて順次搬送する。

位置検出器８はタイル素材２の位置を検出し、該位置検
出器８からの位置信号に基き、判断制御器は、タイル素
材２の打圧部が刃物４の突出位置に来たことを判断し、
刃物駆動手段５へ駆動信号を出力する。

刃物駆動手段５は該駆動信号に従って刃物４を搬送路１
内に突出移動させ、タイル素材２の打圧部を両側から打
撃押圧し、タイル素材２の連結部ｐ、ｑ、ｍ。

ｎを分離する。

なお、その際タイル素材２の搬送は停止させておく必要
はないが、一旦停止させてもよい。

打圧し終った刃物４は元の位置へ退却移動し、分離した
タイル素材２は次の処理場所へ搬送される。

そして新たにタイル素材２が刃ｖ０４の配設場所へ搬送
されてくる。

なお、その際順次送られてくるタイル素材２相互間に所
定間隔を持たすため、第２図に示す如く、搬送路１の上
流に、搬送路１に対して、直角且つタイル素材２の高さ
寸法程度高い位置に、搬送路１′を設けておき、タイル
素材２をその打圧部が上下方向を向き、且つ互いに接触
しあるいは少し離れた状態で搬送する。

その際搬送路１′の搬送スピードを搬送路１の搬送スピ
ードより少し遅くしておく。

その結果タイル素材２が搬送路１′から搬送路１に移載
される際、９０°回転しつつ搬送路１上に落下して打圧
部が横方向を向くと同時に、所定間隔をおいて搬送路１
上を搬送されることになる。

また、搬送路１′上のタイル素材２の占有する面積は少
なくてすむので、ひいては本案装置の工場内での占有面
積が小さくてすむという利点もある。

あるいは、一定時間間隔で開放するタイルストッパー（
図示省略）を搬送路１の上流に設けておくことにより、
タイル素材２を等間隔で搬送してもよい。

また刃物４は、タイル素材２の形状、大きさの違いに対
応するため、その配設位置が自由に変えられるようにな
されていることが望ましい。

なお、タイル素材２は、分離し易いように第３図に示す
如く、タイル素材２の連結部の厚さの約士程の深さの切
込Ｓを、夫々設けておくのが望ましい。

なお、図における１０は蟻溝である。以上述べた如く、
本案装置は連続的にタイル素材を送りながら、自動的に
タイル素材を分離出来るので、作業能率が上るうえ、作
業具の熟練も不要である優れたタイル自動分離装置であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本案装置の実施例を説明するためのもの
であって、第１図は本案装置の斜視図、第２図は本案装
置の平面図、第３図はタイル素材と刃物の斜視図である
。 １・・・・・・搬送路、２・・・・・・タイル素材、４
・・・・・・刃物、５・・・・・・刃物駆動手段、８・
・・・・・位置検出器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二枚合せタイル素材が搬送されて来る搬送路と、該搬送
   路の両側位置に、搬送路内へ向って突出移動可能に夫々
   対向配設された刃物と、適宜の場所に設けられ、二枚合
   せタイル素材の位置を検出する位置検出器と、該位置検
   出器からの出力信号に基き、二枚合せタイル素材が前記
   刃物の配設位置に搬送されて来たことを判断する判断制
   御器と、該判断制御器からの出力信号に従い、二枚合せ
   タイル素材の刃物打圧部に向って前記刃物を突出移動さ
   せる刃物駆動手段からなることを特徴とするタイル自動
   分離装置。