JPS5836258Y2 - 脱穀機の選別装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来の脱穀機の二番物の風選は揺動選別体と一体な一番
流板の上部に、排塵口に向かるストロ−ラック又はスポ
ーク等からなる二番漏下選別体を設け、該二番漏下選別
体から漏下する二番物を一番受樋の下方を通って吹き上
げる選別風により吹き分けていた。

しかし、一番漏下選別体から二番漏下選別体に移行して
漏下する二番物は二番漏下選別体の基部側で多く漏下す
るため、藁屑が二番受樋に落人して二番還元物が増大し
、選別性能が低下する欠点があった。

本考案は前述の欠点を改善することを目的とするもので
あって、扱室の供給口側下方に圧風風車を設けて一番受
樋上を通る選別風路と一番受樋の下方を経て二番受樋上
を通る選別風路とを構成し、それらの選別風路に、一番
流板とその上方に臨む選別網とを備えた揺動選別体を架
設した脱穀機において、前記一番流板の上端部寄りに、
後端が三番口に向かう第１の二番漏下選別体と、下降傾
斜していて下端が二番移送螺旋の後部に臨む第２の二番
漏下選別体とを連設したことを特徴とするものである。

以下、図面に示す実施例について説明すると、１は扱胴
２を内装した扱室であって、その扱口３の外側にはフィ
ードチェーン４と挟把レール５とを併設し、扱室１の下
方から三番口６にわたる選別室には供給ロアの下方に設
けた圧風風車８によって一番受樋９の上方を経て三番口
６に向かう選別風路Ａと一番受樋９の下方を通って二番
受樋１０上を吹き抜は三番口６に向かう選別風路Ｂとが
形威しである。

１１は前記選別風路Ａ、Ｂ中に前後揺動するように偏心
輪１２ａと揺動アーム１２ｂとにより支架した揺動選別
体であって、扱室１の受網１３の下方に臨む主流板ａと
送塵口１４の下方から被選別物移送方向下手側に向けて
延出すると共に上面に弾性材ｂ′を添設したグレンパン
ｂと、前記主流板ａの終端から一番受樋９上に向けて延
設した選別網Ｃと、その下方に設けた一番流板ｄと、該
一番流板ｄの上端から二番受樋１０上を経て三番口６に
向かう多数のスポークからなる第１の二番漏下選別体ｅ
と、その下方に設けた二番原板ｆ等を備えている。

そして、一番流板ｄの上端部でかつ前記第１の二番漏下
選別体ｅの基部より下部には、先端部が二番移送螺旋１
０ ａの直上に臨むと共に下降傾斜した多数のスポーク
からなる第２の二番漏下選別体１６が延設されており、
上記第１の二番漏下選別体ｅの中間下部には補助流板１
５が設けである。

なお、図面中１７は前記揺動選別体１１の扱口３と反対
側の受網１３と対向する部位に設けた偏流板であって扱
口３側に向けて下降傾斜している。

１８は戻し流板、１９は二番スロワ−１２０は排藁搬送
チェノである。

次ぎに作用について説明すると、株元部をフィートチエ
ン４と挟把レール５により挾持搬送される穀杆の糖部は
扱室１内で扱胴２により脱穀処理され、穀粒の大部分は
受網１３から漏下し、それが主流板ａを流下して選別網
Ｃ上に供給され揺動選別体１１の前後揺動作用を受けて
移送される間に小さい藁屑は選別風路Ａの選別風により
除去され三番口６から機外に排出される。

また、穀粒は一番流板ｄにより原板選別を受けて一番移
送螺旋９ａ及び揚穀機により機外に搬出される。

そして、選別網Ｃから第１の二番漏下選別体ｅに移行し
た二番物を含む藁屑及び送塵口１４がら排出されてグレ
ンパンｂにより移送放擲された送塵物は、第１の二番漏
下選別体ｅによる篩選別と選別風路Ｂの選別風による風
選を受ける。

その際、前記選別風が補助流板１５により更に上向きに
風向を変えられて強く吹き上げることと、二番漏下選別
体Ｃのもみほぐし作用とが相俟って、藁屑と二番物とを
吹き分け、落下した二番物は補助流板１５による原板選
別を受けてから二番受樋１０に落人し、藁屑は三番口６
に向けて吹き飛ばされる。

また、第１の二番漏下選別体ｅの基部寄りでは比較的多
くの二番物が漏下し、この漏下物は第２の二番漏下選別
体１６により更にもみはぐしと篩選別とを受け、その間
に二番受樋１０中に混入せんとする藁屑が除去され、こ
の藁屑は三番口６から排出される。

更に、二番受樋１０に落人した二番物は二番移送螺旋１
０ａにより横送りされる過程での攪拌及び二番スロワ−
１９により跳上げられる時や主流板ａに還元された時の
衝撃により脱粒される。

本考案は前述のように扱室の供給口側下方に圧風風車を
設けて一番受樋上を通る選別風路と一番受樋の下方を経
て二番受樋上を通る選別風格とを構成し、それらの選別
風路に、一番流板とその上方に臨む選別網とを備えた揺
動選別体を架設した脱穀機において、前記一番流板の上
端部寄りに、後端が三番口に向かう第１の二番漏下選別
体と、下降傾斜していて下端が二番移送螺旋の後部に臨
む第２の二番漏下選別体とを連設したので、選別網から
一番流板の上端を越えて第１の二番漏下選別体に移行し
た被選別物中の二番物はその基部寄りで短い藁屑と共に
漏下し、この漏下物は、下降傾斜して二番移送螺旋の後
部に臨む位置まで下降傾斜することにより一番受樋の下
方から二番受樋上に吹き出す選別風路を横断している第
２の二番漏下選別体を流下することとなり、二番物は第
１の二番漏下選別体を漏下してから二番移送螺旋に至る
全落下過程で、漏下選別を受けながら強力に風選され、
二番物中に混入せんとする藁屑や切り藁を除去し、二番
物の量を少なくして選別性能を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は
脱穀機の縦断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第
３図は同上Ｂ−Ｂ断面図である。 １・・・・・・扱室、６・・・・・・三番口、７・・・
・・・供給口、８・・・・・・圧風風車、９・・・・・
・一番受樋、１０・・・・・・二番受樋、１１・・・・
・・揺動選別体、ｄ・・・・・・一番流板、ｅ・・・・
・・第１の二番漏下選別体、１６・・・・・・第２の二
番漏下選別体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扱室の供給口側下方に圧風風車を設けて一番受樋上を通
   る選別風路と一番受樋の下方を経て二番受樋上を通る選
   別風路とを構成し、それらの選別風路に、一番流板とそ
   の上方に臨む選別網とを備えた揺動選別体を架設した脱
   穀機において、前記一番流板の上端部寄りに、後端が三
   番口に向かう第１の二番漏下選別体と、下降傾斜してい
   て下端が二番移送螺旋の後部に臨む第２の二番漏下選別
   体とを連設したことを特徴とする脱穀機の選別装置。