JPS5835960Y2 - 換気扇等のシャッタ−錠止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は換気扇等におけるシャッターの閉塞状態での
錠止装置に関するものである。

第１図は従来のこの種換気扇のシャッタ一部を示すもの
であり、図において１は壁等に挿着される本体枠、２は
この本体枠の室外側開口部に取付けられた複数枚の翼片
から戒るシャッター、３はこのシャッターの開閉用丁字
形連動杆、４はこの連動杆３に温度フユーズ５を介して
連結されたその駆動板、６は上記シャッター２に常時そ
の閉塞方向への力を与えるための連動杆３の引張りバネ
、７は上記駆動板４にその一端を連結し、他端を上記シ
ャッター２の開放維持用係止機構を内装した送風機制御
スイッチ８に連結された連結杆、９は駆動板４の回動支
軸である。

上記構成の従来の換気扇においては上記シャッター２の
閉塞時におけるシャッター閉止力は単に上記バネ６の引
張り力にのみ依存していたため、風圧の変化によるシャ
ッター２のバナツキが激しく、また火災発生時には上記
温度フユーズ５が溶断して、自由になった駆動板４がそ
の回動支軸９を中心に回動し、これにより開放中の上記
シャッター２が自動的に閉じ、同時に閉成中のスイッチ
８の接点が開放され送風機が停止するようになっている
が、この火災時における大きな風圧を受けるいわゆる非
常の場合においても上記シャッターには特別な錠止手段
が施されていなかった。

この考案はこのような観点から平常使用時を含め特に火
災発生時におけるシャッターの自動閉塞状態でもシャッ
ターの動きを確実に規制するようにした錠止装置付の換
気扇を得ようとするものである。

すなわち第２図はこの考案の一実施例を示すもので、図
中の１，２は従来のそれと同様であるが、シャッター２
の開閉用連動杆３には第３．第４図に示すようにこれに
重合状態に取付けられた駆動板４の回動支軸取付穴１０
と駆動板４の所定角度の回動を許容するための長穴１１
が設けられ、また上記駆動板４には上記長穴１１に貫挿
された飛出しピン１２の係合穴１３および上記回動支軸
９を貫挿する長穴１４とが設けられ、かつこれら両者の
連結用温度フユーズ５はその取付はネジ１５を連動杆３
のネジ穴１６に螺入することにより上記飛出しピン１２
がその付勢バネ１７で飛出すことのないようにこのピン
１２の頭部を抑える状態に取付けられている。

さらに第２図の７は上記駆動板４の駆動端に一端を連結
した連結杆で、他端は上記シャッター２を開放状態に維
持させる係止機構を内装した送風機制御スイッチ８に連
結されている。

１８は上記連動杆３の上部端縁に接し、閉塞状態のシャ
ッター２をその位置に規制して上記のガタッキをなくす
ための錠止金具で本体枠１に支軸１９で回動可能に支承
されている。

２０はこの錠止金具１８と連動杆３との間に張架された
引張りバネ、２１は錠止金具１８と駆動板４の駆動端に
設けた係止長穴２２との間に設けた駆動杆である。

上記構成において引きひも２３を例えば第２図において
下方に引くと、その力が連結杆７に加わり駆動板４の駆
動端は第４図に示すように下方に少し回動し、これによ
って駆動杆２１を介して錠止金具１８を支軸１９を中心
にして下方に向って回動させ連動杆３の規制状態を解除
する。

ただこの状態では上記駆動杆２１の下端がその係止長穴
２２に沿うて動こうとするのであるが、この動きは長穴
２２を塞ぐ連動杆３の丁字形の先端部Ａで規制されるの
で動くことはない。

したがってこの状態からさらに引きひも２３を引くこと
により連動杆３および錠止金具１８は駆動杆２１．連動
杆７と共に第５図に示す位置になりシャッター２は開放
状態になる。

この時一方の上記シイツチ８の内装シャッター係止機構
が働きこのシャッター２を開放状態に維持すると共に当
該スイッチ８の接点はシャッター２の自重およびバネ２
０の引張り力により閉成され送風機が駆動される。

次にこの送風機の駆動状態からさらに引きひも２３を引
くとスイッチ８内のシャッター係止機構が外れてシャッ
ター２はその自重とバネ２０により錠止金具２８で閉塞
状態に錠止された第２図の最初の状態に戻るものである
。

以上は引きもの使用による平成の運転時の場合であるが
、第６図は換気扇の使用時に火災が発生してシャッター
が自動的に閉じた状態を示すものであり、この場合には
駆動板４の連結用上記温度フユーズ５が溶断されるので
、第３図および第４図で示した飛出しピン１２がその付
勢バネ１７の力により抜けて駆動板４の連結が釈放され
てこれが回動可能の状態になる。

したがって上記スイッチ８のシャッター係止機構が働い
たままであっても駆動板４の所定の回動変位により駆動
杆２１の下端はその係止長穴２２に沿うて働きシャッタ
ー２の自重とバネ２０の力により錠止金具１８を介して
連動杆３を上方に押し上げ、シャッター２が閉じた第６
図の状態に錠止されるものである。

この際には上記スイッチ８には引張り力が加わらなくな
るので当該スイッチ８の接点が開放され送風機は停止す
る。

以上は換気扇について説明したがこれに特定されるもの
でないことももちろんである。

この考案は地上のように平常使用時および火災時におけ
るシャッター閉塞状態では必ずシャッターが当該閉塞状
態に錠止されるので使用時における風圧の変化によるシ
ャッターのガタッキがなく、さらに特に大きた風圧を受
ける火災時においては迅速かつ確実にシャッターが自動
的に閉塞位置に錠止されるとで、例えばこの換気口が火
災時の当該個所における煙突の役目をするようなことは
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の換気扇におけるシャッタ一部の内部構成
を示す断面図、第２．第５および第６図はこの考案のシ
ャッタ一部の一実施例を示す同様の断面図、第３図およ
び第４図はシャッター開閉用連動杆と駆動板との結合状
態を示す分解斜視図および動作説明用正面図である。 なお図中１は本体枠、２はシャッター、３はこのシャッ
ターの開閉用連動杆、４はその駆動板、５は温度フユー
ズ、１８は錠止金具である。 その他図中同−符号は同一部分を示すものとす。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体枠１の室外側開口部に移動可能に配設された連動杆
   ３と、この連動杆３に回動自在に取付けられ前記開口部
   を開閉制御するシャッター２と、前記連動杆３に温度フ
   ユーズ５を介して連結された回動自在な駆動板４と、前
   記本体枠１に回動自在に配設され駆動杆２１を介して前
   記駆動板４に連結された錠止金具１８と、前記連動杆３
   と錠止金具１８とを連結するばね２０とを備え、平常の
   使用状態でのシャッター２の閉塞位置への錠止を上記駆
   動板４の所定角度の回動に連動する錠止金具１８で行い
   、火災時におけるシャッター２の閉塞位置への錠止は、
   上記温度フユーズ５の溶断による上記連動杆３と駆動板
   ４との連結釈放によるこの駆動板４の回動に連動して上
   記錠止金具１８が上記は゛ね２０の力とシャッター２と
   自重により回動し連動杆３を移動させることにより行う
   ことを特徴とする換気扇等のシャッター錠止装置。