JPS583574Y2 - 吊戸棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は棚本体の底部構造を改良した吊戸棚に関する。

吊戸棚はたとえば台所の流し台などの上方部に取付けら
れ、その前面部の開閉扉を開放することにより、内部に
収納物を収納するようになっている。

しかしながら、従来のものは前面部の開閉扉のみしか開
放することができないため、吊戸棚の内部を清掃する場
合には踏台などを用意して吊戸棚の前面部から手を挿入
して行なっていた。

このため、吊戸棚の内部の後部側まで手がとどき難く清
掃作業が面倒なものになっていた。

本考案は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは、棚本体を構成する底板の一端部を回動
可能に枢着し、清掃時には底板を開放することにより棚
本体の前面部から手を挿入することなく棚本体内の清掃
を行なうことができるようにした吊戸棚を提供しようと
するものである。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図中１は流し台で、この流し台１の上方部には吊戸棚２
が取付けられている。

この吊戸棚２は第２図および第３図に拡大して示すよう
に構成されている。

すなわち、３は吊戸棚２の本体で、この本体３の前面部
には観音開き式の扉４，４が取付けられている。

また、上記本体３の底板５の後端部は蝶番６，６を介し
て本体３の背板７の下端部に回動可能に枢支されていて
、底板３は通常時にはその両側壁が本体３の両側板８，
８の下端内壁に接合されて第３図に示すように固定ねじ
９，９によって固定されている。

１０．１０は底板３と両側板８，８との接合部を密閉す
る軟質パツキンである。

し及して、上述した構成において、棚本体３内を清掃す
る場合には、まず、固定ねじ９，９を取外し、しかるの
ち底板５を回動させて開放し本体３の下方部側から底板
５および本体３内壁の清掃を行なフ０ このように、本体３の下方部からその内部の清掃を行な
うことができるため、棚本体３内にその前面部側から手
を挿入する必要がなく清掃作業が容易になる。

なお、棚本体３内に収納物が収納されている場合には前
面部の開閉扉４，４を開放して収納物を取出してから清
掃を行なう。

また、本考案は上記一実施例に限られるものではなく、
上記棚本体３の内底部に水切り棚を設け、この水切り棚
に収納物を載置するようにしてもよい。

これによれば、棚本体３内に収納物が収納されていても
、収納物を取出す必要がなく清掃作業が一層容易になる
。

本考案は以上説明したように、棚本体の底板の一端部を
回動可能に枢支し、棚本体内の清掃時にか上記底板を開
放させるようにしたから、棚本体の下方部から清掃を行
なうことができ、従来のものと比較して清掃作業が著し
く容易になるという効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は台所を
示す側面図、第２図は吊戸棚の扉を開放した状態を示す
正面図、第３図はその一部を拡大して示す斜視図である
。 ３・・・・・・棚本体、５・・・・・・底板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棚本体の前面部に開閉扉を有したものにおいて、上記棚
   本体の底板の一端部を回動可能に枢支し、棚本体内の清
   掃時には上記底板を開放させることを特徴とする吊戸棚
   。