JPS5843893Y2 - 取付タンスの天袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、取付タンスの天袋に関する。

この種天袋として従来は、第１図に示すように組部１内
の前面開口縁に扉取付枠２を取着し、鉄枠に一対の扉３
，４を設けたものが一般的に用いられている。

この天袋の間口寸法は取付タンス本体との美観上のバラ
ンスを考えて、取付タンス本体の間口寸法と合わせてセ
ット設計されており、通常１２００ ｍｍ程度が最大幅
である。

そして一般にこの構成の天袋を一単位として取付タンス
の数に応じた数だけ並べる等して用いられている。

ところで、天袋に対しては夏期は冬物、冬期は夏物とい
うように、そのシーズン中に使用しない物或いは取付タ
ンスに収納できない均等一般に小物類が収納されるので
、その限りでは上記従来の天袋も実用上付等不便は来さ
ないが、近時カーペットやじゅうたん等長尺物の収納個
所として利用する傾向があり、その場合は間口寸法が狭
くて長尺物を巻物状のままで収納することができないと
いう不便を生じるものである。

このため、複数個並べた天袋の仕切（側壁）を取り去り
、箱内部を、長尺物を収納できる程度に広幅とする工夫
もなされているが、扉幅（間口寸法）が上述の如く狭く
、また箱内部の奥行も浅いため、長尺物の収納、取出が
思うようにいかないという欠点をもつものである。

かかる点にあって本考案は、長尺物も巻物状のままで楽
に収納することのできる極めて使い勝手の良い取付タン
スの天袋を提供しようとするものであり、その要旨とす
るところは、鞘部の左右側壁の間隔を取付タンス本体の
間口寸法よりも広幅となすと共に、該鞘部の前面開口縁
に複数の枠体からなる扉取付枠を開閉自在に設け、かつ
該扉取付枠の各々の枠体に扉を開閉自在に設けてなる点
に存する。

次に本考案の一実施例を第２，３図に基づいて説明する
。

鞘部１１は上面板、底面板、背面板、左右側面板からな
り、前面が開口されていると共に、その内部は仕切り等
なく、取付タンス本体１８の間口寸法（約１２００ ｍ
ｍ）よりも（図示例では３倍）広幅に構成されており、
この鞘部１１の前面開口１２の上縁に対して扉取付枠１
３がヒンジ（図外）にて連結されることによって開閉自
在に設けられ、更にこの扉取付枠１３に複数の扉１４
ａ 、１４ ｂ 、１５ ａ 、１５ｂ 、１６ ａ
、１６ ｂが開閉自在に設けられている。

前記扉取付枠１３は、一対の扉１４ａ、１４ｂ・・・・
・・を取付ける正面視方形の枠体１３ ａ 、１３ ｂ
・・・・・・を互いにビス等で連結して合体化した構成
が用いられている。

また鞘部１１の左右側面板には扉取付枠１３を第３図に
示すように上方にはね上げた場合、その姿勢を維持する
ためのステー１７が枢着されている。

尚、扉取付枠１３の開閉自在な構成としてはこの実施例
の構成の他に、例えば扉取付枠１３の下端部と鞘部１１
の底面板とをヒンジにて連結ヒた構成で実施することも
できる。

但しその場合は、扉取付枠１３の閉時、その姿勢を維持
するための係止具が別途必要である。

本考案に係る取付タンスの天袋は上記の如く構成したた
め、小物類については、扉１４ ａ 、１４ ｂ・・・
・・・を開け、その開口部より箱内部に収納するという
従来構成の天袋と同様の使用態様で行なえるものであり
ながら、じゅうたん、カーペット等長尺物については扉
取付枠１３を開け、組部前面を開口することにより無理
なく簡単に収納することができ、非常に利便であると共
に使用価値高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の取付タンスの大袋を示す斜視図、第２図
は本考案に係る取付タンスの天袋の一実施例を示す全体
斜視図、第３図は第２図の天袋の一作動状態を説明する
斜視図である。 １１・・・・・・組部、１２・・・・・・前部開口、１
３・・・・・・扉取付枠、１４ ａ 、１４ ｂ、１５
ａ 、１５ ｂ 、１６ ａ 、１６ ｂ・・・・・
・扉。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鞘部の左右側壁板の間隔を取付タンス本体の間口寸法よ
   りも広幅となすと共に、該鞘部の前面開口縁に複数の枠
   体からなる扉取付枠を開閉自在に設け、かつ扉取付枠の
   各々の枠体に扉を開閉自在に設けてなる取付タンスの天
   袋。