JP2000041872A - 洗面化粧台のキャビネットの構造 - Google Patents

洗面化粧台のキャビネットの構造

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JP2000041872A
JP2000041872A JP10212402A JP21240298A JP2000041872A JP 2000041872 A JP2000041872 A JP 2000041872A JP 10212402 A JP10212402 A JP 10212402A JP 21240298 A JP21240298 A JP 21240298A JP 2000041872 A JP2000041872 A JP 2000041872A
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知浩 萩野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水管が収納されたキャビネット本体全体を
引出し構造としたにもかかわらず、キャビネット本体の
奥まで有効に使用でき、収納性と使用性の両方を満足さ
せることができ、さらに部材の合理化によりコスト削減
を図る。 【解決手段】 キャビネット本体1の前面を開閉する前
面扉がキャビネット本体1内に出し入れ自在に収納され
る引出し5の前板6を構成している。引出し5にはキャ
ビネット本体1内の排水管4を避けるための凹部7が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面化粧台のキャ
ビネットの構造に関し、詳しくはキャビネット全体を引
出し構造とする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗面化粧台の下部のキャビネ
ット本体の前面に設けた開き戸を開いて、キャビネット
内部に物を収納するようにしているが、このような開き
戸構造の場合、キャビネット内の奥に収納している物の
出し入れが困難であり、特にキャビネット内の前側に物
がすでに収納されている場合とか、洗面ボウルの奥行き
が大きくその前部がキャビネット本体の上部前方に大き
く突出している場合等においては、収納物の出し入れが
しにくいという問題がある。
【0003】一方、引出し構造とした場合、通常、洗面
化粧台の洗面ボウル下のキャビネット内には洗面ボウル
からの排水管(Sトラップ)が収納されており、この排
水管によって引出しの奥行きをキャビネットの奥部まで
延ばすことができず、このためキャビネット本体内の奥
を有効に使用できず、引出しの収納量が減って使用者に
とって不便なものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、排
水管が収納されたキャビネット本体全体を引出し構造と
したにもかかわらず、キャビネット本体の奥まで有効に
使用でき、収納性と使用性の両方を満足させることがで
き、さらに部材の合理化によりコスト削減を図ることが
できる洗面化粧台のキャビネットの構造を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、前方が開口したキャビネット本体1の上部
に洗面化粧台2が配設され、キャビネット本体1内に洗
面ボウル3からの排水管4が収納されてなる洗面化粧台
のキャビネットの構造において、キャビネット本体1の
前面を開閉する前面扉がキャビネット本体1内に出し入
れ自在に収納される引出し5の前板6を構成しており、
引出し5にはキャビネット本体1内の排水管4を避ける
ための凹部7が設けられていることを特徴としており、
このように構成することで、キャビネット本体1全体が
引出し構造となり、キャビネット本体1内への物の収納
動作を楽に行うことができ、また、洗面ボウル3の前部
3aがキャビネット本体1の前方へ大きく突出している
場合でもキャビネット本体1内への収納がしづらいとい
う不満を解消できるようになる。さらに、引出し5に設
けた凹部7によって排水管4に当たらないようにしなが
ら引出し5をキャビネット本体1内に収納できるので、
引出し5の奥行きをキャビネット本体1の奥行きに近い
寸法まで広げることが可能となり、キャビネット本体1
を奥まで有効に使用できるようになる。
【0006】また上記引出し5の前板6が引出し5を前
方側に引き出した際に起倒自在となるように構成されて
いるのが好ましく、この場合、引出し5を引き出した際
に前板6を前方に倒すことによって引出し5内の収納物
の出し入れが一層容易となる。
【0007】また上記キャビネット本体1の蹴込み部8
に別の引出し5′を出し入れ自在に収納し、蹴込み板9
がこの引出し5′の前板を兼ねるようにするのが好まし
く、この場合、本来、デッドスペースであるキャビネッ
ト本体1の下部の蹴込み部8を収納部として有効に利用
でき、キャビネット全体の収納量を更に増やすことがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
すると、図1に示すように、前方が開口したキャビネッ
ト本体1の上部には洗面化粧台2が配設され、キャビネ
ット本体1内には洗面ボウル3からの排水管4(Sトラ
ップ)が設置されている。
【0009】キャビネット本体1は、前方に開口した箱
形状をしており、その内部に引出し5が前方側に出し入
れ自在に収納されている。なお、キャビネット本体1の
下部は蹴込み部8となっており、排水管4は蹴込み部8
を貫通して床排水口に配管されている。
【0010】キャビネット本体1内に収納される引出し
5は、上方に開口し、前板6と底板10と左右の側板1
1と背板12とからなる。引出し5の前板6はキャビネ
ット本体1の前面開口部と同じ大きさをしており、この
前面開口部を開閉する前面扉を兼用している。前板6に
は取っ手20が設けられている。なお引出し5は、例え
ばスライドレール、或いはころ等によって前後方向にス
ライド自在に支持されてもよいものである。
【0011】引出し5の奥側コーナー部には、キャビネ
ット本体1内の排水管4を避けるようにして凹部7が形
成されている。この実施形態では、底板10の奥側コー
ナー部に平面略L字状の切り欠き13が形成されている
と共に、この切り欠き13に沿って側板11が内側に向
けて平面視略L字状に屈曲形成されており、この凹部7
によって引出し5が排水管4に当たらないようにしてあ
る。また、引出し5の奥行きは、上記凹部7が設けられ
ている部分を除いて、キャビネット本体1の奥行きに近
い寸法を有しており、これにより引出し5の収納量が十
分に確保されている。なお、排水管4の配管位置は特に
限定されるものではなく、例えばキャビネット本体1の
中央部寄りにある場合には、図2に示すように、引出し
5の中央寄りの後部に凹部7を形成すればよい。
【0012】しかして、キャビネット本体1全体を引出
し構造とし、キャビネット本体1の前面扉を兼ねる引出
し5の前板6を前方に引き出すようにしたから、キャビ
ネット本体1の奥に物を収納する場合とか、洗面ボウル
3の前部3aがキャビネット本体1の前方へ大きく突出
している場合でも、楽な姿勢で収納動作が行えるように
なる。しかも、引出し5には排水管4を避けるように凹
部7が設けられているので、排水管4に当たらないよう
にしながら引出し5をキャビネット本体1内に収納でき
るようになる。従って、引出し5部分の奥行きをキャビ
ネット本体1の奥行きに近い寸法まで広げることが可能
となり、キャビネット本体1を奥まで有効に使用できる
結果、引出し5の十分な収納量を確保でき、使用者にと
ってきわめて便利なものとなる。つまり、従来では、排
水管4の存在等によって、洗面ボウル3の下部のキャビ
ネット本体1を引出し構造とすると収納量が少なくな
り、使い難くなると考えられていたが、本発明の引出し
構造とすることによって、引出し5の奥行きが多くとれ
て、収納量を十分に確保でき、洗面ボウル3の前部3a
も邪魔にならずに、物の出し入れがしやすくなるもので
ある。
【0013】そのうえ、キャビネット本体1の前面扉が
引出し5の前板6を兼ねているので、引出し5の部品数
を削減でき、部材の合理化を図ることができ、コスト的
にも有利となる。
【0014】なお、前記実施形態のように引出し5の底
板10の奥側コーナー部に切り欠き13を設ける場合
は、その加工が難しくコストアップを招くことから、図
3に示すように、引出し5の底板10を正方形或いは長
方形とし、その角部10aを排水管4のトラップ部分4
aの下方に挿入するようにしてもよい。この場合、側板
11のみを排水管4を避ける構造にするだけでよく、底
板10の加工が不要となり、その分だけコストを削減す
ることができる。
【0015】図4は他の実施形態を示している。この実
施形態では、引出し5の前板6が引出し5を前方側に引
き出した際に起倒自在となるように構成されており、こ
れにより引出し5内の収納物の出し入れが一層容易にな
り、さらに、前板6と洗面ボウル3の前部3aとの間の
隙間D′が大きくなるので、洗面ボウル3の前部3aが
キャビネット本体1の前方へ大きく突出してキャビネッ
ト本体1内への収納がしづらいという不満を解消できる
ようになる。ここで、前板6を起倒自在にする構造の一
例を図5及び図6に示す。引出し5の前板6及び側板1
1は、例えば図6(a)(b)に示すローラー金具15
とこれに指し込まれる差し込み金具16とからなるロー
ラーキャッチャー14により係合・離脱自在となってお
り、さらに、引出し5の前板6及び底板10は、図6
(c)(d)に示すように前後に120°程度の角度D
まで開閉可能なL形金具17を用いて回動自在に連結さ
れている。しかして、引出し5を引き出した際に前板6
をある程度の力で引っ張ると、ローラーキャッチャー1
4が離脱して前板6を図5(c)のように倒すことがで
きると同時に、L形金具17によって前板6の斜め前方
への傾斜状態が保持されるので、引出し5への物の出し
入れ操作が一層しやすくなる。
【0016】図7は更に他の実施形態を示している。こ
の実施形態では、キャビネット本体1の蹴込み部8に別
の引出し5′を出し入れ自在に収納し、蹴込み板9がこ
の引出し5′の前板を兼ねるようにしたものである。キ
ャビネット本体1の下部の蹴込み部8は、本来デッドス
ペースであるが、ここに引出し5′を設けることによっ
て、蹴込み部8を収納部として有効に利用できると共
に、蹴込み板9が引出し5′の前板を兼ねることによっ
て引出し5′の部品数の削減を図ることができるように
なる。なお、この蹴込み部8に収納される引出し5′
は、前記キャビネット本体1内に収納される引出し5と
略同じ構造をしており、引出し5′の奥側コーナー部に
は排水管を避けるための凹部7′が形成されており、こ
れにより、引出し5′の奥行きを確保しながら引出し
5′が排水管に当たらないようにすることができ、蹴込
み部8の奥を有効に利用できるものとなる。
【0017】
【発明の効果】上記のように本発明のうち請求項1記載
の発明は、前方が開口したキャビネット本体の上部に洗
面化粧台が配設され、キャビネット本体内に洗面ボウル
からの排水管が収納されてなる洗面化粧台のキャビネッ
トの構造において、キャビネット本体の前面を開閉する
前面扉がキャビネット本体内に出し入れ自在に収納され
る引出しの前板を構成しており、引出しにはキャビネッ
ト本体内の排水管を避けるための凹部が設けられている
から、キャビネット本体全体を引出し構造にすること
で、キャビネット本体内への物の収納動作を楽に行うこ
とができ、また、洗面ボウルの前部がキャビネット本体
の前面よりも前方へ大きく突出している場合でもキャビ
ネット本体内への収納がしづらいという不満を解消でき
るようになる。しかも、引出しに設けた凹部によって排
水管に当たらないようにしながら引出しをキャビネット
本体内に収納できるので、引出し部分の奥行きをキャビ
ネット本体の奥行きに近い寸法まで広げることが可能と
なり、キャビネット本体を奥まで有効に使用できる結
果、引出しの十分な収納量を確保でき、使用者にとって
きわめて便利なものとなる。さらに、キャビネット本体
の前面扉が引出しの前板を兼ねているので、引出しの部
品数を削減でき、部材の合理化を図ることができるもの
である。
【0018】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、引出しの前板が引出しを前方側に引き
出した際に起倒自在となるように構成されているから、
引出しを引き出した際に前板を前方に倒すことによって
引出し内の収納物の出し入れが一層容易となる。
【0019】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、キャビネット本体の蹴込み部に別の引
出しを出し入れ自在に収納し、蹴込み板がこの引出しの
前板を兼ねるようにしたから、本来、デッドスペースで
あるキャビネット本体の下部の蹴込み部に引出しを設け
ることができ、キャビネット全体の収納量を更に増やす
ことができると共に、蹴込み板が引出しの前板を兼ねる
ので引出しの部品数の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示し、(a)はキャ
ビネットの側面断面図、(b)は引出しと排水管の配置
状態を説明する斜視図、(c)は(b)の平面図、
(d)は引出しの底板の平面図である。
【図2】他の実施形態の引出しの平面図である。
【図3】更に他の実施形態を示し、(a)は引出しと排
水管の配置状態を説明する斜視図、(b)は(a)の平
面図である。
【図4】(a)〜(c)は更に他の実施形態を示す側面
図である。
【図5】(a)は更に他の実施形態を示す斜視図、
(b)は引出しの前板を起こした状態の側面図、(c)
は前板を斜め前方に倒した状態の側面図である。
【図6】(a)はローラー金具の斜視図、(b)は差し
込み金具の斜視図、(c)はL形金具の斜視図、(d)
はL形金具を最も開いた状態の側面図である。
【図7】更に他の実施形態を示し、(a)は蹴込み部の
引出しを開いた状態の斜視図、(b)は引出しの斜視
図、(c)(d)は引出しの出し入れ動作を説明する側
面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット本体 2 洗面化粧台 3 洗面ボウル 4 排水管 5,5′ 引出し 6 前板 7 凹部 8 蹴込み部 9 蹴込み板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方が開口したキャビネット本体の上部
    に洗面化粧台が配設され、キャビネット本体内に洗面ボ
    ウルからの排水管が収納されてなる洗面化粧台のキャビ
    ネットの構造において、キャビネット本体の前面を開閉
    する前面扉がキャビネット本体内に出し入れ自在に収納
    される引出しの前板を構成しており、引出しにはキャビ
    ネット本体内の排水管を避けるための凹部が設けられて
    いることを特徴とする洗面化粧台のキャビネットの構
    造。
  2. 【請求項2】 引出しの前板が引出しを前方側に引き出
    した際に起倒自在となるように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の洗面化粧台のキャビネットの構
    造。
  3. 【請求項3】 キャビネット本体の蹴込み部に別の引出
    しを出し入れ自在に収納し、蹴込み板がこの引出しの前
    板を兼ねるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    洗面化粧台のキャビネットの構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002167832A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Maruichi Kk 排水機器の配管構造と、それに用いられる排水トラップ。
CN103462540A (zh) * 2013-07-18 2013-12-25 梁建成 拼装式金属浴室柜及其制作方法
CN104720649A (zh) * 2015-03-18 2015-06-24 杭州桑莱特卫浴有限公司 一种浴室柜及其生产方法

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