JPS5835299B2 - 金銭登録機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は各種取引を登録処理し、その取引で発生した現
金等を収納保管する金銭登録機についての安全対策に関
するものである。

金銭登録機は各取引の内容を登録処理すると共にその取
引で発生した現金等を該登録機に附設されたキャッシュ
ボックスに収納し、該キャッシュボックスに収納された
現金等は一日の取引が終了した時あるいはオペレータの
交替時に取り出して別途金庫等に収納保管するのが一般
的である。

従って、前記の様な金銭登録機では取引回数が多くなっ
た場合には多額の現金等がキャッシュボックスに収納さ
れることになり、またこのような金銭登録機は店頭に設
置されること等から盗難等の危険性が非常に高いもので
あった。

そこで本発明は各取引の内容を登録処理する金銭登録機
のキャッシュボックスの現金等の保管状況を監視させ、
該キャッシュボックスに所定金額以上収納保管された時
にオペレータにそのことを報知し、キャッシュボックス
の現金等を他の安全な場所（金庫等）へ移すよううなが
し、金銭登録機にはできるだけ多額の金額を収納保管し
ないようにして盗難等に対応させたものである。

以下本発明の金銭登録機に関し図面の実施例と共に説明
する。

第１図は本発明金銭登録機の外観図を示し、登録機１の
前面には金額等の数値情報を入力するための数字キー、
各種取引情報を入力するためのファンクションキーを含
むキーボード部２と、入力されあるいは内部処理された
数値情報を出力するための表示部３及びプリンタ部４が
設けられ、また登録機１の下層には各種取引で発生した
現金等を収納保管するキャッシュボックス５が設けられ
ている。

第２図は上述した金銭登録機の回路構成を示すブロック
図であり、該図において２１は数値キー２２はキーエン
コーダ、２３は中央処理装置（ＣＰＵ）、２４は各種登
録処理する手順を記憶するプログラムメモリ、２５はフ
ァンクションキ一群、２６はキー判別手段、２７はアド
レスカウンタ、２８は記憶器で一時記憶するためのバッ
ファメモリ部２８Ａとこのバッファメモリ部２８Ａの記
憶データに基づいて累計データを記憶するための主メモ
リ部２８Ｂからなる。

２９は入出力制御回路、３０は表示部、３１は印字部、
３２及び３３はオアゲートである。

今、取引の登録処理を行う場合に操作者はまず数値キー
２１より金額情報をキーエンコーダ２２を介してＣＰＵ
２３に入力する。

次に操作者はファンクションキ一群２５の中からこの取
引が何であるかを指示する特定のファンクションキーを
押圧し、キー判別手段２６を介してＣＰＵ２３に先に入
力された情報がどの様な情報であるかを指示する。

この様にしてＣＰＵ２３に入力された情報が何の情報で
あるかが指示されると、この情報はアドレスカウンタ２
７により指定される記憶器２８の所定記憶エリア（バッ
ファメモリ部２８Ａ）に入出力制御回路２９を介して記
憶される。

また、この情報はオアゲート３２を介して表示部３０で
表示されると共にオアゲート３３を介して印字部３１で
ジャーナル紙あるいはレシートに印字される。

上述の様にして一人の顧客の取引情報を順次入力し、該
顧客の登録が終わると操作者はファンクションキ一群２
５の一人の顧客に対する取引の終了を指示するキー２５
Ａ（例えば合計キー）を押圧し、キー判別手段２６を介
してＣＰＵ２３に取引の終了を指示し、記憶器２８のバ
ッファメモリ部２８Ａに記憶された一人の顧客に対する
取引情報を、取引の種類ごとの累計と全体の累計数値を
記憶する主メモリ部２５Ｂに転送させ、今までの累計情
報に加算し、その累計値を記憶する。

そして、印字部３１でその顧客に対するレシート発行の
ため特定のメツセージと日付と、取引明細と、その合計
金額を印字したレシートを発行し、そのレシートを顧客
に手渡すものである。

ところで、第２図においては上記構成の他にキャッシュ
ボックスに収納保管される現金等の収納限度額値を記憶
するメモリ３４と前記メモリ３４へ収納限度額値をプリ
セットするためにファンクションキ一群２５の１つとし
て設けられたプリセット指示キー２５Ｂと、前記メモリ
３４の収納限度額値情報と主メモリ部２８Ｂからの全体
の累計数値情報とを比較して収納限度額値く累計数値か
否かを判別する比較器３５、比較器３５の前記検出に応
答してオペレータにその旨の報知を行う報知手段３６、
制御ゲート回路３７．３８を構成している。

この金銭登録機を使用する場合、まずキャッシュボック
スにどれだけの現金等が収納されたら警報を発するか、
キャッシュボックスの収納限度額値をプリセットするた
めの操作が行われる。

これは数値キー２１よりその金額情報をキーエンコーダ
２２を介してＣＰＵ２３に入力し、続いてファンクショ
ンキ一群２５のプリセット指示キー２５Ｂを押圧し、キ
ー判別手段２６を介して前記ＣＰＵ２３に先に入力した
情報が収納限度額値のプリセットであることを指示する
。

また、前記プリセット指示キー２５Ｂの押圧に応答して
制御ゲート回路（アンドゲート）３７が動作状態となり
、該アンドゲート３７を介して前記ＣＰＵ２３に入力さ
れた金額情報がメモリ３４にプリセットされ、収納限度
額値が記憶保持される。

この金銭登録機はこの様なキャッシュボックスの収納限
度額値をメモリ３４ヘプリセツトした状態にした後、上
述した通常の取引による登録処理を行う。

つまり、数値キー２１より金額情報をＣＰＵ２３に入力
すると共にファンクションキ一群２５の中からこの取引
が何であるかを指示する特定のファンクションキーを押
圧してＣＰＵ２３に先に入力された情報がどの様な情報
であるかを指示し、ＣＰＵ２３の制御にもとづいて記憶
器２８の所定記憶エリア（バッファメモリ部２８Ａ）に
記憶させると共に表示部３０、印字部３１へも出力させ
る。

この様にしてオペレータは一人の顧客の取引情報を順次
入力し、該顧客の登録が終了するとオペレータは一人の
顧客に対する取引の終了を指示するキー２５Ａを押圧し
てＣＰＵ２３に取引の終了を指示し、記憶器２８のバッ
ファメモリ部２８Ａに記憶された一人の顧客に対する取
引情報を取弓の種類ごとの累計及び全体の累計数値を記
憶する主メモリ部２８Ｂ・＼転送させ今までの累計情報
に加算させる。

従って、この主メモリ部２８Ｂにはその時点でのキャッ
シュボックスに収納されている現金等の有高が記憶され
ている。

他方、前記−人の顧客に対する取引の終了を指示するキ
ー２５Ａを抑圧操作した時に、該キー２５Ａの操作に応
答してラインＡに信号が出力され、遅延手段３９を介し
て制御ゲート回路（アンドゲート）３８が動作状態とな
り、該アンドゲート３８を介して前記主メモリ部２８Ｂ
のキャッシュボックスの現金等の有高を示す累計数値情
報が比較器３５に入力される。

この比較器３５は前記入力された累計数値情報とメモリ
３４にプリセットされた収納限度額値とを比較し、収納
限度額く累計数値かどうかを判断する。

ここで比較器３５が収納限度額〈累計数値を検出すると
、この出力ラインＢに“Ｈ“レベルの信号が導出されて
報知手段３６の駆動回路３６Ａが駆動し、警報器３６Ｂ
から警報が発せられてオペレータに対しキャッシュボッ
クスの現金等が収納限度額以上であることを認識させる
。

また、比較器３５が収納限度額〉累計数値を検出すると
、出力ラインＢは“Ｌ“レベルとなって報知手段３６は
駆動せず、警報を発しない。

したがってオペレータはキャッシュボックスに保管され
ている現金等がまだ収納限度額に達していないことを認
識できるわけである。

なお、第２図において比較器３５の出力ラインＢをオア
ゲート３２及び３３へ接続させているのは比較器３５が
収納限度額〈累計数値を検出した時に、上述した報知手
段３６の代わりに表示部３０あるいは印字部３１を駆動
させて該表示部３０、印字部３１によってオペレータへ
その旨報知させることもできるからである。

また、収納限度額値がプリセットされるメモリ３４は記
憶器２８と別に示しているが、この記憶器２８の特定の
エリアを利用できることは勿論である。

以上の様に本発明の金銭登録機では各種取引を登録処理
し、その取引で発生した現金等を収納保管するキャッシ
ュボックスの保管状況を監視させ、該キャッシュボック
スに予め設定された収納限度上限額以上保管された時に
オペレータにそのことを報知して安全な場所（金庫等）
へ移すよううながすものであり、したがって金銭登録機
に多額の金額が収納保管されることを極力回避できて盗
難等に対する危険性を少なくしたものである。

また、前記収納限度上限額を任意にプリセットできるよ
うにすることで金銭登録機の用途が限定されず、汎用性
のあるものにできる。

更には各々の顧客に対する取引の終了を指示するキーの
操作毎にキャッシュボックスの保管状況をチェックさせ
ることで常時キャッシュボックスの状況を監視できて非
常に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明金銭登録機の外観を示す斜視図、第２図
は同金銭登録機の横取を示すブロック図である。 １：登録機、２：キーボード部、３：表示部、４：プリ
ンタ部、５：キャッシュボックス、２１：数値キー、２
３：中央処理装置、２５：ファンクションキ一群、２５
Ａ：取引の終了を指示するキ、２５Ｂ＝プリセツト指示
キー、２８：記憶器、３０：表示部、３１：印字部、３
４：収納限度額値を記憶するメモリ、３５：比較器、３
６：報知手段、３７及び３８二制御ゲート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 各種取引で発生した金額等の累計値を記憶する記憶
   手段と、 キャッシュボックスに収納保管される現金の収納限度上
   限額を記憶保持する保持手段と、該保持手段に記憶保持
   された収納限度上限額情報と上記記憶手段に記憶された
   金額等の累計値情報とを比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果に応答して上記キャッジボックス
   に収納されている現金が収納限度上限額に達したか否か
   を報知する報知手段と を備えたことを特徴とする金銭登録機。 ２ 収納限度上限額を記憶保持する保持手段は、該記憶
   保持する収納限度上限額をプリセットし得るように構成
   されて成る特許請求の範囲第１項記載の金銭登録機。 ３ 比較手段は各種の取引操作において各顧客毎の取引
   終了を指示するキー操作に応答して順次更新される記憶
   手段の累計値情報と収納限度上限額情報とを比較するよ
   うに構成されて成る特許請求の範囲第１項記載の金銭登
   録機。