JPS6120020B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、商品の在庫数管理システムに関
し、特にたとえば電子式キヤツシユレジスタ
（ECR）やPOS等のインラインシステムにおける
商品の在庫数管理システムに関する。

たとえばスーパーマーケツトやデパートなどの
大規模な店では、各フロアごと、さらには同じフ
ロアにおいても各セクシヨンごとにECRなどの
登録装置が設けられている。ところで、従来の登
録装置は、その登録装置に割当てられたフロアや
セクシヨンにおける各商品の在庫数を管理してい
た。そのため、各登録装置ごとに各商品の在庫数
を適宜設定しなければならなかつた。通常、商品
の種類は数百ほどあり、複数の登録装置のそれぞ
れに各商品の在庫数を設定するのは大変面倒な作
業になる。また、各商品の在庫数の集計も各登録
装置ごとに行なわなければならず、大変面倒であ
つた。

それゆえに、この発明の主たる目的は、上述の
ような欠点を解消し得る商品の在庫数管理システ
ムを提供することである。

この発明は、要約すれば、複数の登録装置のう
ち１つを主登録装置として割当て、残りを従登録
装置として割当て、主登録装置には各商品の在庫
数を集中的に記憶しておくための集中記憶手段を
設け、従登録装置には登録された商品の数を計数
するための計数手段を設け、さらに主登録装置に
は各従登録装置の計数手段によつて計数された商
品の数と集中記憶手段に記憶されている在庫数と
に基づいて現在の各商品の在庫数を出力する手段
を設けるようにしたものである。

この発明の上述の目的およびその他の目的と特
徴は、図面を参照して行なう以下の詳細な説明か
ら一層明らかとなろう。

第１図はこの発明の一実施例を示すブロツク図
である。構成において、主登録装置１は伝送ライ
ン３を介して複数の従登録装置２１ないし２ｎと
接続される。すなわち、主登録装置１と従登録装
置２１ないし２ｎとの間でデータの伝送が可能に
構成されている。

主登録装置１はキーボード（図示せず）を含
み、そのキーボードにはテンキー１０１、フアン
クシヨンキー１０２およびモードキー１０３が設
けられる。モードキー１０３は登録装置の各種の
モードを切換えるためのキーである。このモード
としては、各種のデータを予め設定するためのプ
リセツトモード、商品の登録を行なうための登録
モード、一般のオペレータによつても操作可能な
点検モード、特定の管理者のみに操作可能な精算
モード、従登録装置２１ないし２ｎとデータの伝
送が可能な伝送モードなどがある。テンキー１０
１はキーエンコーダ１０４を介してCPU１０５
に接続される。フアンクシヨンキー１０２はキー
判別回路１０６を介してCPU１０５に接続され
る。また、モードキー１０３は一時記憶装置１０
７を介してCPU１０５に接続される。さらに、
前記キーエンコーダ１０４およびキー判別回路１
０６はキー入力検出回路１０８を介して一時記憶
装置１０７に接続される。

CPU１０５には、ROM１０９が接続される。
このROM１０９には、たとえば第３図に示すよ
うな動作プログラムが格納され、CPU１０５は
その動作プログラムにしたがつて動作を行なう。
すなわち、各操作処理を行なうためにオペレータ
がテンキー１０１、フアンクシヨンキー１０２の
いずれかのキーを押圧すると、キー入力検出回路
１０８が動作し、前記一時記憶装置１０７に記憶
されているモード情報がCPU１０５のエリア１
０５ａに入力され記憶される。そして、CPU１
０５はエリア１０５ａに記憶されたモード情報を
もとにROM１０９に記憶された該当プログラム
により以後に入力されてくるデータを処理する。

上述のプログラムで処理されたデータは、入出
力制御回路１１２を介し、アドレスカウンタ１１
０で指定されるRAM１１１の所定のエリアに入
力され記憶される。また、これらの処理データは
印字部１１３でレシートあるいはジヤーナルに印
字されるとともに、表示部１１４で表示される。

さらに、RAM１１１に記憶されたデータは、
主記憶装置１が伝送モードに設定されたとき、伝
送制御回路１１５を介して従登録装置２１ないし
２ｎに伝送され、あるいは従登録装置２１ないし
２ｎからのデータが集計される。なお、RAM１
１１はこのシステム全体で取扱う商品の在庫数を
記憶するエリア１１１ａを有する。

従登録装置２１ないし２ｎは主登録装置１とほ
ぼ同様の構成であり、同一機能部分については参
照番号の下２桁に同一の番号を付した。なお、
ROM２０９にはたとえば第２図で示すような動
作プログラムが格納さる。また、RAM２１１は
登録した商品の数すなわち販売個数を記憶するエ
リア２１１ａを有する。

次に、第１図の商品の在庫数管理システムへの
在庫数初期設定について説明する。この在庫数の
初期設定は前記プリセツトモードにおいて行なわ
れる。まず、この在庫数管理システムが受持つセ
クシヨンあるいはフロアあるいは店全体のすべて
の或る商品の在庫数が調べられる。そして、その
調べられた在庫数が主登録装置１のRAM１１１
のエリア１１１ａに設定記憶される。また、従登
録装置２１ないし２ｎのRAM２１１のエリア２
１１ａはクリアされる。これで在庫数の初期設定
が終了する。

次に、商品の登録時の動作について説明する。
この商品の登録は単品ごとに行なわれ、主登録装
置１で登録が行われると、RAM１１１のエリア
１１１ａが−１され、従登録装置２１ないし２ｎ
で登録が行われるとRAM２１１のエリア２１１
ａが−１される。なお、前述のように在庫数の初
期設定においてエリア２１１ａはクリアされてい
るため、従登録装置において登録が行われるとエ
リア２１１ａの内容は負のデータとなる。

第２図は従登録装置２１ないし２ｎにおける伝
送モードのときの動作を示すフローチヤートであ
る。また、第３図は主登録装置１の伝送モードの
ときの動作を示すフローチヤートである。以下、
第２図および第３図を参照して伝送モード時の動
作について説明する。

まず、伝送モード時でありかつ点検モードが選
択されたときの動作を説明する。このとき、従登
録装置２１ないし２ｎは第２図に示すように、各
RAM２１１のエリア２１１ａに記憶された商品
登録数データを主登録装置１に伝送する。そし
て、精算モードでないことすなわち点検モードで
あることを判断し、その動作を終了する。

これに対し、主登録装置１は第３図に示すよう
に、従登録装置からの商品登録数データを受信す
る。そして、精算モードでないことすなわち点検
モードであることを判断し、従登録装置の商品登
録数データと主登録装置１のRAM１１１のエリ
ア１１１ａに記憶された在庫数データ（初期設定
された在庫数から主登録装置１において登録され
商品の個数を差引いたもの）とを加算する。この
加算結果は現在の商品の在庫数を示すものであ
る。なお、この場合主登録装置１のRAM１１１
のエリア１１１ａは現在の在庫数データに書換え
られない。次に、加算結果すなわち現在の商品の
在庫数を印字部１１３によつて印字する。これで
第３図の動作を終了する。

上述のごとく、点検モードではRAM１１１の
エリア１１１ａおよびRAM２１１のエリア２１
１ａの内容はそのままであり、現在の商品の在庫
数のみが印字される。

次に、伝送モード時でありかつ精算モードが選
択されたときの動作を説明する。このとき、従登
録装置２１ないし２ｎは第２図に示すように、商
品登録数データを主登録装置１に伝送し、精算モ
ードであることを判断する。そして、RAM２１
１のエリア２１１ａに記憶された商品在庫数デー
タをクリアする。

これに対し、主登録装置１は第３図に示すよう
に、従登録装置２１ないし２ｎからの商品登録数
データを受信し、精算モードであることを判断す
る。そして、RAM１１１のエリア１１１ａに記
憶された在庫数データと従登録装置２１ないし２
ｎからの登録数データとを個別に印字する。つづ
いて、RAM１１１のエリア１１１ａに記憶され
た在庫データに従登録装置２１ないし２ｎからの
商品登録数データを加算し、エリア１１１ａの内
容を現在の商品の在庫数に書換える。

上述のごとく、精算モードでは従登録装置２１
ないし２ｎの各商品登録数データがクリアされ、
主登録装置１の在庫数データが現在の商品の在庫
数データに書換えられる。これによつて、前述の
在庫数の初期設定と同様に、現在の商品の在庫数
に対する初期設定が行われる。なお、この精算の
ための操作はたとえば１日の閉店後あるいは10日
ごとや１か月ごと行われる。そのため、従登録装
置２１ないし２ｎのRAM２１１のエリア２１１
ａは定期的にクリアされ、それほど大きな記憶容
量を必要としない。

ここで、上述の種々の動作の理解を容易にする
ため具体的に数字を挙げて各動作について説明す
る。

まず、プリセツトモードにおいて主登録装置１
にある商品の在庫数100が設定され、従登録装置
２１ないし２ｎに０が設定される。次に、商品の
登録が行われ、その結果主登録装置１の在庫数デ
ータが95となり、従登録装置２１の商品登録数デ
ータが−８となり、従登録装置２２の商品登録数
データが−12となり、従登録装置２３の商品登録
数データが−３となつたとする。

ここで、伝送モードにおいて点検モードを選択
すると、主登録装置１のCPU１０５は95−８−
12−３＝72を演算し、印字部１１３によつて72を
印字する。これは、現在の商品の在庫数が72個で
あることを意味する。

また、伝送モードにおいて精算モードを選択す
ると、主登録装置１では、主登録装置１は95個、
従登録装置２１は−８個、従登録装置２２は−12
個、従登録装置２３は−３個と個別に印字する。
そして、上述の個別的な印字が終了すると、主登
録装置の在庫数データは現在の商品の在庫数デー
タ72個に書換えられる。また、各従登録装置で
は、それぞれの商品登録数データが０となつてい
る。

なお、上述の一連の動作は商品の種類別に行わ
れるものである。すなわち、RAM１１１のエリ
ア１１１ａおよびRAM２１１のエリア２１１ａ
は、それぞれ、商品の種類別に在庫数データおよ
び登録数データを記憶している。

なお、上述の説明では予め主登録装置１と従登
録装置２１ないし２ｎとが区別されている場合を
説明したが、伝送ラインによつて接続された複数
の登録装置のうち任意の１つを主登録装置として
割当てるようにしてもよい。この場合、たとえば
各登録装置のRAMにフラグ領域を設け、そのフ
ラグがセツトされているか否かによつて自己の登
録装置が主登録装置であるか従登録装置であるか
を判断し、その判断結果によつて該当の処理を行
うようにすればよい。

以上のように、この発明によれば、複数の登録
装置のうちいずれか１つを主登録装置として割当
て、残りを従登録装置として割当て、各従登録装
置における商品の登録数と主登録装置における在
庫数とに基づいて現在の商品の在庫数を出力する
ようにしたので、従来のように各登録装置ごとに
商品の在庫数の設定をするような面倒な作業を不
要とすることができる。また、現在の商品の在庫
数を容易に知ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロツク図
である。第２図および第３図は第１図の動作を説
明するためのフローチヤートである。 図において、１は主登録装置、２１ないし２ｎ
は従登録装置、１０５および２０５はCPU、１
０９および２０９はROM、１１１および２１１
はRAM、１１３および２１３は印字部、１１５
および２１５は伝送制御回路を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の登録装置の商品在庫データを集中的に
   管理するための商品の在庫数管理システムであつ
   て、 前記各登録装置は商品データ登録手段を含み、 前記複数の登録装置は、１つが主登録装置とし
   て、残りが従登録装置として割当てられていて、 前記各従登録装置は前記主登録装置とデータ伝
   送可能なように伝送ラインを介して前記主登録装
   置と接続されており、 前記主登録装置は各商品の在庫数を集中的に記
   憶しておくための集中記憶手段を有し、 前記従登録装置は前記商品データ登録手段によ
   つて登録された商品の数を計数するための計数手
   段を有し、 前記主登録装置は、前記各従登録装置の計数手
   段によつて計数された商品の数と前記集中記憶手
   段に記憶されている在庫数とに基づいて、現在の
   各商品の在庫数を出力する在庫数出力手段を備え
   る、商品の在庫数管理システム。 ２ 前記従登録装置は、前記主登録装置にその内
   容が読出された前記計数手段をクリアする手段を
   含む、特許請求の範囲第１項記載の商品の在庫数
   管理システム。 ３ 前記主登録装置は、前記集中記憶手段の記憶
   内容を現在の各商品の在庫数に書換える手段を含
   む、特許請求の範囲第２項記載の商品の在庫数管
   理システム。 ４ 前記主登録装置は、前記集中記憶手段の記憶
   内容と前記各従登録装置から読出した前記各計数
   手段の内容とを出力する手段を含む、特許請求の
   範囲第１項ないし第３項のいずれかに記載の商品
   の在庫数管理システム。