JPS6362799B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、責任者別管理機能を有する電子式キ
ヤツシユレジスタ（以下ECRと称す）に関する
ものである。

（従来の技術） 従来、責任者別管理機能を有するECRには、
各オペレータ（責任者）毎にその売上合計額を累
計記憶する責任者別累計メモリを設けたもの、あ
るいは登録された商品の取引内容に応じて分類集
計する取引別メモリをそのECRに携る責任者の
人数分設けたもの等がある。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら前者の場合は、売上合計額のみで
あるから誤登録があつた場合その取引内容を点検
することは不可能であり、後者の場合は、各青任
者毎に取引別内容を点検できるため誤登録の点検
が可能である反面メモリの容量が責任者数に応じ
て増加する問題がある。

本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、少
ないメモリ容量にて各責任者毎の取引内容を確認
できるようにするとともに、責任者の交替時にそ
れまでの取引内容を点検しないと次の責任者が操
作できないようにすることにより、責任者管理機
能の向上を期すことができる電子式キヤツシユレ
ジスタを提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明の電子式キヤツシユレジスタは、置数キ
ーと、責任者キーと、金額キーと、登録業務およ
び点検業務のいずれかを選択的に能動化するコン
トロールスイツチと、責任者コードメモリと、青
任者取引別メモリと、責任者別累計メモリと、責
任者点検フラツグと、プリンタとを具備し、前記
コントロールスイツチによつて登録業務が能動化
された状態において前記責任者コードメモリがク
リアされていることを条件として前記責任者キー
のみが操作された際前記責任者点検フラツクがセ
ツトされていることを条件として前記責任者コー
ドメモリおよび前記責任者取引別メモリをクリア
し、前記置数キーと責任者キーとの操作によつて
導入された責任者コードを前記責任者コードメモ
リに記憶し、この責任者コードメモリにデータが
有ることを条件として前記置数キーと金額キーと
の操作によつて導入された部門のデータを前記責
任者取引別メモリに取引別に分類記憶するととも
にその部門データの累計を前記責任者コードメモ
リに記憶された責任者コードに対応する前記責任
者別累計メモリに記憶し、前記コントロールスイ
ツチによつて点検業務が能動化された状態におい
て前記責任者キーが操作された際前記責任者取引
別メモリのデータまたは前記責任者取引別メモリ
と前記責任者コードメモリに記憶された責任者コ
ードに対応する責任者別累計メモリとのデータを
プリンタで印字するとともに前記責任者点検フラ
ツグをセツトするものである。

（作用） 本発明は、置数キーと責任者キーとの操作によ
つて責任者コードメモリがクリアされていること
を条件として責任者コードデータを責任者メモリ
にそれぞれ記憶し、この責任者コードメモリにデ
ータが有ることを条件として置数キーと金額キー
との操作によつて導入された部門データを責任者
取引別メモリに取引別に分類記憶し、この責任者
取引別メモリおよび責任者コードメモリの内容を
点検業務によつて印字した後にクリアできるよう
にすることにより、責任者毎に取引別メモリを設
けることなく１つの責任者取引別メモリによつて
各責任者の取引内容を点検できる。

（実施例） 以下、本発明の電子式キヤツシユレジスタの一
実施例を図面を参照して説明する。

第１図において、１はキーボード、２は表示器
で、これらはキーボード表示器インターフエイス
回路３を介して中央処理装置［以下CPUという］
４に接続されている。キーボード１には、置数キ
ー１ａ、責任者キー１ｂ、金額キー１ｃ、預／現
計キー１ｄ、計キー１ｅおよびコントロールス
イツチ１ｆがそれぞれ設けられている。コントロ
ールスイツチ１ｆは、『戻し登録（日）』『電源
（OFF）』『登録（REC）』『点検（Ｘ）』『精算
（Ｚ）』『設定（SET）』等の各業霧を実行させる
ためのスイツチである。なお、『登録』とは、商
品の金額を記憶装置に記憶させ、かつその結果を
表示器で表示させるとともにレシートおよびジヤ
ーナルにプリントアウトする業務をいう。また、
『点検』とは、記憶装置に累積記憶されたデータ
をプリントアウトする業務をいう。

CPU４には、記憶装置５およびプリンタイン
タフエース回路６を介してプリンタ７がそれぞれ
接続されている。記憶装置５には、このECRの
各業務たとえば前述した『戻し登録』『登録』『点
検』『精算』『設定』等前記コントロールスイツチ
１ｆで設定される各業霧のプログラム等主として
固定的データを記憶するリード・オンリ・メモリ
［以下ROMと称す］８と、主として可変的デー
タを記憶するランダム・アクセス・メモリ［以下
RAMと称す］９とが設けられている。RAM９
には、部門別メモリ１０、取引別メモリ１１、責
任者別累計メモリ１２、責任者取引別メモリ１
３、責任者コードメモリ１４の他にＸ、Ｙ、Ｚレ
ジスタ１５，１６，１７および責任者点検フラツ
グ１８がそれぞれ設けられている。なお、責任者
別累計メモリ１２は第２図に示すように、プリセ
ツトされた責任者コードデータに対応して売上合
計額および客数が記憶されるようになつている。
また、責任者取引別メモリ１３は第３図に示すよ
うに、取引内容によつて分類された売計、現計、
入金、支払、現計戻、計戻、計、在高の項目
に対する集計が記憶されるようになつている。こ
こで、計とは、前記計キー１ｅの操作によつ
て集計されるもので、貸計に相当するものであ
る。

次に上記実施例の作用を説明する。

登録業務は、第４図のフローチヤートに従つて
処理されるが、まず初めに責任者の責任者コード
を登録する。なお、一日の業務の始めの場合には
第７図のフローチヤートに従つて操作処理され
る。すなわち、コントロールスイツチ１ｆを『登
録』に切換えた後、置数キー１ａによつて責任者
コードを置数すると、その責任者コードデータは
Ｘレジスタ１５に一時ストアされる。つぎに責任
者キー１ｂを押すと、Ｘレジスタ１５にデータが
有るか否かが判断される。この場合、既にＸレジ
スタ１５には置数データがストアされているか
ら、つぎに責任者コードメモリ１４がクリアされ
ているかが判断される。このとき、責任者コード
メモリ１４に責任者コードデータがある場合には
エラーとして処理されるが、クリアされている場
合には、Ｘレジスタ１５の内容（責任者コードデ
ータ）が責任者コードメモリ１４に書込まれる。
つぎに、Ｘレジスタ１５と一致する責任者コード
データが責任者別累計メモリ１２の中に有るか否
かが判断され、有る場合には一致する責任者別累
計メモリ１２がオープンつまりメモリ処理が行な
われる状態に設定される。そして、Ｘレジスタ１
５の内容がプリンタ７で印字された後、Ｘレジス
タ１５はクリアされる。このようにして、責任者
コードが登録される。

次に、商品登録を行なう。まず、コントロール
キー１ｆが『登録』に切換つている状態におい
て、置数キー１ａにより商品の金額を置数しその
金額データをＸレジスタ１５に一時ストアした
後、金額キー１ｃを押すと、責任者コードメモリ
１４に責任者コードデータが有るか否かが判断さ
れる。責任者コードメモリ１４に責任者コードデ
ータが無い場合、つまり責任者コードが登録され
ていない場合にはエラーとして処理される。責任
者コードメモリ１４に責任者コードデータが有る
場合にはＸレジスタ１５の内容がＹレジスタ１６
に転送された後、そのＸレジスタ１５の内容がク
リアされる。つぎに、置数キー１ａによつて商品
の部門コードを置数すると、その部門コードデー
タはＸレジスタ１５に一時ストアされた後、その
Ｘレジスタ１５の部門コードデータに相当する部
門別メモリ１０の内容のＹレジスタ１６にストア
された金額データが加算されるとともに、取引内
容の分類に応じて取引別メモリ１１および責任者
取引別メモリ１３のいずれかの項目（この場合に
は売計）にＹレジスタ１６の金額データが加算さ
れる。その後、Ｘレジスタ１５およびＹレジスタ
１６の内容はプリンタ７で印加された後クリアさ
れる。

そして、このようにして置数キー１ａと金額キ
ー１ｃとの操作によつて順次商品登録を行つた
後、預／現計キー１ｄを押すと、これまでに登録
された商品の合計額が取引別メモリ１１、責任者
取引別メモリ１３のいずれかの項目（この場合に
は現計、在高等）に加算されるとともに、責任者
別累計メモリ１２に加算された後、プリンタ７で
印字される。要するに、商品登録は責任者コード
メモリ１４に責任者コードデータが有ることを条
件として行なわれ、かつ登録されたデータはその
部門に応じて部門別メモリ１０に、取引内容に応
じて取引別メモリ１１、責任者別累計メモリ１２
および責任者取引別メモリ１３にそれぞれ集計さ
れることになる。

ここで、責任者が交替する場合は、責任者点検
を第５図および第８図のフローチヤートに従つて
行なう。すなわち、コントロールスイツチ１ｆを
『点検』に切換えた後、責任者キー１ｂを押すと、
責任者コードメモリ１４のデータイ、責任者取引
別メモリ１３のデータロおよび責任者コードメモ
リ１４に書込まれている責任者コードデータに相
当する責任者別累計メモリ１２のデータハが読み
出され、プリンタ７にて第６図のように印字され
る。そして、責任者点検フラツグ１８がセツトさ
れる。

また、前任の責任者が点検キーの操作を忘れた
とき、後任の責任者は、まず、通常と同様にコン
トロールスイツチ１ｆを『登録』とし、自己の責
任者コードを置数キー１ａで入力し、責任者キー
１ｂを入力する。このとき、エラーが生じるので
前任の責任者が点検キーの操作を忘れたことを判
断できる。次にコントロールスイツチ１ｆを『点
検』にセツトし、責任者キー１ｂを押すと、責任
者コードメモリ１４のデータイ、責任者取引別メ
モリ１３のデータロおよび責任者コードメモリに
書込まれている責任者コードデータに相当する責
任者別累計メモリ１２のデータが読み出され、プ
リンタ７で印字され、責任者点検フラツグ１８が
セツトされる。そして、再びコントロールキー１
ｆを『登録』に切換えた後は、責任者コードを置
数キー１ａで入力する等の通常の操作を行なう。

次に、上記責任者点検を行なつた後、コントロ
ールスイツチ１ｆを『登録』に切換え、責任者キ
ー１ｂを押す。すると、第４図のフローチヤート
において、Ｘレジスタ１５に置数データが無いか
ら責任者点検フラツグ１８がセツトされているか
否かが判断される。責任者点検フラツグ１８がセ
ツトされていなければエラーとなるが、責任者点
検フラツグ１８がセツトされているから責任者取
引別メモリ１３および責任者コードメモリ１４の
内容がクリアされ、責任者点検フラツグ１８がリ
セツトされる。つまり、責任者点検を行なつた後
でなければ、責任者取引別メモリ１３および責任
者コードメモリ１４の内容をクリアーすることが
できないため、各責任者が扱つた取引内容を確認
せずに責任者取引別メモリ１３の内容を消してし
まうことを防止できる。

なお、この場合、責任者別累計メモリ１２の内
容はクリアーされない。したがつて一旦作業を休
憩し、その間に他のオペレータが操作した後、再
び前のオペレータが作業を開始するような場合で
も、責任者別累計メモリ１２には通算した額が記
憶されているためたとえば１日、あるいは１ケ月
分の総合計を知ることができる。

上記実施例によれば、新たな責任者が操作する
場合には、責任者取引別メモリ１３の内容がクリ
アされているためその責任者取引別メモリ１３を
使用することができないのでメモリを小容量にで
きる。また、点検業務において青任者別累計メモ
リ１２の内容をプリントすることにより同一責任
者が複数回の業務についたとき通算された売上高
を知ることができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、責任者キーのみが操作された
際責任者点検フラツグがセツトされていることを
条件として責任者コードメモリおよび責任者取引
別メモリをクリアするので、取引別データの確認
を忘れてそのデータを消してしまうことを防止で
き、また、責任者コードメモリがクリアされてい
ることを条件として責任者コードを責任者コード
メモリに記憶するので、従前の責任者の使用して
いたメモリに重ねて入力することを防ぐことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロツク図、
第２図は責任者別累計メモリの内容を示す説明
図、第３図は責任者取引別メモリの内容を示す説
明図、第４図は登録業務におけるフローチヤー
ト、第５図は点検業務におけるフローチヤート、
第６図はレシートの印字見本を示す正面図、第７
図は一日の業務の始めの操作を示すフローチヤー
ト、第８図は前任の責任者の点検業務終了後の後
任の責任者の操作を示すフローチヤートである。 １ａ……置数キー、１ｂ……責任者キー、１ｃ
……金額キー、１ｆ……コントロールスイツチ、
７……プリンタ、１２……責任者別累計メモリ、
１３……責任者取引別メモリ、１４……責任者コ
ードメモリ、１８……責任者点検フラツグ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 置数キーと、 責任者キーと、 金額キーと、 登録業務および点検業務のいずれかを選択的に
   能動化するコントロールスイツチと、 責任者コードメモリと、 責任者取引別メモリと、 責任者別累計メモリと、 責任者点検フラツグと、 プリンタとを具備し、 前記コントロールスイツチによつて登録業務が
   能動化された状態において前記責任者キーのみが
   操作された際前記責任者点検フラツグがセツトさ
   れていることを条件として前記責任者コードメモ
   リおよび前記責任者取引別メモリをクリアし、前
   記責任者コードメモリがクリアされていることを
   条件として前記置数キーと責任者キーとの操作に
   よつて導入された責任者コードを前記責任者コー
   ドメモリに記憶し、 この責任者コードメモリにデータが有ることを
   条件として前記置数キーと金額キーとの操作によ
   つて導入された部門データを前記責任者取引別メ
   モリに取引別に分類記憶するとともにその部門デ
   ータの累計を前記責任者コードメモリに記憶され
   た責任者コードに対応する前記責任者別累計メモ
   リに記憶し、 前記コントロールスイツチによつて点検業務が
   能動化された状態において前記責任者キーが操作
   された際前記責任者取引別メモリのデータまたは
   前記責任者取引別メモリと前記責任者コードメモ
   リに記憶された責任者コードに対応する責任者別
   累計メモリとのデータをプリンタで印字するとと
   もに前記責任者点検フラツグをセツトする ことを特徴とする電子式キヤツシユレジスタ。