JPS6227998Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は電子式キヤツシユレジスタ（以下
ECRと称す）、特に各取引で発生した取引情報を
順次印字したレシートを発行する機能を作動させ
るか否かを任意に選択制御することの出来る
ECRの改良に関するものであり、レシートの発
行動作を停止させた状態であつても各取引登録の
完了後顧客の要求によりその取引合計額あるいは
取引明細を印字したレシートを発行し得るように
したECRを提供するものである。

〈従来技術〉 従来のECRにおいて一般的には登録動作の都
度取引明細の各項目がレシートに順次印字されて
取引登録完了時にレシートが発行されるが、最近
のECRにあつては、例えば特開昭54−143040号
公報に記載されているようにレシートの発行動作
を選択するスイツチをECR本体に設け、店側あ
るいは顧客の希望によりレシートの発行を選択す
るように成したものが商品化されている。

〈考案が解決しようとする問題点〉 上述したECRにおいてはレシート発行スイツ
チをオフに設定したままで、登録動作を行なえ
ば、その取引完了後にはその取引に関係するレシ
ートは発行出来ないか、あるいはその取引合計額
のみを印字したレシートが発行されるのみであ
り、取引終了後に顧客から取引明細の各項目に関
するレシートの発行を要求された場合にはその要
求に対応することが出来ないという問題点があつ
た。

本考案は上記の点に鑑みて成されたものであ
〓〓〓〓〓
り、レシート発行の有無を指示するスイツチを備
えた電子式キヤツシユレジスタにあつて、前記ス
イツチをオフにしてレシート発行“無”の状態で
取引登録を終了した後でも、更にレシート発行指
示を行なうことにより取引明細の各項目について
のレシート発行ができるようになし、これにより
前記取引終了後に顧客からのレシート発行要求に
対しても対応できる電子式キヤツシユレジスタの
提供を目的とするものである。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案の電子式キヤツシユレジスタにあつて
は、前記登録処理操作に先行して予めキヤツシユ
レジスタに対してレシート発行の有無をを指示入
力するための第１のスイツチと、 前記第１のスイツチによるレシート発行“有”
の指示信号に応答して登録処理操作にともなう取
引情報を印字データとして印字装置に供給制御す
ると共に前記第１のスイツチによるレシート発行
“無”の指示信号に応答して前記取引情報を一時
記憶データとしてバツフアメモリへ供給制御する
第１の制御回路と、 取引情報の登録処理開始のためのキイ操作に基
づいてクリアされると共に前記第１の制御回路に
よつて導入される取引情報を一時記憶する前記し
たバツフアメモリと、 取引情報の登録終了を指示するキイ操作後にレ
シート発行を指示するための第２のスイツチと、 前記第２のスイツチによるレシート発行指示に
応答して上記バツフアメモリの保持した取引情報
を印字データとして印字装置に供給する第２の制
御回路を備えるものである。

〈作用〉 上述した第１のスイツチがレシート発行“無”
の指示状態にあると、この指示信号に応答して登
録処理操作にともなう取引情報が第１の制御回路
によつてバツフアメモリへ一時記憶される。ま
た、前記バツフアメモリは各取引を開始するキイ
操作でクリアさせ、その結果各取引毎の情報を記
憶する。

そして、前記登録処理操作の取引終了後に顧客
からレシート発行の要望があつたときに第２のス
イツチによりレシート発行指示を行なうと、前記
バツフアメモリに一時記憶された取引情報が第２
の制御回路によつて印字データとして印字装置に
供給され、レシート発行が実行される。

これにより、予めキヤツシユレジスタをレシー
ト発行“無”状態に設定して取引登録を行なつた
後であつても、次の取引操作を開示するまでは必
要に応じてレシート発行を行わせることができ
る。

〈実施例〉 以下図面と共に本考案の一実施例について詳細
に説明する。

第１図は本考案の一実施例に係るECRのキイ
ボード部分の具体的構成を示す平面図であり、１
は業務モードを「登録モード（REG）」、「設定モ
ード（IN）」、点検モード（Ｘ）」、「精算モード
（Ｚ）」等に設定するモードスイツチ、２は０，
１，２…等の数置キイから成る数置入力キイ、３
は部門キイ、小計キイ、預／現計キイ等のフアン
クシヨンキイである。また４はレシートの発行の
有無を指定するスイツチ（第１のスイツチ）、５
は本考案に関連して設けられた取引登録終了後に
レシート発行を指示するスイツチ（第２のスイツ
チ）である。

第２図は本考案の一実施例装置の構成を示すブ
ロツク図であり、１１は単価、数量等を入力する
数値情報入力装置、１２は該数値情報入力装置１
１のキイエンコーダ、１３は部門キイ、小計キ
イ、預／現計キイ等のフアンクシヨン情報入力装
置であり、取引の終了を指示する合計キイ１４を
含んでいる。また１５は上記フアンクシヨン情報
入力装置に接続されたキイ判別回路、１６は中央
処理装置（以下CPUと称す）、１７はCPU１６の
制御動作プログラムを記憶しているメモリで、こ
のメモリ１７はリードオンリメモリ（ROM）に
より構成されている。また１８は登録データを記
憶するメモリで、このメモリ１８はランダムアク
セスメモリ（RAM）により構成されており、ア
ドレスカウンタ１９によつてアドレス指定され、
入出力制御回路２０を介してCPU１６との間で
情報の伝送が行なわれる。２１は表示装置、２２
は印字装置である。２３はレシート発行スイツチ
（第１のスイツチ）であり、該レシート発行スイ
ツチ２３をレシート発行ON側に設定した場合に
は該スイツチが閉成され、インバータ２４に低レ
ベル信号が導入され、該インバータ２４の出力に
よつてアンドゲート２５が開成し、CPU１６か
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らの取引登録データが該アンドゲート２５及びオ
アゲート２６を介して印字装置２２に導入され
る。

また上記レシート発行スイツチ（第１のスイツ
チ）２３をレシート発行OFF側に設定した場合
には該スイツチが開成され、インバータ２４に高
レベル信号が導入され、該インバータ２４の出力
によつてアンドゲート２５が閉成されると共に、
アンドゲート２７が開成され、CPUからの取引
登録データが該アンドゲート２７を介してバツフ
アメモリ２８に順次導入されて記憶される。

従つて、前記したインバータ２４、アンドゲー
ト２５及びアンドゲート２７の回路はレシート発
行スイツチ（第１のスイツチ）２３によるレシー
ト発行の有・無を指示する信号に応答して取引情
報を印字装置２２又はバツフアメモリ２８へ供給
制御する第１の制御回路を構成するものである。

更に上記アンドゲート２７を介して出力される
データは取引の終了を指示する合件キイ１４の操
作に応答して開成されるアンドゲート２９を介し
て第２のバツフアメモリ３０に導入記憶される。

取引登録終了後にレシート発行を指示するレシ
ート選択スイツチ３１（第１図におけるスイツチ
５であつて第２のスイツチを構成する）は第１の
接点ａ、第２の接点ｂを有し、第１の接点ａ側に
スイツチ３１を操作した場合、アンドゲート３２
が開成され、バツフアメモリ２８に記憶されたデ
ータが該アンドゲート３２、オアゲート３３，２
６を介して印字装置２２に導入される。またスイ
ツチ３１を第２の接点ｂ側に操作した場合、アン
ドゲート３４が開成され、第２のバツフアメモリ
３０に記憶されたデータがアンドゲート３４、オ
アゲート３３，２６を介して印字装置２２に導入
されるように構成されている。

従つて、前記アンドゲート３２、オアゲート３
３の回路は取引登録終了後にレシート発行を指示
するスイツチ（第２のスイツチ）３１に応答して
上記バツフアメモリ２８に一時保持された取引情
報を印字装置２２に供給制御する第２の制御回路
を構成するものである。

上記の如き構成において、今仮にある取引登録
処理が発生した場合、ECRのオペレータはその
取引における数量情報を数値情報入力装置１１を
操作して入力し、キイエンコーダ１２を介して
CPU１６へ導入し、次にその登録商品がどの部
門に属するものであるかを指示するためにフアン
クシヨン情報入力装置１３の特定キイを押圧し、
キイ判別回路１５を介してCPU１６に先に入力
した情報がどの部門に属するかを指示する。

この指示を受けたCPU１６はROM１７に予め
記憶されたマイクロプログラムに従つてその入力
情報を処理し、そのデータをアドレスカウンタ１
９によつて指示されるメモリ１８の所定のエリア
に入出力制御回路２０を介して記憶されると共に
この情報は表示装置２１により逐次表示される。
更にこの情報はレシート発行スイツチ（第１のス
イツチ）２３がオンしている場合にはインバータ
２４の出力により開成されたアンドゲート２５及
びオアゲート２６を介して印字装置２２に入力さ
れ、該印字装置２２によりレシートに印字され
る。以上の動作が取引される各商品毎に行なわ
れ、その取引完了指示キイ（例えば合計キイ１
４）の操作によつて合計額がレシートに印字さ
れ、一つの取引に対するレシートが発行される。

一方上記レシート発行スイツチ（第１のスイツ
チ）２３がオフ状態であれば、上記アンドゲート
２５は閉成された状態にあり、取引データのレシ
ートへの印字が実行されない。またこの時アンド
ゲート２７は開成状態にあるため、上記一連の取
引登録データはCPU１６より順次アンドゲート
２７を介してバツフアメモリ２８に記憶され、一
連の登録処理が終了し、その取引登録の完了を指
示する合計キイ１４が操作されるとCPU１６に
より求められたその取引合計額が上記バツフアメ
モリ２８に記憶されると共にアンドゲート２９を
介して第２のバツフアメモリ３０に記憶される。

以上の様にして一連の登録処理操作が実行さ
れ、完了した状態で、もし顧客がレシートの発行
を要望しなければ、上記バツフアメモリ２８及び
第２のバツフアメモリ３０に記憶された情報は次
の取引の開始のためのキイ操作に応答して全てク
リアされる。

また顧客がレシートの発行を要求すればオペレ
ータはその顧客の要望によりレシート選択スイツ
チ（第２のスイツチ）３１をａ端子側に設定すれ
ば、アンドゲート３２、オアゲート３３，２６を
介してバツフアメモリ２８に記憶されていた一連
の取引登録のデータが印字装置２２によつてレシ
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ートに印字され、取引明細を印字したレシートが
発行される。また操作者がレシート選択スイツチ
（第２のスイツチ）３１をｂ端子側に設定すれば
アンドゲート３４、オアゲート３３，２６を介し
て第２のバツフアメモリ３０に記憶されたその取
引合計額が印字装置２２に導入されて該印字装置
２２においてレシートに取引合計額が印字され、
レシートが発行される。

〈効果〉 以上のように本考案にあつては、登録処理操作
に先行して予めECRに対してレシート発行の有
無を指示入力するためのスイツチ（第１のスイツ
チ）を備えるECRにあつて、前記第１のスイツ
チをレシート発行“無”の状態に設定して登録処
理を行なつても、前記登録処理にともなう取引情
報はバツフアメモリ２８に一時記憶されており、
また前記バツフアメモリ２８を各取引の開始のた
めのキイ操作でクリアされることから、該バツフ
アメモリ２８には各取付毎の情報だけが一時記憶
され、そのために前記登録処理の終了後に顧客が
レシート発行の要求をした場合に更にレシート発
行の指示を行なう第２のスイツチを操作し、この
指示信号に応答して前記バツフアメモリ２８の取
引情報を印字装置へ供給させることによりレシー
ト発行ができ、これにより第１のスイツチをレシ
ート発行“無”の状態で登録処理した後であつて
も、次の取引を開始するまでは必要に応じてレシ
ート発行ができるからレシート発行にフレキシブ
ル性を持つたECRとすることができると共に顧
客の不意の要望に対しても対応できるという特徴
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のECRのキイボー
ド部を示す平面図、第２図は本考案一実施例装置
の構成を示すブロツク図である。 ４及び２３：レシート発行スイツチ（第１のス
イツチ）、２２：印字装置、２８：バツフアメモ
リ、５及び３１：レシート選択スイツチ（第２の
スイツチ）、２４：インバータ、２５及び２７：
アンドゲート、（２４，２５及び２７で第１の制
御回路を構成）、３２：アンドゲート、３３：オ
アゲート（３２及び３３で第２の制御回路を構
成）。 〓〓〓〓〓

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 各種取引情報の登録処理操作にともなつて取引
   情報を順次印字したレシートを発行する電子式キ
   ヤツシユレジスタにおいて、 前記登録処理操作に先行して予めキヤツシユレ
   ジスタに対してレシート発行の有無を指示入力す
   るための第１のスイツチと、 前記第１のスイツチによるレシート発行“有”
   の指示信号に応答して登録処理操作にともなう取
   引情報を印字データとして印字装置に供給制御す
   ると共に前記第１のスイツチによるレシート発行
   “無”の指示信号に応答して前記取引情報を一時
   記憶データとしてバツフアメモリへ供給制御する
   第１の制御回路と、 取引情報の登録処理開始のためのキイ操作に基
   づいてクリアされると共に前記第１の制御回路に
   よつて導入される取引情報を一時記憶する前記し
   たバツフアメモリと、 取引情報の登録終了を指示するキイ操作後にレ
   シート発行を指示するための第２のスイツチと、 前記第２のスイツチによるレシート発行指示信
   号に応答して上記バツフアメモリの保持した取引
   情報を印字データとして印字装置に供給する第２
   の制御回路、 を備えた電子式キヤツシユレジスタ。