JPH0215180Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は１回のキー操作で一商品の登録処理及
び該登録完了につづいてレシートを発行するまで
の一連動作を実行することのできる機能（単品管
理機能）と、各取引入力が完了した時点でその取
引登録の終了を指示するキーを操作することによ
つて初めてレシートの発行を行う通常の登録処理
機能とを有して両機能を夫々使用状況に応じて使
い分けできるところの電子式キヤツシユレジスタ
に関するものである。

〈従来技術〉 従来、単品管理を行うためのそれ専用のレジス
タがある。これは例えば飲食店等においてコー
ヒ、ジユース等の単品に対応するキーを持ち、そ
の単品の売上げがあるとつまりコーヒの売上げが
あるとするとコーヒに対するキーを操作するとこ
の登録処理を行うと共にレシート（食券）発行ま
で一連に動作するものである。

このため、この種のレジスタにあつては各単品
毎に必ずレシート発行を行うので、例えば一人の
顧客が何品かを購入した時にはその購入した品物
分のレシートを発行することになつていた。つま
り、一人の顧客に多数枚のレシートを発行するも
のであつた。

しかしながら、この様に一人の顧客に対し多数
枚のレシートを発行することは煩ずらわしいこと
から、特開昭54−143040号公報に開示されている
ようにチケツト部での印字を禁止させるチケツト
印字禁止スイツチを設け、一人の顧客に対して多
数枚のレシートを発行しなければならない場合に
はこの印字禁止スイツチを操作することによつて
チケツトの発行を止め、一枚の伝票等に食品名と
数量を書き込むようにしたチケツトレジスタが提
案されている。

〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながらこのチケツトレジスタにおいては
いちいちオペレーターがチケツトの発行の有無を
判断する必要があり、且つその判断に基づいて印
字禁止スイツチを操作しなければならないので操
作が複雑であると共に操作ミスが発生する要因に
もなつていた。

本願考案はこのような課題を解決するために成
されたもので、単品毎にレシート発行ができる単
品管理機能と何種類かの購入商品について１枚の
レシートでもつて発行できる機能との切換えを、
単品管理キーの操作順位を検出することによつて
判断して、一方の機能を自動的に実行させるよう
にした電子式キヤツシユレジスタを提供すること
を目的とする。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は、取引の入力操作により入力装置から
出力される信号に基づいて特定商品に割当てられ
た単品管理キーの出力信号を検出すると共に該単
品管理キーの出力信号がフアンクシヨンキーの中
で最初に操作された第１順位であるか否かを判断
して前記第１順位にときにのみ単品管理処理モー
ド指示を行なうモード設定回路、前記モード設定
回路からの単品管理処理モード指示に応答して単
品管理処理を行なうと共に前記単品管理処理モー
ド指示のない状態では通常の登録処理を実行する
演算制御部、前記演算制御部からの制御指示に基
づいてレシート発行動作を行なう印字装置を備え
るものである。

〈作用〉 本考案では単品管理キーを第１順位で操作する
ことにより、モード設定回路がその第１順位であ
ることを検出して単品管理処理モードを演算制御
部に指示し、演算制御部は前記指示により入力さ
れた取引情報を単品管理処理しつまり該入力され
た商品の登録処理及び該登録完了につづいて印字
装置によりレシート発行させて単品毎のレシート
を発行させる。

また、単品管理キーの操作が上記モード設定回
路で第１順位でないことを検出したときには前記
単品管理処理モードの指示がないので通常登録処
理として演算制御部が処理し、つまり演算制御部
は取引登録の終了指示によりレシート発行を行な
う通常登録処理を行ない、入力された取引情報の
登録終了を示すキー指示信号で印字装置によりレ
シート発行させて複数の取引を１枚のレシートで
発行させる。

これにより、単品管理キーの操作順位だけで単
品毎のレシート発行と複数取引をまとめたレシー
ト発行とを自動的に切替えて発行させることが容
易にでき、この両機能を使い分ける際の操作性も
極めて向上させ得る。

〈実施例〉 第１図は本考案電子式キヤツシユレジスタの構
成を示すブロツク図であり、１は一回のキー操作
で一商品の登録処理及び該登録完了につづいてレ
シート発行までの一連動作（単品管理処理モー
ド）を指示する特定の商品に割当てられた一又は
複数の単品管理キーであり、フアンクシヨンキー
群２の中に設けられている。このフアンクシヨン
キー群２の中には部門キー、取引登録の終了を指
示する終了指示キー等を含んでいる。また１５は
数値情報を入力するキー群であり、該キー群１５
と上記フアンクシヨンキー群２で入力装置が構成
される。

３は前記フアンクシヨンキー群２のキー判別回
路であり、また１６は数値情報のキー群のキーエ
ンコーダであり、前記キー判別回路３からのフア
ンクシヨン指示信号及びキーエンコーダ１６から
の信号は中央演算制御部６に入力されている。

４はキー判別回路３からのフアンクシヨン指示
信号を受入してフアンクシヨンキーのキー操作順
位を検出するキー順位判定回路であり、５はキー
判別回路３からのフアンクシヨン指示信号を受入
して単品管理キーの操作信号か否かを判断する単
品管理キー判定回路である。

そして、前記キー順位判定回路４は取引操作に
おいて第１番目のフアンクシヨン指示信号を検出
（第１順位検出）して検出信号をアンドゲート７
の一方の入力端に出力する。また、前記単品管理
キー判定回路５は単品管理キーの操作信号を検出
すると、この検出信号をアンドゲート７の他方の
入力端に出力する。従つて前記アンドゲート７は
単品管理キーが第１順位で操作されたときにのみ
導通する。８は前記アンドゲート７のゲート出力
でセツトされまたレシート発行検知器１４からの
信号でリセツトされるフリツプフロツプであり、
このフリツプフロツプ８のセツト端子出力は演算
制御部６へのモード指示信号となつている。

即ち、前記フリツプフロツプ８のセツト出力が
“１”のときには一商品の登録処理及び該登録完
了につづいてレシート発行までの一連の動作を行
なう単品管理処理モードを指示しまたフリツプフ
ロツプ８のセツト出力が“０”の状態では単品管
理処理モードは指示されず、取引登録の終了を指
示するキーからの終了指示でレシート発行を行な
う通常登録処理モードを実質的に指示することに
なる。

従つて、前記キー順位判定回路４、単品管理キ
ー判定回路５、アンドゲート７及びフリツプフロ
ツプ８は単品管理キーの操作順位を検出して単品
管理処理モード指示を行なうモード設定回路を構
成している。

９はアドレスカウンタ、１０は部門毎に取引情
報が登録されるメモリであり、前記アドレスカウ
ンタ９によりアドレス制御される。

１１はメモリ１０対するデータの入出力制御回
路、１２は表示装置、１３はレシート発行を行な
う印字装置であり、これらは上記演算制御部６の
指示に基づいて動作される。

そして、前記印字装置１３に関連して該印字装
置１３でレシートの発行が終了すると、これを検
知するレシート発行終了検知器１４が設けられ、
この検知器１４の検知出力信号が上記フリツプフ
ロツプ８のリセツト入力となつている。なお、１
７は第２図に示す動作つまり単品管理処理と通常
の登録処理のプログラムを記憶したROMであ
る。

次に第１図の構成を第２図のフローチヤートに
従つて具体的その動作を説明する。

〔１〕 第１順位で単品管理キー１が押圧された
場合（単品毎にレシート発行） 今、仮に飲食店等において単品管理を行なつて
いる商品が売れた場合、操作者はフアンクシヨン
キー群２の単品管理キー１として割当てられた所
定のキー群の中からその商品に対応するキー（例
えばＡ）を押圧する。すると、キー判別回路３を
介して前記操作したキーＡのキー信号をキー順位
判定回路４、単品管理キー判定回路５及び中央演
算制御部（CPU）６に入力する。

前記キー順位判定回路４はこのキー信号が最初
のフアンクシヨンキー信号であるか否かを判定
し、今の場合第１順位のキー信号であるのでその
出力端よりアンドゲート７の動作可能信号を導出
する。

又上記単品管理キー判定回路５においてはこの
キー信号が単品管理キーの信号であるか否か判定
し、今の場合単品管理キー信号であるので、その
出力端よりアンドゲート７を介してフリツプフロ
ツプ８のセツト信号を導出し、フリツプフロツプ
８をセツトする。

該フリツプフロツプ８のセツト出力信号は
CPU６に入力され、今入力された信号が単品管
理処理を指示する信号であることをCPU６に知
らせる。

この指示を受けたCPU６は先のキー信号より
指定された部門を判定し、アドレスカウンタ９を
介してその部門情報を記憶するメモリ１０の記憶
エリアを指定し、該記憶エリアの数量記憶部に入
出力制御回路１１を介してそれまでの記憶情報に
“１”加算した情報を記憶する。又このエリアに
記憶されているその部門商品の単価情報は前記入
出力制御回路１１を介して読み出され、表示装置
１２で表示されると共に印字装置１３でレシート
に印字されレシートが発行される。更にこの単価
情報はメモリ１０の一日の売上累計を記憶するエ
リアにも加算記憶される。つまり、第２図のステ
ツプN₁，N₂，N₃，N₄，N₅で処理される。

なお、上記レシートの発行が終了すると、レシ
ート発行終了検知器１４が動作し、前記フリツプ
フロツプ８をリセツトする。

〔２〕 第２順位以後で単品管理キー１が押され
た場合（複数商品について１枚でレシート発
行） 今仮に、この単品管理キー１が通常の取引登録
の途中で操作されると、つまり単品管理キー１が
他のフアンクシヨンキーの操作があつた後に操作
される状態で単品管理キー１が操作されると、キ
ー順位判定回路４により最初のフアンクシヨンキ
ーでないことが判定され、該判定回路４より低レ
ベル信号“Ｌ”が出力されアンドゲート７の動作
を禁止する。そのため単品管理キー判定回路５が
単品管理キーの押圧であると判定してフリツプフ
ロツプ８のセツト信号を導出しても上述の様にア
ンドゲート７の動作が禁止されているためフリツ
プフロツプ８はセツトされない。

よつてCPU６には単品管理キー１が押圧され
ても単品管理処理が指示されず、通常の部門登録
と同様の処理、すなわち第２図の右側であるN₁，
N₂からN₆〜N₁₀のステツプに従つて処理される。

〈効果〉 以上の様に本考案によれば単品毎にレシート発
行ができる機能と何種類かの購入商品について１
枚のレシートでもつて発行できる機能とを備える
と共に単品管理キーの操作順位を検出してその操
作順位により両機能を自動的に切換制御できるの
で、スイツチ操作等の両機能を使い分ける操作が
なくなつて、操作ミスの発生を完全に防止できる
と共に両機能のレシート発行が自動的にできるた
めに、操作者の手をわずらわす伝票作成等の作業
がなくなり極めて操作性のよい電子式キヤツシユ
レジスタとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案電子式キヤツシユレジスタの構
成を示すブロツク図、第２図は同レジスタの動作
を示すフローチヤートである。 １：単品管理キー、２：フアンクシヨンキー
群、４：キー順位判定回路、５：単品管理キー判
定回路、６：CPU、８：フリツプフロツプ、１
０：メモリ、１３：印字装置、１４：レシート発
行終了検知器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一回のキー操作で一商品の登録処理及び該登録
   完了につづいてレシート発行までの一連動作（単
   品管理処理モード）を指示する特定の商品に割当
   てられた一又は複数の単品管理キー、その他部門
   キー及び取引登録の終了指示キー等のフアンクシ
   ヨンキー群を含む取引情報の入力を行うための入
   力装置と、 取引の入力操作により前記入力装置から出力さ
   れる信号に基づいて上記単品管理キーの出力信号
   を検出すると共に該単品管理キーの出力信号がフ
   アンクシヨンキーの中で最初に操作された第１順
   位であるか否かを判断して前記第１順位のときに
   のみ単品管理処理モード指示を行うモード設定回
   路と、 前記モード設定回路からの単品管理処理モード
   指示があるときに単品管理処理を行うと共に前記
   単品管理処理モード指示のない状態では取引登録
   の終了指示入力によりレシート発行を行う通常の
   登録処理を行う演算制御部と、 前記演算制御部からの指示に基づいて単品毎あ
   るいは通常登録用のレシート発行を行う印字装置
   とを備え、 上記単品管理キーの操作順位に応じて単品管理
   処理モード又は通常登録処理モードが実行される
   様にした電子式キヤツシユレジスタ。