JPS642184Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 技術分野 この考案は、カードを使用して取引処理を行な
える電子式キヤツシユレジスタ（以下ECRとい
う。）などの取引処理装置に関する。

(b) 考案の背景 従来、客がスーパーなどで靴やワイシヤツを購
入する際、それが家人に依頼されたものである場
合に、また例え自分の物を購入する場合であつて
も、しばしば首回り、袖の長さ、足の大きさなど
のサイズが分からないために購入を見合わせるこ
とがある。また、上記の品物の購入の際には、顧
客は予めサイズ等を控えてから買物に出かけなけ
ればならない不便さを生じている。以上の背景か
ら、顧客サービス向上の面で上記不便さを解消す
ることが望まれている。

(c) 考案の目的 この考案は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、カードを利用してそのカードに取引に使用し
ない顧客固有の情報を記録し、必要に応じてて店
内にてその情報を読み出して表示させることによ
り顧客サービスの向上を図れる取引処理装置の提
供を目的とする。

(d) 考案の構成および効果 この考案は、顧客毎に異なる顧客固有の情報で
あつて顧客が身体の一部分につける商品のサイズ
に関する複数種類の情報を記録した顧客情報記録
エリアをもつカードを使用して商品の売買取引の
処理を行う取引処理装置であつて、 カードの記録内容を読み取るカードリーダと、
このカードリーダによつて読み取つた顧客情報記
録エリアのデータを記憶する顧客情報記憶手段
と、顧客情報の表示を指示する表示指示入力手段
と、この表示指示入力手段の操作にもとづいて前
記顧客情報記憶手段の記憶内容を表示器に表示す
る顧客情報表示制御手段とを有することを特徴と
する。

この考案によれば、カードに予め靴のサイズな
どの情報を記憶させておき、店側にてそのカード
情報を読み取らせて表示指示を行うことにより、
随時店内にて知りたい情報を得ることができるの
で買物のためにメモをするなどの不便さが解消さ
れ、顧客サービスの向上を図れる。

(e) 実施例 第１図はこの考案の実施例であるECRの概略
ブロツク図、第２図は同ECRのキーボードの平
面図である。

この実施例のECRは、クレジツトカードによ
る取引処理に使用されるものであり、クレジツト
カードから取引に必要な顧客データを読み取り、
読み取つたデータに基づき金銭登録、売上データ
の印字を行う。このECRはROM２に予め記憶し
たプログラムに従いCPU１によつて制御され、
クレジツトカードの記録データを読み取るカード
リーダ５を備える。ECRによつて登録されたデ
ータはRAM３に記憶される。表示器６は、ECR
本体の表示面（図示せず）にキーボード４の操作
によつて入力された置数値、キー種類の他後述す
るクレジツトカード顧客情報を表示する。キーボ
ード４は、第２図に示すようにモード設定スイツ
チ４ａ、テンキー４ｂ、部門キー４ｃ、フアンク
シヨンキー４ｄを有する。モード設定スイツチ４
ａはプログラム、登録、点検、精算の各モードの
設定に用いる。部門キー４ｃは部門１〜５の登録
に用いる。フアンクシヨンキー４ｄには、クレジ
ツトカードの顧客情報の表示指示に用いるカード
情報表示キー４ｆが含まれている。プリンタ７は
売上データのレシート印字などを行う。

上記ECRに使用するクレジツトカードは顧客
登録番号など取引に必要な項目を記録する取引項
目記録エリア（図示せず）と、第３図に示す顧客
固有の情報を記録する顧客情報記録エリアＭ１
（以下、顧客情報記録エリアMiを単にMiとい
う。）〜Ｍ８を有する。これらの顧客情報記録エ
リアには、８種類の顧客情報が予め記憶される。
例えば、図示したようにＭ１に靴のサイズ、Ｍ
２，Ｍ３のワイシヤツのサイズなどを記録する。
各顧客情報記録エリアは所定のデータ長を有し、
各顧客情報記録エリアに対応するエリア番号１〜
８を置数することによつて任意のエリアの読み出
しを指定することができる。このようなクレジツ
トカードにおいて、クレジツトカード発行時に顧
客から受けた情報に基づき作成した顧客情報記録
エリアの記録例を第４図に示す。同図に示すよう
に例えばＭ４のスラツクスの胴回りに関しては、
センチメートルを単位として67.0の値が記録され
ている。なお、記録情報の内容とエリア番号との
対応関係は予め顧客に伝えられ、また店内にて随
時確認できるものとする。

前記RAM３の記憶領域を第５図に示す。

RAM３はECRによる登録データを記憶する
ECRデータエリアおよびワークエリアＷの他、
置数バツフアBN、カード読取りフラグFCA、カ
ード情報記憶バツフアBFCA、表示情報記憶バツ
フアBFDSPを有する。ECRデータエリアはECR
によつて登録した売上データ、部門登録回数の集
計値、オペレータ操作回数の集計値、フアンクシ
ヨンキー操作回数の集計値などを記憶する。置数
バツフアBNにはテンキー４ｂによつて入力され
た置数データがストアされる。カード読み取りフ
ラグFCAはカードリーダ５によつてクレジツト
カードの読み取りをおこなつたときオンになるフ
ラグである。カードリーダ５によつて読み取つた
クレジツトカードの取引項目データおよびＭ１〜
Ｍ８のカード情報データはカード情報記憶バツフ
アBFCAにストアされる。Ｍ１〜Ｍ８のいずれか
に記憶されたカード情報を表示するとき、テンキ
ー４ｂによつて置数されたエリア番号に対応する
カード情報記録エリアのカード情報データが、表
示データとして表示情報記憶バツフアBFDSPに
ストアされる。

上記の構成からなるECRにおいて、テンキー
４ｂによつてカード情報記録エリアのエリア番号
を指定した後、カード情報表示キー４ｆを押下げ
ることによつて所望のカード情報を表示すること
ができる。

以下、上記ECRの登録処理ならびにカード情
報表示処理につき第６図を参照して説明する。

通常のECRにおける部門登録処理をステツプ
ｎ１（以下、ステツプniを単にniという。）〜ｎ
１１に示す。レジにて提出された顧客のクレジツ
トカードの記録内容をカードリーダ５によつて読
み取り、読み取つた内容をカード情報記憶バツフ
アBFCAにストアするとともにカード読取りフラ
グFCAをオンにするｎ１〜ｎ３。続いて、テン
キー４ｂによつて入力され売上データの置数値を
置数バツフアBNにストアするｎ４〜ｎ６。さら
に部門キー４ｃが押下げられることによつてその
部門に関する登録処理を行うｎ７，ｎ８。次に登
録した部門データの印字、表示を行つた後、置数
バツフアBN、カード情報記憶バツフアBFCA、
カード読取りフラグFCAをクリアしてカード受
付状態に戻るｎ９〜ｎ１１。上記部門キーによる
登録の他、カード情報表示キー４ｆ以外のフアン
クシヨンキー４ｄによる登録時においてはｎ１
２、上記部門登録処理と同様にして登録データの
印字、表示を行いカード受付状態に戻る。

カード情報の表示を行うときには、まず前記取
引処理時と同様にクレジツトカードの記録内容の
読み取りを行い、読み取つた内容をカード情報記
録バツフアBFCAにストアし、カード読取りフラ
グFCAをオンにするｎ１〜ｎ３。続いて、テン
キー４ｂによつて表示したいカード情報のエリア
番号を置数し、その置数データを置数バツフア
BNにストアするｎ４〜ｎ６。次にカード情報表
示キー４ｆを押すｎ１２。カード情報表示キー４
ｆが押されたならカード読取りフラグFCAがオ
ンか否かを判断しｎ１３、さらに置数バツフア
BNにストアされた置数データが１〜８のいずれ
かであるか否かを判断するｎ１４。カード読取り
フラグFCAがオフのとき、または置数バツフア
BNのデータが１〜８でないときはエラー処理に
移る。第６図で例示した記録内容がクレジツトカ
ードに記録されているとし、Ｍ４のスラツクスの
胴回りについての情報の表示を希望する申し出が
レジ係に対してなされた場合、そのエリア番号に
相当する数字「４」をテンキー４ｂによつて入力
する。このように、この例では、顧客情報の種類
は８種類であるから置数バツフアBNにストアさ
れる値は１〜８の値でなければならない。

カード読取りフラグFCAがオンで、かつ置数
バツフアBNのデータが１〜８の値であるとき、
数値バツフアBNにストアされている数値に相当
するエリア番号の顧客情報記録エリアを探してそ
のエリアの記録内容を表示情報記憶バツフア
BFDSPに取り出し、表示器６によつてその取り
出したデータを表示するｎ１５，ｎ１６。例え
ば、テンキー４ｂによる置数「４」により、ｎ４
のスラツクスの胴回りに関するデータ、すなわち
76.0が表示情報記憶バツフアBFDSPに取り出さ
れ、その値が表示される。上記のようにして顧客
情報の表示を行つた後置数バツフアBN、表示情
報記憶バツフアBFDSP、カード読取りフラグ
FCAをすべてクリアしてカード受付状態に戻る
ｎ１７。

この実施例によれば、クレジツトカードに予め
顧客が入力している情報を随時ECRにて表示す
ることができる。したがつて、顧客が買物に必要
なデータを書き留めるのを忘れた場合、クレジツ
トカードをレジに提出することによつて知りたい
情報の表示を得ることができ、再度店に出向く必
要がなくなるなど顧客サービスが向上する。しか
も、このようなECRによる情報サービスの提供
によつて上記ECRを設置する店舗の販売促進を
図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例である電子式キヤツ
シユレジスタ（ECR）の概略ブロツク図、第２
図は同ECRのキーボードの平面図、第３図は同
ECRに使用するクレジツトカードの顧客情報記
録エリアの記録内容を示す図、第４図は同顧客情
報記録エリアの記録例を示す図、第５図は同
ECRのRAMの記憶領域を示す図、第６図は同
ECRにおける登録処理並びにカード情報表示処
理の動作手順を示すフローチヤートである。 ４ｂ……テンキー、４ｆ……カード情報表示キ
ー、BFCA……カード情報記憶バツフア、Ｍ１〜
Ｍ８……（クレジツトカードの）顧客情報記録エ
リア。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 顧客毎に異なる顧客固有の情報であつて顧客が
   身体の一部分につける商品のサイズに関する複数
   種類の情報を記録した顧客情報記録エリアをもつ
   カードを使用して商品の売買取引の処理を行う取
   引処理装置であつて、 カードの記録内容を読み取るカードリーダと、
   このカードリーダによつて読み取つた顧客情報記
   録エリアのデータを記憶する顧客情報記憶手段
   と、顧客情報の表示を指示する表示指示入力手段
   と、この表示指示入力手段の操作にもとづいて前
   記顧客情報記憶手段の記憶内容を表示器に表示す
   る顧客情報表示制御手段とを有する取引処理装
   置。