JPS636916B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 取引装置に返品キーと他社クレジツトキーが押
下されることにより起動し、記憶部に格納されて
いる問い合わせ情報を表示部に表示する判別部、
問い合わせ情報に基づき数字キーにより入力され
た返品商品の発売日をメモリに書込む制御部、及
び合計キーが押下されることにより起動し、メモ
リから返品商品の発売日を読出して返品伝票に付
加して印字する出力部を設ける。

〔産業上の利用分野〕

本発明は百貨店等の売場に設置され、顧客の取
引情報を入力する取引装置に関する。

〔従来の技術〕

百貨店等で用いられる金銭登録機では、買上登
録処理の他に取消処理と返品処理とが必要とな
る。前者の取消処理は買上登録処理の誤りに気付
いた場合の取消処理である。

又後者の返品処理は、顧客が当日中に返品を申
出た場合、又は顧客が後日返品を申出た場合の取
消処理である。

此の内、取消処理及び第１の返品処理は、買上
登録処理の直後か、当日中（ジヤーナルや伝票等
がオペレータの手元に在る）であるため取消処理
は容易である。

〔発明が解決しようとする問題点） 然しながら上記返品処理は、買上日から日時が
経過しているため、一旦返品処理をした後、該返
品が自己の店舗で買上げられた商品であるか否か
の点検が必要で、其の作業は大変面倒である。

殊に自社以外のクレジツト会社を経由するクレ
ジツト取引の場合には返品処理は複雑となる。即
ち、此の種のクレジツト取引では、顧客が買物を
すると買上伝票に基づく購入情報がクレジツト会
社に通知され、更に該情報は銀行に送られた後、
顧客の口座から取引条件で定められた金額が引き
落とされる。

此の様なクレジツト取引に於いて、後日顧客か
ら返品の申出があると、返品伝票が買上伝票を、
上記のルートで追いかけることになるが、従来は
此の伝票追跡は口座番号或いは買上伝票の番号で
行われていたため、返品処理を速やかに行い得な
い欠点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点は少なくとも数字キー１４、合計キ
ー１９、返品キー５、他社クレジツトキー６を有
するキーボード４、キーボード４からの入力デー
タを表示する表示部１２、及びセンタ３に対し取
引データを送出し、プリンタ２１を駆動して伝票
を出力する出力部２０を具備する取引装置に於い
て、返品キー５と他社クレジツトキー６が押下さ
れることにより起動し、記憶部１８に格納されて
いる、操作者に対し入力事項を指示する問い合わ
せ情報Ｉを表示部１２に送出する判別部８、問い
合わせ情報Ｉに基づき数字キー１４から入力され
た返品商品の発売日をメモリ１６に書込む制御部
７、及び合計キー１９が押下されることにより起
動し、メモリ１６から返品商品の発売日を読出し
て返品伝票に付加して印字する出力部２０を設け
ることにより解決される。

〔作用〕

本発明によると、返品キー５と他社クレジツト
キー６が押下されると、判別部８が起動して記憶
部１８に格納されている問い合わせ情報Ｉを表示
部１２に送出して表示し、次に問い合わせ情報Ｉ
に基づき数字キー１４により返品商品の発売日が
入力されると、制御部７は返品商品の発売日をメ
モリ１６に書込み、更に合計キー１９が押下され
ることにより出力部２０が起動し、出力部２０は
メモリ１６から返品商品の発売日を読出して返品
伝票に付加して出力する。

〔実施例〕

以下、本発明を図面によつて説明する。図面は
本発明の一実施例を説明するブロツク図である。

図面に於いて、売場に設置されたPOS端末機
１は回線２によりセンタ３に結ばれている。該売
場で商品を他社クレジツト取引により購入した顧
客が、後日返品を申出た場合、販売員（オペレー
タ）はキーボード４に設けられた返品キー５と他
社クレジツトキー６を押下する。此の操作により
制御部７は判別部８に対し制御信号Ａを発信す
る。判別部８は此の制御信号Ａを受信することに
より返品モードであることを確認し、起動信号S₁
を発して読出部９を起動する。読出部９は記憶部
１０内に格納されている問い合わせ情報Ｈを読出
して表示制御部１１へ送出する。表示制御部１１
は表示部１２の表示画面１３上に問い合わせ情報
Ｈを表示する。問い合わせ情報Ｈはオペレータに
対し、対話形式で入力事項を指示するものであ
り、例えば、「販売員番号は？」を表示部１２に
表示し、オペレータは販売員に特有の番号の入力
を指示するものである。

此の問い合わせ情報Ｈを見たオペレータはキー
ボード４の数字キー１４を操作して自己の販売員
番号Ｎを入力した後、登録キー１５を押下する。

入力された販売員番号Ｎは制御部７によりメモ
リ１６に格納される。一方判別部８は販売員番号
Ｎの入力を確認すると、起動信号S₂を発して読出
部１７を起動する。読出部１７は記憶部１８内に
格納されている問い合わせ情報Ｉを読出して表示
制御部１１へ送出する。表示制御部１１は表示部
１２の表示画面１３上に問い合わせ情報Ｉを表示
する。問い合わせ情報Ｉは例えば、「お買上日
は？」である。

此の問い合わせ情報Ｉを見たオペレータはキー
ボード４の数字キー１４を操作して買上日データ
Ｄを入力した後、登録キー１５を押下する。

入力された買上日データＤは制御部７によりメ
モリ１６に書き込まれる。次にオペレータが再び
数字キー１４を操作して伝票番号Ｂを入力する
と、制御部７は伝票番号Ｂをメモリ１６に書き込
む。

オペレータにより合計キー１９が押下される
と、制御部７は制御信号Ｃを出力部２０に対し発
信する。出力部２０はメモリ１６に書き込まれて
いる買上日データＤを読出し、プリンタ２１へ送
る。プリンタ２１は買上日データＤを付加した返
品伝票２２を印字する。尚出力部２０は販売員番
号Ｎ、買上日データＤ、及び伝票番号Ｂをセンタ
３へ送出する。センタ３に於いて、プロセツサ２
３は受信したデータＢ，Ｄ及びＮ（即ち、返品情
報）の内、買上日データＤに基づきフアイル２４
にアクセスして該当する取引情報を検索する。

索出された情報に基づきクレジツト会社に対し
返品処理手続が行われる。尚図面に於いて、フア
イル２５は伝票番号Ｂをキーとする検索フアイル
である。従来の如く、返品情報の中に買上日デー
タＤが含まれていない場合には此のフアイル２５
にアクセスすることになり、検索処理に時間がか
かり、返品伝票が買上伝票を追跡する処理を速や
かに行い得なかつた。

更に返品以外の通常時にキーボード４からデー
タが入力された場合には、制御信号Ｅが発せられ
て読出部９のみが起動される。

尚上記説明に於いて、クレジツト販売の返品処
理に就いて述べたが、通常の現金販売の場合に於
いてもジヤーナルは販売日毎に整理されており、
此の場合でも本発明は極めて有効であり、単にク
レジツト販売に限定されるものではない。

〔発明の効果〕

以上詳細に説明した様に本発明によれば、商品
販売の後日に顧客から返品申出に対して、事後の
追跡処理を容易にする利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を説明するブロツク図
である。 図中、１はPOS端末機、２は回線、３はセン
タ、４はキーボード、５は返品キー、６は他社ク
レジツトキー、７は制御部、８は判別部、９，１
７は夫々読出部、１０，１８は夫々記憶部、１１
は表示制御部、１２は表示部、１３は画面、１４
は数字キー、１５は登録キー、１６はメモリー、
１９は合計キー、２０は出力部、２１はプリン
タ、２２は返品伝票、２３はプロセツサ、２４は
買上日データＤをキーとするフアイル、２５は伝
票番号Ｂをキーとするフアイル、２６，２７は送
受信部、Ａ，Ｃ，Ｅは制御信号、Ｂは伝票番号、
Ｄは買上日データ、Ｈは販売員番号を尋ねる問い
合わせ情報、Ｉは買上日を尋ねる問い合わせ情
報、Ｎは販売員番号である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも数字キー１４、合計キー１９、返
   品キー５、他社クレジツトキー６を有するキーボ
   ード４、 該キーボード４からの入力データを表示する表
   示部１２、 及びセンタ３に対し取引データを送出し、プリ
   ンタ２１を駆動して伝票を印字する出力部２０を
   具備する取引装置に於いて、 該返品キー５と該他社クレジツトキー６が押下
   されることにより起動し、記憶部１８に格納され
   ている、操作者に対し入力事項を指示する問い合
   わせ情報Ｉを該表示部１２に送出する判別部８、 該問い合わせ情報Ｉに基づき該数字キー１４か
   ら入力された返品商品の発売日をメモリ１６に書
   込む制御部７、 及び該合計キー１９が押下されることにより起
   動し、該メモリ１６から該返品商品の発売日を読
   出して返品伝票に付加して印字する出力部２０を
   設けたことを特徴とする取引装置。