JPS5832837Y2

JPS5832837Y2 - 湯道煉瓦自動装入装置における煉瓦整列装置

Info

Publication number: JPS5832837Y2
Application number: JP12382678U
Authority: JP
Inventors: 武也岸部; 正一平野
Original assignee: 住友金属工業株式会社
Priority date: 1978-09-08
Filing date: 1978-09-08
Publication date: 1983-07-21
Also published as: JPS5543617U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は製鋼工場における造塊用定盤に設けられた湯
道用溝の中に、湯道を形成するための煉瓦を自動的に搬
送、装入させるようにした湯道煉瓦の自動装入装置にお
いて、ワーク台車に積載された煉瓦が不揃いの状態にあ
る場合にこれを是正するための煉瓦整列装置に関するも
のである。

上記の湯道煉瓦の自動装入装置は第１図および第２図に
その概要を示すごとく、床盤上を走行する門形のガータ
ー１と、このガーター上を走行する煉瓦搬送装置２、煉
瓦を積載して移動するワーク台車３、ワーク台車停止位
置検出装置４、定盤旋回装置５等とから構成され、ワー
ク台車３に積載された煉瓦を挾持して、これを定盤上に
搬送し、煉瓦を降下させて湯道用溝の中に装入させるよ
うにしたもので、その特徴とするところは、あらかじめ
把持される煉瓦の位置を決め、つかみ装置との相対的誤
差をなくして煉瓦を溝に装入するときの精度を保持させ
るとともに、つかみ装置の横行、上下方向の移動ととも
に摺動および旋回を可能にして、溝位置との微調整を行
なわせるようにし、かつつかみ装置に真空吸着装置を設
けて搬送中の把持を確実にしたものである。

ところで、上記装置のワーク台車における煉瓦は通常凹
凸嵌合して積まれているにも拘わらず、その目地の部分
は遊嵌状態にあるため搬送中の振動その他の原因により
煉瓦列が折れ曲がる場合がある。

かかる状態のまま煉瓦をつかみ装置で挾持すると、挟持
力が不安定であるために搬送途中で煉瓦が落下する危険
性があるのみならず、湯道用溝への煉瓦搬入が不可能に
なる欠点があった。

この考案は上記の問題を解消するための煉瓦整列装置を
提供するもので、従来装置のワーク台車停止位置検出装
置に替えて使用するものである。

以下、この考案を図面について説明する。

その前に従来装置の台車位置検出装置について説明する
と、該装置はワーク台車３の走行路上で該台車に対向し
て固定される機台４□にワーク台車の移動方向に突出す
る昇降腕４２を設け、この昇降腕の先端部に鉄腕の突出
する方向に水平に摺動する検出ロッド４３と、該ロッド
の先端に設けられたワーク台車３上の煉瓦Ｗに当接する
接触板４□と検出ロッド４３の移動量を電気的信号に変
換する位置検出器４５から戒っており、その作動は昇降
腕４゜を適宜昇降させて接触板４４をワーク台車３の最
上段の煉瓦の側面に接触する高さに停止させておき、ワ
ーク台車３をこの検出装置に近づけ、接触板４４がワー
ク台車３に積まれた最上段の煉瓦に接触し、位置検出器
４５によりワーク台車停止用の信号が出るように構成さ
れている。

しかしながら、かかる装置では煉瓦を整列する機能を有
していないため、前記のような問題を解消することがで
きなかったのである。

そこで、この考案は第３図〜第５図に示すごとく、台車
位置検出装置４の昇降腕４２の先端部に複数個の煉瓦整
列用吸着パッド１０を昇降腕４□の突出する方向に水平
に摺動するごとく設け、さらにこの部分に煉瓦クランプ
装置１Ｆおよび煉瓦整列用ストッパー１２をそれぞれ一
体的に設けたものである。

すなわち、この考案は昇降腕４□の先端に横設した支持
杆１３の背面下部に固定板１４を突設し、この固定板に
定間隔を隔てて煉瓦数に応じた数（ここでは３本）の支
軸１５をそれぞれ昇降腕４゜の突出する方向に水平に摺
動するごとく軸筒１６を介して軸受１γに固定し、この
各支軸はそれぞれの軸筒１６と一体に設けた枠体１８に
て一体に動作しうるように接続する。

そして、この枠体１８の中央部に突設した突出枠１９と
、昇降腕４゜にアングル２０を介して取付けたシリンダ
ー２１とを接続し、シリンダー２１により上記３本の支
軸１５が同時に作動する仕組みとなす。

煉瓦整列用吸着パッド１０は上記各支軸の先端に吸着角
度可変に取付けられており、その取付構造は支軸１５の
先端に固着したばね座２３と軸筒１６に固着したばね座
２４間にばね２５を設け、このばねは通常は自由長の状
態にあり、吸着開始時は圧縮ばねに、非吸着時は引張り
ばねとはたらくようにし、また支軸１５に固着したばね
座２３にリンク機構２６を介して吸着角度可変に吸着パ
ッド１０を取付けるとともに、ばね座２７との間に復元
ばね２８をかけて吸着パッド１０を保持する仕組みとな
す。

この吸着パッド１０は煉瓦が密着される通気孔１０１を
有する弾性体からなり、ばね座２７の中央部に穿設した
孔１０゜に接続した空気配管２９により吸着パッド内を
負圧にする構造となす。

なお、支軸１５のばね２５は引張力が煉瓦吸着力より小
さく、かつ吸着解放時には支軸お・よび該支軸に取付け
られている吸着パッド等を含めた全体の重量以上の力を
有し、圧縮力は煉瓦摩擦力より小さく、リンク機構を介
した吸着パッドを曲がった煉瓦に密着するよう動かす力
を有するものを使用する。

これは、吸着を解放すると同時に自動的に吸着パッドを
元の位置に後退させるためである。

また、昇降腕４□の先端には煉瓦を整列する際に当該煉
瓦をクランプするクラン７装置１１を設ける。

この装置は昇降腕の先端に設けた上記支持杆１３の両端
部に、軸３０を支点に回動自在のクランプ爪３１を設け
、この爪の先端には挟持板３２を取付け、昇降腕４２に
固設した両方同時作動するシリンダー３３に接続したロ
ッド３５とクランプ爪３１の下部とを接続し、シリンダ
ー３３にて両クランプ爪３１を開閉する仕組みとなす。

また、上記支持杆１３には各吸着パッド１０に隣接して
複数個の煉瓦整列用ストッパー１２を溝検出装置２４の
基準線と同レベルに突設する。

このストッパーの煉瓦当接板１２□はそれぞれ同一線上
にあり、吸着パッドに吸着された煉瓦をこのストッパー
に当てることにより整列させるようにしたもので、かつ
両端のストッパー１２には第５図に示すごとく、ワーク
台車３の停止と上記クランプ装置を作動させるための煉
瓦接触杆３６を摺動可能に内蔵せしめ、該軸は支持杆１
３に同軸方向に摺動自在に貫通した支軸３１と一体に設
けた固定板３８に取付けるとともに、通常はストッパー
１０の先端からその一部が突出するようにばね３９にて
保持し、支持杆１３に取付けたワーク台車停止スイッチ
５０を上記固定板３８を介して作動させる仕組みとなす
。

第２図中、４６は摺動柱、４７は機台４１に設けられた
レールクランプ、４８は昇降腕４゜の昇降操作装置であ
る。

次に、この考案の作用効果について説明する。

先ず、台車位置検出装置４を所定の位置に移動固定させ
る。

この台車位置検出装置の昇降腕４２を適宜昇降させて吸
着パッド１０をワーク台車３の最上段の煉瓦Ｗ１の側面
に接触する高さに停止させておき、ワーク台車３を台車
位置検出装置に近づける。

ストッパー１２に内蔵した煉瓦接触杆３６の先端がワー
ク台車に積まれた最上段の煉瓦Ｗ１に接触しスイッチ５
０が作動すると、ワーク台車３が停止すると同時に、シ
リンダー３３が作動して煉瓦Ｗ１をクランプ装置１１で
クランプする。

この時ワ・・−り台車に積まれた最上段の煉瓦Ｗ１が、
例えば第３図に示す１１ように列が乱れている場合にこ
れを整列させる際は、最上段の煉瓦Ｗがクランプされ
列１２に位置修正した後シリンダ−２１を作動して吸着
パッド１０を前進させばね２５を圧縮し緩衝を保ちなが
ら各吸着パッドが相対応する煉瓦に密着すると、図示し
ない真空装置により吸着パッド１０内を負圧にし、煉瓦
Ｗ１を吸着パッド１０に吸着させる。

つぎに、煉゛瓦のクランプを解放し、シリンダー２１を
今度は逆方向に作動せしめて吸着パッド１０を後退させ
、ストッパー１２まで煉瓦Ｗ１を引張る。

その結果、煉瓦Ｗ１はストッパーライン上に一列に整列
する。

このようにして最上段の煉瓦Ｗ１を整列させると、吸着
パッド１０内を正圧にする。

吸着パッド１０が正圧になると、各支軸の戻しばね２５
の作用で吸着パッド１０は自動的に煉瓦Ｗ□より離れ元
の位置に戻る。

以上の動作が終ると、煉瓦把持装置２３を降下させて整
列された最上段の煉瓦Ｗ１を一挙に把持し、昇降装置２
□、横行装置２□により定盤Ｔの上に運び、所定の操作
を行なって定盤の湯道用溝Ｔ８に装入する。

この考案は上記のごとく、昇降腕、煉瓦吸着パッド、ク
ランプ装置釦よびストッパーとからなり、吸着パッドは
吸着角度が可変自在であるとともに自動復元機能を有し
、ワーク台車に積載された最上段の煉瓦の列の乱れを一
度に整列し得る特徴を有し、かつ作動はすべて自動化す
ることができる。

従って、この考案によれば、従来懸念されていた挟持力
不安定による搬送途中での煉瓦の落下の問題が解消され
るとともに、湯道用溝への煉瓦の装入も円滑に行なうこ
とができ、湯道用煉瓦の自動装入が安全かつ能率的に行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の対象とする湯道煉瓦の自動装入装置
を示す正面図、第２図は第１図■−■線上の縦断側面図
、第３図はこの考案を示す平面図、第４図は第３図ＩＶ
−ＩＶ線上の拡大縦断側面図、第５図は第３図■−■線
上の拡大縦断側面図である。図中１・・・ガーター、２・・・煉瓦搬送装置、３・・
・ワーク台車、４・・・ワーク台車位置検出装置、４□
・・・昇降腕、５・・・定盤旋回装置、１０・・・吸着
パッド、１１・・・クランプ装置、１２・・・ストッパ
ー、１３・・・支持杆、１４・・・固定板、１５・・・
支軸、１６・・・軸筒、１１・・・軸受、１８・・・枠
体、１９・・・突出枠、２０・・・アングル、２１・・
・シリンダー、２３、２４・・・ばね座、２５・・・
戻しばね、２６・・・リンク機構、２７・・・ばね座、
２８・・・復元ばね、２９・・・空気配管、３０・・・
軸、３１・・・クランプ爪、３２・・・挾持板、３３・
・・シリンダー３５・・・ロッド、３６・・・煉瓦接
触杆、３γ・・・支軸、３８・・・固定板、３９・・・
ばね、５０・・・ワーク台車停止スイッチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

走行式門形ガーターと、このガーター上を横行する自走
台車と、この台車に設置された昇降装置および該装置に
装着した煉瓦把持装置を備え、ワーク台車に積載された
煉瓦を複数個把持して、旋回可能な定盤に設けられた湯
道用溝に搬送装入する仕組みとなした湯道煉瓦自動装入
装置において、上記ワーク台車の走行路上で該台車に対
向して固定される機台上にワーク台車の移動方向に突出
する昇降腕を設け、この昇降腕の先端部に、同一レベル
に定間隔に配列してなる複数個の煉瓦整列用吸着パッド
を該昇降腕の突出方向に水平に同時摺動するごとく設け
、該吸着パッドはリンク機構とばねにて吸着角度を可変
自在に設け、かつ戻しばねにて吸着力解除と同時に自動
的に復元する仕組みとなし、煉瓦整列用クランプ装置お
よびストッパーを上記昇降腕に設け、上記ストッパーに
内蔵した煉瓦接触杆を介して作動するワーク台車停止お
よび煉瓦整列用クランプ装置作動用スイッチを備えた湯
道煉瓦自動装入装置における煉瓦整列装置。