JPS5832444Y2 - 機器引込みケ−ブルの支持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は制御盤等に実装する機器引込みケーブルの支持
構造の改良に関する。

従来、盤等にユニット機器を実装する場合、そのユニッ
ト機器のクープル支持は第１図および第２図のような構
造を採っている。

先ず、第１図は盤１の内部に機器２を完全に挿入した状
態の図であって、この機器２は底部に摺動部材３を取付
げてガイドレール４上を摺動するようになっている。

５はガイドレール４を支持するＬ型支持部材である。

そして、この機器２にあっては、その機器２内部の電気
回路系に電源を給電し、さらに処理および制御等の信号
を出力するため、コネクタ６を使用して機器２ヘケーブ
ルＴを引込んでいる。

このケーブル７は盤内部の適宜な部材にクランプ８によ
って支持される。

而して、保守点検その他諸々の事情に基づき機器２を壁
１内部より引出す必要が生ずる。

この場合第２図のように距離ｔだげ盤面より外側に引出
して使用するが、機器２に引込むケーブル７は引出し距
離ｔを見込んで予めＲなる曲率半径が得られるようにク
ランプ８によって支持されている。

しかし、以上のようなケーブル支持構造の場合次のよう
な点が問題になる。

即ち、通常、ケーブル７は比較的可撓性のものが使用さ
れるが、この場合機器２の引出し距離ｔの短かい場合は
有効としても距離ｔをある程度長くすると、ケーブル７
はそれ自身の自重により曲率半径Ｒを変えて大きな弛み
となってガイドレール４’Ｐその周辺の突起物（図示せ
ず）に引っかかってしまう。

この結果、機器２は途中で停止して引出しができなくな
る。

また、ケーブル７の被覆部分を損傷したり、或いは上記
理由に基づきケーブル７に機器引出し方向およびそれと
垂直な方向に力が作用し、ケーブル７のコネクタ引込み
部分が切損する欠点がある。

本考案は上記実情にかんがみてなされたもので、ケーブ
ルの自重を支えながらケーブルの曲げ半径の変化にある
程度追従して弛むバネ特性を有するケーブルサポートで
ケーブルをサポートすることにより、ケーブルの弛みを
抑制してケーブルが突起物に引っかかったり、ケーブル
の被覆部分が損傷されないようにする機器引込みケーブ
ルの支持構造を提供するものである。

以下、本考案の一実施例について第３図を参照して説明
する。

なお、第３図において第１図および第２図と同一部分は
同一符号を付して説明し、以下、特徴部分について述べ
る。

即ち・本考案のケーブル支持構造は、機器２の背面側に
直接又は図示の如き摺動部材３を介して所定形状の取付
部材１１を突設するとともに、この部材１１の上端部側
にはコネクタ６に引込むケーブル７を支持固定スるケー
ブルクランプ１２が取着されている。

また、前記取付部材１１には所定の長さの腕部１３ａを
有し、かつその先端部が例えば断面山形のケーブル受げ
部１３ｂを持つケーブルサポート１３が取付げられてい
る。

このケーブルサポート１３は１ケーブル１の自重を支え
−かつケーブル１の曲げ半径の変化にある程度追従する
バネ特性および剛性を有したものである。

なお、ケーブルサポート１３はバネ特性および剛性を有
する点からそのケーブル受は部１３ｂを例えばボルト締
め等の手段でケーブル７を固定するようにしてもよい。

また翫断面り形に限らず、例えば山形やり形のものでも
同様の機能を果たし５るものである。

而して、以上のようなケーブル支持構造によれば、盤１
内部から機器２を第３図に示す矢印入方向に引き出すと
き、ケーブル１のコネクタ側端部がコネクタ６とほぼ同
じ高所位置に取付部材１１ヲ介シてケーブルクランプ１
２で支持固定されているので、機器２の挿入、引出時の
何れでも常に所定の位置を維持してコネクタ引込部分で
のケーブル切損を防ぐ。

一方、ケーブルサポート１３は、ケーブル７の曲げ半径
の変化に追従するも、ある程度高所位置に設定され〜か
つケーブル７の自重を支えるので近傍の突起物に引っか
かったり、ガイドレールに干渉したりすることがなく、
それでいてケーブル７の変化を有効に吸収してケーブル
７の極端な変化を阻止する働きをする。

なお、本考案は上記実施例に限らずその要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形が可能である。

例えば第３図では取付部材１１とケーブルクランプ１２
とは別々に考えているが、これらを初めから一体に成形
してケーブルクランプと相称してもよいものである。

以上詳記したように本考案によれば、機器内部へ引込む
ケーブル引込み端部側がケーブル引込み用コネクタと同
じ高所位置に設けたケーブルクランプによって支持固定
するよえにしたので、機器の挿入および引出しが長期間
にわたって繰返えされても、コネクタ切込み部分のケー
ブルの切損を防止することができる。

また、ケーブルサポートはケーブルの自重を支えながら
クーフルの曲げ半径の変化にある程度追従して弛むバネ
特性のものを用いたので、ケーブルが他部材へ干渉する
ことがなく、これにより被覆部分の損傷を防ぐことがで
き、またケーブルがその周辺突起物に引っかかるような
ことがないので、機器が途中で引出せないというような
不都合を除去できる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例を示すもので、第１図は機
器挿入時の側面図、第２図は機器引出し時の側面図Ｎ第
３図は本考案に係る機器接続ケーブルの支持構造の一実
施例を示す側面図である。 １・・・・・・盤（筐体を含む）、２・・・・・・機器
、３・・・・・・摺動部材、４・・・・・・ガイドレー
ル、６・・・・・・コネクタ、７・・・・・・ケーブル
、８・・・・・・ケーブルクランプ、１１・・・・・・
取付部材、１２・・・・・・ケーブルクランプ、１３・
・・・・・ケーブルサポート、１３ａ・・・・・・腕部
、１３ｂ・・・・・・ケーブル受げ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 盤に対して挿入および引出し可能に実装された機器の引
   込みケーブルを所定の曲げ半径で中間支持してなるもの
   において、前記機器の背面側にその機器自身又は中間部
   材を介して取付ゆられ、前記機器へのケーブル引込み部
   分の高さとほぼ同じ高さをもってケーブルの引込み端部
   を支持固定するケーブルクランプと、このケーブルクラ
   ンプ又は前記中間部材に取付ゆられ、前記ケーブルの自
   重を支えながらケーブルの曲げ半径の変化にある程度追
   従して弛むバネ特性を有する腕およびこの腕の端部に設
   けられてケーブルを支えるケーブル受は部を持ったケー
   ブルサポートとを備えたことを特徴とする機器引込みケ
   ーブルの支持構造。